野球用ヘルメットのSG基準 - 製品安全協会

CPSA
野球用ヘルメットのSG基準
通 商 産 業 大 臣 承 認 49産 第 7949号 ・昭 和 49年 11月 7日
通 商 産 業 大 臣 改 正 承 認 49産 第 7670号 ・昭 和 50年 12月 9日
通 商 産 業 大 臣 改 正 承 認 8産 第 1131号 ・平 成 8年 7月 30日
改正・平成15年7月1日
一般財団法人 製品安全協会
0005
野球用ヘルメットの基準及び基準確認方法
1.基準の目的
この基準は、野球用ヘルメットの安全性品質及び消費者が誤った使用をしないための必要事項を定め、
一般消費者の生命又は身体に対する被害の発生を防止することを目的とする。
2.適用範囲
この基準は、野球用ヘルメット(硬式野球用のものに限る。以下「野球用ヘルメット」という。)について適用
する。
備考:この基準の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は、従来単位によるものであって参考値とし
て併記したものである。
3.安全性品質
野球用ヘルメットの安全性品質は、次のとおりとする。
基
準
基
準
確
認
方
法
1. 衝撃吸収ライナー及び着装体(帽体及び 1.(1) 汗により変質しない材料であることについては、
衝撃吸収ライナー以外のものを総称してい
常温において 5 質量%の食塩水に 24 時間浸せき
う。)は、着用者の汗又は頭髪油により変
処理を行った後、ぜい化、膨潤、軟化等のないこ
質しない材料で作られ、傷がないこと。
とを目視及び触感により確認すること。
(2) 頭髪油により変質しない材料であることについ
ては、衝撃吸収ライナーの表面に白色ワセリン
(日本薬局法に規定するもの)を塗布し、大気中
に 24 時間放置した後、ぜい化、膨潤、軟化等が
ないことを目視及び触感により確認すること。
(3) 傷がないことについては、目視及び触感により
確認すること。
2.(1) 帽体は表面が滑らかで、丸みをもって 2.(1) 目視及び触感により確認すること。
いること。
(2) 帽体に固定されたスナップその他の堅
(2) スケール等により測定して確認すること。
い突出物は、帽体外表面から 5mm 以上
突き出していないこと。
(3) 帽体には、傷、割れ、ひび、まくれ等が
(3) 目視及び触感等により確認すること。
ないこと。
(4) 帽体内表面には、着用者の頭部を傷
つけるおそれのある堅い突出物がない
こと。
(4) 目視及び触感等により確認すること。
基
準
基
準
確
認
方
法
3.(1) 着用者の頭部によくなじむ構造である 3.(1) 目視及び着用することにより確認すること。
こと。
(2) 左右、上下の視野が充分とれること。
(2) 目視及び着用することにより確認すること。
(3) 帽体には耳介を充分に覆うイヤーフラ
(3) 目視及び着用することにより確認すること。
ップが一個以上あり、かつ、取り外しでき
ない構造であること。
(4) 着用者が正常な状態で着用したとき、
(4) 目視及び着用することにより確認すること。
頭部を充分に覆う構造であること。
(5) 著しく聴力を損ねない構造であること。
(5) イヤーフラップに設けられた穴がほぼ耳の位置
に合致することを目視により確認し、この穴の面
積が 400mm2 以上 1,000 mm2 以下であることをス
ケールで確認すること。
4. ヘルメットの質量は、800g 以下であるこ 4. はかりにより測定して確認すること。
と。
5. ヘルメットは衝撃吸収性があり、それが基 5.(1) 衝撃吸収性については、日本工業規格T8133
準確認方法に定める基準を満足し、かつ、
(1994 年)乗用車安全帽 8.2 試験試料の準備に規
人体を傷つけるおそれのある破片が生じ
定する高温処理、低温処理又は浸せき処理によ
ないこと。
り前処理を行ったヘルメットをそれぞれ人頭模型
に装着し、これらに速度 30m/s で硬式野球ボー
ルの衝撃を加えた場合の人頭模型に加わる加速
度が 2,450m/s2{250G(G は重力の加速度)}以下
であることを加速度計により測定して確認するこ
と。ただし、イヤーフラップの部分の衝撃吸収性
については、ヘルメット本体と同一素材、同一厚
さ以上で作られていることを目視及びスケール等
を用いて確認してもよい。
(2) 人体を傷つけるおそれのある破片が生じないこ
とについては、目視及び触感により確認するこ
と。
4.表示及び取扱説明書
野球用ヘルメットの表示及び取扱説明書は、次のとおりとする。
基
準
基
準
確
認
方
法
1. 製品には、容易に消えない方法で次の事 1. 目視及び触感により確認すること。
項を表示すること。
(1) 申請者(製造業者、輸入業者等)の名
称又はその略号
(2) 製造年月若しくは輸入年月又はその略
号
2. 製品には、次に示す趣旨の取扱い上の注 2. 専門用語等が使用されず、一般消費者が容易に
意事項を明示した取扱説明書を添付する
こと。なお、一般消費者が容易に理解でき
るよう図で明示するのが望ましい。
(1) 頭によく合ったヘルメットを使用するこ
と。
(2) 一度でも大きな衝撃を受けたヘルメット
は、外観に損傷がなくても使用しないこ
と。
(3) プロ野球の選手が使用した場合には、
SGマ-クの補償制度の対象外になるこ
と。
理解できるものであること確認すること。