OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 219 アブラムシ捕食性テントウムシの食生態に関する実験的研究 ⅠⅠ・ナミテントウならびにナナホシテントウの食物選択性に関する小実験 岡 本 秀 俊 Ⅰ緒 p アブラムシ捕食性テントウムシの餌となるアブラムシの中には,テントウムシが個体ならびに種族を維持するのに 必要な栄養としての価値を著しく欠如する種が存在する(1・2・3・6・7・8・9・10・11・12)…ところが,かかるアブラムシであっても その種が単独に与えられる限り,テントウムシはこれらのアブラムシを殆んど拒否せずに捕食する(¢・7・12).このような ことから,テントウムシの食物としてのアブラムシの適性(特に栄養的な面での)Suitabilityと認知性Acceptability とは別個のものであり,両者間の関係は独立的であって,テントウムシは餌アブラムシの栄養的な価値とは無関係に 捕食の可否を決定すると考えられ(g∼12・15 ̄17),これはまた餌アブラムシの捕食に選択性がないか,あったとしてもそれ はア■プラムシの適性とは直接の関係がない別の要因によるものであることを示唆するように思われる..しかしながら, 適性と認知性の独立的を関係を指摘するもととなった研究(6,7・11,12〉では,適性の低いアブラムシの単独給餌によって 実験がすすめられているので,選択性の存否ヤ,仮に選択性があるにしてもその場合適性が要因たり得るか否かにつ いて充分なことはいえない.そ・こで筆者は相反する適性をもつ2種類の餌アブラムシをテントウムシに自由かつ同時 的に選択捕食させ,前述の点を明らかにしたいと考えて簡単な実験を行なったu その結果をここに報告する. 本文に先立ち,二十数年の長きにわた・つて筆者をお導き下さった今は亡き恩師,故松澤寛教授(香川大学農学部応 用昆虫学研究室)のご指導を感謝し,先生のご冥福を心よりお祈り申し上げる.また,宮本裕三助教授(香川大学農 学部応用昆虫学研究室)の適切なご批判とご助言に対して謝意を表する..横山民意研究補佐員は,本報告の作成に当 り種々協力された.ここに記して感謝の意を表した.. ⅠⅠ巾研究材料および方法 1・供試テントウムシの種類ならびに発育段階 食物(餌種)選択反応をみるために供試したアブラムシ捕食性テ ントウムシは,ナミテントウノ助γ■椚α扇αα」‡.yγ去ゐPALLASとナサホシテントウCbccよ乃e此乙噸吻砂∽舐舶用撒弱一室− MuLSANTの2種(以下の文中では特別の場合を除き両種をナミ,ナナと略述する)で,いずれも1965年4月,香川 県木田郡三木町内のキャベツ畑で採集した成虫の後代を用いた… 供試テントウムシの発育段階は,ナミの場合は幼虫 第1令期のみで,ナナでは幼虫第1令期と成虫期の2段階であった‖ 2・供託前の期間におけるテントウムシの飼育と管理 供試したナミの1令幼虫は前述の母虫が実験室内で産下し た卵塊に由来するもので,膵化後は水分を含有させたろ紙片を収めた35×7cmのプラスチック容器で個体飼育した ものである… 照化から供試までの24時間内には餌アブラムシは全く与えなかった∩ ナナの1令幼虫もこれと同じやり 方で飼育管理をおこをったル ナナの成虫は,膵化から踊化までの期間,前述の容器でヤナギフタオ・アブラムシを給餌 して飼育したもので,頗化後は容器内の餌アブラムシを完全にとり除き,羽化から供試までの24時間内には水以外の 餌は全く与えをかった.供試した成虫は雌のみであった..飼育はすべて250C,R..H.75∼80%の恒温室で,16時間 の長日人工照明下で実施した. 3.供試アブラムシの種類と発育段階ならびに寄主植物の種類 ナミテントウの食物選択実験に供試したアブラム シはキビクビレアブラムシ(以下の文中ではキビと略述する)及ん呼αわi妙ゐ〟∽ク7〟乃拘ゐαeFITCIiとマメアブラムシ (以下文中ではマメと略述)4夕ゐ去・=親戚c喝よ乃よ二sKocIiであるい ナナの実験にはキピとニワトコククレアブラムシ(以 下,こワトコと略記)A“わcor・£ゐα∽∽αg乃0ゐαβEssIGETKtJWANAの2種を供試した.ナミ,ナナにおけるキビは適 性の秀れたアブラムシの代表種として,ナミにおけるマメとナサにおけるニワトコは,適性が種皮に劣る餌アブラム シの代表的をものとしてとり扱ったのであるが,かかる適性の判断はこれまでの研究結果(11・12)を根拠とした“ナミ OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 220 香川大学農学部学術報告 第1令幼虫における実験に供試したキビ,マメの発育段階は1合着虫期であった.ナナ第1令幼虫の場合,キビ,ニ ワトコの発育段階は第1令若虫期,第2合着虫期,および第3合着虫期の3段階で,ナナ成虫におけるそれは,第2 令苦虫期であった..キビ,マメ,ニワトコ3種類のアグラムシはそれぞれ野外のエンバク,ニセアカシア,ニワトコ に寄生していた母虫を実験室に持ち帰り,別途に用意し■た寄主植物上に産仔させた仔虫を 9×12cmの腰高シャ・−レ の中で所定の令期に到達するまで集合飼育したものである.アブラムシの趨型の別は特に考慮しなかった.供試アブ ラムシの飼育はテントウムシの場合と同様の温温度および日長条件下で実施した. 4.テントウムシの食物(銅棒)選択実験 成虫,幼虫の別をとわず,テントウムシの餌種選択実験は9×12cmの 腰高シヤ・「レを実験容器に用いて行をった小’まず,シヤ・−レの中に所定の発育段階に適した2種類のアブラムシを寄 主植物からとりはずして移し入れ,シヤ叫・レ内面に2種類のアブラムシが充分に混じり合って位置する頃(アブラム シを移L入れて約1時間後)をみはからってテントウムシをシャ・−レ中に導入し,一▲定時間自由に2種類のアブラム シを捕食させたぃ シャ・−・レに導入したテントウムシの個体数はどの実験の場合もシヤ・−・レ当り1個体であった.シャ ・−レ当りのアブラムシ数は実験の種類によって多少異なった叶、す■なわち,ナミ第1令幼虫にキビ,マメの第2令苦虫 を選択させる実験,ならびにこれと平行的に実施したナナ第1合幼虫におけるキビ,ニワトコ第2令苦虫選択実験で は,シャーレ当りのアブラムシ数はアブラムシ1種につき15個体であった.、こ.の実験とは別途に行なったナ‥ナ・第1令 幼虫のキビ,ニワトコ第1令苦虫,同じく第2令苦虫,同じく第3令苦虫に対する実験ではアブラムシ1種につき10 個体をシャーレ当りの供試数としたu ナナ成虫にキビ,ニワトコ第2令苦虫を与える実験ではアブラムシ1樫につき 50個体をシャーレ当り供試数とした一.シャーレ中でのテントウムシの捕食時間はどの実験においても20時間とした. テントウムシは導入20時間後にシヤ・−・レからとり出し,捕食されずに残存したアブラムシの個体数をアブラムシの種 を区別しをがら数え,はじめに移し入れたアブラムシの個体数と20時間後の残存数との羞をしらべた.実験はすべ て250C恒温,RいH.75∼80%の恒温室内で連続照明下に実施した. Ⅲ[研 究 結 果 キビならびにマメ第2令苦虫のナミ第1令幼虫による被食数と被食数の種間差を x2法によって検定した結果を第 1表に示す.、キビの披食数とマメのそれとの間には多少の差があり,適性の高いキビの方がより多く選択されるよう にみえるが,検定結果が示すとおり選択数に差がないとする帰無仮説は棄却できず,適性の高いキビをマメより選好 して捕食するとはいい難い. Tab.,1.Foodpreftrenceofthe危rstinstaIlarvaeofHarmoniaaりridiSPALLASforthe丘rst instarnymphs of■点ろ申αゐ;少血∽ク柑吻匂ゐαβF汀CHand4粛=伽助郷毎Koc∬ Numberofaphidsprefhedandeaten Individuai numbers ofcoccinellidlarvae examined 凡ク糊吻鋸αβ d・・∽♂ゐαg壱乃さ5 8 6 8 9 1 1 2 0U 1 1 1 1 1 1 1 7 8 3 1 1 0 1 9 0 90 9 0 1 5 6 7 2 7 1 2 3 1 9 2 0 7 1 1 3 3 4 lO5 Stochasticanalysisofdifftrenceof■thenumber Ofaphidsprefbredandeaten・ 8 4 0 8 1 Total 195 Insigni缶cant[Pr・.払ー#召(1.15)=0.3−01,2】 1 1 2 1 OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 221 第25巻第2号(1974) ナミ第1令幼虫における実験と平行的に実施したナナ・第1令幼虫のキビ,コワトコ第2令苦虫に対する捕食実験の 結果を第2表に示す..供試した10個体のナサ第1令幼虫は,第2表から明らかな如く,すべての個体が適性の劣悪な ニワトコに対して選好性を示した.10個体のテントウムシによるニワトコの被食数合計値はキビの2倍以上にも達し, z2検定の結果は両アブラムシの被食数間に高度に有意な差が存在し,適性の秀れたキビよりも,劣悪な適性をもつニ ワトコを選好することが明らかである〃 Tab.2Foodpre鈷renceof the鮎stinstaIlarvaeOfC‖S@tenQunctaiabruckiiMuLSANrfor the丘rstinstarnymphsofR..PrunybliaeFITCHandAlmqgnOliaeEssIGetKuwANA NumberofaphidsprefeIedandeaten Individual numbers of■coccinellidlarvae examined 凡舛戒伽αβ d・∽dg乃クg査αβ 5 1 8 7 1 6 3 4 2 1 9 1 9 0 5 0 1 4 4 2 3 2 3 7 1 7 8 7 4 6 1 8 1 9 1 8 0 1 9 0U 5 りん 6 1 34 76 4 Tota1 110 5 ≡妄…:慧慧£9慧慧CeOfthenumber signi丘cant[Prl餌榊04)>0POOl] 2 ナナ第1令幼虫のキビ,ニワトコ第1令苦虫に対する選択性を実験した結果は第3表に示すとおりである.供試し た5個体のナナ・第1令幼虫はすべてニワトコをより多く捕食し,両アブラムシに対する選好性には有意な差をみとめ ることができる巾 ナミ第1令幼虫における実験と平行的に行をったナナ第1令幼虫のキビ,ニワトコ第2令若虫に対する前述の実験 とは独立に行なったナサ第1令幼虫のキビ,ニワトコ第2令苦虫に対する捕食実験の結果を第4表として示す.この 場合も供試テントサムシの全てがニワトコの方を選択捕食することが明らかで,第2表に示した結果を更に姦番きす る結果が得られたといえよう. Tab.3.Foodprefbzenceofthe6rstinstarlarvaeofC∼41e7TQunclata bruckiiMuLSANTfbr the丘rstinstarnymphsofR‖Prun的IiaeFITCH andA”mqgnOliaeEssIGetKuwANA Individual numbers ofcoccinellidlarVae examined R.prunUbliae 4 42 3 5 4 0 3 6 4 23 A.. magnoliae 0 9 8 6 9 3 6 1 2 3 AT 5 Tota1 Numberofaphidspreftredandeaten 65 悪霊9慧慧CeOfthenumber signi6cant[Prlfo”M・52)=0い02−0”01] OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 香川大学農学部学術報告 222 Tab.4 Foodprefhenceofthe6zstinstarlarvaeOfC・・∼¢te7T4・unCtatabruckiiMuL−SANrfor’the sccondinstarnymphsofR.pruniP)liaeFIrCHandA・magnOliaeEssIGetKuwANA Individual numbers ofcoccinellidlarvae examined NumberofaphidspIeftredandeaten 凡か!J吋i}ん郁 .1′∼∼‘∼g′“〉J山(・ 0 2 1 8 2 5 2 7 2 2 8 1 ウJ 4 5 Tota1 38 29 9 StochasticanalysisofdifrtrenceofthenumbeI signi丘cant[Pr・forx8(10・52)=01Ol,0′001] OfahidsIeftredandeaten pp ナナ第1令幼虫によるキピ,ニワトコ第3令苦虫の被食数と被食数の差を検定した結果は第5表のとおりである・ 第3令の餌種に対する場合の結果は第1令ならびに第2今のそれに対する場合とは異なった結果となった…すわなち, 適性の秀れた餌アブラムシの方が被食数が多い.両種の彼氏数には2倍の開きがある.しかしをがら検定結果が示す とおりこの差は有意ではない. Tab5.Foodprefhenceofthe丘rstinstarlarvaeof■C…S4}tCTT4,unCtatabruckiiMuLSANTfbrthe thirdinstar nymphs ofR.PrunybliaenTCHandAいmagnOliaeEssIGetKuwANA Individualnumbers ofcoccinellidlarVae examined NumberofaphidspIeferedandeaten 凡卯両伽dβ dl∽αg柁〃Jぎαβ 4 3 4 ︻hJ 16 8 Total 24 8 喜妄三C悪崇慧CeOfthenumbezInsignificant[Pr・fbr榊7)=0巾2−0・l] Tab”6。FoodpreftrenceofthefemaleadultsofCn∼@teTT4,unCiatabruckiiMuLSANTfbrthe secondinstarnymphsofR.,PruniP}liaeFITCHandA”mqgnOliaeEssIGetKuwANA Individual numbers ofcoccinellidadults examined R..舛吻伽α♂ 218 6 2 6 6 5 7 7 9 9 8 207 d・mαg乃〃J査dβ 0 6 8 8 6 4 3 6 6 8 8 6 3 3 4 4 3 1 2 3 4 ■hJ Tota1 Numberofaphidsprefヒredandeaten 425 喜;慧慧£S慧冨CeOfthenumberInsigni丘cant【Pr・for榊・20)=0=7−0・5] 4 4 4 OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 223 第25巻第2号(1974) ナナ雌成虫によるキビ,ニワトコ第2令書虫に対する捕食実験の籍果を示すと第6真のとおりである.キ単,ニワ トコ両種の被食数の差はあまり大きいものではなく,何れかの一・方の種に対するナナ雌成虫の遷好性をみとめること はできない. ⅠⅤ 考 察 食物の摂取を可昏削こし,促進する要因にはいろいろなものがあり,これらの要因の作用のしかた,相互間の関係は 決して単純ではない(A湖.したがって,本案放で採用した試験法が食物選択性を明らかにするための試験法として安 当か否かについてはそこに論議の余地がないわけではない..しかしながら,本実験における試験法に選択反応を本質 的にゆがめる程大きな欠陥があるとも思えをいので,かかる論議は省略し,ここでは得られた結果をもとにナ・ミおよ びナサホシテントウのアブラムシ選択性の存否ならびに選択性と餌アブラムシの適性との関係についてかんたんな考 察を行なうことにする. 緒言で述べたとおり,本研究において設定した問題は二つである..その第一・は,テントウムシが樫を異にする何種 類かの餌アブラムシを同時的,かつ自由に選択でき得る条件下におかれた場合,こ.れらのアブラムシに対して選択的 な捕食反応を示すか否かということである… ナミの第1令幼虫は1種類の今期のアブラムシの場合において,ナサの 第1令幼虫は3種類の今期のアブラムシにおいて,またナナの雌成虫は1種類の令期のアブラムシを対象に選択反応 が実験されたのであるが,推計学的に有意な選択反応を示したのはこれらのうち,ナミ第1幼虫における実験とナナ 1令幼虫における三つの実験においでであった“ナサ雌成虫における実験とナナ第1令幼虫における残りの一つの実 験では選択性の存在は認められなかった.供試したテンl、ウムシの種類,その発育段階のちがい,選択対象とをった アブラムシの種類とその発育段階をどのどの一つをとってみても,本実験の規模はきわめて小さいものでしか凌い. しかしをがら,この程度の規模の実験においてさえ.,選択性の存在がある場合には肯定され,他のある場合には否定 されたということは,テントウムシの餌アブラ選択性が,決して−・様なものではあり得ないことを示唆するもののよ うに思われる. 第二の問題はテントウムシが餌アブラムシを選択捕食する場合,餌アブラムシの適性(主に栄養的を)がかかる選 択の要因になるか否かという ことである… 本実験の場合,明確を選択捕食が認められたのは前にも述べたとおり,ナ ミ第1令幼虫の場合とナサの第1令幼虫での三つの実験においてであるい これらの場合,テントウムシが選択したの はナミ,ナナ何れの場合にも劣悪を適性をもつ餌アブラムシの方である..したがって餌アブラムシの適性がナミ,ナ ナのアブラムシに対する選択性の要因であるとほ到底考えられない. BLACKMAN(1967)(8)は,テントウムシの一・種Aゐ地雷妙㈹血舶L.幼虫の摂食行動について,適性が櫨度に低 い種類を含む4種類のアブラムシをそれぞれ単独に与え.て実験し,適性と摂食行動との関係を研究した.その結果, 単位時間内にテントウムシ幼虫が探しあてたアブラムシの個体数はアブラムシの適性とあまり関係がないことを見出 した.BLACKMANによる実験と本実験のそれとの間には方法上大きく異をる点があるにせよ,BLACKMANの得た結 果は,餌アブラムシの適性がテントウムシのアブラムシに対する選択性の要因とは考えにくいことを示唆するものの ように思われる. Ⅴ 摘 要 相反する適性をもつ2種類のアブラムシに対するナ・ミテントウムシならびにナナテントウの食物選択性について実 験した.その結果を要約すると次のとおりであるリ 1..ナミテントウ第1令幼虫は通性の高いキビタビレアブラムシの第1合着虫よりも適性の低いマメアブラムシ第 1合着虫を選択捕食した. 2.ナナ・ホシテントウ第1令幼虫は適性の秀れたキビクビレアブラムシ第1令ならびに第2令苦虫よりも,適性の 劣るニワトコフクレアプラムシ第1令をらびに第2令苦虫を選択した. アブラムシの令期が第3令である場合,ナナホシテントウ第1令幼虫は南アブラムシのうちの何れに対しても選択 性を示さをかった. 4い ナサホシテントウ雌成虫も適性の低いニワトコフクレアプラムシ第1令苦虫と適性の高いキビクビレアブラム シ第1合着虫に対して選択性を示さ凄かった. OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ 224 香川大学農学部学術報告 5.上述の結果から,アブラムシ捕食性テントウムシは餌アブラムシに対して一・様に選択反応を示すのではないこ と,テントウムシの食物としてのアブラムシの適性はテントウムシのアブラムシ選択性の要因ではをいことが推論さ れた. ⅤⅠ引 用 文 献 (1)BLA(コKMANR…L.:Ecoわgγ扉(砂ぁざ頻ゐαgOα∫ iPnsecち41−43,Academia,Praha(1965). (2)−−:A乃玖4抄g..月よog.,56.336−338(1965) (3)∵:A,‡乃.4抄g.β左■0エ,59,207−219(1967) (4)浜村保次:応軌昆第4回シンポジウム講演・討 論要旨,52−55(1960). (5)平野千里:昆虫と寄主植物,202pp”共立出版 杜,東京(1971). (6)HoDEK,Ⅰ..:Acぬ助c.2わog.β0ゐβ∽0.ざわ仇,20,62 −74(1956). (7)+ :Adαぷ鋸∴軌沈Czecゐ¢ゞゐ仇,54,10− 14(1957). (8)福島正三,駒田格知:関西病虫書研究会報,14, 7−13(1972). (9)IpERTI,H.:E花わ∽呼ゐ聯,10,159−178(1965)・ (10)OKAMOTO,H∴ Ecoわgッ扉■(砂ゐよ如ゐ喝pぴざ言乃一 sect,45−46,Academia,Praha(1965). (11)岡本秀俊,佐藤美恵子:日本屁虫学会第24回大 会講演要旨,10一11.(1964)巾 (12)岡本秀俊,佐藤美恵子:昆虫,41,342−358(1973) LABORATORY STUDIES ON THE FOOD ECOLOGY OF APHIDOPAHGOUS COCCINELLID II.A ftwexperimentsonthefoodpreferences of’theladybeetle, HaYmOnia avridi3 PALLAS and Coccinella5@le774>unCiata bruckii MuLSANT(Coleoptera:Coccinellidae) HidetoshiOKAMOTO SⅦmmary Food preftrences ofHaYmOni’a awYidis・PALLAS and CbccinellaJ¢ie〝少u7uiata bruckiiMuLSANT forhighlysuitablespecies ofaphidand extremelyunsuitablespecieswerestudied一There− Sultsofexperimentsaresummarizedasfo1lows‥ 1.ThefirstinstarlarvaeofH,aV7Yidi$PALLASShowedprefらrenceforthefirstinstarnymphs of4phi3medicagini‡KocH,theextremelyunsuitableaphidspecies,tOthearstinstarnymphsof Rhqpalo頑humprunybliPaeFITCH,thehighlysuitablespeciesofaphid・ 2.ThefirstinstarlarvaeofC.J申teTT4}unCiatabruckiiMuLSANTprefヒredforthefirstandthe secondinstar nymphs ofAulacorlhum magnoliae EssIG et Kuw阜NA,the extremely unsuitable aphid,tOthesameinstarnymphsofhighlysuitableaphidR・PrunifbliaeFITCHu 3.InthecaseofthefirstinstarlarvaeofC。5申te7痺unclata bluCkiiMuLSANT nO Preference forthe thirdinstarnymphs ofR小PrunifbliaeFITCH andAuln magnoliaeEssIG et KuwANAWaS recognized. 4.TheftmaleadultsofC.5・@tem?uncialabruckiiMuLSANTShowednoselectivepredationfor thesecondinstarnymphsofR.prunifbliaeFITCHandAul・mqgnOliaeEssIGetKuwANA・ 5.Fromthe results described above two polntS Seemedto be concluded”Thefirst,the aphidophagouscoccinellidsseemedtohavenouniformed preftrencesfor aphid species〉and secondly,thesuitabilityofaphids asfoodforcoccine11ids has no role to controlthe select predation・ (1973年11月2日 受理)
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