平成22年（2010年）12月15日 広報 公共を支える身近な道 市道の維持・管理 市民の皆さんが普段から生活基盤として利用してい 自動車などが通行する道路について、市民や町会等か る道路は、大きく分けて、国道・県道・市道などがあ らの要望や維持管理にかかる経費を中心にお知らせし ります。市道の中には、柏駅のダブルデッキのような ます。 特殊なものもありますが、今回の特集では、歩行者や 問道路維持管理課 ☎７１６７－１２９９ 市道の維持・管理にかかる費用 市内には、約7,000路線、総延長約1,500キロメートルの市道があります。 要望をもとに現地を調査した結果、歩行者や自動車の通行に支障があった 的な要望は待ったなしの対応が必要です。また、劣化した市道の補修だけで はなく、照明灯の光熱費など維持費もかかっており、安全に市道を利用してい り、事故につながる恐れがある場合には、早急な対応が必要となり、緊急 ただくためには、約4億7千万円のコストがかかっています。 市民や町会等の要望による処理件数▶▶▶全体で約3,900件 約4億7千万円◀◀◀補修等にかかわる費用 道路を補修・維持するコスト その他の主なコスト 路面の補修………………………………1,066件、 約19,785万円 道路台帳閲覧システム等の維持費……約2,933万円 側溝の補修……………………………………574件、 約9,824万円 道路照明等の光熱費……………………約5,393万円 消えかかった区画線の引きなおし………108件、 約1,171万円 交通誘導員…………… 街路樹の剪定 （せんてい） ・除草除去……154件、 約1,088万円 …約830万円 照明灯の修理・改修………………………253件、 約697万円 作業用特殊車両費…… カーブミラー・ガードレールの補修………454件、 約648万円 …約960万円 地域清掃で発生した土砂回収……………418件、 約597万円 約443万円 道路陥没の復旧………………………………24件、 約348万円 看板はり紙・はり札の撤去…………………67件、 0円 その他…………………………………………19件、 約637万円 らぎを与えてくれます。しかし、手 入れを怠ると、枝葉が道路に張り出 し、道路標識やカーブミラーに覆い かぶさるなど、交通事故の原因にな 交通事故等を未然に防止し、皆さん が安全に道路利用できるよう、定期 約1億116万円 ● 約3億6,302万円 新規に設置する工事 照明の設置……………………1件、 約24万円 カーブミラー設置…………89件、 約704万円 白線・グリーンベルトの区画線…………… …37件、約392万円 約1千120万円 ●要望の件数127件 「道路アダプトプログラム」 的な枝葉の剪定をお願いします。 ※市職員の人件費を除く ●要望の件数3,790件 各家庭の庭木は、人々に憩いと安 るほか、通行人の妨げにもなります。 側溝の清掃……………………………………498件、 約1,064万円 道路の清掃……………………………………145件、 庭木の剪定にご協力を 市役所でやるべきこと 市では、道路を常に良好な状態に保つよう維持修繕し、一般交通に支障を 及ぼさないように努めることが法律で定められています。このため独自のパト 公 ロールを行うほか、市民の皆さんからの通報などによって、上記のとおり道路の維持管理 を責任を持って行っています。 民 町会・自治会・市民にお願いしたいこと 市の厳しい財政状況の中、市民の皆さんが、道路や側溝の掃除、除草作 業に参加していただくことで、コストを削減することができます。 これからの市道管理 市では、市民の皆さんが市内の道路の里親となって、愛情をこめて道 柏市長 秋山 浩保 路のお世話をする 「道路アダプトプログラム」を進めています。地域の皆さ 市が直面する大きな課題の一つが、既存施設の修繕や造り替えです。市が急成 んが自ら、市道や側溝などの落ち葉やごみを日ごろから清掃することで、 長した30 ～ 40年前に道路・学校・公的施設・下水道などがどんどん建設されま 地域の道路の美化向上にも した。民間であれば修繕計画があり、修繕や造り替え費用が積み立てられるので 役立ちます。 すが、行政の場合はありません。柏に限らず、すべての市町村が施設の老朽化対 現在、市内の道路の里親 策を想定してこなかったのが行政です。 となったかたが、道路の清掃 9月15日号の近隣センターの特集でも解説しましたが、修繕などの先送りが続 活動や除草作業などのボラン き、切羽詰まった状態が多くのところでみられます。市道も同様です。現在の厳 ティア活動をしています。皆 しい財政状況ゆえに対応が遅い、不十分などご迷惑をおかけしている部分もあり さんも活動してみませんか。 ます。ただ、道路や側溝の清掃などは地域単位でできる部分もあります。市民の 皆さんと市役所が協力し、道路管理を行っていくことが今後必要なことだと考え ています。ご理解いただけるよう、お願い申し上げます。 4 地道な活動の先にあるもの 見て見ぬふりをしない 特別会員 抑止には、このような市民による「地域を見守る目」が大変有 協会の、実動部隊として活動しています。各団体のメンバー 効で、自分たちの街に常に愛着と関心を持つことが、犯罪が は、柏駅周辺の犯罪を抑止するため、市や警察と緊密に連携 おこりにくい街づくりにつながります。 自主防犯活動隊 ス柏支部」 は、駅周辺の事業者で組織された柏駅周辺防犯推進 正会員 自主防犯パトロールなどの防犯活動を行っています。犯罪の 運営委員会 「柏駅周辺見廻隊CiaO」と「日本ガーディアン・エンジェル 総会 理事会 柏駅周辺見廻隊CiaO（チャオ） 日本ガーディアン・エンジェルス柏支部 柏駅周辺防犯推進協会組織図 安全・安心で清潔な街づくりの担い手 ひろ み ほそ え しん じ かわなべ 柏駅周辺見廻隊CiaOは、柏駅周辺 に住んでいる市民を中心に約30人で構 成され、毎月第2・第4金曜日の午後、 駅周辺の防犯パトロールのほか、金融 機関内での振り込め詐欺防止の啓発活 動、ごみ拾いなどを行っています。 メンバーは、平均年齢73歳。元気で、 ボランティア精神にあふれ、それぞれが生きがいを感じながら、楽しく 活動しています。また、定期活動以外にも、市の「安全安心まちづくりキ ャンペーン」や、警察の「歳末警戒合同パトロール」などにも積極的に参加 しています。お揃いの赤いＴシャツ姿を見かけたら、ぜひ声をかけてく ださい。 ガーディアン・エンジェルスの活動は、 1979年にニューヨークで始まりました。そ れから約20年後の2002年、日本ガーディア ン・エンジェルス柏支部が誕生しました。 主な活動は、繁華街での防犯パトロール・ 環境美化活動・地域イベントへの協力などで す。活動の原点にある精神は、常に自分たち の街に愛着と関心を持ち、「DARE TO CARE（デア トゥー ケア 見て見ぬふりを しない）」を実践すること。柏支部には、現在約25人のメンバーが在籍し、毎週金 曜日の午後8時～深夜、トレードマークの赤いベレー帽と白いＴシャツ姿という目 立つスタイルで、駅周辺のパトロールを行っています。目立つスタイルで活動し ているガーディアン・エンジェルスの存在が、犯罪を抑止する力になっています。 柏駅周辺見廻り隊CiaO 細江 廣美 日本ガーディアン・エンジェルス柏支部 川鍋 伸治 柏駅周辺のパトロール 柏駅周辺見廻隊 CiaO（チャオ） 特徴的な 活動を紹介 深夜の防犯パトロール 日本ガーディアン・エンジェルス柏支部 毎月第 二・第四金 曜 日 に は、 二十五人く らいのメン バーが事務 所に集まり、赤いジャンパーと帽子と いう目立つユニホームに着替えてパト ロールを始めます。それがチャオの活 動です。私は、八年ほど前まで柏駅近 くで商売をしており、多くの市民と商 店のかたにお世話になりました。その お礼に、柏が安全で楽しく買い物がで きる街になればと、活動を始めました。 最初は、なかなか人が集まらず苦労 しました。町会や老人会、近隣センター でのイベントなど、九十人くらいに声を 掛けましたが、十五人からのスタートと なりました。地道に少しずつ活動の輪を 広げ、今では沼南地域からの参加者もい ます。平均年齢七十三歳とみな高齢な ため、体調を崩さないよう無理をしない ように気を付けています。 活動開始当時、柏駅前交番に勤務し ていたおまわりさんが、非番や休日に ブルーフラッシュ隊というパトロール 隊を結成し、地域住民と一体となった 防犯活動を始めていました。私たちチ ャオもこのような行動に感動し、より 一層活動に力を入れ、パトロールや繁 華街での呼びかけに励んでいます。柏 の街をパトロールしていると、すれ違 った中学生が「こんにちは」と、声を掛 けてくれます。難しい年ごろといわれ、 それらの仲間も、チャオに参加したり、 一緒に町内の巡回や小学生の登下校の 見守りを行ったりしています。お互い 元気なうちは、皆さんの役に立ちたい と思っています。 語。週末に は仲間とツ ーリングを 趣 味 は、 バイクと落 んかなどに出合います。その都度割っ て入り、落ち着かせてから帰宅させて いました。未成年がいれば、早く帰宅 ぜひ参加したいと、飛びつきました。 当時は犯罪が全国的に多発してお り、柏も同じでした。夜の繁華街をパ トロールしていると、毎回のようにけ 赤坂では参加することができずあきら めました。ところがその後、新聞に柏 での活動が始まるという記事を見つけ、 坂で活動するガーディアン・エンジェ ルスでした。非常に心引かれましたが、 て見ぬふり を し ない」 をモットー に、活動を 続けていき たいと思い ます。 標です。そ の目標に 向 け、 「見 のすごくうれしいですね。 ガーディアン・エンジェルスがいな くても、安全で安心して過ごせる街に するのが目 初は「誰、この人？」と、困惑していた 人たちが、 「ご苦労さま」と声を掛けて くれるようになりました。これが、も ロール中すれ違う人に、 「こんばんは。 お帰りなさい」 とあいさつをします。最 「ご苦労さん」 の声、 多くのかたからの 子どもたちの 「おはようございます」「た だいま」 という元気な声と笑顔が、活動 の原動力となっています。成果の見え ない地道な活動ですが、多くの参加者 の協力を得ながら、今後も頑張りたい と思っています。 楽しみ、各 所で落語を披露しています。落語は、 中学生の時に始めました。当時慰問に 行った老人ホームで、子どものつたな するように声を掛けます。このコミュ ニケーションが最初は大変でした。ど のように声を掛けたらよいのか悩み、 非常に不安でした。しかし活動中は、 コミュニケーションが最大の武器です。 慣れてくると、その武器を最大限に生 かして、顔なじみの人も増え、パトロ 自転車なども危険な乗り方をすること が多い彼らですが、顔見知りになると 素直ないい子であることが分かります。 地道なパトロール活動のたまものです。 地元では、老人会のグラウンドゴル フやおしゃべり会に参加しています。 い落語を「面白い」と、喜んでくれたお じいちゃん・おばあちゃんの笑顔が、 今でも忘れられません。思い返すと、 ールが楽しいものになりました。パト な つ げる る 支え れ ふあう を着た人が映っていました。それが赤 それがボランティアに目覚めるきっか けでした。 みんなの役に立てるならばと、多く のボランティア活動に携わるようにな りました。ガーディアン・エンジェル スもその一つです。ある日ニュースを見 ていると、赤いベレー帽にジャンパー 5 平成22年（2010年）12月15日 時＝とき 所＝場所 対＝対象 定＝定員 内＝内容 講＝講師 費＝費用 持＝持ち物 申＝申込 交＝交通 他＝その他 問＝問い合わせ 広報 し、赤を基調としたそれぞれお揃いのユニホームを身に着け、
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