平成 20 年 4 月 11 日発行 発行:柏市都市計画課 TEL 04-7167-1144 FAX 04-7167-7668 都市マス市民ワークショップ No.4 中央地域については、市民委員からの提案により、 「中央西」と「中央東」の 両地域で 2 つずつに分かれていたグループを 1 つずつにまとめ、これまでの議 論の内容や成果等を共有するためのグループワークの時間を設けました。北 部・南部地域では、市民主体のまちづくりの取り 組みと重点施策についての検討を、グループワー クを行いました。 以下、本ニュースレターでは、全体での質疑や 意見交換の内容とグループワークの様子を中心 に、ワークショップの成果をご報告します。 ﹁地域別方針の確認と 今後の展開について﹂ ・未定︵平成二十年七月頃︶ ■第四回ワークショップ ﹁地域別方針と重点施策の検討﹂ ・平成二十年二∼三月 ■第三回ワークショップ ﹁課題の再整理と解決のアイデア出し﹂ ・平成十九年十二月 ■第二回ワークショップ ﹁課題や資源の洗い出しと共有﹂ ・平成十九年十月 ■第一回ワークショップ 自分のまちの﹁地域歩き﹂ ◇宿題: ・平成十九年九月一日︵土︶ ■市民勉強会︵全体︶ ■ワークショップの流れ 1 ﹁都市マス市民ワークショップ﹂の︽3つの目的︾ 今回のワークショップは、全体での進行と、グループワークの両方を交えて 行いました。上記のうち、地域別方針の策定趣旨と地域別方針の素案の説明、 これらに対する質疑・意見交換を全体で行いました。 ︵ 1︶市民の思いや考え︵ 地域の資源や課題、解決策のアイデアなど︶ の抽出と共有 ○地域別方針の策定趣旨について ○これまでの議論の成果の共有・補足の意見交換(中央地域のみ) ○地域別方針の素案の説明と意見交換 ○市民主体の取り組み・重点施策の抽出(北部・南部地域のみ) ︵ 2︶これらの思いや考えをもとに事務局が作成する﹁ 地域別方針案﹂ に対する意見交換 □「第3回ワークショップ」の内容 ︵ 3︶市民が主体的にかかわるまちづくりの取り組みの提案 柏市では、平成 18 年度から 20 年度にかけて「都市計画マスタープラン」 の策定を行っています。今年度は、市民、大学(麗澤大学) 、行政の協働により 「地域別方針」の策定を行っています。このたび「第3回ワークショップ」を、 2 月 23 日(土)に「北部地域」、3 月 1 日(土)に「南部地域」 、3 月 8 日(土) に「中央地域」と、各地域ごとに以下の内容で開催しました。 E-mail [email protected] 次 回 □ 各地域での質疑応答・意見交換の内容 地域別方針の策定趣旨についての説明、および地域別方針の素案に対する質疑応答、意見交換の内容の主 なものをまとめました。まず、都市計画マスタープラン(地域別方針)全般に関する質疑と意見を、全地域の分をまと めて紹介し、続いて北部、南部、中央の地域ごとに、(1)地域別方針の内容に関する意見・質問・提案、(2)個別の 取り組みアイデア等の提案、実践例など、(3)その他の質問などに整理しました。なお、出された意見等で、方針に 盛り込むかどうか回答ができていないものは、庁内で十分に検討することとしました。 〔凡例:★−意見・質問・提案等の内容、☆−回答内容〕 1.都市計画マスタープラン全般に関して(各地域共通) (1) 地域別方針策定後の実施体制・予算立てなど ★方針の実現(取り組み)のための予算は考慮されて いるのか? ★都市計画は動き出すまでに時間がかかる。年次サイ クルで取り組みを推進すべき。 →☆実現のための具体的な予算までは考慮されていな い。その関係で、方針に書かれたものがすべてすぐ できるわけではないが、どれが重要か(優先的にや るか)は庁内調整を踏まえ検討していく。 (5) 方針作成や実施に係る他市との連携について ★方針は柏市だけで作成するのか?(隣接市との連携 は?)市境の歩道の整備、ゴミの不法投棄の問題、運 河の活用など、実施の際も隣接市と連携すべき。 (2) 地域別方針に盛り込む内容 ★方針には どのように 整備するのか、 どのよう に 保全するのかといった要素は入らないのか? ★「方針」としては案でよいと思うが、具体的実施策 をどうするかが問題。 →☆現在の案では言葉が足りていない部分もあるの で、方向性や要素が分かるような表現に全体的に修 正していく。実施策については、今後、強調すべき、 具体にすべき内容についてさらに反映させていく。 (3) 地域別方針と分野別方針の整合性など ★地域別方針と分野別方針の整合性(ギャップの補完) はどのようにするのか? →☆分野別方針は、上位計画である総合計画を踏まえ、 市全体について書き記したものである。地域別方針 は、市民からの意見に加えて、市で抜け落ちている 部分を補完している。 (4) 都市マスの検討対象となるか? →☆運河の活用は、他市との連携により検討を進めて きた。他に災害時の避難場所についても、連携の要 望が多いので検討していく。ただ、計画年次の違い などから十分には進んでいない現状もある。 (6) 市民参加の継続について ★策定後の委員の権限はどうなるのか?引き続き若者 や商業従事者などにも拡げて、市民参加を継続してい くべき。 →☆市民主体の取り組みに、委員が継続して関わって いけるような形は考えていきたい。 2.北部地域の WS での意見・質問等 (1) 地域別方針の内容に関する意見・質問・提案 ①「環境」の視点をもっと盛り込むべき ★住宅地域ごとの特徴づけや将来構想、近隣センター などの生涯学習施設の整備やそれを拠点としたまち づくりは、都市マスの検討対象となるか? ★将来像の中に CO2 対策、省エネ対策に関する内容が 皆無なのはおかしい。 →☆市では地球温暖化対策条例による計画を策定中。 分野別方針で盛り込んでいくようにしたい。 →☆住宅の特徴づけ(誘導)の基本は、用途地域制度 になる。地区レベルでは、地区計画という仕組みで 住民自ら設定することが出来る。また、分野別方針 の中で拠点施設を示しているが、個別の施設の整備 は、教育委員会など各セクションの担当になる。 ②「みどり」に関する内容 ★みどりの保全は市域全体の問題である。 →☆分野別方針にみどりの保全について掲げてある。 2 ③「景観」に関する内容 ★上利根の田園風景を維持するには、農業問題の解決、 農業施策との連携が必要。 →☆市で来年度策定する、都市農業活性化計画とも連 動し、保全を図っていきたい。 ④北部 2 地域(北柏駅周辺)の方針について ★将来都市像や方針には、歴史や緑を大切にする要素 が盛り込まれているが、北柏駅周辺の工業団地は、地 域の玄関口としてふさわしくない。長期的視野で移転 を進めることは可能か? (3) その他の質問など ★北柏北口駅前の土地区画整理事業に、何らかの行政 の関わりはあるのか?地権者ではない市民の意見を 反映させるにはどうしたらよいのか? →☆現在、北柏駅周辺は区画整理を進めており、工業 団地周辺の環境は整備されていく。分野別方針の中 で、住工混在の問題が生じている地区については、 用途見直しが検討課題としてあげられている。 →☆市が主体となって進めている。地権者との協議会 はあるが、地権者以外が意見を言える場があるかは 不明。後日回答する。 ⑤柏百景について ★柏百景は既に決まっているものか?毎年見直しをす ると、市民の関心が高まるかもしれない。 ★「千葉柏道路」とは、国道 16 号とは別に計画されて いるものなのか? →☆市では景観計画を策定しており、その中で景観資 源マップを作成した。建物が中心だが、他のものも 選定し、PR 方法など今後検討していきたい。 →☆違うものである。千葉柏道路は、利根川沿いに国 が整備を進めているバイパスで、詳細は来年度公表 されるようである。 ⑥「NPOとの協働による利活用」とは? ★資料 3-2(北部 2 地域)に「布施新町の交通改善」と あるが、新町限定でなく、布施地区全体の交通改善で は?(そのように提案した。) ★運河・河川敷の整備・保全に関して、NPO との協働に よる利活用とあるが、具体的にどういったことか? →☆ワークショップで出された「NPO や市民による運河 利用のアイデア募集」をイメージしている。 3.南部地域 WS での意見・質問等 (2) 個別の取り組みアイデアの提案、実践例など (1) 地域別方針の内容に関する意見・質問・提案 ①道路の改善に対するアイデア ①道路・歩道の整備に関して ★歩道の拡幅は難しいので、電柱を移設したり、木の 根で凹凸な歩道を平らにしたりして安全に。 ②運河の活用に関するアイデア ★利根河川敷に、環境にマッチした色・形の看板を立 て、汚染者へのけん制、市民への協力喚起を促す。 ★「休む(ベンチなど)、楽しむ(バーベキューなど)、 運動する(アスレチックなど)」の視点で整備を。 ③バス交通に関して ★東急柏ビレッジから松葉町に行くバスが廃止され、 陸の孤島化している。コミュニティバスを。 ★バスの小型化を進め、交通不便地域を走らせる。 ★各地域で道路整備の項目があがっているが、優先順 位はあるのか? ★南北だけでなく、大津川・東武野田線を跨ぐ東西方 向の幹線道路の整備を。 ★自転車も安心して通れる道路、歩行者専用道路の整 備、防犯・防災に有効な道路の整備のあり方を。 →☆優先順位はつけていないが、WS の意見として、重 点施策に位置づけることはできる。東西方向の道路 の計画は、既にある。歩道整備のあり方は、分野別 方針で方向性を示している。 ②安全・安心 ★南部地域はエリアが広いので警察署の設置を。 ★民間交番の設置は、制度として設けることが大切な ので、「行政と市民が協働で取り組む」とすべき。 ④その他(美化・防犯・環境) ★「松葉町をきれいにする会」を立ち上げ、月に一回 活動している。行政にお願いするだけでなく、市民と して何ができるかが大事。 ★体育館の屋根に太陽光発電を取り付け、地球温暖化 対策を PR してはどうか。 ③ゴミ・環境 ★不法投棄防止には罰則などの権限も必要。パトロー ルは市民だけでなく、行政と協働の取組にすべき。 3 ④緑・農地 ★(南部 3 地域)災害に備えて自給自足ができるよう、 農地を残す。そのためには都市住民との連携も必要。 ⑤商店街の活性化(福祉との連携) →☆500 ㎡以上の開発は、基準をもって指導している。 それ以下のミニ開発は今は規制手段がない。 ③常盤台の新駅について ★実現させてほしい。具体的にどう進めるか? ★ほのぼの通り「介護予防センター」を、地域福祉の 充実のための拠点として位置づけてはどうか。 →☆事業者に働きかけをしているが、整備の際、市の 負担も必要となる。駅ができると周辺のまちづくり が変わってくる点も考慮が必要。 →☆福祉の視点を都市マスにどこまで取り入れられる かは検討の必要があるが、分野別方針に盛り込む方 向で考えたい。 (2) 個別の取り組みアイデアの提案、実践例など ⑥逆井駅前の整備について ①自然・緑 ★「特徴ある駅前空間に」とあるが、その内容は? →☆将来は、基盤整備をすることにより、駅前にふさ わしい機能とする。 ★大堀川の斜面林の保全のため、緑の基金の利用、シ ビックトラスト運動などを。 ★野馬土手の現況(歴史)の地図の設置を。 ⑦南部地域全体・各地域の方針全般について ②道路・交通 ★南部の各地域の方針が、行政にお願いする部分が多 い。もう少し市民中心の方針を考えた方が良い。 ★南部 3 地域は、人口が集積している住宅地と、森林・ 農地のエリアがある。それぞれの課題解決を同一のコ ンセプトで取り組むことには困難を感じる。 ★交通や道路ネットワークは、公共交通や歩行者(弱 者)を中心に考える。 ★電線の地中化が一部で実施されているようだが、今 後の計画があれば教えてほしい。 ★中心部は自転車や徒歩で移動できる環境づくりを。 (スーパー等への駐輪場の設置、マナー教育、安全な 道路ネットワークのマップの作成。) (2) 個別の取り組みアイデアの提案、実践例など ★農地の有効利用策として、教育機関への貸与が考え られる。 ★災害時の対応や観光資源とするため、手賀沼の水上 交通を検討してはどうか。 ★商店街の空き店舗を、高齢者のたまり場や、団塊世 代の地域デビューの場などに活用してはどうか。 ★旧沼南町の施設(公民館等)は知らない人が多いと 思う。HP でイベント等も含めて PR してはどうか。 ③安全・安心 ★一世帯一灯運動(防犯の取り組み)の実施を。 ★防犯カメラを多数設置する。問題もあろうが、防犯 に力を入れていることが知られれば効果も増す。 ④駅前の整備・賑わい ★中央西地域において、柏駅前の顔づくり(高島屋) ★柏駅西口の渋滞、客待ちタクシーの解消を。(公共 交通優先のルール、タクシープールの立体化など。) 4.中央地域 WS での意見・質問等 ⑤レイソルにかかるまちづくり ★関係各機関(行政担当課、民間企業、地元関係者な ど)による検討委員会のようなものを立ち上げてはど うか。 ★三小通り商店街とレイソルとのコラボによる活性 化。(歩行者天国、フリーマーケットの開催など。) (1) 地域別方針の内容に関する意見・質問・提案 ①柏駅東口再開発について ★東口再開発の概要が知りたい。この場での議論を再 開発組合に伝えることはできるか? ⑥その他 →☆歩行者の回遊性確保が主な目的。都市計画道路の 整備やたまり空間の確保などと合わせて進めてい る。(次回、パンフレットを用意する。) ★地元出身のサンプラザ中野氏を広報大使として、レ イソルなどのスポーツチームやストリートブレーカ ーズなど、柏の情報を外に発信する。 ★高齢化の進展からも、先行して実施するものを想定 すべき。(安全・安心まちづくりを) →☆この場での議論を市から伝えることは難しい(縦 覧の制度を利用することになる)。再開発は長期に わたる取り組みになるが、都市マスで検討した視点 を基に進めることになる。 ★再開発事業、中心市街地活性化事業、緑関係の保 全事業等、各事業および計画をプロットした柏市全 域の地図があると良い。 ②土地の開発・乱開発に関して ★土地開発をする際に、地元住民の意見を聞いたり指 導したりしているのか?乱開発を抑制する方法はあ るのか? 4 「グループワークの内容」 北部・南部地域では、地域別方針に掲げられた項目の中から「自分が取り組んでみたいもの」 、 「地域住 民が主体的に取り組むべきもの」 、 「重点施策としたいもの」を抽出する(各々がシールでマークする)作 業を行いました。中央地域については、グループを統合したことから、これまでの議論の成果を共有する とともに、資源や課題に関する補足の意見交換を行いました。 以下にグループワークの成果をご紹介します。 □ グループワークのまとめ <北部地域> ◆北部1地域(田中、西原コミュニティエリア) ○自分が取り組んでみたいもの 「運河の環境整備」「生活道路の交通安全性の向上」 の 2 点がもっとも高い関心を得られました。そのほかに 「市民のコミュニティ空間としての利用、プランづくり」「夜 間の安全性と管理体制検討」や、道路交通対策施策の 推進に関する諸施策に、それぞれ取り組んでみたいと いう意見が出されました。 美化や安全性確保については、自分だけでなく地域 ぐるみによる取り組みが重要であることが意見として反映 されていると考えられます。 ○「重点施策」としたいもの 圧倒的に多かったのが「生活道路の交通安全性の向 上」という施策に対してでした。次いで「地域にあった公 共交通の導入」「コミュニティバスの導入」について多く 意見があがりました。 シール全般をとおして、重点的に取り組むべき施策の 実現にあたっては、自分たちから率先して取り組んでい くべきであるという姿勢が読み取れます。 ○地域が主体的に取り組むべきもの 「運河の美化活動」に対してがもっとも多く、次いで 「夜間の安全性と管理体制検討」、つくばエクスプレス駅 周辺等の基盤整備促進と環境維持活動に関する諸施 策が選ばれました。 ◆北部2地域(富勢、松葉コミュニティエリア) ○自分が取り組んでみたいもの 地域にある資源の保全・活用に取り組みたいという意 識があり、「利根川河川敷の保全」、「景観ウォッチャー 制度の導入」、「遺産ルートマップ」、「まちあるきイベント を開催」、「地金堀の活用」が選ばれました。 参加者には、実際に地域の青少年協議会で北部地 区の歴史をテーマにした4つのハイキングコースをつくり 取り組みをされている方もいらっしゃいました。 ○「重点施策」としたいもの ○地域が主体的に取り組むべきもの 「週末適用の交通ルールづくりや自転車利用促進」、 北柏駅周辺の交通問題として「バスサービス等の公共 交通の充実」「生活道路の環境整備」に関心がありまし た。また、歴史的資源の保全と発信のため「コミュニティ バス導入」にも関心を持った方がいらっしゃいました。 シールは2つのみでしたが、自分が取り組んでみたい もので関心のあった「利根川河川敷の保全」、そして、交 通問題の解決策として「週末適用の交通ルールづくりや 自転車利用促進」に関心がありました。 ☆アドバイザー(麗澤大学・高辻教授)のコメント 柏市の都市マス策定は遅れているということはなく、国から「法に則って作りなさい」と言われる前から、市で各種の 計画づくりは行われている。これから先を見ていきたい。 北柏の工業団地周辺は、交通渋滞などの問題はあるが、生活に密着した食品関係が中心である点は確認しておき たい。また工業団地が移転してしまうと、税収が減少するという問題もある。住む・働く・楽しむ・が共存したインダストリ アルパークが出来ると良い。都市農業による生産物を工場で加工するという循環も生まれている。 まちづくりに対して市民が費用負担するという考えは、戸建て住宅が中心の地域ではなじみ が少ないだろうが、例えば地域の美化のための費用を住民が負担して、NPO などの事業者へ の委託費にするといった「柏版・エリアマネジメント」の検討を進めてはどうかと思う。 5 □ グループワークのまとめ <南部地域> ◆南部1地域(光ヶ丘、増尾、酒井根コミュニティエリア) ○自分が取り組んでみたいもの いものと同様、「地域資源を活かした活動ネットワーク形 成」、生涯学習を通しての交流の場づくりに関する諸施 策、「地元商店街利用促進キャンペーン展開」について 多く意見がありました。 「地域資源を活かした活動ネットワーク形成」について 最も多く意見があり、次いで「地域パトロール隊の結成」 「麗澤大学内のイベント運営等に参加」に対して意見が ありました。そのほか、地域環境の改善に関する諸施 策、地域の防災拠点の促進に関する諸施策についても それぞれ意見があり、広い分野でそれぞれ関心を持っ ていることが分かります。 ○「重点施策」としたいもの 「中原防災公園を利用した防災支援活動」がもっとも 多く意見がありました。次いで「増尾駅東口駅前広場の 整備」「地域資源を活かした活動ネットワーク形成」に対 して意見がありました。 地域にある資源のさらなる活用ことによって、地域らし さを打ち出していきたいと読み取ることができます。 ○地域が主体的に取り組むべきもの 「地域安全マップづくり」「地域パトロール隊の結成」 「中原防災公園を利用した防災支援活動」について最も 多く意見がありました。ついで、自分で取り組んでみた ◆南部2地域(南部、藤心、風早南部コミュニティエリア) ○「重点施策」としたいもの ○自分が取り組んでみたいもの 「バスルートの整備」が最も多く、次いで「南北をつな ぐ骨格道路の整備」「高柳駅改良の推進」「逆井駅施設 の改善」「高柳駅周辺の基盤整備」が同数で並び、交通 網と駅や周辺の整備に関する項目に、意見が集中する 結果となりました。また、地域別方針でなく分野別方針 に書かれている項目ですが、下水道の整備を重点施策 としたいという意見も複数の委員から挙げられました。 ○地域が主体的に取り組むべきもの 委員の意見はかなりばらけましたが、同じ項目にこれ ら二つがマークされているものが目立ちました。『自分が 取り組んでみたいもの』で最も多かったのは、「(里山・雑 木林等の)地域住民による管理運営」、『地域が主体的 に取り組むべきもの』で最も多かったのは、「(里山・雑木 林等の)地域資源の管理、保全に関しての制度づくり」 と「地域マネジメントをする新たな組織づくりやモデル地 区の検討」が同数で並びました。「駅や周辺の整備」に 関する各項目にも、『地域が主体的に取り組むべき』と いう意見が出されているのが特徴的だと言えます。 ○その他 意見交換では、 共生 という視点が大切という意見 や、重点施策はハード整備中心にならないように、とい った意見が出されました。 ◆南部3地域(風早北部、手賀コミュニティエリア) ード面では「道路舗装の推進」や「歩道整備の適正利 用」などへの関心がありました。 住民、行政、商店街、学校、企業のコミュニティの場 づくりを重点的に取り組みたいとの思いが委員の中には 強くあることが確認された。手賀沼を挟む近隣市との関 係も大切との意見が出されました。 ○自分が取り組んでみたいもの 5つの方針のうち、特に『自然・歴史・農地など地域資 源の有効活用』に関心が高く、特に「ウォーキングマップ づくり」「名所めぐりポイント制度の創設」「休耕農地の市 民農園化」への関心が高かったです。 ○地域が主体的に取り組むべきもの ○その他 「バスの柔軟な利用の導入」「大型ショップの誘致検 討」「沼南庁舎の有効活用」など地域の生活に密接な項 目に対しての意見が寄せられました。 最後の発表では、コミュニティづくりを含む地域の活 性化関連の取り組みを重点施策にしたい、二松学舎大 学もまちづくりへ関わってほしい、といった意見が出され ました。 ○「重点施策」としたいもの 『自然・歴史・農地など地域資源の有効活用』につい て、重点的に取り組むべきものと委員は考えており、ハ 6 ☆アドバイザー(麗澤大学・高辻教授)のコメント まず南部 1 地域に関してだが、緑の保全という方針があるが、環境の質を高めるため に、敷地内の緑なども含めて考えていく必要がある。 南部 2 地域に関しては、市街化調整地域も含めて交通ルートの確保が課題となって おり、インフラ整備の決断のときのように思う。逆井など、宅地化が進んでいるところにつ いても、大掛かりではないにしても、交通空間の整備が必要になっていると言えよう。 南部 3 地域は、高密な住宅地域と低密な農地等のエリアに分けられるが、どう一体的に整備するかが課題だろう。 農地を維持していくには工夫が必要だが、例えば 食育 の視点で農地を活用することなどが考えられないか。 次回の WS に向けて、行政しかできないこと、市民にしかできないことを見つけていってほしい。 □ グループワークのまとめ <中央地域> ◆中央西地域(新富、旭町、高田・松ヶ崎、豊四季台コミュニティエリア) これまでの議論の成果の共有よりも、課題や方向性に関 する補足の意見交換が主に行われました。 まず、自然関係では以下のような意見が出されました。 ・大堀川や野馬土手の自然の保全ももちろん大切だが、 「身近な緑の保全」という視点も必要ではないか。 ・開発により希少な植物が減少している。家庭に植え変え る取り組みをしている他市の NPO を参考にできないか。 ・緑地の保全は、個人レベルのボランタリーな取り組みでは 限界がある。 ・大堀川関連の活動をしている市民団体は既にあるが、活 動を広げる際には行政の協力も欠かせない。 交通関係では、以下の意見が出されました。 ・自転車は環境にやさしいし、駐輪場の整備やレンタサイ クルの普及などで利用を後押しする。 ・自転車の免許制度などで、乗る人のマナーを徹底する ことも欠かせない。 ・歩道は車椅子が通れるように。 その他には以下の発言もありました。 ・柏駅西口の話があまり出ていないが、駅から国道 6 号の 間のエリアについての方針は検討が必要。 ・中央西 1・2 地域を一体で考えることはもちろんいいが、 異なる駅勢圏であり、人の流れが違うことは抑える必要が ある。 ◆中央東地域(柏中央、新田原、富里、永楽台コミュニティエリア) これまでに各々の班で検討した議論の内容を振り返りな がら、お互いが気になる点について確認をしたり、新たな テーマの検討なども行いました。主に下記のような意見が ありました。 ・市が当地域で実施する予定の事業や再開発事業につい て、もっと知りたい。 ・沼南地域との繋ぎ目となる大津川を水や緑の回廊とし て、活用を考えたい。 ・日立台のレイソルと地域の連携を高めたい。また、レイソ ルロードの商店街の魅力を高めたい。 ・常盤台や新柏の桜並木を活用したイベントを考えたい。 ・高齢化が進むと、身近な商店がより大切となる。商店街の 活性化が必要。他方で、商店街の人たちにまちづくりの 視点を持ってもらうような意識改革も必要である。 ・景観計画では、地域の景観の構造や住宅地の緑のしつ らえなどについて、詳細に盛り込んである。都市計画マス タープランにも反映できるものは反映できると良いのでは ないか。 ☆アドバイザー(麗澤大学・高辻教授)のコメント 再開発事業について、市の考えを示した計画が作られているが、 事業は立ち上げまでに時間がかかり、その間に都市マスの策定が 入ったりする。この機会に計画を見直すことも必要だろう。また、再開発組合の連絡協議会のような場に、今回の市民 ワークショップの声を届けることも大切である。 レイソルロードと商店街の連携についての方針は、方針図にも見えるようにして欲しい。ただし、レイソルロード沿い に商店がびっしり埋まるかのポテンシャル評価や、道路幅員などについての検討はすべきである。それらに対しては、 市民の声も大切になる。この際に、まちのリハビリテーション的な考えを入れると良い。常盤台の新駅については、地 域の合意形成の他、市税を使うことに対する市民全体での協議が必要となろう。住宅地のあり方については、例えば 塀囲いをやめる、敷地の最低規模を決めるなど、住民主体の地区計画をどこかでモデル的にやってみてはどうか。 7 □ 参加者アンケート結果 第3回ワークショップの参加者の皆さんにアンケートにご回答いただきました。(回答数は 32 でした。) その結果を ご紹介いたします。いただいたご意見については、今後のワークショップの運営等の参考にさせていただきます。 ○「地域別方針案」の説明 ○ 全体での質疑・意見交換 無回答 3.1% ウ.ややわかり にくかった 3.1% エ.よくなかった 3.1% ア.わかり やすかった 37.5% 無回答 3.1% ア.よかった 18.8% ウ.あまり よくなかった 6.3% イ.まあわかり やすかった 56.3% イ.まあよかった 68.8% ○ グループワークの評価(北部・南部) 無回答 9.1% エ.よくなかった 4.5% ○ グループワークの評価(中央) ア.よかった 18.2% ウ.あまり よくなかった 10.0% ア.よかった 30.0% ウ.あまり よくなかった 9.1% イ.まあよかった 60.0% イ.まあよかった 59.1% ○ ワークショップの感想や印象に残ったこと、今後の進め方に関するご意見など (※複数から同様な回答があったものを中心に、記述内容を要約して紹介しています。括弧内の数字は回答件数。) □全体質疑・意見交換について ・事前送付資料に丸印の意味の説明があればなおよかった。 ・会場地図がわかりづらかった。(北部地域) ・修正資料送付時にも意見が言える工夫を。 ・よくまとめられていた。全体の方向性が見えてきた。〔3〕 ・参加者が少なかった。多くの人の意見が聞きたかった。〔2〕 ・視野が広がった。他の委員の意見など、勉強になる。〔3〕 ・これからも前向きに協力などしていきたい。〔2〕 ・都市計画のことが市民にも少しずつわかってきたのではない か。今後も地道な進め方を。 ・まちの活性化のために、広報誌や駅前のスクリーンなどをも っと利用して情報発信を。 ・松ヶ崎城跡の地主の要望、市の考え方を教えてほしい。 ・資料 3-1(中央西)について、気象大の開放は、野球場など 以外は無料だったと思う。 ・時間が短かった。(説明や意見交換にもう少し時間を。意見 集約に時間がかかりすぎた。)〔5〕 ・丁寧に説明があって、理解できた。〔2〕 □グループワークについて(北部・南部) ・時間が短すぎた。もっとグループ討議の時間がほしい。〔6〕 ・各委員の考えや思いがわかった。次回、引き続きということ で期待。〔3〕 □グループワークについて(中央) ・今まで別のグループだった人の顔が見え、交流できた。〔2〕 □その他感想・意見・言いそびれたことなど ・時間の切り方など、進行の再考を。 ・柏駅東口の話に重点が置かれすぎていた。(中央地域) ■ 今後のスケジュール 現在とりまとめ作業をしている「地域別方針素案のたたき台」のパブリックコメント(市民の皆様か ら意見を募集する手続き)を、6月に実施する予定です。 このため、次回の都市マス市民ワークショ ップは7月頃を予定しています。日時等は詳細が決まり次第お知らせいたします。 ◇ 柏市ホームページ・「都市マス市民ワークショップ」 http://www.city.kashiwa.lg.jp/policy_plan/masterplan/mp_top.htm 都市マス市民ワークショップ ニュースレター No.4 (平成 20 年 4 月 11 日発行) 8
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