第4章 第1節 ごみ減量計画の進行管理 計画の進行管理にあたって PDCAサイクルに基づき、3R行動に関連した定量的指標を毎年継続的に把握する ことにより、市民・事業者・行政の三者で取り組みの達成状況についての認識を共有す るとともに、目標実現に向けて計画の進行管理を行います。 計画の進行管理は、市を含め、市民や事業者がどの程度、 Do=計画を実行(行動を実 践)したかを把握する必要があります。そのため、実践行動がどの程度取り組まれてい るかを数値で示したものを「モニター指標」、実践行動の成果であるごみの発生量、 処 理量の削減を数値として示したものを「成果指標」とします。 計画の具体的な進行管理については、モニター指標と減量目標である成果指標に基づ き実施していきます。なお、ごみ減量計画については、主にモニター指標を使用し、毎 年度、取り組みの点検・評価を行います。また減量目標である成果指標は、実践行動の 中・長期的な達成状況を検証する際に活用し、主に基本計画の進行管理に用います。 取り組みの点検・評価にあたっては、 市民や事業者の参加を得るとともに、結果を 公表します。 図4-1 PDCAサイクルのイメージ Plan 「具体的な取り 組み」(事業) の立案 Act 取り組みの実施 取り組みの 内容の是正 ・対応策の 検討 Do 市民・事業者・行政の ごみ減量実践行動 取り組みの 点検評価 Check ・モニター指標 ・成果指標 -54- 図4-2 計画の進行管理のイメージ 〔施策内容の是正〕 減量計画の具体的な取り組み(事業)の実施 〔指標の計測〕 市民参加・ 事業所協力 ごみ減量実践行動の実践者数の増加 モニター指標 と実践行動の質の向上 ごみ発生量の削減 成果指標 ごみの焼却処理や埋立処分される量の削減 〔進行管理〕 協働 と パー ト ナー シ ップ によ る 市民・事 業 者・行政 で 構成 さ れ た場 点検・評価 および再構築 二酸化炭素排出量の削減 結果の公表 -55- 第2節 進行管理のためのモニター指標 進行管理のため、具体的な取り組みの成果を示す指標としてモニター指標を設定しま す。指標は多様な要因を含むこともあり、目標の達成状況については、必ずしも的確に 表すことができない場合があります。また、項目によっては、単純に増減をみるのでは なく、他の指標と関連づけて評価を行う必要があります。具体的な評価方法や目標値等 については、市民・事業者等の参加を得ながら今後、検討していくものとします。また、 より適切な評価を行うため、必要に応じて随時、指標の追加・削除を行うものとします。 (指標の評価) ・指標の実績値が取り組み目標の達成に向けた成果が表れ、順調に取り組まれている ・・・・ A ・指標の実績値が目標の達成に向けた成果をある程度示し、概ね順調に取り組まれている ・・・・ B ・指標の実績値が目標の達成に向けた成果を示しておらず取り組みの拡充の努力が必要である ・・・・ C ・判断できない・・・・N (最終的には総合的に判断) 1.協働とパートナーシップで発生抑制を優先した循環型社会の構築に向けた 取り組み (1)豊中版エコショップ制度の構築 番号 指標(単位) 測定方法 指標のねらい 評価の目安 評価方法 1 エコショップ制度設立準備会 開催数(回) 市の事業実績 豊中版エコショップ制度設 立に向けた検討活動状況 の把握(制度構築前の指 標。構築後は登録店舗数 を指標とする。) A:一定数開催されている B:開催実績はないものの開催 各年度ごとの開催状況 検討の準備が進んでいる について評価基準に従 C:開催検討の準備も進まなけ い評価 れば 2 豊中版エコショップ 登録店数(店) 豊中市版の エコショップに登録 している店舗の数 豊中版エコショップ制度構 A:増加、B:横ばい、C:減少 築の取り組みの状況の目 (但し店舗の閉店や新規加入 目標値からの増加数 安(制度構築後) も加味して総合的に評価) (2)3Rに取り組む市民団体やグループ活動の支援 番号 指標(単位) 測定方法 指標のねらい 評価の目安 評価方法 3 リサイクル交流センター 入館者数(人) 市の事業実績 市民団体等への実践活動 A:増加、B:横ばい、C:減少 促進支援状況の目安 目標値からの増加数 4 豊中伊丹スリーR・センター 入館者数(人) 市の事業実績 市民団体等への実践活動 A:増加、B:横ばい、C:減少 促進支援状況の目安 目標値からの増加数 5 リサイクル交流センター における開催事業数(回) 市の事業実績 市民団体等への実践活動 A:増加、B:横ばい、C:減少 促進支援状況の目安 目標値からの増加数 (3)環境配慮型販売システムの浸透 番号 指標(単位) 測定方法 指標のねらい 評価の目安 評価方法 6 エコショップ登録店舗数(回) 大阪府版エコショップ 環境配慮型販売システム に登録されている数 の浸透状況の目安 (府ホームページ) A:増加、B:横ばい、C:減少 (但し店舗の閉店や新規加入 目標値からの増加数 も加味して評価) 7 マイバッグ持参率(%) マイバッグ推進協議会 環境配慮型販売システム 調べ の浸透状況の目安 A:増加、B:横ばい、C:減少 (但し計測する店舗の数等 も加味して評価) -56- 目標値からの増加数 (4)「もったいない」のこころを育む学習・教育の充実 番号 指標(単位) 測定方法 指標のねらい 評価の目安 評価方法 8 各種学習会、講習会、セミナー 市の実施事業数 等の開催数(回) ごみに関する学習・教育を A:増加・維持 充実するための取り組み状 B:半分以下に減少 況の目安 C:開催がなかった 目標値からの増加数 9 学校説明会(小学生対象)等 の開催数(回) ごみに関する学習・教育を A:増加・維持 充実するための取り組み状 B:半分以下に減少 況の目安 C:開催がなかった 目標値からの増加数 市の事業実績 (5)自主的ごみ減量実践行動への支援の充実 番号 指標(単位) 測定方法 10 リサイクル交流センター における開催事業数(回) 11 各種学習会、講習会、セミナー 再掲→番号8参照 等の開催数(回) 指標のねらい 評価の目安 評価方法 評価の目安 評価方法 再掲→番号5参照 2.家庭系・事業系ごみ等の減量に関する取り組み (1)家庭系ごみ減量に向けた取り組み (1)-1.再生資源集団回収を拡大・推進 番号 指標(単位) 測定方法 市の事業実績 指標のねらい A:増加 集団回収への協力状況の B:維持 目安 C:半分以下に減少 12 集団回収実施団体数(団体) 13 集団回収における再生資源の 市の事業実績 回収量(t) A:目標値の90%以上を達成 集団回収への協力状況の B:目標値の90%未満~50% 基本計画で定める目標 目安 以上を達成 値に対する達成状況 C:50%に満たない 14 (仮称)再生資源集団回収懇 話会の開催件数(回) A:一定数開催されている 集団回収活性化に向けた B:開催されないが検討が 取り組み状況の把握 進んでいる C:検討も進んでいない 市の事業実績 目標値からの増加数 各年度ごとの開催状況 について評価基準に従 い評価 (1)-2.「もったいない」のこころを育む地域でのリユース・リサイクル活動の活性化 番号 指標(単位) 測定方法 指標のねらい 評価の目安 評価方法 15 (リサイクル交流センターでの) 不用品リユース情報の件数 市の事業実績 (件) A:増加、B:横ばい、C:減少 地域でのリユース活動状況 (但し民間の同種の取り組み の目安 の動向もふまえて評価) 目標値からの増加数 16 廃棄物減量等推進員を対象と した研修会、フォーラム等への 市の事業実績 参加人数(人) 廃棄物減量等推進員制度 の活性化に向けた取り組 A:増加、B:維持、C:減少 み状況の把握 目標値からの増加数 17 廃棄物減量等推進員を対象と した研修会、フォーラム等の開 市の事業実績 催回数 廃棄物減量等推進員制度 の活性化に向けた取り組 A:増加、B:維持、C:減少 み状況の把握 目標値からの増加数 -57- (2)事業系ごみ減量に向けた取り組み (2)-1.自己処理責任の周知及び分別排出を徹底するための情報提供 番号 18 指標(単位) 測定方法 事業者との懇話会等開催件数 市の事業実績 (件) 指標のねらい 評価の目安 自己処理責任及び分別排 出徹底に関する情報提供 A:増加、B:維持、C:減少 の取り組み状況の目安 評価方法 目標値からの増加数 (2)-2.多量排出事業所におけるごみ減量の促進 番号 指標(単位) 測定方法 指標のねらい 評価の目安 評価方法 19 事業者対象の講習会・情報交 市の事業実績 換会等の開催数(回) 多量排出事業所における 減量促進に向けた取り組 A:増加、B:維持、C:減少 み状況の目安 目標値からの増加数 20 多量排出事業所実態調査 実施回数(回) 多量排出事業所における 減量促進に向けた取り組 A:増加、B:維持、C:減少 み状況の目安 目標値からの増加数 市の事業実績 (2)-3.ルールを守らない事業者をなくすために搬入検査を強化 番号 指標(単位) 測定方法 指標のねらい 評価の目安 評価方法 21 搬入検査実施回数(回) 市の事業実績 搬入検査の実施状況の 把握 A:増加、B:維持、C:減少 目標値からの増加数 22 搬入検査実施台数(台) 市の事業実績 搬入検査の実施状況の 把握 A:増加、B:維持、C:減少 目標値からの増加数 (2)-4.商工会議所、NPO等と協働した地域協働回収システムの構築 番号 指標(単位) 測定方法 指標のねらい 評価の目安 評価方法 23 地域共同回収システム 事業数(回) 市の事業実績 地域共同回収システムに 関する取り組み状況の目 安 A:増加、B:維持、C:減少 24 地域共同回収システム における資源物回収量(t) 市の事業実績 地域共同回収システムに 関する取り組み状況の目 安 A:目標値の90%以上を達成 B:目標値の90%未満~50% 目標値に対する達成 以上を達成 状況 C:50%に満たない 25 機密文書溶解参加事業所数 (団体) アジェンダ21との 協働事業実績 地域共同回収システムに 関する取り組み状況の目 安 A:増加、B:維持、C:減少 機密文書溶解量(t) アジェンダ21との 協働事業実績 地域共同回収システムに 関する取り組み状況の目 安 A:目標値の90%以上を達成 B:目標値の90%未満~50% 目標値に対する達成 以上を達成 状況 C:50%に満たない 26 目標値からの増加数 目標値からの増加数 (2)-5.公共施設における率先行動 番号 指標(単位) 測定方法 指標のねらい 評価の目安 評価方法 27 公共施設(※)のごみ排出量 (※減量計画書提出事業所) (t) 市の事業実績 公共施設の取り組み状況 の目安 A:目標値の90%以上を達成 B:目標値の90%未満~50% 目標値に対する達成 以上を達成 状況 C:50%に満たない 28 公共施設(※)の資源化率(※ 市の事業実績 減量計画書提出事業所)(%) 公共施設の取り組み状況 の目安 A:目標値の90%以上を達成 B:目標値の90%未満~50% 目標値に対する達成 以上を達成 状況 C:50%に満たない 29 ごみ減量に関する庁内検討会 市の事業実績 議実施回数(回) 公共施設におけるごみ減 量の率先的な取り組み状 況の目安 A:一定数開催されている B:開催されないが検討が 進んでいる C:検討も進んでいない 各年度ごとの開催状況 について評価基準に従 い評価 (3)イベント系ごみ減量に向けた取り組み 番号 30 指標(単位) 測定方法 地域のイベントでごみに関する PRやごみ分別ボックスの設置 市の事業実績 など要請されて参加した回数 (回) 指標のねらい 評価の目安 イベント系ごみ減量に向け た支援策の実施状況の目 A:減少、B:維持、C:増加 安 -58- 評価方法 目標値からの増加数 3.リサイクルと適正処理に適した分別収集体制への取り組み (1)時代の要請に応じた分別収集体制の確立 番号 指標(単位) 測定方法 指標のねらい 評価の目安 評価方法 31 出し間違いごみへの啓発シー 市の事業実績 ル貼り付け枚数(枚/人) 市民の分別排出への協力 A:減少、B:維持、C:増加 の度合いの目安 目標値からの増加数 32 広報誌等既存の媒体以外の 新しい情報提供試行総件数 (件) 市民への分別内容の周知 徹底に関する取り組み状 A:増加、B:維持、C:減少 況の目安 目標値からの増加数 市の事業実績 4.食品ロス・ゼロに向けた取り組み(とよなか食べきり運動の展開) (1)「もったいない」の意識を高めるための情報提供 番号 指標(単位) 測定方法 指標のねらい 評価の目安 評価方法 33 食品ごみを減らすための各種 学習会、講習会、セミナー等 開催件数(件) 市の事業実績 無駄のない食生活や食品 をごみにしない食生活を実 A:増加、B:維持、C:減少 践する市民意識を高めるた めの取り組み状況の目安 目標値からの増加数 34 生ごみ堆肥化講習会 受講者数(人) とよなか市民環境会 生ごみ堆肥化への市民意 議アジェンダ21が開催 識を高めるための取り組み A:増加、B:維持、C:減少 している事業実績 状況の目安 目標値からの増加数 (2)規格外の食品の有効活用の推進 番号 35 指標(単位) 市民向け情報提供の回数 (回) 測定方法 市の事業実績 指標のねらい 評価の目安 規格外食品への市民意識 を高めるための取り組み状 A:増加、B:維持、C:減少 況の目安 評価方法 目標値からの増加数 (3)給食など公共系の食品ロス削減に向けた検討 番号 36 指標(単位) 給食の食品残渣量 (g/生徒数) 測定方法 指標のねらい 学校給食センター及 公共系の食品ロス削減へ び自分調理学校での の取り組み状況の目安 把握量 評価の目安 A:減少、B:維持、C:増加 評価方法 目標値からの増加数 (4)食育の推進 番号 37 指標(単位) 食育に関する各種学習会、 講習会、セミナー等 開催件数(件) 測定方法 市の事業実績 指標のねらい 評価の目安 無駄のない食生活や食品 をごみにしない食生活を実 A:増加、B:維持、C:減少 践する市民意識を高めるた めの取り組み状況の目安 -59- 評価方法 目標値からの増加数 【参考指標】 番号 指標(単位) 測定方法 指標のねらい 備考 1 出前講座、地域説明会の 開催回数(回) 市の事業実績 関連項目:1.(4)「もったいない」のこころを育む学習・ ごみに関する学習・教育を 教育の充実 充実するための取り組み状 ※出前講座や地域説明会は制度変更等の理由により 申し込み件数が顕著に増減するため、支援への取り 況の目安 組み状況に関する参考指標として設定する 2 廃棄物減量等推進員数 市の事業実績 廃棄物減量等推進員制度 関連項目:2.(1)-2.「もったいない」のこころを育む の活性化に向けた取り組 地域でのリユース・リサイクル活動の活性化 み状況の把握 ※指標16の状況を把握するための参考指標とする 3 ペットボトル・白色トレーの店 頭・拠点回収回収量(t) 市の事業実績 市民の分別排出への協力 の度合い及び地域での資 関連項目:2.(1)-2.「もったいない」のこころを育む 源回収への協力状況の目 地域でのリユース・リサイクル活動の活性化 安 4 ペットボトル・白色トレーの店 頭・拠点回収箇所数(箇所) 市の事業実績 市民の分別排出への協力 の度合い及び地域での資 関連項目:2.(1)-2.「もったいない」のこころを育む 源回収への協力状況の目 地域でのリユース・リサイクル活動の活性化 安 5 プラスチック製容器包装分別 収集量(g/人/日) 市の事業実績 市民の分別排出への協力 の度合い及び地域での資 関連項目:3.(1)時代の要請に応じた分別収集体制 源回収への協力状況の目 の確立 安 6 ペットボトル分別 収集量(g/人/日) 市の事業実績 市民の分別排出への協力 の度合い及び地域での資 関連項目:3.(1)時代の要請に応じた分別収集体制 源回収への協力状況の目 の確立 安 空き缶分別収集量(g/人/日) 市の事業実績 市民の分別排出への協力 の度合い及び地域での資 関連項目:3.(1)時代の要請に応じた分別収集体制 源回収への協力状況の目 の確立 安 7 [参考]成果指標 内 容 平成21年度 平成32年度 (2009年度) (2020年度) 実績値 目標値 成果指標 (単位) ごみの量(※)の削減 減量目標 (全体) ※資源化されず、焼却・破砕等されるごみの量 約115.6千t 約92.3千t ごみの量を平成21年度(2009年度) より20%(約23千t)削減 ごみの量・平成21年度(2009年度) の量と比較した割合 (千t/年)・(%) ①家庭系ごみ排出量の削減 市民1人1日当たりのごみ排出量を 平成21年度(2009年度)より17g削減 584g/人/日 [約82.8千t] 567g/人/日 家庭系ごみ排出量 [約71.9千t] (千t/年)・(g/人/日) ②事業系ごみの排出量の削減 個別の数 値目標 事業系ごみの排出量を平成21年度 (2009年度)より約7千t削減 約45.6千t 約38.7千t 事業系ごみ排出量 (千t/年) 約15.3千t 約20.4千t 資源化量 (千t/年) ③資源化量の増加 資源化量を平成21年度(2009年度) より約5千t増加 -60-
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