教育委員会の点検・評価 - 鎌ヶ谷市

地方教育行政の組織及び運営に関する法律第27条第1項に基づく
教育委員会の点検・評価
(平成22年度対象)
平成24年2月
鎌ケ谷市教育委員会
目
次
鎌ケ谷市教育委員会点検・評価の概要
1
趣旨及び目的
・・・1
2
教育委員会の活動
・・・1
3
点検・評価の対象
・・・3
4
平成22年度における取り組みの概要
・・・4
政策:生きがいのある暮らしができる生涯学習社会をつくります
(1)施策1「生き生きとした生涯学習の推進」について
・・・4
(2)施策2「生涯スポーツ・レクリエーションの振興」について
・・・5
(3)施策3「芸術・文化の振興」について
・・・6
政策:人間性豊かな子どもの育成環境をつくります
(4)施策1「生きる力を育てる義務教育の充実」について
・・・6
(5)施策2「児童・生徒の健康と安全の確保」について
・・・7
(6)施策3「高等教育の充実」について
・・・8
(7)施策4「青少年の健全育成」について
・・・8
5
今後の課題と対応の概要
・・10
6
おわりに
・・10
個別点検・評価シート
政策:生きがいのある暮らしができる生涯学習社会をつくります
(1)施策1:生き生きとした生涯学習の推進
(2)施策2:生涯スポーツ・レクリエーションの振興
・・13
・・17
(3)施策3:芸術・文化の振興
・・20
政策:人間性豊かな子どもの育成環境をつくります
(4)施策1:生きる力を育てる義務教育の充実
・・23
(5)施策2:児童・生徒の健康と安全の確保
・・31
(6)施策3:高等教育の充実
・・33
(7)施策4:青少年の健全育成
・・35
学識経験者の意見
鎌ケ谷市教育委員会の点検・評価(平成22年度対象)についての意見
・・39
平成22年度
・・43
鎌ケ谷市教育委員会の点検・評価について
鎌ケ谷市教育委員会点検・評価の概要
1
趣旨及び目的
平成19年6月に改正された「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」
(以下「地
教行法」)は、平成20年4月1日に施行されました。
この改正を受けて、全ての教育委員会は、下記の条項に基づき、「教育に関する事務
の管理及び執行の状況の点検及び評価等」(以下「教育委員会の点検・評価」)は毎年
行われることが求められ、4年目の今年度は、平成22年度に鎌ケ谷市教育委員会が行
った事業について、その取り組みの状況を点検し、成果や課題を明確にすることを目的
に評価を行い、ここに広くその結果を公表いたします。
地方教育行政の組織及び運営に関する法律(抜粋)
(教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価等)
第27条 教育委員会は、毎年、その権限に属する事務の管理及び執行の状況につ
いて点検及び評価を行い、その結果に関する報告書を作成し、これを議会に提出
するとともに、公表しなければならない。
2教育委員会は、前項の点検及び評価を行うに当たっては、教育に関し学識経験を
有する者の知見の活用を図るものとする。
2 教育委員会の活動
(1)教育委員会の実績と成果
《教育委員会会議》
○教育委員会会議は、原則として毎月第4火曜日に開催される「教育委員会定例会」と
「教育委員会臨時会」から成り、平成22年度は14回開催しました。(定例会1
2回、臨時会2回)
(教育委員会会議開催状況)
年 度
20年度
21年度
22年度
定例会
12
12
12
開催回数
臨時会
3
5
2
計
15
16
14
○教育委員会会議では、教育に関連する条例原案の作成、教育委員会規則等の制定、改
正、平成23年度使用の小中学校教科用図書の採択、学校給食センター建替事業、
各審議会等において委嘱する委員候補等の審議を行いました。
(教育委員会会議開催状況)
年 度
20年度
21年度
22年度
議 案
27
38
30
付議案件数
協 議
1
2
2
報 告
26
27
25
計
54
67
57
1
《教育委員会会議以外の活動状況》
○鎌ケ谷市教育委員会は、平成20年度より、市内全小中学校を対象に行っている指導
訪問のうち3~4校について教育委員が同行し、学校運営や児童生徒の学習の実際を
具に見る機会とし、平成22年度は初富小学校、五本松小学校、第四中学校の3校に
訪問しました。
○教育委員会のさらなる活性化を図るため、定例の教育委員会会議を小中学校で各一
校ずつ開催し、児童生徒、保護者の様子及び各学校の課題について、現場の教師と直
に意見を交換する場の設定をしました。
○小中学校の入学式や卒業式、成人式等への出席の他、市や教育委員会、各種団体の
主催事業など、数多くの行事に出席し、子どもたちの成長する姿を見守りました。
○管内教育委員会の緊密な連携協議を図り、民主的教育行政の確立などを目的とする
千葉県市町村教育委員会連絡協議会や東葛飾地方教育委員会連絡協議会等の協議会
や研修会に出席しました。
○鎌ケ谷市が取り組む学校の今後5年間の方向性を示す「鎌ケ谷市教育振興基本計画」
を策定するため、「鎌ケ谷市教育検討懇話会」を開催し、3つの部会「学校と地域
の連携部会」「新しい教育課題部会」「教育課程部会」から提言をいただきました。
(2)今後の取り組み
○教育関連法規の改正、新学習指導要領の実施や教科用図書の採用に伴う教材等のハー
ド面及び、教員等の研修等のソフト面を計画的に充実させて対応していきます。
○教育委員会のさらなる活性化を図るため、定例の教育委員会会議を順次小中学校で開
催するなど、児童生徒、保護者の様子及び各学校の課題について、現場の教師と直
に意見を交換する場の設定をします。
○「教育振興基本計画」「小中学校の教科用図書の採択」など広範囲に渡るものや重要
な案件は定例会とは別に勉強会を設けるなどして理解を深めより良い審議ができる
ようにします。
○本市では、子どもたちの明るい未来のため、学校教育の今後の方向性を示す「教育振
興基本計画」を策定したところであり、当該計画に揚げられた三つの基本的な方向
と三つの施策の実現に向け取り組んでまいります。
鎌ケ谷市教育委員会の構成
役
(平成22年10月現在)
氏 名
職
1
委員長
皆川
征夫
2
委員長職務代理者
長濵
美奈
2
3
3
委
員
倉橋
護
4
委
員
皆川
準一
5
教育長
川西
八郎
点検・評価の対象
鎌ケ谷市教育委員会の事業評価を概観できるように、評価対象の単位を「レインボー
プ ラン21」で示されている7つの施策毎としました。
政 策
生きがいのある暮らしができる生涯学習社会をつくります
【施策1:生き生きとした生涯学習の推進】
① 生涯学習の環境づくり
② 生涯学習活動の推進
③ 学習成果を活かす場づくり
【施策2:生涯スポーツ・レクリエーションの振興】
① スポーツ・レクリエーション活動の充実
② スポーツ・レクリエーション環境の整備
【施策3:芸術・文化の振興】
① 芸術・文化の振興
② 文化財・伝統芸能などの保存・活用
③ 文化施設の整備
政 策
人間性豊かな子どもの育成環境をつくります
【施策1:生きる力を育てる義務教育の充実】
① 地域とともに育つ特色ある学校づくり
② 専門性と社会性を備えた教職員の育成
③ 一人ひとりを生かす教育環境づくり
3
【施策2:児童・生徒の健康と安全の確保】
① 児童・生徒の健康と安全確保
② 学校給食の充実と施設の整備
【施策3:高等教育の充実】
① 教育機会の確保
② 高等教育機関の充実と活用
【施策4:青少年の健全育成】
① 育成指導体制の充実
② 社会参加・体験活動の機会づくり
③ 非行防止対策の推進
④ 家庭・地域の教育力の向上
評価基準
各施策及び施策の目標に対して、効果、達成度、有効性を総合的に判断し、下記に示す
4区分により自己評価を実施。
評
A
B
C
D
4
価
評
価
基
準
順調に達成している
○効率的で優れた取り組みを行った。
○活動及び施策の目的達成に向けて大きな成果を上げた。
○課題や問題点がほとんどない。
おおむね順調に達成 ○効率的な取り組みを行った。
している
○活動及び施策の目的達成に向けて一定の成果を上げた。
○課題や問題点は多少ある。
達成見込みであるが ○取り組みを行った。
一部課題がある
○活動及び施策の目的達成に向けて多少の成果を上げた。
○課題や問題点がある。
達成に向け困難な課 ○効率的な取り組みを行わなかった。
題がある
○活動及び施策の目的達成に向けて成果があがらなかった。
○大きな課題や問題点が残った。
平成22年度における取り組みの概要
政策:生きがいのある暮らしができる生涯学習社会をつくります
(1)施策1「生き生きとした生涯学習の推進」について
・生涯学習研修会の開催、市立図書館蔵書の充実や図書館ネットワーク整備事業、コミ
4
ュニティスクール運営委員会による市内小中学校の体育館等施設の市民への利用提供、
小中学校教員が講師となり地域住民を対象とした各種講座の開催など「生涯学習の環
境づくり」に努めました。
・高等教育機関、専門機関の人材を活用して、市民で組織する企画委員会等の運営によ
って、現代的な課題をテーマとした講座を開催するなど、市民の総合学習の機会を提
供することで「生涯学習活動の推進」に取り組みました。
・市内各施設で、サークルや自治会の代表者で組織した実行委員会により、発表会、展
示会が開催されたことで、「学習機会を生かす場づくり」を推進しました。
《評価》(個別点検・評価シートP13~P16参照)
施策「生き生きとした生涯学習の推進」・・・・・・・・・・・・・・・施策評価B
①生涯学習の環境づくり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・目的評価B
②生涯学習活動の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・目的評価B
③学習機会を生かす場づくり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・目的評価B
《今後の取り組み・方向性》
・市民ニーズに応え、生涯学習に関する最新の情報を提供できるように、幅広い視野を
持った職員の育成に努めます。
・生涯学習施設利用についての広範、公平な利用が図られるように、基準の制定を検討
していきます。また、図書館ネットワーク整備事業を充実させていきます。
・各種講座の実施にあたっては、企画委員会等を設けて、市民の声を反映させます。ま
た、各サークルの学習成果を還元するため、各関係機関との連携を図ります。
(2)施策2「生涯スポーツ・レクリエーションの振興」について
・多くの市民参加型イベントや行事、体育指導委員を中心とした講習会の開催によ
り「スポーツ・レクリエーション活動の充実」に取り組みました。
・「スポーツ・レクリエーション環境の整備」の一環として、指定管理者による施
設管理運営が行われました。
《評価》(個別点検・評価シートP17~P19参照)
施策「生涯スポーツ・レクリエーションの振興」・・・・・・・・・・・施策評価B
①スポーツ・レクリエーション活動の充実・・・・・・・・・・・・・目的評価B
②スポーツ・レクリエーション環境の整備・・・・・・・・・・・・・目的評価B
《今後の取り組み・方向性》
・スポーツ施設や体育備品の老朽化に伴う維持管理が課題となる中、市民のスポー
ツへの関心の高まりに応えられるように、多様な目的に応じたスポーツ活動の場を
提供します。
5
(3)施策3「芸術・文化の振興」について
・国史跡の下総小金中野牧跡(野馬土手)など2件の測量調査を実施、『鎌ケ谷市内
遺跡発掘調査概報』を刊行するなど、「文化財の保護」を進めました。
・市民と協働で、下総小金中野牧跡(野馬土手)の周知普及実行委員会を立ち上げ、
その周知普及事業を実施しました。
・市民団体との協働による芸術鑑賞事業の開催、市民文化祭・美術展覧会の開催によ
り、「文化芸術活動の推進」に努めました。
《評価》(個別点検・評価シートP20~P22参照)
施策「芸術・文化の振興」について・・・・・・・・・・・・・・・・・施策評価B
①芸術・文化の振興・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・目的評価B
②文化財・伝統芸能などの保存・活用・・・・・・・・・・・・・・・目的評価B
③文化施設の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・目的評価D
《今後の取り組み・方向性》
・埋蔵文化財については、各種開発事業との調整を図った上で、継続した調査を進め
保護に努めます。
・各市民サークルの学習成果を還元することが出来るように、各関係機関の間で連携
が図られるように努めます。
・市民文化充実のため、芸術文化の鑑賞機会の提供や市民自らの活動成果を発表する
場や機会の提供に努めます。
政策:人間性豊かな子どもの育成環境をつくります
(4)施策1「生きる力を育てる義務教育の充実」について
・市内14の小中学校に少人数指導教員(きらり先生)を、市内全小学校と中学校1
校に特別支援教育推進指導教員(ほほえみ先生)を、特別支援教育推進指導教員(ほ
ほえみ先生)の未配置中学校4校に特別支援巡回サポーターを配置し、きめ細かな
指導に取り組むと共に、ALTの活用や、キャリア教育の具体的な取り組みとして
の職場見学、職場体験を行うことにより、「地域とともに育つ特色ある学校づくり」
を推進しました。
・学校図書館整備の一環として図書のデータベース化を進めました。さらに、児童生
徒及び教員を対象とした情報教育に係る研修を拡大して行いました。
・市内全校を対象に市教委指導訪問を実施し、児童生徒を主体にした「学び合い高め
合う授業」、新学習指導要領に対応する学習に関する指導を行いました。
・教員に対する研修として、新しく外国語活動研修会、道徳教育推進教師研修会、小
学校用教科書研修会等を行い、「専門性と社会性を備えた教職員の育成」を推進し
ました。
・保育園・幼稚園・小学校の連携を図る保幼小連絡協議会を開催し、相互に見学し合
い情報を交換するなど、小1プロブレム等を未然に防ぐための体制を整えました。
6
・児童生徒の安全安心な教育環境と地域住民の安全な緊急避難場所を確保するため、校
舎1棟、体育館9棟の耐震改修工事を実施し、耐震化を推進しました。
・全小中学校ガラス飛散防止フィルムの貼付、全小中学校デジタル化対策工事、小中
学校12校トイレ改修工事、第五中学校太陽光発電設置工事等を行い、児童生徒の
学習環境及び生活環境の向上を図るなど、「一人ひとりを生かす教育環境づくり」
に努めました。
《評価》(個別点検・評価シートP23~P30参照)
施策「生きる力を育てる義務教育の充実」について・・・・・・・・・・施策評価B
①地域とともに育つ特色ある学校づくり・・・・・・・・・・・・・・目的評価B
②専門性と社会性を備えた教職員の育成・・・・・・・・・・・・・・目的評価B
③一人ひとりを生かす教育環境づくり・・・・・・・・・・・・・・・目的評価B
《今後の取り組み・方向性》
・特別支援教育を充実させるために、特別支援教育コーディネーターの専門性の向上
を図るとともに、特別支援教育推進指導教員(ほほえみ先生)の全校配置を目指し
ます。また、障がいや支援についての理解を広めるために、教職員だけではなく、
地域や保護者を対象とした研修会等を企画します。
・子どもの読書活動を推進するために、「学校図書館のデータベース化」をスタート
させ、3年間で事業の終了を目指します。
・新学習指導要領における教育課程について、小学校での完全実施、中学校での平成
24年度への対応について、各学校を指導します。
・市内児童生徒の学力に関する調査の内容・方法を見直します。
・本市には、施設維持補修工事を図らなければならない学校施設が数多く存在するため、
改修事業の進捗を早め、施設維持補修事業を進めます。また、旧耐震基準で建設され
た学校施設が数多く存在するため、耐震診断・改修事業の進捗を早め、全学校施設の
耐震化を目指します。
(5)施策2「児童・生徒の健康と安全の確保」について
・定期健康診断の適正な実施に併せ、各学校において校内外の安全点検を行うと共に、
防護柵の設置や区画線設置工事などの通学路整備事業を実施し、「児童生徒の健康と
安全の確保」に取り組みました。
・児童生徒の心身の健全な発達のため、栄養・衛生管理を徹底し、「学校給食の充実と
施設の整備」に努めました。
・市議会及び庁内における審議・検討を経てパブリックコメントを実施し、PFI方式
において施設整備や調理等の給食運営を実施する「学校給食センター建替事業計画」
を決定すると共に、定期借地契約(50年間)により事業用地を確保いたしました。
7
《評価》(個別点検・評価シートP31~P32参照)
施策「児童・生徒の健康と安全の確保」について・・・・・・・・・・・施策評価B
①児童・生徒の健康と安全の確保・・・・・・・・・・・・・・・・・目的評価B
②学校給食の充実と施設の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・目的評価B
《今後の取り組み・方向性》
・児童生徒が安全に安心して通える通学路の環境整備を推進するため、通学路整備の他、
青色パトロールカーによる巡回などを実施し、学校・PTA・地域が一体となって児
童生徒の安全確保を図っていきます。
・既存の学校給食センターの維持管理に努め、新しい学校給食センターが稼働するまで
の間、栄養・衛生管理を徹底します。また、安全な食材を調達し、安全で安心な学校
給食の安定供給に努めます。
・平成26年4月の新給食センター稼動に向け、引続き市議会とのコンセンサスに努め
ながら、PFI事業者の募集・選定、事業契約の締結、並びに施設の設計・建設、開
業準備業務等の着実な実施を目指します。
(6)施策3「高等教育の充実」について
・中学校卒業後の進路についての適正な情報提供により、中学校における充実した進
路指導を図ることで、「教育機会の確保」に資する取り組みとしました。
・市民の高度で専門的な学習要求に応えるため、大学のもつ高度な人的、物的教育機能
を市民に開放し、市民の生涯にわたる学習意欲の向上に努めました。市民で組織する
企画委員会の運営により、効果的な事業展開を図ることができました。
《評価》(個別点検・評価シートP33~P34参照)
施策「高等教育の充実」について・・・・・・・・・・・・・・・・・・施策評価B
①教育機会の確保・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・目的評価B
②高等教育機関の充実と活用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・目的評価B
《今後の取り組み・方向性》
・外国籍生徒、長期欠席生徒に対する進路指導の工夫、情報提供の充実を図ります。
・子どもの進学に際して奨学金を必要と考える保護者等に、現行の諸制度を具体的に
紹介する手だてを図り、周知に努めます。
(7)施策4「青少年の健全育成」について
・青少年関係団体の自主的な活動及び連携を図るため、団体活動の奨励及び活動支援を
行いました。
8
・子ども会育成会連絡協議会との共催により、小学校4~6年生を対象に様々な体験
ができる「元気っ子ゼミナール」を実施しました。
・青少年相談員との共催による、オーバーナイトハイキング、鎌ケ谷ギネス大会等の
実施、また、青少年育成推進委員会での、もちつき大会や夏祭り、バスツアー事業
などの活動支援を行いました。
・学校、警察など関係機関と連携を図るとともに、青少年補導員等の協力により「街
頭補導活動」「相談活動」等を行い、青少年の非行の早期発見、早期指導に努めま
した。
・家庭教育の重要性を啓発するため、「家庭の日」懸垂幕・のぼり旗を掲示したほか、
小学生から家庭川柳を募集し作品を紹介しました。また、父親の家庭教育や地域活
動への参加を推進する取組みを実施しました。そのほか「早寝早起き朝ごはん」運
動を通して、心身ともに健康な子どもたちの育成に努めました。
《評価》(個別点検・評価シートP35~P38参照)
施策「青少年の健全育成」について・・・・・・・・・・・・・・・・・施策評価B
① 育成指導体制の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・目的評価B
② 社会参加・体験活動の機会づくり・・・・・・・・・・・・・・目的評価B
③ 非行防止対策の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・目的評価B
④ 家庭・地域の教育力の向上・・・・・・・・・・・・・・・・・目的評価B
《今後の取り組み・方向性》
・青少年関係団体の会員数の減少や、地域での人間関係の希薄化などが課題となって
いることから、青少年関係団体と学校や地域住民が協力し合い事業を進めていくこ
とで、地域の子ども達に関心をもってもらうとともに、地域で大人も関われるよう
な環境づくりに取り組んでいきます。
・育成者の養成と確保が課題となっていることから、元気っ子ゼミナール受講の小学
校6年生から、毎年ジュニアリーダーへの加入促進に取り組んでいきます。
・平成21年度に実施した「青少年に関するアンケート調査」の結果から、子ども達の
社会性や自主性の欠如、また、コミュニケーション能力の不足などが課題となってお
り、体験活動の重要性についての意識を高めるとともに、青少年育成関係団体との協
働で各種体験活動の充実に取り組んでいきます。
・青少年の非行や問題行動への対策が課題となっています。このため、学校、地域、警
察など関係機関との連携を強化するとともに、非行の早期発見や指導など非行防止に
取り組んでいきます。
・家庭教育の重要性を啓発するため、関係機関と連携を図り、より効果的な事業が展
開できるよう取り組んでいきます。
9
5
今後の課題と対応の概要
平成23年3月11日に発生した東日本大震災により、東北地方を中心に甚大な被害
が発生し、本県においても例外ではありませんでした。
本市の施設においては、大きな被害はありませんでしたが、学校施設や学校給食セン
ターなど一部施設では、施設の緊急修繕を余儀なくされたところであり、今後、東海沖
を震源とする地震や首都直下型地震などの大地震が想定される中、学校施設等の耐震化
が喫緊の課題となっております。
さらに、今回の大震災では、東京電力の福島第一原子力発電所も被災し、放射性物質
の飛散による放射能汚染が社会問題となっており、その対策及び対応が国レベルで求め
られているところでありますが、本市においてもその対応が課題となっております。
このようなことから、教育委員会に課せられた数ある重要施策等の中から、特に今後
重点的に取り組む必要のある事業として、学校施設の早期耐震化や新学校給食センター
の建設を進めるとともに、放射能対策などの緊急の課題に対しても対応を図ってまいり
ます。
また、平成23年度より小学校で、24年度からは中学校で新学習指導要領が実
施され、今まで以上に「生きる力」の育成が叫ばれていることから、「確かな学力」
を育成するために、市内児童生徒の学力についてより詳細な分析をし、その結果を
活かした指導の向上を図ること。「豊かな心」を育くむために、道徳教育を中心と
して、魅力ある道徳の授業が展開されるよう研修を計画すること。そして、「すこ
やかな身体」をつくるために、食育、体育指導、健康教育を推進することなど、本
市の学校教育の分野で求めらる重要課題に対して方向性を示し進めてまいります。
6
おわりに
鎌ケ谷市教育委員会は、制度に則った4回目の「点検・評価」を終えましたが、
今年度も2名の大学教育関係者(教員養成課程1名、生涯学習分野1名)の方より
コメントをいただき、来年度以降の「点検・評価」の改善を図るとともに、教育委
員会の所管する施策を着実に展開していけるように邁進したいと考えております。
また、平成22年度は今後10年間の市政の根幹となる「後期基本計画」が策定さ
れましたので、「後期基本計画」の対象年度の初年度となる平成23年度以降の関
連施策についての「点検・評価」は、新たな施策の「ねらい」や「成果目標値」を
踏まえて対処していくこととなり、今回評価のレイアウトや評価方法の一部変更を
行いました。
10
個別点検・評価シート
評価基準
各施策及び施策の目標に対して、効果、達成度、有効性を総合的に判断し、下記に示す4区分により自己評価を実施。
評
A
B
C
D
価
順調に達成している
評
価
基
準
○効率的で優れた取り組みを行った。
○活動及び施策の目的達成に向けて大きな成果を上げた。
○課題や問題点がほとんどない。
おおむね順調に達成 ○効率的な取り組みを行った。
している
○活動及び施策の目的達成に向けて一定の成果を上げた。
○課題や問題点は多少ある。
達成見込みであるが ○取り組みを行った。
一部課題がある
○活動及び施策の目的達成に向けて多少の成果を上げた。
○課題や問題点がある。
達成に向け困難な課 ○効率的な取り組みを行わなかった。
題がある
○活動及び施策の目的達成に向けて成果があがらなかった。
○大きな課題や問題点が残った。
〔担当主管課〕 生涯学習推進課
政策
生きがいのある暮らしができる生涯学習社会をつくります
施策
目的
4段階評価
評価欄
(A・B・C・D)
1:生き生きとした生涯学習の推進
施策評価
B
①生涯学習の環境づくり
目的評価
B
1 【目標】
○ 学校を地域の生涯学習の場として、市民の学習や交流の拠点となるよ
う、学校施設を地域に開放し、施設利用の他、オープンセミナーを開設
します。
3 【実施結果・成果】
○ 小中学校全14校で5,518回、131,707人の利用がありました。
○ オープンセミナーは、折り紙教室、音楽教室の2講座を開催し、32名の参
加者がありました。
○ 講座は小学校教諭が講師となり、延べ17回実施しました。
2 【取り組み 】
4 【今後の課題・取り組み】
○ 学校の体育館・校庭・コミュニティルーム、中学校の体育館・柔剣道場・コ ○ コミュニティルームの利用基準は、平成19年度に制定していますが、体
育館・柔剣道場等については利用基準がないため、広範かつ公平な利
ミュニティルームについて、各校コミュニティスクール運営委員会の運営
用が図られるような方策を検討していきます。
により市民の利用に供しました。
13
評
価
対
象
項
目
・
事
業
1 【目標】
○ 多様化・高度化している市民の学習要求に対応します。また、インター
ネットを通しての蔵書検索・予約貸出システムを構築します。
3 【実施結果・成果】
○ 市民の学習要求及び利便性に対する取組みを行いました。
H20
H21
H22
図書の蔵書数
282,678冊
285,045冊
287,258冊
H20
H21
H22
視聴覚資料数
2,246点
2,427点
2,559点
H20
H21
H22
インターネット予約件数
14,070件
21,081件
25,253件
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
○ 市民の学習要求に応えるため、図書館蔵書及び視聴覚資料等を購入
○ 図書館オンラインと蔵書検索・予約貸出システムを統合し、事務の効率化
し、充実に努めました。
に努めます。
○ インターネットを利用した蔵書検索・予約貸出システムについては、平成
20年1月から導入しており、利用者の利便性向上を図っています。
目的
①生涯学習の環境づくり
1 【目標】
○ 生涯学習の担い手である職員の専門的・実践的知識の向上を目指しま
す。
目的評価
3 【実施結果・成果】
○ 延べ53名が参加し、職員の資質向上を図りました。
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
○ 生涯学習を専門とする講師を招き、生涯学習関係職員を対象とした生涯 ○ 市民の学習ニーズや学習相談に応えられる、幅広い視野を持った職員
学習推進研修会を2回実施しました。
の育成に努めるため、継続して職員研修を実施します。
14
評
価
対
象
項
目
・
事
業
1 【目標】
3 【実施結果・成果】
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
目的
②生涯学習活動の推進
目的評価
B
1 【目標】
3 【実施結果・成果】
○ 市民の多様な学習要求に応えるため、生涯の各時期や現代的課題に応 ○ 各学習センターでの講座や研修会、生涯学習推進センターのボランティ
じた学習機会を提供します。
ア研修会には、延べ18,294人の参加者があり、生涯の各時期に応じた
学習機会の充実を図ることができました。
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
○ 学習センターでは「北部少年教室」、「家庭教育セミナー」、「市民セミ
○ 各種の学習機会を魅力あるものとするため、講座実施にあっては企画委
ナー」、「東部シニア倶楽部」等、生涯の各時期に応じた講座を開催した
員会等を設け、学習者である市民の意見を反映させます。
ほか、生涯学習推進センターでは、読み聞かせボランティアの研修会等
を開催し、ボランティアの育成に努めました。
15
評
価
対
象
項
目
・
事
業
1 【目標】
3 【実施結果・成果】
○ 市民の高度で専門的な学習要求に応えるため、大学等の高等教育機関 ○ 千葉経済大学短期大学部の教授等を講師とする同短期大学部の開放講
や民間の学習機関との連携に努め、学習機会を提供します。
座「オープンカレッジかまがや」を8回開催しました。
2 【取り組み】
○ 人間性豊かな社会生活を営む上で、現代的課題を中心とした高度な学
習機会を提供するため、各大学や専門機関の人材を活用した講座を市
民で組織する企画委員会等の運営によって開催しました。
4 【今後の課題・取り組み】
○ 多様化・高度化する市民の学習ニーズを的確に把握するとともに、これら
に応えられる人材の確保及び生涯学習を推進するための体制を確立し
ていきます。
目的
③学習成果を活かす場づくり
目的評価
B
1 【目標】
3 【実施結果・成果】
○ 地域における生涯学習推進者としての「まなびぃネットワーカー」やボラン ○ 市民との意見交換が図れ、また、市民との協働による事業運営が促進さ
ティアとの協働により、各学習センターの講座の企画運営などを行い、身
れました。
近で魅力ある学習の場づくりを図ります。
2 【取り組み】
○ 「いきいきライフ教室」、「北部劇場」、「新春初笑い寄席」、「いきいき倶
楽部」など各種講座、イベントなど、まなびぃネットワーカーや市民による
企画委員会を組織して、講座を開催しました。
16
評
価
対
象
項
目
・
事
業
4 【今後の課題・取り組み】
○ いつでも、どこでも、だれでもがボランティア活動を活発に展開できる場を
広く提供する必要があります。
1 【目標】
3 【実施結果・成果】
○ 学習成果の還元と活用を図るため、発表の機会や展示の場を提供しま ○ 実施にあたって、各サークルに運営に係る役割を分担させ、各サークル
す。
間の交流や地域の連帯感を醸成することができました。
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
○ 「東部ふれあいまつり」、「中央公民館ふれあいまつり」、「北部ふれあい ○ 学習成果の還元方法について、現状のとおり実施していくのか他に方法
まつり」、「南部公民館まつり」、「東初富ひょうたんまつり」等、各種サーク
はないのか等、関係団体と協議しながら実施していきます。
ルの学習成果の発表や展示など、各施設ごとにサークルや自治会の代
表者等で実行委員会を組織して実施しました。
〔担当主管課〕 文化スポーツ振興課
政策
生きがいのある暮らしができる生涯学習社会をつくります
施策
目的
4段階評価
評価欄
(A・B・C・D)
2:生涯スポーツ・レクリエーションの振興
施策評価
B
①スポーツ・レクリエーション活動の充実
目的評価
B
1 【目標】
3 【実施結果・成果】
○ 生涯スポーツによる体力づくりや健康づくりへの意識を育むとともに生涯 ○ 市民参加型のイベント等の実施結果は以下のとおりです。
の各段階に応じたスポーツ・レクリエーション活動の機会を提供するた
め、市民参加型のイベントや行事の開催を図ります。
○新春マラソン大会
申込人数
当日受付
完走者数
H20
1,999人
1,878人
1,759人
H21
2,111人
1,979人
1,892人
H22
2,146人
H20
515人
H21
497人
H22
476人
参加者
H21
356人
H22
296人
参加者
H21
3,890人
H22
4,980人
降雪中止
○長寿運動会
17
参加者
評
価
対
象
項
目
・
事
業
○ソフトバレーボール大会
○親子野球教室
2 【取り組み 】
○ 市民参加型のイベントとして、新春マラソン大会、長寿大運動会、ソフト
バレーボール大会、ファイターズスタジアムにおける日本ハム鎌ケ谷
デー等による親子野球教室を開催しました。
4 【今後の課題・取り組み】
○ 市民の健康維持、増進を目的としたスポーツへの関心が大変高まってお
り、この状況に対応する体制や環境の整備を強化していくことが課題と
なっています。
○ 市民がスポーツに興味・関心をもてるような場の提供が必要であり、既存
のスポーツ事業の見直しを行いそれぞれの目的や体力に応じたスポーツ
活動の場の提供に努めます。
目的
①スポーツ・レクリエーション活動の充実
1 【目標】
○ 誰もが気軽に参加できる地域スポーツ活動の促進に努めるとともに、市
民体育大会などを通じて競技スポーツ活動の促進を図ります。
18
評
価
対
象
項
目
・
事
業
目的評価
3 【実施結果・成果】
○ 地域スポーツ振興の促進のための体育指導委員学区事業の実施結果は
つぎのとおりです。
(参加人数)
鎌中学区ドッジボール
鎌中学区軽スポーツ
鎌中学区ウォーキング
二中学区軽スポーツ①
二中学区軽スポーツ②
二中学区軽スポーツ③
二中学区軽スポーツ④
二中学区グラウンドゴルフ
三中学区軽スポーツ
三中学区グラウンドゴルフ
四中学区ウォーキング
四中学区よさこい
四中学区グラウンドゴルフ
四中学区軽スポーツ
五中学区トランポリン講習
五中学区太極拳講習
五中学区健康体操講習
五中学区ウォーキング
H20
58人
19人
-
30人
30人
24人
7人
71人
6人
56人
20人
43人
152人
4人
54人
-
8人
32人
H21
45人
-
18人
20人
26人
-
19人
34人
9人
-
24人
53人
144人
5人
41人
24人
-
25人
H22
38人
12人
中止
33人
-
24人
中止
67人
18人
67人
5人
58人
125人
3人
42人
13人
17人
中止
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
○ 地域スポーツ振興事業として体育指導委員を中心に各地域において、 ○ 地域スポーツ振興事業を実施する体育指導委員が、高齢化しているとと
もに会員数も増加していません。また、体育協会の加盟団体数も伸び悩
ウォーキング、健康体操、グラウンドゴルフなど講習会を開催、さらに、競
んでいます。
技スポーツを促進するため体育協会を中心に野球・バレーボール・空
手・剣道・バスケットボール等の市民体育大会や講習会を開催しました。
○ いつでも・だれでも・どこでもスポーツに参加できるよう事業のPRに努める
とともに、団体の育成に努めます。
目的
②スポーツ・レクリエーション環境の整備
目的評価
B
1 【目標】
3 【実施結果・成果】
○ スポーツ施設の管理運営を代行している指定管理者の監督指導に努め ○ 実施内容は次のとおりです。
○4月~3月のモニタリング実施
ます。
○ 既存スポーツ施設の維持補修に努めます。
19
評
価
対
象
項
目
・
事
業
○業務評価委員会の開催
①基本事項に関する項目
②サービス提供に関する項目
③施設維持管理に関する項目
④個人情報に関する項目
⑤経営状況に関する項目
【総合評価】:総合的に施設の管理運営にあたっては適正と認められまし
た。
○維持補修
①アリーナ床改修工事
②市民体育館自動火災報知器等の取替え
○修繕
①市民体育館浄化槽蓋修繕・散気管交換修繕
②市民体育館消防用設備(誘導等)
③市民体育館ステージ音響設備(アンプ修繕)
④東初富テニスコート駐車場陥没修繕
2 【取り組み】
○ 指定管理者に対しモニタリングを毎月行い、業務評価を実施しました。
4 【今後の課題・取り組み】
○ 指定管理者が行う施設の管理運営業務について、業務履行の確保及び
サービスの質や安定性の確保のため、継続した事業評価に努めます。
○ 体育館アリーナの床を改修しました。
○ スポーツ施設や体育備品等の老朽化に伴い計画的な維持管理に努めま
す。
〔担当主管課〕 文化スポーツ振興課
政策
生きがいのある暮らしができる生涯学習社会をつくります
施策
目的
4段階評価
評価欄
(A・B・C・D)
3:芸術・文化の振興
施策評価
B
①芸術・文化の振興
目的評価
B
1 【目標】
3 【実施結果・成果】
○ 優れた芸術に対する興味と関心を喚起し、もって鑑賞能力と豊かな情操 ○ 実施結果は次のとおりです。
の涵養に資するため、市民団体等との連携を図りつつ鑑賞機会を広く提
○歌舞伎鑑賞教室(※定員の3倍を超える応募により抽選)
供します。
H20
H21
H22
参加者
42人
42人
H20
H21
H22
参加者
42人
42人
42人
○文楽鑑賞教室(※定員の3倍を超える応募により抽選)
○夏休み親子オペラ鑑賞会
H22
参加者
20
評
価
対
象
項
目
・
事
業
2 【取り組み】
○ 国立劇場の歌舞伎鑑賞教室・文楽鑑賞教室を開催しました。
○ 市民との協働による「夏休み親子オペラ鑑賞会」を開催しました。
42人
193人
4 【今後の課題・取り組み】
○ 市民の芸術文化活動が深化、多様化する傾向にあり、この状況に対応す
る体制や環境を整備していくことが課題となっています。
1 【目標】
3 【実施結果・成果】
○ 地域文化の充実を進めるため、市民の文化活動の発表及び参加の機会 ○ 実施結果は次のとおりです。
や場を提供します。
○市民文化祭
H20
H21
H22
参加者
6,320人
6,947人
6,671人
H20
H21
H22
参加者
113人
108人
104人
H20
H21
H22
参加者
264人
196人
230人
○美術展覧会
○文化講演会
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
市民の文化活動の発表として、市民文化祭・公募展である美術展覧会を ○ 市民文化充実のため、良質な芸術文化の鑑賞機会の提供及び市民文
開催、及び参加の機会として文化講演会を開催しました。
化活動の成果を発表する場や機会の提供に努めます。
目的
21
評
価
対
象
項
目
・
事
業
②文化財・伝統芸能などの保存・活用
目的評価
B
1 【目標】
○ 都市化が進み、宅地開発等が進行するなかにあって、市内に所在する
埋蔵文化財は、地域の歴史・文化を正しく理解するうえで重要であるた
め、各種開発に先立ち記録保存を目的とする発掘調査を実施します。
3 【実施結果・成果】
○ 実施結果は次のとおりです。
○発掘調査
2 【取り組み】
○ 埋蔵文化財の所在について確認のあったもののうち、周知の遺跡範囲
内であった遺跡の確認調査及び下総小金中野牧跡(野馬土手)の測量
調査を実施し、調査概報を刊行しました。
4 【今後の課題・取り組み】
○ 埋蔵文化財の発掘調査は、民間開発等他動的要因により発生するた
め、計画的に実施することが困難であり、迅速な対応が課題となってお
り、埋蔵文化財の保護と各種開発事業との調整については、今後も円滑
かつ迅速に対応していきます。
H20
本調査
5件
0件
確認調査
H21
本調査
9件
1件
確認調査
H22
本調査
10件
0件
確認調査
1 【目標】
3 【実施結果・成果】
○ 国史跡下総小金中野牧跡を広く周知・普及するため、市民の代表者から ○ 実施結果は次のとおりです。
構成される周知普及実行委員会を設立し、各種事業を実施します。
馬事文化市民講座
H20
H21
H22
参加者
64人
67人
119人
H20
H21
H22
参加者
65人
90人
108人
○ ミニとっこめ寄席
○ 春の牧ウマまつり
参加者
H21
H22
5,267人
5,225人
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
○ 国史跡下総小金中野牧跡周知普及実行委員会により、周知普及事業と ○ 国史跡を適切に保存管理し、活用を図るため計画的に整備を進めること
が課題となっており、国史跡指定地については、適正な保存管理、整備
して馬事文化市民講座、ミニとっこめ寄席、春の牧ウマまつり等を実施し
活用に努めます。
た。
目的
③文化施設の整備
目的評価
D
1 【目標】
3 【実施結果・成果】
○ 市の総合基本計画(レインボープラン)に文化会館の設置を盛り込んでい ○ なし
ますが、財政的な観点も合わせながら検討していきます。
22
評
価
対
象
項
目
・
事
業
2 【取り組み 】
○ なし
4 【今後の課題・取り組み】
○ 国道の拡幅に伴う初富交差点改良事業により、郷土資料館や三橋記念
館等の移転及び取扱いが課題となることが予想されます。
このようなことから、新たな方針として、①ステージを有する既存施設を
増改築し、ホール機能を高めることの可能性の検討、②初富駅地区の再
開発とも併せ、ホール機能を持つ新たな複合施設建設の検討も視野に
入れる必要があると思われます。
1 【目標】
3 【実施結果・成果】
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
〔担当主管課〕
学校教育課
評価欄
(A・B・C・D)
4段階評価
政策
人間性豊かな子どもの育成環境をつくります
施策
1:生きる力を育てる義務教育の充実
施策評価
B
目的
①地域とともに育つ特色ある学校づくり
目的評価
B
1 【目標】
○ 「確かな学力」「豊かな心」を育みます。
3 【実施結果・成果】
○ 市内14校すべての小中学校に少人数教育指導教員を配置し、週28時
間の勤務の中でTTや少人数指導等で成果を上げることができました。
少人数指導
教員配置数
23
評
価
対
象
項
目
・
事
業
2 【取り組み】
○ 市の非常勤職員として少人数指導教員(きらり先生)を全小中学校に市
費負担で配置し、*TT(ティームティーチング)や少人数指導など、多様
な教育方法を取り入れた、きめ細かな指導を行います。
H20
H21
H22
14人
14人
14人
4 【今後の課題・取り組み】
○ きらり先生1人では、対応できる授業時間に限りがあります。規模の大きな
学校では、複数配置が求められています。
* TT ・・一教室で複数の教師が協力して行う授業方式の一つ。
1 【目標】
3 【実施結果・成果】
○ LD(学習障害)・ADHD(注意欠陥・多動性障害)・高機能自閉症等も
○ 市内全小学校と中学校1校に特別支援教育推進指導教員(ほほえみ先
含めた障がいのある児童・生徒が、教育的ニーズに応じて学び、能力を
生)を、残りの中学校4校に、特別支援巡回サポーターを派遣しました。L
最大限に伸ばせるよう、教育の機会の拡充、就学・教育相談体制の充実
D・ADHD・高機能自閉症等の児童に教育的支援を行い、各担任と連携
を図ります。
して一人一人のニーズに応じた指導支援を図ることができました。
特別支援教
育推進指導
教員配置数
H20
H21
H22
9人
10人
10人
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
○ 市の非常勤職員として特別支援教育推進指導教員(ほほえみ先生)を全 ○ 特別支援巡回サポーターの配置は平成23年度までなので、平成24年
度からの特別支援教育推進指導教員(ほほえみ先生)の全中学校配置
小中学校に配置し、TTや個別指導を行いました。
ができるよう予算措置を図ります。
目的
①地域とともに育つ特色ある学校づくり
1 【目標】
○ 読書活動を促進し、言語能力や豊かな心の育成をめざします。
目的評価
3 【実施結果・成果】
○ 学校図書館司書を市内全小学校と中学校2校に配置しました。残りの中
学校3校には、学校図書館整備員を配置しました。
図書館司書
配 置 数
24
評
価
対
象
項
目
・
事
業
H20
H21
H22
4人
7人
11人
2 【取り組み】
○ 市の非常勤職員として、学校図書館司書を配置しました。
4 【今後の課題・取り組み】
○ 小中学校14校全てに、図書館司書を配置します。(図書館司書を増員す
るための予算措置)
1 【目標】
○ 学校と地域との連携体制を構築し、特色ある学校づくりをめざします。
3 【実施結果・成果】
○ 西部小学校・中部小学校・初富小学校・第四中学校に学校支援地域本
部を起き、地域の方々による学校支援を行うことができました。
○ 「学校支援地域本部事業」を実施しない学校にも、ボランティア保険への
加入、消耗品等の支援を行うことができました。
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
○ 子どもと教員が向かい合う時間を少しでも多く持てるように、文部科学省 ○ 平成22年度で委託事業は終了するため、同様の事業を行うための予算
を確保します。
の委託による「学校支援地域本部事業」を実施し、地域の方々による学
校支援を行いました。
○ 「学校支援地域本部事業」を実施しない学校にも、学校ボランティアの活
動を充実させるために、予算を確保しました。
目的
①地域とともに育つ特色ある学校づくり
目的評価
3 【実施結果・成果】
○ 各小中学校ともコンピュータ室を中心に普通教室でも*校内LANを設置
して活用し、小学校においては、起動や終了の操作やマウスを扱う等の
* ICT・・コンピューター・インターネット・携帯電話などを使う、情報処理や通信に
基本的な操作から*アプリケーションの活用、インターネットの操作、写真
関する技術を総合的に指していう語
の画像取り込み等、実生活に密着した操作まで学習活用されるようになり
* 校内LAN・・学校内という限られた範囲で複数のコンピュータを通信回線で接続
ました。中学校でも、基本的な操作や調べ学習、プレゼンテーション学
し相互にデータ送信・共同利用するネットワーク。ローカルエリアネットワーク
習、情報収集、行事の資料づくり等高度な技能操作が学習されました。
* アプリケーション・・コンピュータの利用者がコンピュータ上で実行したい作業を
教員に対する校種別研修を行いました。
1 【目標】
○ *ICT(情報通信技術)を教育に効果的に生かします。
実施
25
評
価
対
象
項
目
・
事
業
2 【取り組み】
○ 情報教育を拡充していくため、機器の整備と活用するシステムの整備の
充実および児童生徒・職員に対する研修を進めます。
4 【今後の課題・取り組み】
○ 保護者や地域と連携しながら、情報モラル教育を推進します。また、引き
続き教員のICT活用指導力を育成します。
○ 小学校のコンピュータのリニューアルにあたり、スムーズなデータ移行や
導入研修の実施を図ります。
1 【目標】
○ ALT(外国語指導助手)による外国語教育や国際理解教育の充実によ
り幅広い視野と国際人としての資質・能力を養いました。
3 【実施結果・成果】
○ 小学校への配置時間を増加させ、総合的な学習の時間などで国際理解
教育の充実に向けた取り組みができました。
A L T
配置数
H20
H21
H22
5人
5人
5人
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
○ 各中学校に1名ずつのALTを配置し、小学校へも週3回(1回約2時間) ○ 平成23年度の小学校外国語活動の完全実施のために、ALTの小学校
の派遣を実施しました。
での指導時間を増やせるように計画します。(ALTを増員するための予
算措置)
目的
①地域とともに育つ特色ある学校づくり
1 【目標】
○ 地域と連携し、児童生徒一人一人の勤労観・職業観を育てます。
目的評価
3 【実施結果・成果】
○ 全中学校で職場体験学習を3日間、全小学校が一日または半日の職場
体験・職場見学を実施しました。内容の充実と連絡調整を目的に、学校、
教育委員会、商工会、地域の関係者による推進協議会を組織し、将来、
社会人になるための自覚を児童生徒が体得できる有意義な時間とするこ
とができました。
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
○ 全中学校で市内での職場体験学習を3日間、全小学校が一日または半 ○ 「社会体験学習推進協議会」等を通じて事業所とのかかわりや体験学習
日の職場体験・職場見学を実施しました。
受け入れ事業所の開発等、さらに工夫を凝らし進める必要があります。
26
評
価
対
象
項
目
・
事
業
○ 「社会体験学習推進協議会」等を通じて、事業所等とも情報を共有し、共
通認識を深め、児童生徒の社会体験学習をさらに充実させていきます。
1 【目標】
○ 環境教育、ボランティアなどを通じて助け合う心や実践力を培う福祉教
育、道徳教育、人権教育による心の教育の充実を図ります。
3 【実施結果・成果】
○ 各校の道徳教育推進教師を対象として、道徳教育推進教師の役割、各
校の道徳教育の全体計画、年間計画の作成について研修しました。
2 【取り組み】
○ 新学習指導要領の本格実施に備え、道徳教育に関する職員研修を行
いました。
4 【今後の課題・取り組み】
○ 引き続き、道徳教育の充実に努めます。
○ 社会情勢の変化、科学技術の進歩に合わせた環境教育に取り組みま
す。
目的
②専門性と社会性を備えた教職員の育成
1 【目標】
○ 教職員の、社会の変化や学校教育をめぐる様々な問題への対応力を高
めます。
27
評
価
対
象
項
目
・
事
業
2 【取り組み】
○ 教職員に対する、各種研修を行いました。
○ 児童生徒に対し、市独自の基礎学力テストを行いました。
目的評価
B
【教職員の研修の成果:若年層(2・3年目)教員研修参加者の声】
(清掃に関する研修を実施して)
「学校掃除を通して伸ばしたい習得目標」を示してもらい、自分がこれからど
ういう意識を持って子どもたちに清掃指導をするか、明確にすることができ
た。学級担任2年目、授業の準備等に追われる毎日で、清掃指導について
ゆっくりと考える時間等がなかった。今回の研修で学んだことを生かし、子ど
もたちが達成感を味わえるような清掃ができるよう、指導していきたい。
(人権教育に関する研修を実施して)
人権教育といっても、どのような教育をすれば人権教育になるのかと漠然とし
ていた。しかし今回の研修を通して、普段の授業の中で子どもたちに「授業
に参加している」という実感を持たせることや、「友に学び合う仲間だ」と実感
できる雰囲気をつくることなども、人権が尊重される授業につながることをはじ
めて知った。今後は、意識しながら取り組むことが必要だと感じている。
【教職員の研修の成果:理科観察実験研修会参加者の声】
夏休みに実施していただいたので、余裕を持って参加ができました(平日だ
と、子どもに自習をしてもらうことになるので)。研修内容も、実際に手を動か
して行うことができたので、子どもの気持ちが理解できたように思います。ただ
教科書を教えるのではなく、興味をもって学ぶことができるように、様々な引き
出しを持ち、授業を展開していく必要があると実感しました。
3 【実施結果・成果】
4 【今後の課題・取り組み】
○ 使命感、倫理観、専門性を高めるため、教職経験、学校内の立場・役割 ○ 全国学力・学習状況調査等の対象が抽出となったことから、実際に学校
に応じた指導力の向上、新学習指導要領への対応を目指し、約25種の
での授業改善に結びつけるための、市内児童生徒の学力調査に関する
研修を実施しました。また、児童生徒理解、コンピュータ実技、特別支援
検討が必要です。
○ 市内の児童生徒の学力をより的確に測り、今後の鎌ケ谷市の教育につい
教育に関する研修を実施し、専門性、指導力の向上を図りました。
○ 児童生徒に市独自の基礎学力テストを行い、結果について学力向上検
て考えるため、学力調査を実施します。
討会議で考察しました。
目的
②専門性と社会性を備えた教職員の育成
目的評価
1 【目標】
3 【実施結果・成果】
○ 広い視野と社会性を兼ね備えた資質の高い教職員の育成に努めます。 ○ 本年度は、市内11の(3校は市指定の公開研のため未実施)小中学校で
市教委指導訪問を実施しました。
○ 小学校では学年部会、中学校では教科部会において、展開された授業
をもとに「学び合い、高め合う授業」の在り方について指導主事等より指
導・助言を行い、研修を充実することができました。
○ 新学習指導要領に対応する職員研修を実施しました。
28
評
価
対
象
項
目
・
事
業
2 【取り組み】
○ 市教育委員会の指導訪問をはじめ、要請訪問等の積極的な導入を図り
ました。
4 【今後の課題・取り組み】
○ 引き続き、「学び合い、高め合う授業の創造」について、学校訪問で指導
する必要があります。中学校で平成24年度より本格実施される新学習指
導要領に関する研修の機会を設けます。
1 【目標】
○ どの学校においても、新たな教育課題に対応できるようにします。
3 【実施結果・成果】
○ 教育改革に沿って新たに考えられる教育課題に対応するため、研究校を
下記のように指定し、重点的に課題に取り組み、研究成果を他校や地域
に広め、研究の充実を図ることができました。3校とも公開研究発表会に
よりその成果を全市に広めることができました。
・初富小(言語活動) ・五本松小(道徳教育) ・第四中(学力向上推
進)
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
○ 新たな教育課題に対応する研究校を指定し、重点的に課題に取り組む ○ 市が指定する研究校による研究期間は3年間であり、研究費が予算化さ
とともに、研究成果を他校や地域に広めるなど研究の充実を図りました。
れていますが、毎年一律(年20万円×3年)ではなく、公開年度にあたる
3年目の金額の増加が必要です。
目的
29
評
価
対
象
項
目
・
事
業
③一人ひとりを生かす教育環境づくり
目的評価
B
1 【目標】
○ 児童・生徒の教育環境及び生活環境の向上を図ります。
3 【実施結果・成果】
○ 全小中学校ガラス飛散防止フィルムの貼付、全小中学校デジタル化対策
工事、小中学校12校トイレ等改修工事、第五中学校太陽光発電設置工
事等を行い、児童生徒の学習環境及び生活環境の向上を図るとともに、
安全対策を施しました。
2 【取り組み】
○ 老朽化した小中学校施設の維持保全、教育環境の向上及び学校の安
全を図るため、義務教育施設維持補修事業を計画的に行いました。
4 【今後の課題・取り組み】
○ 本市の学校施設は、人口急増期に建設された建築物が多く存在し老朽
化が進行していることから、計画的に施設維持補修事業を進めて行く必
要があります。
1 【目標】
○ 児童・生徒の安全と地域住民の安全な避難場所を確保します。
3 【実施結果・成果】
○ 小中学校施設の耐震性を確保するため、耐震改修設計を行うとともに、
小学校校舎1棟、小中学体育館9棟の耐震補強工事を実施しました。
耐震化率
2 【取り組み】
○ 義務教育施設耐震診断・改修事業を実施しました。
小学校
中学校
計
H20
H21
H22
26.7%
57.1%
39.2%
26.7%
57.1%
39.2%
50.0%
71.4%
58.8%
4 【今後の課題・取り組み】
○ 小中学校施設の耐震化は、当初予定の平成29年度を大幅に前倒しし、
平成25年度中の耐震化率100%を目指します。
目的
30
評
価
対
象
項
目
・
事
業
③一人ひとりを生かす教育環境づくり
目的評価
1 【目標】
○ 経済的に困窮している家庭にも、教育の機会均等を図ります。
3 【実施結果・成果】
○ 経済的に困窮している児童生徒の保護者に対して、経済的負担を軽減
するため、学用品費等を援助しました。
2 【取り組み】
○ 就学援助を実施しました。
4 【今後の課題・取り組み】
○ 今後、就学援助申請者の増加が予想されます。経済的に困窮している保
護者に対しての学用品費等の援助制度は他に無いため、今後も継続し
ます。
1 【目標】
3 【実施結果・成果】
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
〔担当主管課〕
学校教育課
評価欄
(A・B・C・D)
4段階評価
政策
人間性豊かな子どもの育成環境をつくります
施策
2:児童・生徒の健康と安全の確保
施策評価
B
目的
①児童・生徒の健康と安全の確保
目的評価
B
3 【実施結果・成果】
○ 注意喚起のカラー舗装、看板の設置やガードレール等の設置等を施すこ
とで通過車両の減速や安全運転を促し児童生徒の登下校の安全を図り
ました。
○ 学校生活における児童・生徒の安全を確保するため、校舎内、校庭等の ○ 子ども自転車安全運転講習会、中学校区ごとの安全ネットワーク会議や
青色パトロールカーでの巡回パトロールなどの防犯活動や安全指導を実
校内安全点検・改善に努めます。
施しました。
1 【目標】
○ 児童・生徒の登下校時の安全を確保し、子どもたちが安心して通学でき
るようにするため、通学路整備事業を実施します。
31
評
価
対
象
項
目
・
事
業
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
○ 毎月、原則として10日を「安全・安心の日」として位置づけ、校内及び通 ○ 今後も、登下校中の交通安全上の対策及び防犯上の対策が求められて
います。引き続き、安全対策及び防犯対策を計画的に実施し、学校、地
学路等の安全点検活動を実施し、安全の確保に努めるとともに、ガード
域が一体となって児童・生徒の安全の確保を図っていきます。
レール設置工事、樹木伐採、舗装打換工事、転落防止用フェンス設置
(例) ・中学校区ごとの安全ネットワーク会議(出席者:学校、PTA、
工事、カラー舗装工事、路面文字・警戒標識設置工事などの通学路整
自治会、民生委員児童委員、警察、市教育委員会など)
備事業を実施し、通学路の安全対策を進めました。
・子ども自転車安全運転講習会
1 【目標】
○ 児童・生徒の心身の発達と健康の維持向上を図るため、適正な健康診
断等を実施します。
3 【実施結果・成果】
○ 健康診断の結果に基づき、疾病の予防措置を行い、又は治療を指示し、
並びに運動及び作業を軽減する等、適切な措置をすることができました。
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
○ 毎学年定期に健康診断(内科、眼科、耳鼻科、歯科)を実施し、児童・生 ○ 健康診断の結果を、学校保健会の研究協議会において調査研究を行
徒の疾病の早期発見に努め、健康管理の維持向上を図りました。
い、児童・生徒の健康の維持向上に努めます。
目的
②学校給食の充実と施設の整備
目的評価
B
1 【目標】
3 【実施結果・成果】
○ 学校給食の栄養・衛生安全管理を徹底し、児童・生徒に喜ばれる魅力あ ○ 栄養士及び調理師が学校を訪問し、食に関する指導をしたり、また献立
る学校給食を提供します。
に関することや学校給食センターについての話をすることにより学校給食
センターと児童生徒との意思疎通を図り、学校給食に関する相互の共通
理解を深めました。
(小学校2回/年、中学校:1回/年)
○ 食缶の更新を行いました。(第1・2センター各140缶 計280缶)
32
評
価
対
象
項
目
・
事
業
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
○ 学校給食施設の安全性を高めるため、栄養・衛生安全管理を徹底し、児 ○ 安全でよりよい学校給食を提供するため、学校給食センター建替事業を
童・生徒の心身の健全な発達に資する学校給食を提供しました。
進めると同時に、既存のセンターの安定した運営管理に努めます。
○ 学校給食を充実させることが必要です。
○ 新給食センターにおいては、食物アレルギー等への対応を図ります。
1 【目標】
3 【実施結果・成果】
○ 施設設備の老朽化や新衛生管理基準への対応を図り、今後も安全・安 ○ 本市にとって最も望ましい事業手法として、PFI方式に決定しました。
心な学校給食の提供が継続できるよう、学校給食センター建替事業の進
○ 事業用地は、一般定期借地契約(50年間)により、8,000㎡確保しました。
捗を図ります。
○事業手法の決定
(事業用地:軽井沢字清水2047番9、2049番4
○事業用地の確保
2 【取り組み】
○ 本市にとって最も望ましい事業手法を選択するため、市議会との研究会
や協議会の場でコンセンサスに努めました。
○ 市議会とのコンセンサスを経て、望ましい事業手法としてPFI事業方式を
選択し、パブリックコメントを実施の上、学校給食センター建替事業計画
を策定しました。
○ 事業用地の確保のため、地権者との用地交渉及び契約締結に必要な予
算を確保しました。
4 【今後の課題・取り組み】
○ 引続き市議会とのコンセンサスに努めながら、平成26年4月に新給食セン
ターの稼動が出来るよう、事業進捗を図ることが必要です。
○ PFI事業を実施する上で、法務・財務・技術等の専門的知識が必要とな
ることから、アドバイザリー業務を委託します。
○ 平成23年度を目途に、本市の望むPFI事業者の募集及び選定を行い、
平成24年6月定例議会での議決を経て、PFI事業契約の締結を目指しま
す。
〔担当主管課〕
学校教育課
評価欄
(A・B・C・D)
4段階評価
政策
人間性豊かな子どもの育成環境をつくります
施策
3:高等教育の充実
施策評価
B
目的
①教育機会の確保
目的評価
B
1 【目標】
3 【実施結果・成果】
○ 義務教育終了時の生徒に対し、各人の能力や適性に応じた進路指導に ○ 市内各中学校の教職員が、生徒の能力や適正に応じた進路選択への支
努めます。
援(進路指導)に当たることができるよう、近隣の各県立高等学校、各市立
高等学校、私立高等学校等の受験に関する情報提供等を行いました。
長期欠席児童生徒を支援する市適応指導教室(ふれあい談話室)では、
○ 中学校3年生に対し、学校と連携した進路指導を行いました。また社会体
験学習として、さまざまな機会を利用しました(自衛隊での体験学習、ふ
れあい体験学習等)
33
評
価
対
象
項
目
・
事
業
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
○ 市内各中学校の教職員に対し、進路にかかわる新しい情報を提供しまし ○ 増加する外国籍生徒、特別支援学級に籍をおく生徒、長期欠席生徒に
た。
対する進路指導の工夫等をさらに充実させていきます。
1 【目標】
3 【実施結果・成果】
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
目的
②高等教育機関の充実と活用
1 【目標】
○ 市民の生涯にわたる学習意欲の向上に努めます。
目的評価
3 【実施結果・成果】
○ 千葉経済大学短期大学部開放講座(オープンカレッジかまがや)を市民
で組織する企画委員会の運営によって8日間開催しました。
オープン
カ レ ッジ
参加者数
34
評
価
対
象
項
目
・
事
業
B
H20
H21
H22
906人
851人
515人
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
○ 近隣市の大学との連携を推進し、開放講座などを活用し、大学のもつ高 ○ 市民の学習ニーズは、多様化しており、実施された講座以外の要望も多
度な人的・物的教育機能を市の生涯学習に生かしました。
くなっています。様々な分野に対応できる大学との連携により、大学開放
講座の充実を図ります。
1 【目標】
3 【実施結果・成果】
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
〔担当主管課〕 生涯学習推進課
政策
人間性豊かな子どもの育成環境をつくります
施策
目的
4段階評価
評価欄
(A・B・C・D)
4:青少年の健全育成
施策評価
B
①育成指導体制の充実
目的評価
B
1 【目標】
○ 学校、家庭、地域社会、行政が相互に連携し合い、青少年の健全育成
に取り組める体制づくりを目指します。
3 【実施結果・成果】
○ 青少年相談員連絡協議会、青少年育成推進委員会、子ども会育成会連
絡協議会、スカウト連絡協議会などの青少年関係団体における活動の奨
励並びに活動の調整や支援を行い、学校や地域また団体間での連携の
とれた事業展開が図れました。
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
○ 青少年関係団体の自主的な活動及び連携を図るため、団体活動の奨励 ○ 青少年関係団体の会員数の減少や、地域での人間関係の希薄化などが
及び活動支援を行いました。
課題となっていることから、青少年関係団体と学校や地域住民が協力し
合い事業を進めていくことで、地域の子ども達に関心をもってもらうととも
に、地域で大人も関われるような環境づくりに取り組んでいきます。
35
評
価
対
象
項
目
・
事
業
1 【目標】
3 【実施結果・成果】
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
目的
②社会参加・体験活動の機会づくり
1 【目標】
○ 青少年が社会性や社会規範を身につけ、自立心や思いやりの心を培う
ことができるような活動機会の提供を目指します。
目的評価
3 【実施結果・成果】
○ 元気っ子ゼミナール (平成22年5月~12月 全7回、宿泊研修を含
む。)
○ 南部公民館、国立赤城青少年交流の家 62名参加
オーバーナイトハイキング (平成22年10月9日~10日)
○ ※雨のため中止
鎌ケ谷ギネス大会 (平成23年1月29日)
市民体育館、小学生98名参加
体験活動等参加者
36
評
価
対
象
項
目
・
事
業
B
H20
H21
H22
5,861人
4,318人
5,810人
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
○ 子ども会育成会連絡協議会との共催により、小学校4~6年生を対象に ○ 育成者の養成と確保が課題となっていることから、元気っ子ゼミナール受
様々な体験ができる「元気っ子ゼミナール」を実施しました。
講の小学6年生からジュニアリーダーへの加入促進を図ります。
○ 青少年相談員との共催による、オーバーナイトハイキング、鎌ケ谷ギネス ○ 平成21年度に実施した「青少年に関するアンケート調査」の結果から、子
大会等の実施、また、青少年育成推進委員会での、もちつき大会や夏
ども達の社会性や自主性の欠如、また、コミュニケーション能力の不足な
祭り、バスハイク事業などの活動支援を行いました。
どが課題となっており、体験活動の重要性についての意識を高めるととも
に、青少年育成関係団体との協働で各種体験活動の充実に取り組んで
いきます。
1 【目標】
3 【実施結果・成果】
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
目的
37
評
価
対
象
項
目
・
事
業
③非行防止対策の推進
目的評価
B
1 【目標】
○ 学校や家庭、地域などと連携を図りながら、青少年の非行防止を目指し
ます。
3 【実施結果・成果】
○ 街頭補導活動
・補導回数:327回
・補導従事者延数:996人 計画補導、市内一斉補導他
・補導人数:515人 自転車二人乗り、たむろ他
○ 相談活動
・電話相談:30件
・来所相談:89件
2 【取り組み】
○ 学校、警察など関係機関と連携を図るとともに、青少年補導員等の協力
により「街頭補導活動」「相談活動」等を行い、青少年の非行の早期発
見、早期指導に努めました。
4 【今後の課題・取り組み】
○ 青少年の非行や問題行動への対策が課題となっており、学校、地域、警
察など関係機関との連携の強化に取り組んでいきます。
1 【目標】
3 【実施結果・成果】
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
目的
④家庭・地域の教育力の向上
1 【目標】
○ 家庭教育の重要性について意識の高揚を図ります。
38
評
価
対
象
項
目
・
事
業
目的評価
B
3 【実施結果・成果】
○ 毎月第3日曜日「家庭の日」に合わせ、懸垂幕・のぼり旗を掲示しました。
○ 小学6年生から家庭川柳を募集し、942句の応募作品のなかから、19句の
優秀作品を選出しました。また、作品の展示及び市広報への掲載などを
行いました。
○ 小中学校、幼稚園の「おやじの会」の活動状況を取りまとめ、市ホーム
ページに掲載し紹介しました。
○ 平成23年1月29日「早寝早起き朝ごはん」講演会を実施しました。
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
○ 家庭教育の重要性を啓発するため、「家庭の日」懸垂幕・のぼり旗を掲示 ○ 家庭教育の重要性を啓発するため、関係機関と連携を図り、より効果的
したほか、小学生から家庭川柳を募集し作品を紹介しました。また、父親
な事業が展開できるよう取り組んでいきます。
の家庭教育や地域活動への参加を推進する取組みを実施しました。そ
のほか「早寝早起き朝ごはん」運動を通して、心身ともに健康な子どもた
ちの育成に努めました。
1 【目標】
3 【実施結果・成果】
2 【取り組み】
4 【今後の課題・取り組み】
鎌ケ谷市教育委員会の点検・評価(平成22年度対象)についての意見
1.はじめに
平成23年3月11日に発生した東日本大震災と、それに伴う福島第一原子力発電所
の事故は、平成23年度の施策目標とその取り組みの見直しも迫られることになる。実
際に今回の「点検・評価」の「今後の課題・取り組み」の中に「小中学校施設の耐震化
は、当初予定の平成29年度を大幅に前倒しし、平成25年度中の耐震化率100%を
目指す」(「教育環境作り」)とするなど、緊急の課題への対応が示されている。
とはいえ、教育に関わる仕事は日々の積み重ねこそ重要であり、平成22年度の施策
内容を落ち着いて点検し、今後の課題を明らかにすることが大切である。
今回、評価のレイアウトが変わり、見やすくなったが、
「実施結果・成果」の欄は、全
ての項目で前年度との比較が可能なものにしてもらいたい。昨年度は「施策の成果を測
る指標の達成状況」として、前年度との数値比較が可能であった。市民の要求がどのよ
うに変化しているのかを把握し、取り組みの内容が妥当なものか否かを検討するうえで
も必要であると考える。
2.施策・事務事業等の実施状況及び達成状況について
(1)施策「生き生きとした生涯学習の推進」について
学校施設の開放については、昨年同様全14校で実施されているが、昨年度よりも
3000回以上の利用減が起きている(昨年度8808回、今年度5518回)。当然
利用者の延べ人数も6万人減となっている。
また、地域住民を対象にしたオープンセミナーとしての4講座の参加者がここ数年
昨年度よりも減少を続けている(平成20年度124人、平成21年度84人、平成
22年度32人)。
学習支援センターの講座・研修会、生涯学習推進センターのボランティア研修会の
参加者も減少している(平成20年度23,184人、平成21年度22,647人、
平成22年度18,294人)。
こうした利用数・参加者数(数値は平成21年度「点検・評価」の「施策の成果を
測る指標の達成状況」から)減少の原因を、市民の立場に立って探る必要があるだろ
う。もちろん、学校施設の開放は、施設の空きが少ないであろうことは想像できるが、
オープンセミナーや研修会などについては、講座内容の検討も必要となってくるのか
も知れない。
図書の蔵書数、視聴覚資料数の増加とともにインターネット予約件数の増加は、利
用者の利便性を向上させていると言える。ただし、高齢者は窓口での図書貸し出しを
望むのではないかと思われる。この点でのサービスが低下しないことを望む。
昨年度も指摘したが、市民の自発的学習の要求は今後も着実に高まっていくことを
考えれば、あらゆる施策において、様々な市民のニーズに応えるために、専門的な知
識・技能を持った人材の確保・育成が欠かせない。
「今後の課題・取り組み」にあるよ
うに、
「幅広い視野を持った職員の育成」のための職員研修を継続することが大切であ
ると考える。
39
(2)施策「生涯スポーツ・レクリエーションの振興」について
市民参加型のイベントについては、新春マラソン大会が降雪のために中止になった
ことは残念であるが、参加申込数は着実に増加しており、今後も重要なイベントとし
て定着していくものと思われる。また、親子野球教室のように参加者数が大幅に増加
しているものもあり、企画内容によっては市民のスポーツ・レクリエーションに対す
る意識を高めることは可能である。特に親子で参加できる企画を考えれば参加を希望
する市民は増えると思われる。
地域スポーツ振興事業として各地域において行われるもののうち、グランドゴルフ
は参加人数が多く、人気が高いことが分かる。高齢者対象の生涯スポーツとして生ま
れたものであるが、マレットゴルフのようにあらゆる年齢層が参加できるような企画
に発展できないものか。
スポーツに親しむ市民の安全を守るためにも、施設と備品の老朽化に対しては計画
的に補修、修繕、買い換え等を進めてもらいたい。
(3) 施策「芸術・文化の振興」について
観賞活動として新たに「夏休み親子オペラ鑑賞会」を開催し、200名近くの参加
者があったことは評価に値する。ただ、昨年度実施された市民との協働による「第九
演奏会」
(1600名以上の参加者があった)が行われなかったことは、様々な事情に
よるものと思われるが、多くの市民が文化芸術活動に参加できる機会を失ったことで
あり、残念である。復活を望みたい。
市民文化祭、美術展覧会、文化講演会は定着したと言えよう。文化講演会などは講
演内容によっても参加者は増減するであろうから、企画の段階での十分な検討が必要
である。文化祭の展示・発表や、展覧会への作品応募などは、参加や応募の呼びかけ
を工夫することを期待したい。
国史跡の周知普及授業として行われた馬事文化市民講座、ミニとっこめ寄席の参加
者急増、また平成21年度から始まった春の牧ウマまつりには今年も5000人を超
える参加者があり、この周知事業が成功していることを物語っており、今後も史跡の
価値や保存管理の必要性を、様々な方法で訴えていってもらいたい。
(4) 施策「生きる力を育てる義務教育の充実」について
昨年度の段階では、特別支援教育推進指導教員(ほほえみ先生)の市内全小学校へ
の配置、中学校1校への配置であったが、今年度は中学4校に特別支援巡回サポータ
ーを派遣したことは一歩前進と言える。
「今後の課題・取り組み」にある通り、特別支
援教育推進指導教員を全校に配置できるよう予算措置が図られることを強く願う。人
的および財政的な体制を整えないことには、一人ひとりのニーズに応じた指導支援は
決して実現できるものではない。
少人数指導員(きらり先生)も全14校への配置が完了したわけであるから、今後
は複数配置へ向けて、特別支援教育推進指導教員(ほほえみ先生)同様、予算措置を
図るよう願うものである。
「確かな学力」を子どもたちに身に付けさせるには、教員の
質を上げることと、教員一人が指導する学習者の数を絞ることである。
40
読書活動の重要性はいまさら述べるものでもないが、朝読書の定着した学校では「子
どもたちに落ち着きが出てきた」
「他人を思いやる気持ちが出てきた」などの効果が報
告されている。
「豊かの心」を育むためには、学校図書館の蔵書数の充実と図書館司書
の配置は欠かせない。子どものうちに「本を読む習慣」を確実に身に付けさせたい。
その意味で、学校図書館司書を市内11校に配置し、来年度には14校すべてに配置
される計画であることを評価する。小学生に比べて中高生の一か月読書冊数が少ない
傾向にあることを考えれば、いかに中学生に本を読ませる機会を作っていくか、人的
配置のみならず、今後の課題としてもらいたい。
小学校外国語活動の完全実施もあり、ALTの増員は避けられないはずである。同
時に、小学校教員に対して、外国語活動に指導方法等に関する講習会を開催する必要
もあるだろう。小学校教員の68%が「指導に自信がない」と回答しているデータも
ある。
22年度も「教職員研修参加者の声」が載っているが、そこから研修が充実したも
のであったことが伺える。子どもたちの「確かな学力」「豊かな心」「健やかな身体」
を育てるのは、教師のやる気と指導力にかかっていることを考えれば、各種研修が一
層実りあるものとなることを期待する。
学校施設の耐震化は速やかに実施されねばならない。耐震化率100%を平成25
年度中に達成するという計画が確実に実施されることを望む。
(5) 施策「児童・生徒の健康と安全の確保」について
通学路の安全対策として注意喚起のカラー舗装や看板の設置を行っており、車両に
安全運転を促したことは、子どもたちの登下校時の安全を確保するうえで重要なこと
である。子どもたちがどんなに注意しても運転手が注意を怠っては安全を確保するこ
とはできないのであるから、今後も車両に対する注意喚起を促す方策を実施していた
だきたい。一方、子どもの自転車安全運転講習会が開かれたことも評価したい。
また、中学区ごとに安全ネットワーク会議を開いて安全対策、防犯対策が話し合わ
れているようであるが、地域と学校をつなぐ大切な会議であると思う。子どもたちの
安全を守るためには地域住民の協力は欠かせない。
食の安全に関しては、福島第一原発事故による放射能汚染の問題もあり、子どもた
ちの保護者の多くが食材についての安全確保をこれほど求めている時はない。22年
度の評価の対象とはならないが、平成23年度および今後の問題として慎重な対応が
求められる。情報の収集と正確な情報公開を望む。
(6) 施策「高等教育の充実」
外国籍の生徒、特別支援学級に籍を置く生徒、長期欠席生徒に対する進路指導等は、
継続こそが重要である。生徒の保護者、在学校との連携を図り、一人ひとりの現状に
応じた進路指導が必要である。
市民で組織する企画委員会が運営する「オープンカレッジかまがや」
(公開講座)の
参加者の減少は残念である。市民の学習ニーズは多様化しているであろうが、できる
限りそれに応えられるような講座の設置など、工夫を望みたい。
41
(7) 「青少年の健全育成」について
青少年の健全な成長のためには、学校と家庭、さらに地域住民の協力がなくては不
可能である。登下校の安全指導をはじめとした様々な機会を通して、三者が子どもた
ちを見守り育てていくような環境が作られることを期待したい。
平成21年度には「青少年に関するアンケート調査」が行われ、その結果として、
子どもたちの社会性や自主性の欠如、コミュニケーション能力の不足が明らかになっ
たとある。子どもたちに不足しているそうした力は、集団で生活しなければ身につか
ないだろう。仲間たちの中にいてはじめて、自分の役割と責任、約束事を守る大切さ、
相手の意見を聞き自分の意見もしっかり述べられる能力など、様々なものを身に付け
ることができる。その意味で宿泊研修を含む「元気っこゼミナール」は今後も継続し
てほしい。オーバーナイトハイキングなども十分安全に配慮して行われていると思う
ので、子どもたちが経験できない非日常を経験する意義ある行事だと評価したい。
家庭教育の重要性を啓発するための活動も大変良い試みだと思う。家庭川柳の募集、
展示、広報掲載などは、家庭の中において共通の話題が作られることになり、楽しく、
また有意義な企画であると評価する。
3.おわりに
今年も「点検・評価」を行わせていただいたが、データだけでは読み取れないものが
あり、妥当性を欠いた評価も多々あると思う。その点については、努力を続けている関
係者に謝罪するとともにお許しを願わねばならない。
今回の評価でも参加者数を取り上げたが、その数が増えているということは、その企
画が市民のニーズに合っているということである。減少には様々な原因が存在しており、
一概に市民のニーズとかけ離れているとは言わないが、減少の原因が企画内容に有るか
否か等、分析することが重要である。そのためにも、企画終了後のアンケート実施は意
味のあることである。できれば、「教職員研修参加者の声」のように、この「点検・評
価」の「実施結果・成果」の欄に載せていただければと思う。
教育に関するものは、同じ施策を着実に実施していくことが大切である場合が多い。
それだけに多くの市民の意見や要望をくみ取りながら、これまでの企画や活動等をより
良いものに作り上げてほしい。
秀明大学 学校教師学部 教授
42
近
藤
公
一
平成22年度
鎌ヶ谷市教育委員会の点検・評価について
川村学園女子大学大学院
教 授
斎藤
哲瑯
1.点検・評価にあたっての全体的な意見と今後の方向性について
今日の社会の急激な変化、多様化、複雑化する時代においては、これまで経験したことのない社会
的、教育的な課題が次々と発生してきている。これらの問題の多くはもはや家庭や学校の能力を超え、
各個で解決するにはあまりにも難しい状況にある。そのため、家庭と学校の連携はもとより、他行政
や大学・研究所等の専門機関との連携・協力体制づくりが急がれるとともに、総合的な視点からの対
応が求められている。これからの教育の方向性を考えるにあたって、私見を交えて述べてみたい。
①
まず、総合的な視点から鎌ヶ谷市における教育的かつ具体的な課題や問題点を把握するととも
に、鎌ヶ谷市総合計画との関連性において、短期的、中期的、長期的な教育目標を先に明示して
おく必要があるのではなかろうか。
② 「生涯学習」は、家庭教育、学校教育、社会教育の3領域を包含した考え方であるが、現状で
は「生涯学習=社会教育」といった考え方から抜け出ていない。このことを再整理するとともに、
その上で、生涯学習の視点からの教育目標の明確化とともに、それに沿った施策が考えていく必
要がある。
③
また、現状の7段階の施策評価では、前年度との単一事業に対する評価だけになってしまって
おり、総合的かつ長期的な視点が欠落しているように思われる。
鎌ヶ谷市教育委員会では、家庭教育、学校教育、社会教育を包括した「生涯学習部」が組織さ
れていることから、これらのヨコへの連携・協力策を考えていく必要があろう。また、内容によ
っては、関連行政・他部局、関係機関・施設、民間団体や地域の人たちとの連携・協力体制づくり
にも努力して欲しい。
④
さらに、教育基本法に条文化されている「家庭教育」(第10条)、「幼児期の教育」(第11
条)、「学校、家庭及び地域住民等の相互の連携協力」(第13条)、「教育振興基本計画」(第
17条)等について鎌ヶ谷市として今後どのように考えていくのか、この件にも触れる必要があろ
う。
⑤
昨年の東日本大震災により災害対策、安全教育が強く指摘されるようになったが、これを学校
だけに求めることには無理がある。子どもの安全を守るのは、先ずは親や保護者の役割であるこ
と、災害はいつどこで起こるか分からないこと、学校が緊急災害避難場所になっていることなど
を考えると、普段から、保護者、教師、地域を交えて対策をどのように具体化していくかが緊急
かつ重要な課題である。家庭や地域を含めて安全教育・啓発活動、防災対策等も視野に入れて欲
しい。
⑥
また、児童虐待、子ども間の殺傷事件、性などの問題が深刻化しつつあることから、この点か
らも子どもの健康や安全教育について触れて欲しいものである。
参考に(財)日本性教育協会が行った若者たちのセックス体験率(2005年調査)をみると、男
子中学生3.6%、女子中学生4.2%。男子高校生26.6%、女子高校生30.0%に達している。今の若
者の間には、妊娠、性病、エイズ、子宮頸ガン、人工中絶が増えているが、平成19年度の妊娠人
工中絶数(厚生労働省調査)は256,672人、そのうち未成年者は23,985人である。
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このようなことからも、専門医等の協力を得ながら正しい知識、命の大切さなどについて、保
護者と子どもが一緒になって考えていけるような方策が必要ではなかろうか。
⑦
ある市で「教師の悩みに関する調査」(小中学校教師:平成22年)を行ったところ、「学校や
子どもたちに関する悩みがある」77.8%、「教師を辞めたいと思ったことがある」39.3%と答え、
教師を辞めたい理由として「仕事が忙しすぎる」「体が持たない」「思うように仕事が進まない」
などが高率であった。
鎌ヶ谷市においても同様な傾向にあるものと推察されるが、このような状態にあるとすれば学
校における教育力の低下は避けられないであろう。悩める教師を救う手立てや事務量の軽減化に
向け方策をどうするか、重要な課題の一つではなかろうか。
2.各施策に関する効果、達成度について
①
ここでは、施策ごとに「評価対象項目・事業」、『1【目標』、『2【取り組み】』について
説明されているが、小項目を加えるなどして分かりやすく整理して欲しい。
例えば、①生涯学習の環境づくり
ア.学校開放への取り組み
【目
標】・・・・3【実施結果・成果】
【取り組み】・・・4【今後の課題・取り組み】
イ.図書館の充実
【目
標】・・・・3【実施結果・成果】
【取り組み】・・・4【今後の課題・取り組み】
②全体的に、【目標】、【実施結果・成果】の項目の説明が抽象的すぎる。もっと、①市内に存在
している重要な課題は何か、②それを解決するための方策、③その目標、④事業への具体的な取
り組みやあ展開の方法、⑤事業を展開した結果としての反省点や成果などについて明示して欲し
い。事業の回数や参加者数も必要ではあるが、これらの内容が明らかにならないと教育行政とし
ての考え方や姿勢が浮かび上がってこない。
政策:生きがいのある暮らしができる生涯学習社会をつくります
前述したように、「生涯学習の環境づくり」の内容が社会教育の領域から抜け出ていない点が気に
かかる。「生涯学習」を軸として教育政策を考えるのであれば、家庭教育、学校教育、社会教育の領
域に触れながらこれらの連携協力体制づくりをどうするか、さらには、今日的課題といえる「家庭教
育や学校教育支援」「子ども、教師、保護者の悩み等への対策」「高齢者の学習支援」「子どもや大
人を含めて地域コミュニティー対策」「安全教育」などについて鎌ヶ谷市としてどのように対応して
いくのか、検討の余地があるのではなかろうか。
【施策1:生き生きとした生涯学習の推進】
○ 「生涯学習の環境づくり」においては、関係者の研修を積極的に行う必要があることは当然とし
ても、教育関係職員、行政・施設職員等を対象として「生涯学習」に対する理解促進のための研修
を是非取り入れて欲しい。なぜなら“生涯学習は、学校卒業後の高齢者が行うもの”との考えや、
「生涯学習」は学校教育とは関係がないとの考え方を持つ市民や教育関係者が、未だに多くみられ
るからである。
44
○
「生涯学習活動の推進」において、高等教育機関等との計画的な連携がなされていることはすば
らしいことである。今後の施策を考えるにあたって、例えば「家庭教育セミナー」「安全教育」「性
教育」などの前掲した課題等について、総合的な視点から教育行政、公民館、福祉・健康関係行政、
高等教育機関との連携方策を考える必要があろう。
○
学習成果の活用は今や当然のことであり、「まなびぃネットワーカー」が地域活動に参画してい
ることは賞賛に値する。ただ、一公民館内だけでの活動になっているきらいがあることから、地域
にある諸団体、学校、幼稚園、保育園、高齢者支援などと結びつけるような方策も視野に入れて欲
しい。
【施策2:生涯スポーツレクリエーションの振興】
○ 「生涯スポーツ」は、子どもから高齢者までのすべての人を対象にしているのであるが、ここで
は子どもたちが対象から外されている傾向がみられる。現在、子どもたちの体力不足、高齢者の
健康問題等などが指摘されるとともに、医療費の増加へとつながっている。生涯スポーツの推進
にあたっては、健康面との両面から推進していく必要があろう。
ある自治体では、大学の協力を得て年間計画で市民の健康づくりを取り上げた結果、住民の健康
増進に役立つとともに医療費が大幅に減少したという。特に、スポーツ、健康・体力づくりは、イ
ベント的な事業ではなく継続的に行われなければならない。鎌ヶ谷市においても検討して欲しい点
である。
○
これらを継続的に行っていくには、市内に存在するスポーツ団体、かつて選手であった人たちや
中学・高校の部活の選手たちに地域の支援者として参加してもらうような方法なども検討する余地
がありそうだ。異年齢の交流や文化の伝承の面からも考えて欲しいものである。
【施策3:芸術・文化の振興】
○
文化活動においても、イベント的な事業に終わっているようだ。地域の文化・歴史などについて、
本物との触れあい、文化の伝承などの意味から、学校との連携を図りながら子どもたちを巻き込ん
でいくことが必要ではなかろうか。その際、文化団体や専門的知識や技術を持っている人たちの協
力を得ることも考えていって欲しい。
政策:人間性豊かな子どもの育成環境をつくります
【施策1:生きる力を育てる義務教育の充実】
○
全学校への“きらり先生”の配置は心強い限りである。この事業を強力に推進して欲しいし、学
校の実態に見合った適正配置も心がけて欲しいものである。
○
将来、教師を目指している大学生をボランティアとして受け入れる体制も是非に作ってもらいた
い。子どもたちとも遊んだり触れあったりしたことの経験がないまま、教師となっている傾向が強
くあり、子どもと話ができない、子どもと遊べない、親の投げかける問題に対処できないなどの教
師が増えつつある。
教育は信頼関係の上にこそ成り立つものであることから、子どもや保護者との信頼関係づくりの
大切さを実感してもらうとともに、学校での現場経験がその後の自信につながっていくと思われる。
是非、年間をとおした学生の受入を今以上に推進させて欲しい。
○
ICTの対応についても、企業等の経験者・退職者、大学院や大学で専門的に勉強している学生
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たち学校教育支援者としての協力体制づくりはできないであろうか。機器やソフトの進化はめまぐ
るしく、これらをのすべてを教師だけで対応することは難しく、思い切って外部からの協力を求め
ていく必要があろう。
【施策2:児童・生徒の健康と安全の確保】
○
前述したように、子どもの健康と安全は、まずは親の責任であることが前提でなければならな
い。特に災害は、学校滞在中や登下校時に限って発生するものではない。“自分の身は自分で守る”
といった視点が重要であり、事故や災害に遭遇したときには、その場で子ども自身が判断し、行動
していかなくてはならない。そのためにも、学校と親との十分な連携のもとに地域社会との協力体
制をいかに作っていくかが重要になってきている。
釜石市では、大震災に備えた「安全教育」を大学、小中学校、地域との連携のもとに計画的・継
続的に行ってきた。その結果として、釜石東中学校と鵜住居小学校の子どもたち全員が助かったと
いう。また、子どもたちが逃げる途中、小さな子や高齢者の手を引いて多くの地域の人を助けたと
いう貴重な事例があるが、これなどを大いに参考にすべきであろう。
○
健康面については、「食」と「運動不足」の問題につきる。これらの問題は、保護者の関わりな
くして解決は不可能であることから、学校だけで考えるのではなく大人の問題も含めて鎌ヶ谷市全
体で取り組んでいく必要があろう。
【施策3:高等教育の充実】
ここでは、社会人として世の中に送り出していく人材の育成、人生80年をどのように生きるのか、
国際化する社会における日本人としての責任と役割などのグローバルな視点が大事ではなかろうか。
普段から保護者にもこの点を理解してもらうための努力が必要ではなかろうか。今や「学歴」だけで
生きていける時代ではない。創造力、協調性、社会性、責任感などの育成にも力を注ぐべきであろう。
【施策4:青少年の健全育成】
厚生労働省の「新規学校卒業就職者の3年以内の離職率」(平成20年卒業)をみると、中学校卒業
者64.7%、高卒者37.6%、短大卒者40.2%,大卒者30.0%となり、多くの若者たちが中途離職してお
り、10年近くこの傾向は続いている。仕事を辞める理由は、「仕事があわない、つまらない」「人間
関係がよくない」などが高率を占め、本人の希望と実態との乖離や、人間関係能力の低下が著しいこ
とが分かる。この背景には様々な理由があると思われるが、社会との触れあいもなく家庭、学校、塾
の狭い空間や人間関係だけで生活している状況からは、自立性、社会性、発言力、協調性などが育た
ないのらかである。
この反省に立って、これからの教育は、家庭、学校、地域社会をバランスよく経験させるとともに、
これまでの「読み」(Reading)、「書き」(Writing)、「計算」(Arithmetic)の3Rに加えた人間関係(H
uman Relation)の4Rから進めていく必要があろう。ここに家庭教育、学校教育、社会教育の責任と
役割に加えて、三者の具体的な連携をどうするか、その対策が急がれる。
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