総合カタログ技術資料編 第3章 光・熱・省エネルギー

AGC_03章_6-1∼6-28_CID4.1 12.6.21 00:45 ページ45
●開口部の日射遮蔽性能の基準に対応した
表 17
具 体 的 なガラスの仕 様 (C タイプ)● ●
ガラス単体並びにガラスと付属部材と組合せたときの η値
(地域区分毎の開口部の断熱基準を満たす構成でもある)
は基準に適合
は不適合
以上説明した開口部の日射遮蔽性能基準を満た
す、具体的なガラスの仕様の選択を容易にするた
め、地域、方位、代表的なガラス仕様別に、実質
の日射侵入率を 表 17 に示します。 表 17 は、ガ
ラス単体の場合及びレースカーテンやブラインド
など一般的に使われる付属部材と組合せたときの
適
用
地
域
方位
Ⅰ
・ 全方位
Ⅱ
日射侵入率(例)をとりまとめたものです。
真北
±30度
方位
表 17 で示したガラス部分の日射侵入率の基準値
以下となる組合せであれば基準に適合する仕様と
なります(表中、基準に適合する場合は
ガラス部分の日射侵入率 η値(例)
Ⅲ
で示しています)
。なお、ここで示した「代表的
上記以外
の方位
なガラス仕様」は、地域区分毎の開口部の断熱基
準を満たす構成ともなっています。
流率)と日射遮蔽性能(夏期日射侵入率)の両
真北
±30度
方位
方の基準を満足しなければなりません。
(4)住宅事業主の判断基準
として、
「住宅事業主の判断基準」が平成21年1
月30日に告示されました。この基準は、年間
Ⅳ
・
Ⅴ
11年基準=次世代省エネ基準に適合するよう努
誘導するための基準です。住宅の外壁や窓等の断
熱性能に加えて、空気調和設備等の効率化につい
て総合的に評価するため、
一次エネルギー消費量*
に着目した基準となっています。 図 5
<主な内容>
・省エネルギー性能の目標水準は、今後の建築設
備の性能向上等を勘案して、目標年次
(2013年度)までに、
「平成11年基準相当の
住宅+標準的設備」の一次エネルギー消費量を
10%削減した値が基準値となっている。
・対象設備は、暖冷房設備、照明設備、給湯設
備、換気設備。
・住宅の断熱水準は、平成11年基準(次世代省
エネ基準)に適合するよう努める。したがっ
て、開口部仕様は、平成11年基準を満足すれ
ば良い。
・対象となる住宅の省エネルギー性能の水準は、
「基準達成率」を算定する。その際、個々の住
宅の全てが基準達成率をチェックする必要はな
く、1年間に供給した建売戸建住宅全体の平均
の基準達成率が100%を超えるよう努める。
0.51
0.44
0.38
0.16
0.64
0.49
0.44
0.40
0.15
普通複層ガラス
12
0.80
0.53
0.45
0.38
0.17
低放射複層ガラス
6
ペアガラス(3層)
サンバランスシルバー
(高断熱Low-E)
ペアガラス
サンバランスシルバー
(高断熱Low-E)
0.73
12
0.64
0.48
0.42
0.38
0.15
12
サングリーンペア
0.55
0.40
0.35
0.31
0.13
12
ペアガラス
サンバランスシルバー
(高断熱Low-E)
サンバランスグリーン
(高遮熱断熱Low-E)
サンルックスペア
(SGY32)
ペアガラス
サンバランスシルバー
(高断熱Low-E)
サンバランスグリーン
(高遮熱断熱Low-E)
0.80
0.53
0.45
0.38
0.17
0.64
0.48
0.42
0.38
0.15
0.44
0.34
0.30
0.27
0.11
0.38
0.30
0.27
0.24
0.09
0.80
0.53
0.45
0.38
0.17
0.64
0.48
0.42
0.38
0.15
0.44
0.34
0.30
0.27
0.11
6
サングリーンペア
0.56
0.40
0.36
0.31
0.13
6
ペアガラス
サンバランスシルバー
(高断熱Low-E)
0.80
0.53
0.45
0.38
0.17
0.64
0.48
0.42
0.38
0.15
サングリーンペア
0.56
0.40
0.36
0.31
0.13
0.44
0.34
0.30
0.27
0.11
0.39
0.31
0.28
0.25
0.10
0.89
0.67
0.49
0.36
0.56
0.47
0.39
0.31
0.46
0.40
0.34
0.28
0.38
0.35
0.31
0.26
0.19
0.15
0.12
0.10
0.64
0.48
0.42
0.38
0.15
遮熱複層ガラス
( 例:熱線吸収複層ガラス)
普通複層ガラス
低放射複層ガラス
6
遮熱低放射複層ガラス
6
真北
±30度
方位
12
6
低放射複層ガラス
6
遮熱低放射複層ガラス
6
6
遮熱複層ガラス
上記以外
( 例:熱線吸収複層ガラス)
の方位
遮熱低放射複層ガラス
住宅事業主を対象として、一定の断熱性能(平成
入することで、一層の省エネルギー性能の向上を
12
低放射複層ガラス
低放射複層ガラス
150戸以上の建売り戸建住宅を供給・販売する
力)を有した住宅に、効率性の高い設備機器を導
普通三層複層ガラス
ガラスの仕様
遮熱複層ガラス
( 例:熱線吸収複層ガラス)
普通複層ガラス
(建売住宅を対象としたトップランナー制度)
新たな住宅の省エネルギー性能の向上を促す措置
該当商品
(例)
遮熱複層ガラス
( 例:熱線反射複層ガラス)
普通複層ガラス
開口部については、以上説明した断熱性能(熱貫
(平成21年経済産業省・国土交通省告示第2号)
空気層厚
(ミリ)
6
6
遮熱複層ガラス
( 例:熱線反射複層ガラス)
普通単板ガラス
熱線吸収ガラス
熱線反射ガラス( 2種)
熱線反射ガラス( 3種)
―
―
―
―
低放射複層ガラス
6
遮熱複層ガラス
( 例:熱線吸収複層ガラス)
普通単板ガラス
Ⅴ
Ⅰ
遮熱複層ガラス
( 例:熱線吸収複層ガラス)
熱線反射ガラス( 2種)
上記以外
熱線反射ガラス( 3種)
の方位
遮熱低放射複層ガラス
遮熱複層ガラス
( 例:熱線反射複層ガラス)
6
サンバランスグリーン
(高遮熱断熱Low-E)
サンルックスペア
(SGY32)
フロート板ガラス
サングリーン
サンルックスSGY32
サンルックスSS20
サンバランスシルバー
(高断熱Low-E)
日射遮蔽物の種類
なし
レース
内付
外付
紙障子
カーテン ブラインド
ブラインド
6
サングリーンペア
0.56
0.40
0.36
0.31
0.13
―
フロート板ガラス
0.89
0.56
0.46
0.38
0.19
6
サングリーンペア
0.56
0.40
0.36
0.31
0.13
―
―
サンルックスSGY32
サンルックスSS20
サンバランスグリーン
(高遮熱断熱Low-E)
サンルックスペア
(SGY32)
0.49
0.36
0.39
0.31
0.34
0.28
0.31
0.26
0.12
0.10
0.43
0.33
0.29
0.26
0.11
0.39
0.31
0.28
0.25
0.10
12
6
3 -6
光
・
熱
・
省
エ
ネ
ル
ギ
ー
例示としたガラスの板厚は、3ミリ厚で代表。但し、3ミリ厚がない熱線吸収ガラスは5ミリ厚、熱線反射ガラスは6ミリ厚で代表させてます。
年間に新築した
建売住宅全体の
平均の基準達成率
外壁、等等の
断熱性能
基準一次エネルギー消費量の合計(GJ/年)
=
× 100%
住宅全体の一次エネルギー消費量の合計(GJ/年)
空気調和設備
+
+ 照明設備 + 給湯設備
暖冷房設備 換気設備
一次エネルギー消費量を算定し、省エネルギー性能を評価
*一次エネルギー消費量:建築物のエネルギー消
費量を化石燃料(石油・石炭・天然ガス等)
に換算したもの
図5
住宅事業主の判断基準における一次エネルギー消費量の算定の対象
3-6-8