Page 1 Page 2 目的別テーマ ニ ハイパフォーマンスハイプリッ ド繊維

Shinshu University Institutional Repository SOAR-IR
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15-5-16 : 多糖混合物水溶液の構造制御と溶液から得られ
るブレンドフイルムの粘弾性制御および繊維化の検討
高橋, 正人; 飯島, 美夏; 畠山, 立子; 畠山, 兵衛
文部科学省2 1世紀COEプログラム「先進ファイバー工学
研究教育拠点」研究成果報告書12:152-152(2006)
2006-03-31
http://hdl.handle.net/10091/13102
甚頻正^_・飯島美夏・畠山立子・畠山兵衛
目的別テーマ:ハイパフォーマンスハイブリッド繊維材料の解析
17年度研究テーマ
15-5-16 :多糖混合物水溶液の構造制御と溶液から得られるブレンドフイルムの粘弾
性制御および繊維化の検討
ABSTRACT
viscoelasticitymeasurement and thermal analysis was carried out for xanthan gum/locustbean
gum/water and xanthan gum/guar gum/water systems in order to study associative interaction between
xanthan gum and galactomannan and interaction between X4/galactomannan blends and water The
experimental results show that the associative interaction between X4 and galactomannan is based on
the associative inte,action between mannoses on side chain ofX4 and main chain ofgalactomannan・
Fu,the,, it is understood that the hydrophiliciO, of.XA/galactomannan blends is injluenced by the
galactose/mannose composition ratio ofgalactomannan.
研究目的
ザンタンガム(ⅩA)は単独ではゲル化しないが、ローカストピーンガム(LEG)やグア-ガム(GG)などの
ガラクトマンナンと混合することにより、ゲルを形成したり,粘弾性が増加したりすることが知られ
ている.本研究では、ガラクト-ス/マンノース比率の異なる2つのガラクトマンナン、すなわち、 LEG
とGGを用い、これらとXAとの混合系について溶液粘弾性測定および熱分析測定を行って、 ‡A-ガラク
トマンナンの会合体形成およびこれらの多糖ブレンドと水との相互作用について調べることを目的と
する。
一年間の研究内容と成果
粘弾性測定により、 ‡A/LBG混合系では温度の低下に伴って溶液粘弾性が大きく増加し、ゲル形成が
観測されたが、 XA/GG系では粘弾性の大きな増加は観測されなかったC一方、熱分析測定からは、 GG
の方が、 LBGよりも親水性が高く、この傾向は、 ⅩAとブレンドすることによっても変わらなかった。
LBGとGGはガラクト-スとマンノースの数比が異なるo LBGでは、ガラクト-ス/マンノース比率は
1:4であり、 GGでは1 :2であるo上記の実験結果はXAとガラクトマンナンの会合体形成が、 ‡Aの側
鎖にあるマンノースと、ガラクトマンナンの主鎖にあるマンノースの会合的相互作用によるものであ
ること、および、マンノースに較ベガラクト-スの方が親水性が高く、 XA/ガラクトマンナン混合系の
親水性もガラクト-スとマンノースの数比により決定されることを示しているo
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J
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グア-ガムの構造式
ローカストピーンガムの構造式
展望
食べ物の食感は食品の粘弾性のみならず、食品の保水性にも大きく影響される。上記の実験結果は、
ⅩAやガラクトマンナンの分子量、および用いるガラクトマンナンの種類により、食品の食感を様々に
変化させることが可能になることを示している。
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