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Press release
2010.07
中里和人展
風景ノ境界 1983-2010
KATSUHITO NAKAZATO
BOUNDARY IN LANDSCAPE
2010. 8. 28 (土)ー 10.11 (月・祝)
中里和人《キリコの街》2002
http://www.tekona.net/yoshizawa/
中里和人展 風景ノ境界 1983-2010
展覧会概要
市川市芳澤ガーデンギャラリーでは平成 16 年の開館以来、市民の皆様に身近なところで芸術・文化
に親しんでいただくため、市川市ゆかりの芸術家の紹介を中心に様々な展覧会やイベントを開催して
きました。今回は市川市在住の写真家・中里和人(なかざと かつひと)のユニークな写真世界を紹
介する展覧会を開催いたします。
なにげない風景の隙間に輝く不思議な魅力をとらえた、そんな独特の風景の写真で知られる市川市在
住の写真家・中里和人。
1980 年代、急速な開発により、新興都市へと変化を遂げようとする東京湾岸の様子を記録したデビュー
作『湾岸原野』(1991 年)。ありあわせの廃材で作られ、道端に静かにたたずむ、日本各地の小屋の
姿を追った『小屋の肖像』(2000 年)。身近な光景が白日夢のような世界に変化する不思議な瞬間を
とらえた『キリコの街』(2002 年)。漆黒の闇の中、初めてその姿を現す、深い夜の景色を写した
『ULTRA』(2008 年)。作品の対象の多くは、既に在りながらも目にはつかない、日常に埋もれた日本
の景色の数々です。中里は、自分の足下に広がる身近な光景を視つめながら、その中に新たなイメー
ジを発見し、景色が持つ多様な豊かさを見る者に提示します。
本展では、デビュー作から近年まで発表された写真作品約 100 点と最新の映像作品などを展示し、
中里が追い求める写真世界に迫ります。移りゆくものの境界で、町や土地がふとのぞかせる、危うく
も美しい横顔。デビュー以来変わらない視線で、日本の中にもう一つの異世界を探し求める「風景ノ
境界」をどうぞご覧ください。 また、展覧会に先駆け、中里を講師として迎え開催した写真ワークショップ「〈絵ハガキの町〉市川
創出計画」で制作された、新しい市川絵ハガキセットの数々も展示いたします。子どもから大人まで、
幅広い年齢層の参加者が、それぞれの視点で写し取った町の魅力。そんな魅力が沢山詰まった写真が
絵ハガキに生まれ変わり、芳澤ガーデンギャラリーに新しい「〈絵ハガキの町〉市川」が誕生します。
中里和人展 風景ノ境界 1983-2010
作家略歴
中里和人 ( なかざと かつひと ) 1956年三重県生まれ。1978年法政大学文学部地理学科卒業 。写真家・北井一夫に師事し、1984年からフリーカメラマン。
写真集の発表、展覧会の開催の傍ら、場所探しや会場作りを自ら手がけ、日本各地でユニークな写真インスタレーションやワークショ
ップを多数開催している。現在、東京造形大学教授。市川市在住。 HP: http://www.nakazato.info/
【写真集】
【主な共著】
1991年「湾岸原野」(六興出版)
1995年「岩手県、ポラン町、字七つ森へ 宮沢賢治への旅」
2000年 「小屋の肖像」(メディアファクトリー) (偕成社 文/和順高雄)
2002年「キリコの街」(ワイズ出版)
1999年「小屋 働く建築」INAX 出版
2004年「路地」(清流出版)
2003年「逢魔が時」(ピエブックス 文/中野純)
2006年「R」(冬青社)
2004年「長屋迷路」(ピエブックス 文/中野純)
2006年「東亰」(木土水)
2005年「夜旅」(河出書房新社 文/中野純)
2007年「4つの町」(清流出版)
2007年「こやたちのひとりごと」(ビリケン出版 文/谷川俊太郎)
2008年「ULTRA」( 日本カメラ社 )
2007年「石はきれい、石は不思議」INAX 出版
2008年「東京サイハテ観光」(交通新聞社 文/中野純)
2008年「夜へ行こう」たくさんのふしぎ(福音館書店 文/中野純)
2008年「SELF-BUILD」(交通新聞社 文/石山修武)
【主な写真展】
1990年「湾岸原野」東京新宿 オリンパスギャラリー
2000年「小屋 無心で奔放な建築」東京、大阪 INAX ギャラリー
2001年「キリコの街」東京麻布十番 うちだ
2004年「小屋の肖像」三重 而今禾
2006年「東亰」埼玉越谷 木土水ギャラリー
2006年「R」東京中野 冬青社ギャラリー
2008年「夜、自然、もうひとつの東京」ドイツハンブルク オッテンゼン資料館 、東京東向島 現代美術製作所
2008年「中里和人展 ULTRA 臨界夜景」 中京大学ギャラリー C スクエア
2009年「中里和人写真展 ULTRA 臨界夜景」 三重県立美術館 【主な合同展】
2007年「見えるもの/見えないもの」東京藝術大学陳列館
2008年「土 大地の力」群馬県立館林美術館
2008年「画材と素材の引き出し博物館」ワークショップ20年のドキュメント展 目黒区美術館
【主な写真インスタレーション・ワークショップ】
2000年「長屋迷路」東京向島の長屋
2001年「世界一小さな写真展」千葉市川 ニッケコルトンプラザ
2002年「移動する小屋」廃材小屋作り 目黒区美術館ワークショップ楽しい建築教室2
2002年「青梅幻視画(ジオラマ)館」東京青梅 SAKURA FACTORY
2002年「デッドストックブルース」山梨富士吉田の元、美容院 第3回まちがミュージアム
2002年「褪色のハテ」沖縄那覇 農連市場倉庫 第1回 WANAKIO
2003年「土の暗闇」山梨富士吉田の土蔵 第4回まちがミュージアム
2003年「逢魔が時」埼玉浦和 ギャラリー楽風
2004年「長屋迷路+橙屋」東京向島の元、床屋 向島 Year2004
2008年「ミチノミズオト」山梨富士吉田の元、スナック 第9回まちがミュージアム
2008年「絵はがきの町」東京谷中 町歩き絵はがき創出計画
2009年「向島 Nightseeing & まち見世 路上幻燈会」墨東まち見世 2009
2009年「子どもアート in みえ 写真で見つけた私のまち」三重県立美術館
【受賞】
2003年 第 15 回写真の会賞
2005年 さがみはら写真新人奨励賞
中里和人展 風景ノ境界 1983-2010
展覧会情報
中里和人展 風景ノ境界 1983-2010
日 時:2010 年 8 月 28 日 ( 土 )∼10 月 11 日 ( 月・祝 ) 9:30∼16:30( 入館は 16:00 まで )
月曜日休館 ( ただし 9 月 20 日 ( 月・祝 ) 開館、21 日 ( 火 ) 休館、10 月 11 日 ( 月・祝 ) 開館 )
場 所:市川市芳澤ガーデンギャラリー
千葉県市川市真間 5−1−18 ℡047−374-7687
http://www.tekona.net/yoshizawa/index.php
京成市川真間駅から徒歩約 12 分、JR 市川駅から徒歩約 16 分
入館料:一般 200 円、ローズメンバーズ 160 円、団体割引(25 名以上)160 円
中学生以下無料、障害者手帳をお持ちの方とその介護者(1 名)は無料
主 催:(財)市川市文化振興財団
後 援:市川市、市川市教育委員会
広報お問合せ:
市川市芳澤ガーデンギャラリー 山本/福田
TEL: 047-374-7687 FAX: 047-374-2588
E-mail: [email protected]
中里和人展 風景ノ境界 1983-2010
関連イベント ※各イベント参加無料(入館料のみ必要)
■オープニングトーク「風景を読む 消えるマチ・消えない記憶」
2010 年 8 月 29 日 ( 日 ) 15:00∼16:30 出演:中里和人+北井一夫(写真家)
日本を代表するドキュメンタリー写真家で、中里和人さんの師である北井一夫さんを迎え、風景の中
の記憶や、市川の町についてお話をします。
※先着 50 席 ( 当日 9:30 から整理券を配布 ) ■ 絵ハガキの日 2010 年 9 月 4 日 ( 土 ) ギャラリートーク「〈絵ハガキの町〉市川 誕生!」
13:00∼13:50
ワークショップ「〈絵ハガキの町〉市川 創出計画」によって生まれた新しい市川絵ハガキセットの
数々を中里和人さんと一緒に見ながら、ワークショップを振り返ります。
※先着 50 席 ( 当日 9:30 から整理券を配布 )
ワークショップ「昔ながらの手彩色絵ハガキを作ろう!」
14:00∼16:00
自分で撮影した写真に手で色づけする懐かしくて不思議な風合いの手彩色絵はがきを作りませんか?
日本全国を旅しながら、現代の手彩色絵ハガキを作り続ける「ワタリドリ計画」のお 2 人と一緒に
行います。
講師:麻生知子+武内明子 ( 画家・ワタリドリ計画 ) 場所:芳澤ガーデンギャラリー、郭沫若記念館
※ 要申込。定員 15 名【要電話申込(℡047-374-7687 芳澤ガーデンギャラリー )。8 月 28 日 ( 土 )
〆切 ( 応募者多数の場合は抽選 )。)
■ ギャラリートーク&スライドショー「闇を見る、闇を歩く」
日時:2010 年 9 月 18 日 ( 土 ) 14:00∼16:00
出演:中里和人 ゲスト:中野純(体験作家・闇歩きガイド)
闇歩きの達人として活躍する作家の中野純さんをゲストに迎え、今回の展示作品、特に近年取り組ん
でいる夜や闇を写した作品や、新作の映像作品について、スライドショーを交えてお話しします。
※先着 20 名 ( 当日 9:30 から整理券を配布 )
中里和人展 風景ノ境界 1983-2010
広報用画像 本展広報用として下記 3 点の画像がございます。掲載ご希望の方は下記の広報お問合せ先までお知らせください。
なお、写真の使用に際して以下の点をご注意ください。
①キャプションには作家名、作品名、制作年を必ず表記してください。
②作品のトリミング、文字載せはお控えください。
本展記事を紹介いただく場合、恐れ入りますが情報確認の為の校正、掲載紙等をお送りください。
左上:中里和人《キリコの街》2002
右上:中里和人《小屋の肖像》2000
下 :中里和人《ULTRA》2008
広報お問合せ:
市川市芳澤ガーデンギャラリー 山本/福田
TEL: 047-374-7687 FAX: 047-374-2588
E-mail: [email protected]