内科診療科重点研修コース:心臓内科 - 埼玉医科大学

内科診療科重点研修コース:心臓内科
取得可能専門医、認定医及び到達目標など
専門医・認定医
名称
取得年数
最短
通常
7 年目
7 年~10 年
総合内科専門医
6 年目
6 年~10 年
高血圧専門医
7 年目
7 年~10 年
不整脈専門医
8 年目
8 年~12 年
心血管インターベンション専門医
10 年目
10 年~15 年
脈管専門医
7 年目
7 年~10 年
【基本となるもの】
循環器専門医
【取得可能なもの】
認定内科医
超音波専門医
学年別 手術・検査手技、件数、症例数など
卒後年数
卒後 3 年目
手術・検査手技
冠動脈造影
術者件数
助手件数
100+α
200
(後期 1 年目)
担当症例数
冠動脈造影は
第一術者で
100 件
右心カテーテル検査
ペースメーカ挿入
緊急PCI(補助)
IABP挿入
卒後 4 年目
(後期 2 年目)
後期 1 年目内容
PCI
50+α
200
PCI は術者+
助手で 100 件
電気生理学的検査
PCPS挿入
卒後 5 年目
(後期 3 年目)
後期 2 年目内容
PCI(応用編)
50+α
200
PCIは術者
で 50 件
カテーテルアブレーション
卒後 6 年目
本人の希望により選択
(後期 4 年目)
全診療科の取得可能な専門医、認定医及び到達目標等一覧表
心臓内科の特色
埼玉医科大学国際医療センター心臓病センターでは、心臓内科、心臓血管外科、小
児心臓科、小児心臓外科の専門医が協力して、あらゆる循環器疾患の診療にあた
っています。プライマリーケアから心臓移植まで、全ての心血管疾患の診療を学べ
る国内で数少ない医学教育機関の一つです。
心臓内科は、国内でも有数の循環器病床数を持ち、心血管系の急性疾患である急
性心筋梗塞、大動脈解離、心不全など迅速な治療によって救命が可能となる重篤
な疾患に対応できる体制を 24 時間整えています。入院後は、急性期治療とともにリ
ハビリテーションを行い、早期に社会復帰できるように、地域医療機関と密接な連携
をとっています。国際医療センターは、心臓移植実施施設であり、心移植後の慢性
期管理も行っています。
初期2年間の一般臨床研修では、豊富な症例と充実した指導医のもとで、多種多様
な循環器疾患に対応できるように、基本的技術を身につけます。それぞれの専門領
域をまんべんなく学びますが、希望に応じて、集中的にカテーテル治療、不整脈治
療、心不全・心臓移植治療、心血管イメージングを学んで、専門医を目指すことも可
能です。また、一般的な循環器診療の研修も続ける選択もできます。当センター内
で研修を行うことにより、心臓血管外科、小児循環器領域を含めた幅広い循環器領
域の診療能力が修得できます。
当科では、CCU 回診と入院患者カンファレンスを毎朝行っています。心臓血管外科
と毎週、合同カンファレンスを開き、内科的治療や外科的治療に偏ることなく、個々
の患者に最適な治療を選択することを目指しています。抄読会、症例検討会、リサ
ーチカンファレンスに加えて、他に、救急救命センターや脳血管治療科・脳卒中セン
ターで学ぶことも可能です。
研修責任者と指導者
研修責任者:岩永史郎(診療科長)、村松 俊裕(教育主任)
指導者:
岩永 史郎(教授、診療科長、慶應大卒):
循環器疾患、成人先天性心疾患、弁膜症、心エコー図学
西村 重敬(教授、運営責任者、阪医大卒):
循環器疾患、冠動脈疾患、心臓核医学
加藤 律史(教授、防衛医大卒):
循環器疾患、不整脈、カテーテルアブレーション
村松 俊裕(准教授、教育主任、埼玉医大卒):
循環器疾患、冠動脈疾患、心不全、心筋症、心臓移植症例管理
千本松 孝明(准教授、埼玉医大卒):薬理学、高血圧症、心不全
中埜 信太郎(講師、慶應大卒):心不全、カテーテル治療
池田 礼史(講師、埼玉医大卒):心不全、不整脈、デバイス治療
松本 万夫(客員教授、広島大卒):
循環器疾患、不整脈、カテーテルアブレーション
中島 淑江(客員准教授、秋田大卒):循環器疾患、心エコー図学
プログラムの目的と特色
一般的な循環器疾患の診療能力を身につけることが基本であり、さらに、本人のキ
ャリアプランに応じて、柔軟で多様性のあるプログラムを選択できます。また、最短
の年数で専門医資格を取得することを目指したコースもあります。
到達目標
日本循環器学会認定専門医研修カリキュラムをもとに到達目標を設定しています。
病態・疾患各論、検査法、治療法、医療倫理など項目ごとに目標があります。学会
への参加と発表、学術誌への論文投稿も必須と考えます。詳細は、循環器専門医
研修カリキュラム達成度評価表からダウンロードできます。
入局後の教育スケジュール
スケジュールに基づいて、研修プログラムを決めています。ローテーションによる循
環器領域の一般研修を2年間受け、その後に選択制で、カテーテル治療、不整脈治
療、心不全・心移植治療、心血管イメージングの専門医を目指すことができます。あ
るいは、一般循環器の研修を続け、総合的な能力を持つ循環器医となるコースを選
ぶことも可能です。
〔循環器疾患検査法〕
心電図検査、運動負荷心電図、ホルター心電図、心エコー図検査(経胸壁、経食
道)、心臓 CT/MRI、心臓核医学検査、心臓カテーテル検査、心血管造影、血管内
エコーや内視鏡、光干渉断層法(OCT)、加算平均心電図、臨床心臓電気生理検査
〔循環器疾患の病態生理〕
心不全・虚血性心疾患・弁膜症・先天性心疾患・心筋症・不整脈・ショック・高血圧
症・末梢血管疾患・肺高血圧や肺塞栓症
〔循環器疾患の非薬物治療〕
一時的ペーシング、大動脈内バルーンパンピング、カテーテルインターベンション
(バルーン、ステント、ロータブレータなど)、カテーテルアブレーション(WPW 症候群、
心房粗動・細動など)、永久ペースメーカ植込み、ICD 植込み術、心臓再同期療法、
心嚢穿刺、PCPS、心臓移植
〔末梢動脈閉塞疾患の再生医療〕
自己末梢血単核球細胞移植
心 臓 内 科 卒 後 教 育 カ リ キ ュ ラ ム
他科研修の可能性について
内分泌・糖尿病科、腎臓内科、神経内科などのより専門的な研修、診断力向上のた
めに放射線科や病理学などの研修も可能です。また、救命救急科、心臓リハビリ
科、小児心臓科、心臓外科などをロ-テーションすることもできます。
大学院について
社会人大学院生あるいは一般大学院生ともに受け入れ可能です。希望に応じて作
成したプログラムに従って研修します。同時に専門医資格の取得も可能です。
内科診療科重点研修コース修了後の進路
関連医療機関での臨床研修の継続、教員としての大学病院勤務、さらなる研究・研
修のための国内および国外の留学などを選択できます。
学位取得について
大学院入学による甲種、あるいは論文を提出する乙種での学位取得が可能です。
前後することがあっても、専門医資格をとることを強く推奨しています。
留学の可能性
米国の Mayo Clinic, Johns Hopkins 大学, Stanford 大学, Iowa 大学, ドイツの Heart
and Diabetes Center NRW (Ruhr 大学)など。学位取得後あるいは大学院在学中に留
学することが可能です。
関連施設
小川赤十字病院、関越病院、坂戸中央病院、久喜総合病院、公立昭和病院、
秩父市立病院、横浜労災病院、など。
問い合わせ先
〒350-1298 埼玉県日高市山根 1397-1
埼玉医科大学国際医療センター 心臓病センター
心臓内科 岩永 史郎(教 授)
TEL:042-984-4111(代 表)
E-mail: