MISアプリケーション・ノート AN047 ASシリーズの電源配線について 1997 年 1 月 9 日 第 1.01 版 山下システムズ(株) 大阪エム・アイ・エス(株) 1.はじめに このアプリケーション・ノートは、ISAバス・ボードを構成する際の電源接続方法について記載されて います。一般に互換機では、予め各周辺装置への接続用コネクタが準備された電源(ここでは専用電源とし ます)を使います。しかし、組み込み器機の場合は必ずしも専用電源を使うとは限りません。このアプリケ ーション・ノートは、組み込み器機によく使われるスイッチング・レギュレータ単体を使う場合の電源接続 方法について参考になるものです。 2.パッシブ・バックプレーンについて 各ISAバス・ボードを搭載するためのパッシブ・バックプレーン(図1参照)は、専用電源のためのコ ネクタの他に、端子台による接続ができるよう配慮されています。この端子台にそれぞれ「VCC(+5V),5V,+12V,-12V,GND」と表示されているので、必要な電源をスイッチング・レギュレータから供給します。な お、必要な電源とはISAバス・ボードによって違う場合があるので必ず確認して下さい。例えば、AS− 3110は5V単一ですが、AS−8120では液晶ディスプレイ使用時、+12Vを必要とする場合があ ります。 もし、端子台の割り当てが不明な時は、テスタを用いISAバスのコネクタや専用電源コネクタを導通チ ェックすることで確認することができます。その際、図1のパッシブ・バックプレーン部に電源ピンを示し ますので参考にして下さい。 ■専用電源コネクタ,ピン配列 ピン 内容 1 POWER GOOD 2 +5VDC 3 +12VDC 4 −12VDC 5 GND 6 GND ピン 7 8 9 10 11 12 内容 GND GND −5VDC +5VDC +5VDC +12VDC 3.コネクタとピン配列および線材について 一般に各周辺装置へ接続するコネクタやピン配列には、規則性があります。ここでも一般論としての例を 示しますが、規格化されている事柄ではないので最終的には各装置のピン配列を確認した上で接続して下さ い。 ■線材,AWG18 電源 線色 +5V 赤 GND 黒 +12V 黄 −12V 青 −5V 白 備考(接続装置例) パッシブ・バックプレーン,ハードディスク,フロッピーディスク パッシブ・バックプレーン,ハードディスク,フロッピーディスク,CPUファンなどのリターン ハードディスク,CPUファン,一部のボードで使用する場合がある ほとんど使われない ほとんど使われない 1 ■コネクタ,ピン配列 ハードディスク/CPUファン・コネクタ フロッピーディスク・コネクタ 4(+5V) 3(GND) 2(GND) 1(+12V) 中継コネクタ 1(+12V) 2(GND) 3(GND) 4(+5V) 1(+5V) 2(GND) 3(NC) 4(NC) 4 3 2 1 ■コネクタ コネクタの種類 ハードディスク/CPUファン フロッピー・ディスク 中継コネクタ 4 3 2 1 メーカー AMP社 AMP社 AMP社 コネクタ 1-480424-0 171822-4 1-480426-0 1 2 3 4 圧着端子 工具 170121-1(ソケット),x4 755335-1 170204-2,x4 722560-1 60620-1(プラグ),x4 755335-1 図1 電源配線図 専用電源コネクタ 12 パッシブ・バックプレーン ISA-BUS POWER B1:GND B3:+5VDC B5:-5VDC B7:-12VDC B9:+12VDC B1 A1 1 スイッチング・レギュレータ 1:POWER GOOD 2:+5VDC 3:+12VDC 4:-12VDC 5:GND 6:GND 7:GND 8:GND 9:-5VDC 10:+5VDC 11:+5VDC 12:+5VDC フロッピー・ディスク B31 A31 D1 C1 電源コネクタ 4 1 フロッピー・コネクタ D18 C18 ハードディスク AWG18 CPUファン 電源コネクタ 1 4 ハードディスク・コネクタ CPUファン・コネクタ 中継コネクタ 備考:中継コネクタは、他の装置への接続用に使われます。 2
© Copyright 2024 ExpyDoc