(財)大阪がん予防検診センター - 大阪府

法
人
財団法人
名
法人所管課
役
健康医療部保健医療室健康づくり課
役員数(常勤)
1人
の 役員数(非常勤)
17人
員
状
うち府退職者
況
大阪がん予防検診センター
1人
専務理事兼事務局長〔府OB〕
副理事長兼所長〔府OB〕
【財政再建プログラム案での方向性】
○統合(21年度中)
・
・
法人がその専門性を生かして実施すべき検診領域を精査の上、事業を実施
新公益法人制度(H20.12.1施行)に伴う特例民法法人に移行後、(財)大阪府保健医療財団と統合
【府と法人の関係】
○
同財団は、がんの予防、早期発見のための検診等を行い、府民の健康の保持増進及び地域保
健の向上に寄与することを目的に設立された公共性の高い団体
○ 同財団は、今年度中に(財)大阪府保健医療財団との統合予定
【役員の責務】(具体的に日々どういう業務を行っているのか)
〈副理事長兼所長〉
○ 副理事長は、理事長(非常勤)の補佐をしている。加えて、大阪がん予防検診センターの所
長として、センターの運営、検診業務を所掌し、診療所職員の指揮監督を行うとともに、医師
として、がん検診(読影を含む)に従事している。
検診・診療 週16時間、運営委員会(月1回以上)、医局会(月1回以上)、読影業務 週24
時間以上従事
〈専務理事兼事務局長〉
○ 専務理事は、唯一の常勤の役員であり、理事長、副理事長を補佐し、理事会の実務の責任者
である。
また、事務局長を兼務し、副理事長の命を受け、事務局の事務を掌握し、所属職員を指揮監
督をする事務局責任者である。
○
特に、平成21年度は、両役員が、(財)大阪府保健医療財団との統合に向け、プロパー職員
の意見を取りまとめつつ、府と各種調整を行いながら、(財)大阪府保健医療財団、医師会等
団体との調整を行っている。
【役員に府関係者が不在となった場合の問題点】(具体的にどういう事象がおこるのか)
○ がん対策においては、府民が、がんに罹らないようにすること、がんを早期に見つけて適切
な治療に結び付けていく事が求められている。このため、大阪府では、「がん予防の推進」、
「検診によるがんの早期発見」、「がん医療の充実」の三本柱を重点的に取り組む課題とする
「大阪府がん対策推進計画」(平成20年8月)を策定し取組みを進めている。
当センターはその一翼、特にがんの予防・検診を担っている。役員に府関係者が不在となっ
た場合の具体的な問題点は以下のとおり。
〈副理事長兼所長〉
○ 副理事長兼所長は、当センターの運営については、府や医師会の意向を踏まえる必要がある。
そのため、実質的な法人の執行者である副理事長として府や医師会と調整をすることが多く、
これを円滑に進めていくためには、がん対策に造詣が深いだけでなく、府職員としての経験を
有することで培ってきた人脈やノウハウを活用する必要が生じる。
○
また、検診機関に永年携わり、かつ、統括してきた豊かな経験から、府立成人病センター等
との信頼関係を有しており、府のがん対策事業を補完するため、がん検診による「がんの見落
とし」や「過剰診断」が行われないようにするための取組み(精度管理)に関して、治療を行
う都道府県がん診療連携拠点病院である府立成人病センターと予防・検診を行うセンターが、
連携して、府内のがんの現状を分析することにより、府のがん対策のシンクタンク的機能を果
たしている。
○
したがって、副理事長兼所長が府関係者でなくなった場合、当センターの円滑な運営が困難
となる上、府のがん検診のシンクタンク的機能を十分に果たせず、府民からがん検診に対する
信頼が低下するなど、がんの予防・検診事業を展開することに問題が生じる。
○ また、法人統合(平成 22 年度)後は、がん検診部門の代表者として、事業の見直しや健科
Cとの連携等を推進していく必要があることから、理事会における、しかるべきポスト(副理
事長)が引き続き必要。
〈専務理事兼事務局長〉
○ 専務理事兼事務局長は、法人統合(平成 22 年度)後は、三施設の事務の統括者として、府
の施策方向、出えん者である府医師会・大阪市等との調整を踏まえ、特に、平成26年度まで
にがん検診 C 部門の事業と健康科学 C 部門の事業の見直し(施設統合)等を行う必要がある。
見直しの方向によっては府医師会等の意向と相反することも十分に考えられ、また、法人内部
における他の役員や医療スタッフとの困難な調整も予想されるため、円滑に着地点を見出すた
めには、衛生分野をはじめ広く行政を経験することで培ってきた人脈やノウハウの活用及びこ
れまでの経過を熟知している必要がある。
○
なお、広範な組織を有する法人の事務を統括し、かつ、平成26年度までという限られた期
間内で、事務事業やその体制等の見直しについて高度な調整を行う必要があるため、単なる事
務局長では十分に調整することができず、専務理事のポストは必要不可欠である。
○
以上から、専務理事兼事務局長が府行政経験者でなくなった場合、これまでの経過が踏まえ
られないため、がん検診 C 部門の事業と健康科学 C 部門の事業の見直しを限られた期間に行う
ことができず、法人統合の効果が半減してしまうことが懸念される。
【人的関与のあり方案】
○ 大阪府、医療関係団体との連携を図るため府の医療政策に精通した府(OB)の配置が引き
続き必要。
【備考】
※ 法人統合(平成22年度)後の役員選任については、新法人の事業規模・内容を踏まえ改めて
検討
財団法人 大阪がん予防検診センター
【平成21年7月1日現在】 【役員名簿】
1.法人の概要
代表者名
理事長 酒井國男
設立年月日
電話番号
06(6969)6711
法人所管課 健康医療部保健医療室健康づくり課 理
所 在 地 大阪市城東区森之宮1-6-107
HPアドレス
昭和61年10月1日
http://www.gan-osaka.or.jp/
氏名
事
長
酒井 國男
(社)大阪府医師会長
副 理 事 長
難波 俊司
(社)大阪府医師会副会長
〃
〃
黒田 知純
(財)大阪がん予防検診センター所長
〃
小谷 俊秀
(財)大阪がん予防検診センター事務局長
(元大阪府政策企画部理事)
〃
酒井 英雄
(社)大阪府医師会副会長
〃
松下 彰宏
大阪府健康医療部保健医療室
副理事兼健康づくり課長
〃
後藤 和彦
(社)大阪府医師会理事
〃
〃
がん予防に関する知識の啓発普及、各種のがん検診、細胞検査、専門技術者に対する 専 務 理 事
設立目的 各種の研修、調査研究、その他のがん予防に関する必要な事業を行い、今後の高齢化社
常 任 理 事
会に向けてますます重要となる府民の健康の保持増進と地域保健の向上に寄与する。
〃
22,000
基本金
主 な
出捐団体
千円
備考
現職名
役職名
理
事
現任期終了
22.5.28
大 阪 府
10,000
千円
45.5%
〃
今岡 真義
(社)大阪府病院協会長
(大阪府立成人病センター名誉総長)
(社)大阪府医師会
10,000
2,000
千円
45.5%
9.1%
〃
堤 俊仁
(社)大阪市城東区医師会長
〃
〃
植田 剛司
大阪府健康医療部健康医療総務課長
〃
〃
石川 治
大 阪 市
千円
【各年度7月1日時点】
2.役職員の状況
平成19年度
役 常勤役員
員 非常勤役員
管理職
職 一般職
員 常勤職員計
常勤以外の職員
0.0%
0.0%
千円
その他の団体
千円
1
16
6
49
55
0
平成20年度
府派遣
府OB
0
1
3
5
8
1
1
0
0
0
0
1
17
6
48
54
0
平成21年度
府派遣
府OB
0
2
3
5
8
1
1
0
0
0
0
府派遣
1
17
6
47
53
0
府OB
1
1
0
0
0
2
3
6
9
0
0
法人職員(プロパー)の給与に関する状況(平成20年度)
年間給与手当支給額平均
6,773
千円
44.8
歳
〃
〃
〃
東 隆司
〃
中村 伸二
〃
野田起一郎
近畿大学名誉学長
〃
〃
小塚 隆弘
市立貝塚病院名誉総長
〃
竹中 秀裕
(社)大阪府医師会監事
〃
〃
上ノ山幸子
(社)大阪エイフボランタリーネットワーク会長
〃
〃
高橋 義雄
公認会計士
〃
監
事
役員の定数・選任方法・任期等
定数 任期
平均年齢
大阪府立成人病センター病院長
大阪市健康福祉局健康推進部
健康施策担当課長
大阪市健康福祉局健康推進部
健康づくり事業担当課長
理事
15 人
監事
3人
2年
選任方法
理事会において選任
〃
3.主要事業の概要 財団法人 大阪がん予防検診センター
【事業規模(事業費)】
事 業 名
① 胃がん検診
全事業合計に占める割合
② 乳がん検診
全事業合計に占める割合
③ 総合健診(各種がん検診とセット)
全事業合計に占める割合
④ 子宮がん検診
全事業合計に占める割合
⑤ ①~④以外の事業
全事業合計に占める割合
全事業合計
全事業合計に占める割合
平成18年度
330,476
49.1%
91,614
13.6%
69,153
10.3%
62,691
9.3%
119,026
17.7%
672,960
100.0%
平成19年度
308,693
45.9%
96,874
14.4%
84,250
12.5%
69,871
10.4%
112,856
16.8%
672,544
100.0%
(単位:千円)
平成21年度
平成20年度
予算
309,954
43.7%
108,929
15.4%
102,161
14.4%
68,844
9.7%
118,873
16.8%
708,761
100.0%
302,870
43.1%
105,360
15.0%
100,200
14.3%
69,320
9.9%
124,996
17.8%
702,746
100.0%
備 考
検診車及び施設において、一次検診・二次検診を実施する
同 上
同 上
同 上
同 上
【事業計画及び事業実績】
事 業 内 容
事 項
事 業 量 平成21年度計画量
平成20年度事業量
1.がん検診事業
・胃がん検診(車検診・施設検診)
・子宮がん検診(車検診・施設検診)
・乳がん検診(車検診・施設検診)
・肺がん検診(車検診・所外検診・施設検診)
・大腸がん検診(車検診・施設検診)
・総合健診(車検診・施設検診)
2.細胞診、組織診検査
・当センター及び市町村等から依頼される検査の 18,870件
実施
3.精度管理及び指導助言
・医師会、検診実施主体等との連携を密にし、検
診精度管理の維持・向上を図る
56,737件
14,355件
20,269件
19,961件
34,906件
4,957件
56,350件
13,740件
22,200件
22,800件
36,020件
5,400件
17,100件
4.がんに関する検診情報と予防活動資料の収集 ・がんに関する検診情報、予防活動資料の収集
及び提供を行う
5.がん検診の普及啓発
・「がん予防キャンペーン大阪2009」を開催する
など府民に対しがん検診の受診率向上と、がん
予防に関する正しい知識の啓発普及活動を大阪
府、大阪府医師会、大阪市など12団体で構成す
るがん予防キャンペーン大阪実行委員会におい
て行う。
・啓発資料作成
「がん予防の10か条」
「大腸がん、肺がん、子宮がん、乳
がん、胃がん、肝炎ウイルス検査」
「あなたはもう受けましたか?乳がん
検診を!」
「乳がん自己触診カード」
・啓発資料作成
「がん予防の10か条」
「子宮がん検診について」
「乳がん自己触診カード」
・「これからの婦人科がん検診」シン
ポジウム開催(10月30日)
備 考
4.大阪府の財政的関与の状況
区 分
平成18年度
平成19年度
299,048
309,635
285,076
289,048
10,000
299,635
10,000
276,076
9,000
(
補 助 金
運営費補助金
ヘリカルCT検診関連事業補助金
)
内
訳
973
973
876
973
973
876
補助金、委託料等の内容
158,333 委 託 料
検診精度管理基礎調査
【各年度7月1日時点】
(単位:千円)
平成21年度
平成20年度
予算
158,333 運営費補助金
0 ヘリカルCT車に関する補助金
832
832 精度管理基礎調査委託料
(
)
内
訳
貸 付 金
その他(分担金・負担金・出捐金等)
合 計
府損失補償・債務保証契約に係る債務残高(期末)
府借入金残高(期末)
0
0
300,021
0
0
310,608
0
0
0
0
0
0
285,952
0 0 0 0
159,165
5.財務状況
資産合計
流動資産
現金預金
未収金
その他の流動資産
固定資産
基本財産
特定資産
うち退職給付引当資産
貸
負債合計
借
流動負債
対
照
表
その他固定資産
短期借入金
未払金
その他流動負債
固定負債
長期借入金
各種引当金
うち退職給付引当金
その他固定負債
正味財産合計
指定正味財産
一般正味財産
うち基本財産充当額合計
一般正味財産増加額(正味財産増加額)
経常収益
経常外収益
正
味 一般正味財産減少額(正味財産減少額)
財
経常費用
産
経常外費用
の 一般正味財産増減額(正味財産増減額)
状
指定正味財産増減額
況
当期正味財産増減額
正味財産期末残高
平成18年度
1,619,806
185,270
78,127
81,940
25,203
1,434,536
22,000
808,316
203,000
604,220
183,799
183,799
0
163,153
20,646
0
0
0
0
0
1,436,007
0
1,436,007
22,000
1,109,377
1,109,377
0
1,125,127
1,125,127
0
-15,750
0
-15,750
1,436,007
平成19年度
1,618,948
376,924
142,691
206,634
27,599
1,242,024
22,000
636,060
203,000
583,964
375,433
375,433
0
355,313
20,120
0
0
0
0
0
1,243,516
0
1,243,516
22,000
1,168,226
1,168,226
0
1,360,717
1,360,717
0
-192,491
0
-192,491
1,243,516
平成20年度
1,174,357
96,583
4,234
92,341
8
1,077,774
22,000
625,850
203,000
429,924
85,409
85,409
0
81,652
3,757
0
0
0
0
0
1,088,948
0
1,088,948
22,000
1,014,037
1,014,037
0
1,168,605
1,168,605
0
-154,568
0
-154,568
1,088,948
(単位:千円) 前年度比増減
-444,591
-280,341
-138,457
-114,293
-27,591
-164,250
0
-10,210
0
-154,040
-290,024
-290,024
0
-273,661
-16,363
0
0
0
0
0
-154,568
0
-154,568
0
-154,189
-154,189
0
-192,112
-192,112
0
37,923
0
37,923
増減率
-27.5%
-74.4%
-97.0%
-55.3%
-100.0%
-13.2%
0.0%
-1.6%
0.0%
-26.4%
-77.3%
-77.3%
-77.0%
-81.3%
-12.4%
-12.4%
0.0%
-13.2%
-13.2%
-14.1%
-14.1%
-19.7%
-19.7%
0.0%
事業活動収入
基本財産運用収入
特定資産運用収入
入会金収入・会費収入
事業収入
受託補助金等収入
うち府受託収入
うち補助金等収入
負担金収入
寄付金収入
その他の収入(受取利息収入等)
事業活動支出
事業費
管理費
収
役員人件費
支
職員人件費
の
状 事業活動収支差額
投資活動収入
況
基本財産取崩収入
特定資産取崩収入
固定資産売却収入
その他の収入
投資活動支出
基本財産取得支出
特定資産取得支出
固定資産取得支出
その他の収入
投資活動収支差額
財務活動収入
財務活動支出
財務活動収支差額
当期収支差額
主要経営指標
収益事業比率
人件費比率
管理費比率
自己収入比率
流動比率
借入金比率
収益事業費/当期総支出
人件費/事業活動支出
管理費/当期支出合計
自己収入/事業活動収入
流動資産/流動負債 借入金残高/負債・正味財産合計 平成18年度
983,835
242
5,789
0
672,960
300,855
973
299,048
0
512
3,477
899,393
823,411
75,982
21,926
566,629
84,442
121,832
0
121,832
0
0
206,294
0
800
205,494
0
-84,462
0
0
0
-20
平成19年度
991,873
242
5,347
0
672,544
311,071
973
309,635
0
315
2,354
987,974
886,088
101,886
23,237
640,825
3,899
173,079
0
173,079
0
0
176,958
0
800
176,158
0
-3,879
0
0
0
20
平成20年度
1,001,914
242
3,407
0
708,761
286,411
876
285,076
0
371
2,722
975,762
916,900
58,862
20,695
600,611
26,152
10,733
0
10,733
0
0
27,203
0
500
26,703
0
-16,470
0
0
0
9,682
(単位:千円) 前年度比増減
10,041
0
-1,940
0
36,217
-24,660
-97
-24,559
0
56
368
-12,212
30,812
-43,024
-2,542
-40,214
22,253
-162,346
0
-162,346
0
0
-149,755
0
-300
-149,455
0
-12,591
0
0
0
9,662
平成18年度
0.0%
65.4%
6.9%
69.5%
100.8%
0.0%
平成19年度
0.0%
64.0%
8.7%
68.7%
100.4%
0.0%
平成20年度
0.0%
60.8%
5.9%
71.4%
113.1%
0.0%
前年度比増減
0.0%
-3.2%
-2.9%
2.8%
12.7%
0.0%
増減率
1.0%
0.0%
-36.3%
5.4%
-7.9%
-10.0%
-7.9%
17.8%
15.6%
-1.2%
3.5%
-42.2%
-10.9%
-6.3%
570.7%
-93.8%
-93.8%
-84.6%
-37.5%
-84.8%
324.6%
48310.0%