PRESS INFORMATION - ミシュラン

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2007
年 2 月 13 日
トラック用シングルタイヤ Michelin X One(エックスワン)
(エックスワン)が日本に上陸
(エックスワン)が日本に上陸
日本ミシュランタイヤ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:フランソワ・ビュ
ッソン)は、トラック用のシングルタイヤ「X One (エックスワン)」の XDA HTplus (エックスデ
ィーエー エイチティー プラス) がケンワースのトラクターヘッド「KENWORTH T350」に純正
装着され、初めて日本の道路を走行することが決定したと本日発表しました。
ミシュランのシングルタイヤ X One はダブルタイヤをシングル化することで、軽量化による積
載量の増加による輸送効率の向上、ユニットとして総幅が縮小されるため、シャシ設計の自由
度の拡大、部品点数が減る事による車両の生産性も向上させます。またタイヤを 2 本から 1 本に
減らすことによって、廃棄されるタイヤも減り、環境性能も向上します。さらに
X One には、
「ミシュラン デュラブル テクノロジー」※の一つである「インフィニコイル」※※と呼ばれる技
術が注ぎこまれています。
※ ※※は3ページ以下を参照
ミシュランのシングルタイヤ X One は、北米で 2000 年から、ヨーロッパで 2003 年から、オー
ストラリアで 2005 年から、マレーシアで 2006 年から、すでに好調に販売されています。日本に
おけるミシュラン X One は、駆動軸用の XDA HTplus 455/55 R22.5 とトレーラー用の XTE* (エッ
クスティーイースター) 455/55R22.5 の2パターンで提供されます。
ミシュランのトラック・バス事業部部長のブノワ・ランガードは、「ミシュランの X One が日
本の道路を走ることになり、非常に喜んでいます。運送業界は、競争力向上と交通渋滞緩和の 2
つの意味で、1 台あたりの積載量を増やす必要に迫られています。一方将来にかかわる大きな課
題として、ランニングコストを削減していく努力と環境保護への取り組みがますます重要にな
っています。ミシュランの X One はこのような時代のニーズに合致した製品だと自信をもって
います」と話しています。
駆動軸用の X One XDA HTplus (左)とトレーラー用の X One XTE*
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製品概要
1. 製品名
駆動軸用 X One XDA HTplus (エックスディーエー エイチティー プラス) 455/55 R22.5 及び
トレーラー用 X One XTE* (エックスティーイー スター) 455/55R22.5
2. 主な構造
ミシュラン X One 455/55R22.5 の外径は 1071mm で、代替サイズの 11R22.5 の外径と同じです。
スチールまたは軽量合金製の 14.00×22.5 のワイド型ホイールに装着されます。ホイールへの組
み付けは、トラックタイヤ用の標準的な機械で可能です。またダブルタイヤの場合はハブへの
締結方法が8穴締めのところ、シングルタイヤ X One にすることにより、ハブへの締結方法が
10 穴締めになり、安全性が向上します。
ミシュランの X One はビード部とクラウン部は強化構造になっています。太いグルーブの刻ま
れた幅広なトレッドは、タイヤ寿命を終えるまで高いトラクション性能を発揮します。トレッ
ドの溝は、ミックス・パターンで 22mm の深さがあります。耐摩耗性に優れ、長寿命を可能に
する高性能のコンパウンドが使われています。
3.2 本を 1 本にするメリット
ミシュラン X One 455/55R22.5 は、日本の道路交通法の基準に従えば、車軸あたり 10t の負荷能
力を持っています。代替サイズの 11R22.5 のダブルタイヤに較べると軸当たり 100kg の軽量化が
図られ、積載輸送量が拡大します。
また、サイドウォールがダブルタイヤの4つからワイドシングルタイヤの2つに減ったことによ
り、回転中のタイヤの発熱によって増加する転がり抵抗を削減し、その結果燃料消費量の節約
に貢献します。ヨーロッパのテストコースで最近実施された試験によると、ミシュランX One
495/45R22.5 XDA2エナジーは、315/70R22.5 XDA2エナジーのダブルタイヤに較べて、40トント
ラクター/トレーラートラックの燃費を約2%改善に貢献しました。(テスト条件:UTAC Union
)
Technique de l’Automobile du Motocycle et du Cycle
4.Tire Pressure Monitoring System (タイヤ空気圧モニタリングシステム)
先進的な空気圧検知システムが装着されており、ダッシュボードには電子システムによって常
にタイヤの空気圧が表示されます。
による
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ミシュラン デュラブル テクノロジー
ミシュラン デュラブル テクノロジーとは、ダブルウェーブサイプやインフィニコイル技術を始
めとしたさまざまな先進テクノロジーの総称です。
1. ダブルウェーブサイプ
水平方向と垂直方向に刻まれた三次元形状のダブルウェーブサイプにより、隣り合ったブロッ
ク同士がガッチリと噛み合い、支えあいながらブロックごとの変形を抑制し従来のトレッドよ
りも高い剛性を保ちます。変形による接地面積の減少を減らし適切な接地分布を実現したため、
従来(当社比)のトレッドパターンよりも長寿命を可能にします。
インフィニコイル
2. インフィニコイル技術
インフィニコイル イメージ図)
ミシュランの新しい技術であるインフィニコイルは、カーカスとトレッド部の間にワイヤー
材をタイヤの回転方向に対して平行に巻き上げ構成したコイル部材です。インフィニコイルを
採用したことにより、従来の当社タイヤと比較し、トレッド部の剛性が向上し、高速回転時に
遠心力によって生じるトレッド中央部のせり上がりを防ぎ、変形量の削減によって増加する発
熱を抑え、その結果転がり抵抗を低減します。また、より均一した接地圧の確保によってダイ
ナミックパフォーマンスを向上します。
(
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3. レインドロップサイプ-
レインドロップサイプ-自己再生トレッド
自己再生トレッド(
トレッド(摩耗が進むと出現する新たなサイプ)
摩耗が進むと出現する新たなサイプ)
先進テクノロジーの一つであるレインドロップサイプは、トレッド溝底に刻み込まれており、
タイヤの摩耗が一定以上進行すると現れます。その仕組みは、各トレッドブロックの中央に円
筒形の通路が隠されていて、トレッドが 3 分の 2 程度まで摩耗すると、隠れていた通路部分が開
き、ブロックの中央に新しい溝として現れてきます。このメカニズムにより、摩耗が進行して
もタイヤの雨天時におけるグリップ性能は維持され、高い安全性が保たれるのです。
なおこの技術は、日本未上市の XDN 2 GRIP などに採用されています。
4. ミシュラン デュラブル テクノロジーで安全性を高める
ミシュランの交通安全への取り組みは、大きく 3 つのプロセスから成っています。
・高品質の製品を設計し、そのライフサイクルを通じて効率よく、信頼できるサービスを提供
する
・技術革新を続け、安全性能の改善を続ける
・運転者、同乗者、その他の道路利用者の安全においてタイヤがきわめて重要な役割を果たし
ていることを、一般に周知する
この方針にもとづき、ミシュランはすべてのトラックタイヤの安全性能を一貫した基準で設計
しています。グリップ、ブレーキング能力、コーナリング時の安定性などの諸性能を最適化し
ています。
強力なグリップと長寿命は、これまで技術的に両立させることが課題でした。しかし、ダブル
ウェーブサイプとレインドロップサイプの組み合わせのおかげで、耐久性を妥協することなく、
難しいコンディションでも高いグリップレベルを実現できるようになりました。