学科名 情 報 工 学 科 講座名 コ ン ピ ュ ー タ サ イ エ ン ス 講 座 (研究室名 教員構成職名・氏名(教授・近藤 利夫 計算機アーキテクチャ研究室) 講師・大野 和彦 助手・佐々木 敬泰) Ⅰ.現在の研究テーマ、研究内容 1.動画像処理に関する研究 (a) 低遅延動画像符号化・復号化方式に関する研究 低遅延と、高圧縮、トリックプレイ(早送り、早戻しなど)を両立する方式を確立 し、実時間で動作するソフトウェアベースの低遅延符号化・復号化システムを実現 する。 (b) 超高精細映像符号化対応の動き補償方式に関する研究 探索精度の劣化無く演算量を大幅に低減する動き検出方式を確立すると共に、それ を適用する動き検出器に関し、スーパーハイビジョン級の超高精細動画像に対応す る小型・低電力な構成・実装方式を確立する。 2.コンパイラ型並列言語、並列スクリプト言語 (a) 並列スクリプト言語と処理系 100 万台規模の広域分散環境で動作する並列プログラムを容易に記述できるような、 スクリプト型の言語を設計する。また、メタ情報に基づくスケジューラやユーザレ ベルの機能拡張機構を開発し、本言語の実用的な処理系を構築する。 (b) 並列プログラムのビジュアル開発環境 並列タスクとタスク間通信路を表すタスクネットワークモデルにより、大規模な並 列タスク群を直感的に可視化する。この手法を用いて、並列プログラムの記述・デ バッグを GUI により行う開発環境を実現する。 3.高性能プロセッサ、並列処理環境に関する研究 (a) OS のハードウェア化による高速マルチプロセッサ環境の実現方式に関する研究 Linux 等のオープン・ソースの OS を対象として、スケジューリングやコンテキスト スイッチ等のオーバヘッドの大きい処理をハードウェア支援することで高速化を目 指す。また、支援ハードウェアを付加したマルチプロセッサ環境を詳細設計し、実 装・評価する。 (b) 高性能・低消費電力プロセッサに関する研究 ノートパソコンや PDA 等のようなモバイル端末向けの高性能・低消費電力プロセッ サの実現方式を確立する。 Ⅱ.研究活動 1.口頭発表 ●国際会議 International Technical Conference on Circuits/Systems, Computers and Communications (2004/7/6-8) SENDAI/MATSUSHIMA Japan Low Energy Consumption by a Variable Stages Pipeline Technique ○Yuji Ichikawa, Takahiro Sasaki, Tetsuo Hironaka, Toshiaki Kitamura, Toshio Kondo International Technical Conference on Circuits/Systems, Computers and Communications (2004/7/6-8) SENDAI/MATSUSHIMA Japan ○Tomohiro Inoue, Tetsuo Hironaka, Takahiro Sasaki, Seiji Fukae, Tetsushi Koide, Hans Jurgen Mattausch Proposition and Evaluation of a Bank based Multi-port Memory with Blocking Network ●国内学会 先 進 的 計 算 基 盤 シ ス テ ム シ ン ポ ジ ウ ム SACSIS2004( 平 成 16 年 5 月 26 日 ∼ 5 月 28 日 ) 北 海 道 “タ ス ク 並 列 ス ク リ プ ト 言 語 MegaScript に よ る タ ス ク モ デ ル の 記 述 手 法 ” ○湯 山 紘 史 , 大 塚 保 紀 , 西 里 一 史 , 大 野 和 彦 , 中 島 浩 先 進 的 計 算 基 盤 シ ス テ ム シ ン ポ ジ ウ ム SACSIS2004( 平 成 16 年 5 月 26 日 ∼ 5 月 28 日 ) 北 海 道 “メ ガ ス ケ ー ル シ ミ ュ レ ー タ Anastasia に お け る イ ベ ン ト ス ケ ジ ュ ー ラ の 設 計と実装” ○鈴 木 雄 大 , 柴 田 俊 介 , 大 野 和 彦 , 中 島 浩 並 列 /分 散 /協 調 処 理 に 関 す る サ マ ー ・ ワ ー ク シ ョ ッ プ ( 平 成 16 年 7 月 30 日 ∼ 8 月 1 日 ) 青森 ”タ ス ク 並 列 ス ク リ プ ト 言 語 MegaScript 向 け ラ ン タ イ ム シ ス テ ム ” ○西 里 一 史 , 大 野 和 彦 , 中 島 浩 並 列 /分 散 /協 調 処 理 に 関 す る サ マ ー ・ ワ ー ク シ ョ ッ プ ( 平 成 16 年 7 月 30 日 ∼ 8 月 1 日 ) 青森 ”タ ス ク 並 列 ス ク リ プ ト 言 語 用 ア プ リ ケ ー シ ョ ン 層 ラ イ ブ ラ リ の 実 現 ” ○西 川 雄 彦 , 阪 口 裕 輔 , 田 中 一 毅 , 大 野 和 彦 , 中 島 浩 並 列 /分 散 /協 調 処 理 に 関 す る サ マ ー ・ ワ ー ク シ ョ ッ プ ( 平 成 16 年 7 月 30 日 ∼ 8 月 1 日 ) 青森 ”タ ス ク 並 列 ス ク リ プ ト 言 語 に お け る ス ト リ ー ム 通 信 の 改 良 ” ○阪 口 裕 輔 , 大 野 和 彦 , 佐 々 木 敬 泰 , 近 藤 利 夫 , 中 島 浩 並 列 /分 散 /協 調 処 理 に 関 す る サ マ ー ・ ワ ー ク シ ョ ッ プ ( 平 成 16 年 7 月 30 日 ∼ 8 月 1 日 ) 青森 ”メ タ 情 報 に 基 づ く タ ス ク 並 列 ス ク リ プ ト 言 語 の ス ケ ジ ュ ー ラ ” 大 野 和 彦 , ○森 英 一 郎 , 佐 々 木 敬 泰 , 近 藤 利 夫 , 中 島 浩 第 100 回 ハ イ パ フ ォ ー マ ン ス コ ン ピ ュ ー テ ン グ 研 究 会 ( 平 成 16 年 12 月 17 日) 東 京 ”タ ス ク ネ ッ ト ワ ー ク の 形 状 に 基 づ く 並 列 ス ク リ プ ト 言 語 の ス ケ ジ ュ ー ラ ” ○森 英 一 郎 、 大 野 和 彦 、 佐 々 木 敬 泰 、 近 藤 利 夫 、 中 島 浩 並 列 /分 散 /協 調 処 理 に 関 す る サ マ ー ・ ワ ー ク シ ョ ッ プ ( 平 成 16 年 7 月 30 日 ∼ 8 月 1 日 ) 青森 可変パイプライン手法によるプロトタイプ低消費エネルギープロセッサの 設計” ○市 川 裕 二 , 佐 々 木 敬 泰 , 弘 中 哲 夫 , 北 村 俊 明 , 近 藤 利 夫 平 成 16 年 度 電 気 関 係 学 会 東 海 支 部 連 合 大 会 ( 平 成 16 年 9 月 27-28 日 ) 名古屋工業大学 低遅延動画像符号化時の画質劣化抑止手法の検討 ○藤原充, 近藤利夫, 大野和彦, 佐々木敬泰 第 3 回 情 報 科 学 技 術 フ ォ ー ラ ム 、 ( 平 成 16 年 9 月 7 日 ∼ 9 日 ) 、 京 都 ”適 応 的 な フ ィ ル タ リ ン グ を 用 い た 画 像 の 性 質 に ロ バ ス ト な 動 き 探 索 ” ○間 宮 靖 裕 , 近 藤 利 夫 , 大 野 和 彦 , 佐 々 木 敬 泰 第 3 回 情 報 科 学 技 術 フ ォ ー ラ ム 、 ( 平 成 16 年 9 月 7 日 ∼ 9 日 ) 、 京 都 ”リ フ レ ッ シ ュ ピ ク チ ャ の 分 割 送 信 に よ る 動 画 像 符 号 化 の 遅 延 低 減 ” ○奥 野 剛 , 近 藤 利 夫 , 大 野 和 彦 , 佐 々 木 敬 泰 第 3 回 情 報 科 学 技 術 フ ォ ー ラ ム 、 ( 平 成 16 年 9 月 7 日 ∼ 9 日 ) 、 京 都 ”テ レ ビ 映 像 に 入 る パ ル ス ノ イ ズ の 実 時 間 除 去 手 法 ” ○橋 本 健 太 郎 , 佐 々 木 敬 泰 , 大 野 和 彦 , 近 藤 利 夫 第 3 回 情 報 科 学 技 術 フ ォ ー ラ ム 、 ( 平 成 16 年 9 月 7 日 ∼ 9 日 ) 、 京 都 ”段 階 的 探 索 開 始 位 置 決 定 に よ る 螺 旋 状 動 き 探 索 の 高 効 率 化 ” ○宮 前 元 紀 , 近 藤 利 夫 , 大 野 和 彦 , 佐 々 木 敬 泰 電 子 情 報 通 信 学 会 総 合 大 会 、 ( 2005 年 3 月 21 日 ∼ 24 日 ) 、 大 阪 ”拡 張 テ ン プ レ ー ト を 複 数 併 用 す る HDTV 用 4 画 素 精 度 動 き 検 出 器 の 構 成 ” ○小 林 仁 , 平 松 高 浩 , 佐 々 木 敬 泰 , 大 野 和 彦 , 近 藤 利 夫 電 子 情 報 通 信 学 会 総 合 大 会 、 ( 2005 年 3 月 21 日 ∼ 24 日 ) 、 大 阪 ”照 合 用 拡 張 テ ン プ レ ー ト を 複 数 併 用 す る 階 層 型 動 き 検 出 ” ○近 藤 利 夫 , 小 林 仁 , 平 松 高 浩 , 佐 々 木 敬 泰 , 大 野 和 彦 2.著書 なし 3.学術論文 ●原著論文 “MPEG-2 ビ デ オ 符 号 化 LSI に お け る SIMD 型 マ ク ロ ブ ロ ッ ク プ ロ セ ッ サ の 改良” 新田 高庸, 吉留 健, 近藤 利夫, 岩崎 裕江, 長沼 次郎 電 子 情 報 通 信 学 会 論 文 誌 Vol.J87-C No.4 pp.377∼ 385( 2004 年 4 月 ) ●国際会議の Proceedings “Low Energy Consumption by a Variable Stages Pipeline Technique” Yuji Ichikawa, Takahiro Sasaki, Tetsuo Hironaka, Toshiaki Kitamura, Toshio Kondo International Technical Conference on Circuits/Systems, Computers and Communications (ITC-CSCC2004), pp.6C1L-4-1∼ 4. “Proposition and Evaluation of a Bank based Multi-port Memory with Blocking Network” Tomohiro Inoue, Tetsuo Hironaka, Takahiro Sasaki, Seiji Fukae, Tetsushi Koide, Hans Jurgen Mattausch International Technical Conference on Circuits/Systems, Computers and Communications (ITC-CSCC2004), pp.6C2L-3-1∼ 4. 4.その他の研究成果(作品,設計,発明・特許等) 特願2004−301750 「動き検出装置及び動き検出方法」 近藤利夫、佐々木敬泰 5.学会賞等 なし 6.新聞記事等 なし Ⅲ.研究費関係 1.文部科学省科学研究費 基盤研究C2「低遅延動画像符号化・復号化方式に関する研究」(代表 利 夫 ) ( 継 続 ・ 15560326) 800( 千 円 ) 2.他省庁・財団からの基金 なし 3.民間等との共同研究・受託研究 なし 4.奨学寄附金 なし Ⅳ.国際交流 ●海外出張・研修 大野和彦 米国(2004.11.06-2004.11.14) SC2004 に参加し研究デモを行う。 V. そ の 他 なし 個人資料 教授・近藤 利夫 ● 所属学協会及び役員・委員等 電 子 情 報 通 信 学 会 ・ 正 会 員 ( 1978 年 4 月 入 会 ) 電 子 情 報 通 信 学 会 ・ 編 集 委 員 ( 2004 年 12 月 ∼ ) 米 国 電 気 電 子 学 会 ( IEEE) ・ 正 会 員 ( 1988 年 4 月 入 会 ) 情 報 処 理 学 会 ・ 正 会 員 ( 1999 年 11 月 入 会 ) 講師・大野 和彦 ● 所属学協会及び役員・委員等 情 報 処 理 学 会 ・ 正 会 員 (1993 年 5 月 ∼ ) 助手・佐々木 敬泰 ● 所属学協会及び役員・委員等 情 報 処 理 学 会 ・ 正 会 員 (1998 年 ∼ ) 電 子 情 報 通 信 学 会 ・ 正 会 員 ( 2000 年 ∼ ) 近藤
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