経済局の運営にあたって平成 21 年（２００９年）４月経済局長井上唯文取組姿勢札幌市はこれまで人口急増を背景とした市内・道内向けの産業（内需型産業）や、都市基盤の拡大に伴う公共事業を主な要因として経済成長を遂げてきました。しかし、人口増加の鈍化や公共事業の削減という大きな社会経済構造の変化に伴い、自立型経済の確立が必要となっており、加工やマーケティンングにより付加価値を高めたモノやサービスを道外に売っていける、いわゆる外需型産業の育成を図り、道外の需要を開拓するとともに、従来移輸入に頼ってきたモノやサービスについて、道内経済循環を拡大し、道内の生産を増加させる必要があります。北海道経済の牽引役である札幌市の経済活性化に向けて、札幌らしい特色のある産業を育成・振興していくとともに、既存産業の経営革新･高度化の促進、市民生活に密着した豊かな市民生活を支える産業の振興を図っていきます。特に、北海道は日本一の食糧生産基地であり、全国的に見ても非常に高い食のブランド力があることから、食を起点にした高付加価値化に取り組むなど、北海道経済の活性化に大きく寄与する食産業の振興を図っていきます。また、市民が生き生きと働き生活できる札幌の街の実現に向けて、多様な雇用機会の創出や就労支援といった雇用推進策を推進していきます。さらに、世界的な景気後退を背景とする地域経済状況の悪化に対し、国の経済対策及び雇用対策との整合性を図りながら、関係部局と連携して、地元企業を支え倒産を防ぐ取組や雇用のセーフティネットと生活を守る取組など、市民生活や企業活動の安定化と活性化に向けた緊急経済・雇用対策をスピード感を持って取り組んでいきます。こうした施策の推進により、「主体的な活動が生まれ、経済の活力みなぎる街」を実現してまいります。最重要取組項目 ◆ 企業・人の支援、都市イメージの活用、安全・安心な市民の食生活を支える産業の振興就業に向けた支援･インターネットを活用した求人情報等の提供システムを構築。ものづくり産業の連携・活性化支援･ものづくりコーディネーターを2 名配置。新製品開発等への補助を実施。さっぽろスイーツの推進･新たにスイーツを集積した店舗「さっぽろスイーツカフェ」の運営補助を実施。札幌広域圏安全安心の地産地消推進･札幌広域圏内農協等と連携。管内農協団体等が集結する農畜産物の即売等のイベント開催。札幌・石狩広域連携企業誘致推進事業･札幌市・石狩市が連携し、互いの長所を活かした誘致活動を実施。中央卸売市場の環境に配慮した生･｢外部電源式給電スタンド｣の利用拡大、CNG 車導入促進、生ごみの資鮮食料品の供給拠点化等源化の研究を実施。市場開設50 周年を記念して｢市場まつり」を開催。 ◆緊急経済・雇用対策関連事業の実施･金融環境の悪化により影響を受けている市内中小企業への資金調達の円滑化及び負担軽減を図る金融支援を実施。･国の緊急雇用対策事業を活用し雇用を創出。(21∼23 年度の3 ヵ年事業) 緊急雇用対策事業･離職者向け再就職サポート事業及び臨時相談会の実施。地域活性化・生活対策臨時交付金･札幌商工会議所、札幌市商店街振興組合連合会と連携して地域限定商品関連事業券の発行。道産木材の有効活用に貢献する新製品開発等の補助を実施。景気対策緊急支援資金貸付