従業員とのかかわり 日本化薬グループでは、企業の中心は人であるとの理念の基に、従業員の能力を最大限に発揮できるよう研修プログラ 総 説・経 済 ムの充実をはじめ良好な勤務環境の整備を図っています。 能力発揮環境の整備 社 会 ●研修プログラム ●小集団活動制度 新入社員研修に始まり、入社1年後、3年後および中堅 日本化薬グループでは、集団創造活動による職場の課 社員の職務能力の向上に応じた職種別・階層別の必修の 題解決を積極的に進めています。集団創造活動は、従業員 研修プログラムがあり、人材を計画的に育成しています。 個人の自主的な活動を通じて創造性や問題発見力、問題 また多彩な自主選択プログラムが整備されています。こ 解決力を高めることができます。また、この活動を通じて の自主選択プログラムでは、個々の従業員の特性や職種 情報交換、意思の疎通、目的意識、問題意識といった職場 に応じた職務遂行のための問題解決能力の向上、自己研 の「場」作りを狙っています。活動の顕著な成果は毎年一 鑽を支援しています。更に、上司の推薦により受講する選 回開催される「明日につなげる運動」全社発表大会で報告 抜プログラムが、リーダー、管理者の育成のために準備さ されます。近年の発表大会には海外のグループ会社から れています。 の参加者も増え、国際色豊かになってきました。 このような多くの研修プログラムを通じて次世代を担 うための優れた人材の育成を図っています。 研修センター飛翔(高崎) 第50回「明日につなげる運動」発表大会 勤務環境の整備 ●メンタルヘルスへの対応 ●労働時間管理 2005年 4 月、社長によるメンタルヘルス体制の導入 労働時間の管理は、コンプライアンスやメンタルヘル 宣言を行いました。従業員が職場生活、家庭生活、地域活 スの観点から、厚生労働省の「労働時間の適正な把握のた 動でいきいきと過せる心身の健康を目指し、厚生労働省 めに使用者が講ずべき措置に関する基準」 等に基づき、状 の4つのケア指針(セルフケア、ラインによるケア、産業 況の把握やその対応に取り組んでいます。また、労使で労 保健スタッフによるケア、事業場外資源によるケア)を踏 働時間専門委員会を設置し、協力して過重労働の防止な まえ対応を推進しています。事業場メンタルヘルス対応 どの労働時間管理の徹底に努めています。更に、2007年 組織の整備を図るとともに、EAP 会社と研修およびカウ 度より「働き方についての社長メッセージ」を基に、心身 ンセリングの実施契約を結んでいます。2006年度から の健康管理、法令順守、付加価値の創造と生産性向上の観 は全従業員が3年に一度は受講するよう計画的に管理者 点から働き方の見直しや、より適切な勤務制の検討をす 向研修および一般職向研修を開催しています。 すめています。 EAP(Employee Assistance Program 従業員支援プラグラム) :当初はアメリカにおいてアルコール依存症従業員の対策として開発されたプログラムで、複雑な人間関係などによるストレ スから生じるメンタルな問題に対して、教育・研修、カウンセリング、職場復帰支援等から構成されています。 22 Nippon Kayaku Corporate Social Responsibility Report 2008 本化薬シニアパートナー制度」を2006年 4 月1日から 2005年 4 月1日から次世代育成支援対策推進法の施 施行しました。心身共に健康で、働く意欲があり、担当職 行にともない、一般事業主行動計画を策定し、ワーク・ラ 務の役割と責任を全うできる能力を持っている人には、 イフ・バランスの充実にも配慮しながら次世代育成支援 定年退職後も引き続き活躍していただきたいと考え、段 対策に取り組んできました。この度、その取り組み成果が 階的に65歳までの雇用を進めていきます。 認められ、平成20年度適合認定事業主となりました。従 ●特別有給休暇制度 来より、育児休職制度他、法を上回る制度内容としていま 2年間使われていないために時効となる年次有給休暇 すが、さらに「働きがいがあり、働きやすい企業」 、 「社員を を一定限度積み立てして、これを利用できる特別有給休 大事にする企業」となるよう、次世代育成支援対策の充実 暇制度があり、次のようなときに使うことができます。 に取り組んでいきます。 ◆私傷病のために連続 4日間以上の療養または退院後のリハビリ テーション、アフターケア ●日本化薬シニアパートナー制度 ◆育児休職への充当 会 改正高年齢者雇用安定法が2006年 4 月1日から施行 社 ●次世代育成支援対策 ◆親族の介護 される一方、2007年問題と称される団塊の世代の定年 ◆自主的な研修の受講 退職を控え、当社は新たな高年齢者雇用の施策として「日 ◆ボランティア活動への参加 福利厚生の整備 ●カフェテリアプラン 環 境 安 全 社員の個人活動に対して支援と補助を行うという基本 的な考えに基づき、選択型福利厚生制度であるカフェテ リアプランを導入しています。幅広いメニューの中から自 分のニーズにあったものが選べ、福利厚生代行会社との 提携により各種の優遇が受けられます。年齢、性別、勤務 地などに関係なく、付与されたポイントの範囲内で補助を 受けることができる公平な制度であり、他方、資格取得や 自己啓発的な活動ならびに育児関連メニューについては ●福利厚生施設 サ イ ト 紹 介 割増ポイント単価の特典を付加しています。 フィンランドハウス「栖欧美」 体育施設は、厚狭工場および高崎工場に体育館を、福山工 場、厚狭工場、高崎工場および鹿島工場にグラウンドを、福 山工場および高崎工場にテニスコートを保有しています。 会員制保養施設は「BENEFIT STATION」と契約して います。 会社施設は、 高崎工場にフィンランドハウス「栖欧美(ス オミ) 」 (宿泊8名)を、また宿泊も可能なクラブ(会議、懇 親等の施設)を高崎工場に、宿泊施設を伴わないクラブを 福山工場、厚狭工場および東京工場に保有しています。 健康保険組合では、 静岡県伊東市に保養所(宿泊30名) を保有しています。 総合グランド(福山工場) Nippon Kayaku Corporate Social Responsibility Report 2008 23
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