クラウド統合: 4 つの提案 - Talend

クラウド統合:
4 つの提案
White Paper
Talend ホワイトペーパー
クラウド統合:4 つの提案
目次
はじめに .................................................................................. 3
初期のクラウドコンピューティング導入 ............................................ 4
中小企業にとって特に魅力的なクラウド.................................... 4
クラウドコンピューティングが持つ意義 ............................................ 5
 プライベート・クラウド .................................................. 5
 パブリック・クラウド ..................................................... 6
 ハイブリッド・クラウド .................................................. 6
「統合問題」を始めとしたクラウド導入を阻む懸案事項 ......................... 7
クラウド統合の主な特徴 ............................................................... 8
弾力性 ............................................................................ 9
安全性および信頼性 ........................................................... 11
クラウド統合へのアプローチ ......................................................... 11
クラウド統合ソリューションで注目すべきこと ................................... 12
まとめ – 5 つの質問 ................................................................... 13
2 / 14
Talend ホワイトペーパー
クラウド統合:4 つの提案
はじめに
クラウドコンピューティングが普及し、企業がこれまでに行ってきた IT
資産の管理方法やビジネスプロセスの自動化手法に変化が生じています。
新しい環境は、IT リソースを全てオンプレミスとするものではないため、
B2B アプリケーションの境界を曖昧なものにしています。
クラウドコンピューティングを受け入れるためにはビジネスソリューショ
ン自体が進化していく必要があり、同様に統合ソリューションも変化して
いかなければなりません。即ち、中央集中型のハブをベースにした旧来の
統合アプローチでは、新しい環境に十分な対応ができない状況になって
きていると言う事です。このため、クラウドを利用したビジネスソリュー
ションに弾力性、普遍性および拡張性を持たせるには、企業や地理的境界
を越え、ビジネスニーズの変化に適応できる新しいタイプの統合ソリュー
ションが必要となります。先進的な考えを持つ組織や企業が、直近のクラ
ウドコンピューティングに求める要件に対応できることに加え、将来の
課題にもしっかり適応できる統合ソリューションを求めるのは当然のこと
と言えます。
今日のハイブリッド・クラウド環境で統合を行う場合、小さな負荷で簡単
に組み込めるモジュール式のオープンソース型統合ソリューションが最も
適した選択肢と言えます。安全性や信頼性などの企業要件を備えた統合
ソリューションなら、ミッションクリティカルなビジネス機能を
実行するクラウドベースのアプリケーションで想定される弱点にも対処
することができます。
本書では、クラウドコンピューティングの主な特徴、この導入モデルが
もたらす統合問題、ソリューションを的確に選定する方法について 4 つの
提案、そしてクラウド統合ソリューションを検討する場で考慮すべき 5 つ
の質問について説明します。
3 / 14
Talend ホワイトペーパー
クラウド統合:4 つの提案
初期のクラウドコンピューティング導入
当初、ビジネスユーザーは Salesforce.com や NetSuite、WorkDay と言
ったベンダーから提供されたクラウドベースのアプリケーションや SaaS
(Software-as-a-service)に魅力を感じていました。なぜならば、使い
易く、管理やサービス提供が容易で、料金設定に従量制を用いたモデルだ
ったからです。最近の eWeek 調査によれば、64%の企業が過去 2 年間に
少なくとも 1 つの SaaS アプリケーションを導入した経験を持っています。
2013 年までに、その割合は 77%に達すると予想され、これらの組織や企
業のほぼ半数が少なくとも 4 つの SaaS アプリケーションを導入する計画
を立てると推測されます i。
ガートナーはクラウドコンピューティングを「インターネット技術を利用
し、拡張性および柔軟性のある IT 関連機能を介してお客様にサービスを提
供するコンピューティングスタイル」と定義しています。企業は自社の IT
インフラのコストを削減したり、IT インフラの柔軟性を確保する方法を模
索してきました。これを可能にするクラウドコンピューティングを用いた
アプリケーションやプラットフォームには、以下のような実務的な利点が
あります。
導入期間の短縮:クラウドベースのアプリケーションを使用すると、
ハードウェアまたはソフトウェアが無くても導入や管理を行うこと
ができるため、必要な IT リソースを最小限に抑えることができ、
実働までの時間を大幅に短縮することができます。
コスト効果:年契約ベースの価格設定モデルを採用しており、手頃
な先行投資でクラウドベースのアプリケーションやプラットフォー
ムを構築できます。組織や企業は使用したリソースに応じて使用料
を支払えばよいので、利用状況をモニターしながら投資収益率
(ROI)を高めることができます。
使い易さ:SaaS アプリケーションのセットアップやメンテナンス
にコーディング作業などは不要で、必要なのは設定作業だけです。
そのため、組織や企業は必要最低限のトレーニングを実施するだけ
でセットアップやメンテナンスを行うことができます。
中小企業にとって特に魅力的なクラウド
中小企業(SMB)は大企業に先駆けて SaaS やクラウドベースのソリュー
ションを導入してきました。IDC の予測によると、「中小企業でクラウド
導入が急速に進んでいる。米国の中堅企業のクラウドリソースの導入割合
4 / 14
Talend ホワイトペーパー
クラウド統合:4 つの提案
は 2011 年末には 33%を超える」と予想しています ii。またガートナーは、
100 台以下のサーバーを所有している中小企業の 10%は 2015 年までに
完全に自社のデータセンターをクラウドに移行すると予想しています。こ
のように、中小企業の大半がオンプレミスのインフラをクラウドベースの
アプリケーションに統合しようとしています。
Gartner Dataquest 市場動向 – 100 台相当の物理サーバーを所有
している中小企業の 10%は、2015 年までに完全に自社のデータ
センターを外部クラウドに移行すると予想されるiii 。
クラウドアプリケーションを実装するプラットフォームでは、電子メール、
スプレッドシート、ワードプロセッサなどの単純な業務アプリケーション
にとどまらず、CRM や ERP のようなビジネスアプリケーション等、様々
な製品が開発され強化されてきました。このような新しいサービスの提供
は、これまで大企業のように資金力の豊富な企業が、それなりの費用を負
担しないと利用できなかった強力な機能にアクセスできるようになる、と
いう意味で、中小企業にとってクラウドコンピューティングは魅力的なソ
リューションであると言えます。
クラウドコンピューティングが持つ意義
組織や企業がクラウドコンピューティングを受け入れるためには、統合
ソリューションもまた同様に変化していかなければなりません。さらに、
多くの企業は SaaS だけではなく、オンプレミス、PaaS(Platform-as-aService)、e コマース、およびクラウドベースのアプリケーションを組み
合わせた複雑な構成をしたエコシステムによって支えられています。クラ
ウドを導入するモデルとして、プライベート、パブリック、およびハイブ
リッド・クラウドの 3 つのモデルがあります。
プライベート・クラウド
プライベート・クラウドでは、クラウドインフラ(例えば、業務処
理、セキュリティ対応、運用ポリシー、コンプライアンス対応な
..
ど)が単独の 1 つの組織で運用されます。これにはオンプレミス
5 / 14
Talend ホワイトペーパー
クラウド統合:4 つの提案
..
またはオフプレミス型があり、当該組織または第三者によって管理
されます。
パブリック・クラウド
パブリック・クラウドのインフラは通常、広く一般にまたは大規模
な業界団体で利用され、クラウドサービスを提供する企業が所有す
るか、または共通の業務課題を共有している特定のコミュニティを
サポートするために、複数の組織や企業で共有されます。インフラ
は、単独または複数の組織、または第三者によって管理されます。
..
..
また、プライベートクラウドと同様、オンプレミス または オフプ
レミスがあります。
ハイブリッド・クラウド
ハイブリッド・クラウドのインフラは、プライベートおよびパブリ
ック・クラウド固有の構成要素を維持したまま、2 つ以上の導入形
態を混在させたものです。しかし、データとアプリケーションは
ポータビリティを実現にするために、標準または独自の技術で連携
ができていなければなりません(例えばクラウド間でのロードバラ
ンシングを行う等)。多くの場合、ハイブリッド・クラウドはオン
プレミス型のインフラに組み入れられます。
図 1: 企業や組織はプライベート、パブリックおよびハイブリッド・クラウドの 3 つの導入モデルの
いずれかの組み合わせで導入することになります。
6 / 14
Talend ホワイトペーパー
クラウド統合:4 つの提案
クラウドが持つ意義 – これはどの導入モデルを採用するかなど、
統合ソリューションの必要性を検討する上で重要な要素となります。
「統合問題」を始めとしたクラウド導入を阻む懸案事項
ソフトウェアアプリケーションをクラウドインフラで実行しないのであれ
ば、クラウドインフラは特に必要ありません。同様に、様々なオンプレミ
スシステムに保管された重要な企業データをクラウドアプリケーションや
プラットフォームで再利用しない限り、クラウドアプリケーションやプラ
ットフォームは必要ありません。
クラウド導入を阻む統合問題
「貴社が SaaS(Software-as-a-Service)に興味を持たない理由は何ですか?」
安全性の問題
他のアプリケーションとの統合問題
必要なカスタマイズができない
総コストの問題(TOC の問題)
移行およびインストールの難しさおよびリスク
アプリケーションのパフォーマンス(ダウンタイムおよび速度)
複雑な価格設定モデル
必要とする特定のアプリケーションがない
現行ベンダーによって財政面を固定される
分からない
その他
対象者:北米および欧州の企業向けソフトウェアの導入意思決定者 211 名(複数回答可)
出展:Enterprise And SMB Software Survey, North America And Europe
出展:Forrester Research, Inc.
図 2: Forrester Research が最近実施した調査では、「他のアプリケーションとの統合問題」がクラウド導入を阻む
2 番目に高い障壁であると指摘しています。
7 / 14
Talend ホワイトペーパー
クラウド統合:4 つの提案
クラウドアプリケーションやプラットフォームの価値を最大限まで高める
には、それらをオンプレミスと他のクラウドベースのアプリケーションや
データソースの両方とシームレスに統合し、同期させる必要があります。
しかし、「他のアプリケーションとの統合問題」はクラウド導入を阻む
二番目に高い障壁として挙げられています。これは何も驚くことではあり
ません。
このような新しい環境では、IT リソースはもはや外部のデータセンターに
置かれ、多くの機能横断型アプリケーションでは統合の境界が曖昧になっ
てきています。適切な統合ソリューションを選択するかどうかで、クラウ
ドへの取り組みが成功するか、失敗するかが決まります。
クラウド統合の主な特徴
ビジネスソリューションがクラウドと連携するためには改変が必要であり、
統合ソリューションも同様に進化していかなければなりません。構成がさ
..
..
らに複雑化するハイブリッド環境では、オンプレミス および オフプレミ
スアプリケーションとデータソース間で十分な統合が行われ、また、必要
な連携がなされる必要があります。統合ソリューションに対する従来の
アプローチは中央集中型のハブをベースにしているため、ハイブリッド
環境ではもはや適切であるとは言えません。
さらに今日の統合ソリューションは、企業や地理的境界を越え、ビジネス
ニーズの変化に適応できなければなりません。多種多様のプラットフォー
ム、データソース、およびアプリケーションを統合できないソリューショ
ンは必ず失敗します。クラウド向けの統合ソリューションは、ハイブリッ
ド環境全体で情報を正確に維持し、業務を適切に処理する必要があります。
企業は周囲が全く見えないようなサイロの中で統合プロジェクトを検討し
実行するより、このダイナミックで変化に富んだ環境に問題なく対応でき
る統合戦略を選択すべきです。
8 / 14
Talend ホワイトペーパー
クラウド統合:4 つの提案
弾力性
クラウドについて基本的な知識を持っていると、統合ソリューションを
どのように変更しなければならないのかを説明できます。第一に、クラウ
ドは非常に弾力性に富んでいるということです。IT リソースが多数必要に
なってきた場合、クラウドをこのニーズに合わせて拡張しなければなりま
せん。同様に、IT リソースがあまり必要でなくなってきた場合、それらの
リソースを順次縮小していく必要があります。このような弾力性を持たせ
るには、同じ方法で拡張と縮小ができなければなりませんし、そのような
統合ソリューションが必要です。IT を駆使する組織や企業は柔軟性および
信頼性を確保するために、オンプレミスの統合プロジェクトに必要な ESB
(Enterprise Services Bus)を適用しています。ESB は負荷が小さく、
比較的容易にアプリケーションに組み込めるので、さまざまな要件を満た
すのに最適です。例えば、小売業者が発注管理や在庫管理システムを年末
の需要に合わせて拡張し、新年に入り通常の処理負荷に戻さなければなら
ないような場合、容量の追加や削減が手軽にできない従来の中央集中型の
アプリケーションサーバーではこれに対応できません。一方で、IT を駆使
している組織や企業では、短期的な需要を満たすために負荷の少ないの
分散型 ESB を導入し、需要水準が通常に戻ったら、同じような方法で簡単
に元に戻すことができます。
#1
提案 1:負荷が小さく容易にアプリケーションに組み込める統合ソリュー
ションのみが、必要に応じてシステム導入を拡張および縮小できる能力を
備えることができます。
遍在性
クラウドのもう 1 つの特徴として、遍在性を挙げることができます。リソ
ースへのアクセスはプラットフォームまたはアクセス機器によって制限さ
れてはなりません。遍在性とは、これまでは最も普及した業界標準を取り
入れ、それを遵守することを意味していました。しかし、クラウドでは、
標準化を超えて、むしろインフラリソースに対するアクセシビリティや
高可用性に重点が置かれています。クラウドを取り入れた統合ソリューシ
ョンは、標準の Web サービスや統合に対して REST(Representational
State Transfer)アプローチをサポートするために非常に重要なソリュー
9 / 14
Talend ホワイトペーパー
クラウド統合:4 つの提案
ションです。また、オープンソース統合ソリューションは、容易にダウン
ロードが可能で、ユーザおよび開発者いずれに対しても透過性が高く、さ
らにクラウド上のリソースが、標準的なインタフェース等を利用して、非
常に多くの既存または新規アプリケーションやデバイスにアクセスするこ
とを可能にします。
#2
提案 2:標準 Web サービスや REST 統合アプローチでは、オープンソー
スモデルを利用し、リソースが多くのプラットフォームおよび機器に簡
単にアクセスできなければなりません。
拡張性
クラウドは同時に拡張性を持っています。決して静的ではありません。
クラウドが提供するアプリケーションやサービスは時間とともに変化し、
成長していきます。従って、統合ソリューションは、クラウド環境に合わ
せて機能を追加、変更または削除できるモジュラーアーキテクチャーを取
り入れたものでなければなりません。例えば、あるユーザはより広範囲で
のアクセスコントロールを必要とする一方で、別のユーザは業務処理の継
続性の確保に重点をおく、といった具合です。
クラウドソリューションを導入している各ユーザーの個別ニーズに対応す
るためには、拡張性の高い統合インフラが必要です。今日、OSGi 規格に
基づいて構築された ESB は、クラウドアプリケーションに適した統合を行
うためにモジュール方式を採用しています。また、インフラがビジネスに
応じて進化しても、標準規格で構築された ESB は、将来開発されるアプリ
ケーションやサービスと相互運用できる利点があります。
#3
提案 3:統合要件やクラウドトポロジーは時間の経過とともに変化する
ため、組織や企業は機能を追加、変更、または削除できるモジュラー
アーキテクチャーを取り入れる必要があります。
10 / 14
Talend ホワイトペーパー
クラウド統合:4 つの提案
安全性および信頼性
最後に、企業が重要なアプリケーションにクラウド を適用する 場合、
クラウドは安全性および信頼性が高いものでなければなりません。最近、
多くの企業は「プライベートクラウド」を構築することによって、クラウ
ドで想定できるリスクを未然に防いでいます。このプライベートクラウド
は特定事業向けに導入されるので、外の世界と接触しないように
制限がかけられます。プライベートクラウドのアプリケーションは時間と
ともにパブリッククラウドとリンクされ、他の企業と交流することで得ら
れるビジネス利益が、このパブリック環境に参加することで負うリスクを
上回る、と企業が判断した場合、最終的には完全にパブリッククラウドに
移行していきます。これらのクラウド環境と関連する統合ソリューション
では、個々のメッセージレベルまで安全性および信頼性が確保されていな
ければなりません。安全性および信頼性を確保するために Web サービス
の標準規格に基づいて構築された ESB は、サービスのミッションクリティ
カルな品質を維持に欠かせないソリューションです。
#4
提案 4:組織や企業が顧客の SLA(Service Level Agreement)を満
たすには、個々のメッセージレベルまで、クラウドベースのアプリケー
ションの安全性および信頼性を確保できるソリューションを選択する必
要があります。
クラウド統合へのアプローチ
Talend Cloud はハイブリッド環境に適応するように設計されており、
豊富なデータ管理および ESB で構成されたクラウド統合に最適なソリュー
ションを提供します。IT を駆使した組織や企業ではクラウドコンピュー
ティングの利用が盛んに行われており、クラウドの利点(柔軟性と広い
適用可能性)を利用して、アプリケーションとデータを統合する需要が
高まっています。それらはすべてパフォーマンス、信頼性および安全性を
完全に維持した上で実施されなければなりません。大企業や中小企業が
Talend Cloud を導入することで、これらの恩恵を受けることができます。
11 / 14
Talend ホワイトペーパー
クラウド統合:4 つの提案
Talend Cloud はデータとアプリケーションを統合するプラットフォーム
を提供しており、ハイブリッドコンピューティング環境などさまざまな
コンピューティング環境で重要なビジネスプロセスをサポート します。
Talend Cloud には、代表的なクラウド環境や SaaS アプリケーションの
サポートを含む、450 以上のコネクターおよびコンポーネントが含まれて
おり、ビジネスプロセスの統合を容易なものとします。
統合プラットフォームでは、アプリケーション統合とデータ管理を連動で
きるように一貫性のある開発、導入、ランタイムおよびモニタリング環境
が提供されています。ツールセットを共通化することで、複数のツールや
開発環境について習得しなければならない手間を省けるため、統合ソリュ
ーションの導入を行うまでの時間を大幅に短縮できます。Talend はオープ
ンソース型の製品を推進していくことで、幅広いユーザーの皆様に手頃な
価格で統合ソリューションを提供していきます。
企業は、Talend のオープンソースソリューションの手頃な価格、アクセシ
ビリティ、および使い易さによって、今まで以上に恩恵を受けることがで
きます。これにより、新しいビジネスソリューションを市場に投入 する
までの時間を 大幅に短縮させることができます。さらに、企業は開発
チームと運用チームが共通に使用できる豊富なツールによってもたらさ
れる高い生産性と効率性によって、収益性をさらに高めることができます。
クラウド統合ソリューションで注目すべきこと
統合プロジェクト ― 特にオンプレミス、パブリック・クラウド、および
プライベート・クラウドのいずれかの組み合わせで導入する場合 ― どの
ような形態および規模にでも適用できます。統合プラットフォームを選択
する場合、どのようなユースケースでも対応できるだけの柔軟性が必要
です。統合対象になるビジネスプロセスとアプリケーションが
ビジネスに不可欠な場合、統合ソリューションもまた信頼性、安全性およ
びパフォーマンスが高いものでなければなりません。
ビジネスの将来を予測することはとても難しいことです。だからこそ、
将来の変化に容易に対応できる拡張性の高い統合ソリューションを選択
することがとても重要になってきます。組織や企業の ROI を大幅に向上さ
せる統合ソリューションとは何か。それはオープンで使い易いモジュール
方式を採用したソリューションです。
12 / 14
Talend ホワイトペーパー
クラウド統合:4 つの提案
最後に … 統合プロジェクトは複雑なものです。選択しようとするソリュ
ーションを利用するために、高価なコンサルタント費用を支払ったり、
使う必要もないソフトウェアも同時に購入しなければならい、と言ったこ
とが無いようにしなければなりません。
まとめ – 5 つの質問
先進的な考えを持つ組織や企業は、短期的かつ長期的な視野に立ち、クラ
ウドコンピューティングの導入戦略をサポートする統合ソリューションを
選択します。これをどのように実現するのでしょうか?以下の問いに答え
てみてください。
1. 組織にとってクラウドはどのような意味を持っていま
すか?
2. 統合ソリューションは、必要に応じて拡張および縮小
ができますか?
3. 異なる複数のプラットフォームやデバイスからハイブ
リッド環境に容易にアクセスできますか?
4. 時間経過とともに生じる統合要件の変更やクラウド
トポロジーの変化に応じて、機能を追加、変更または
削除できますか?
5. クラウドベースのアプリケーションで個々のメッセー
ジレベルまで安全性および信頼性を確保できますか?
Talend はオンプレミス、パブリック・クラウドおよびプライベート・クラ
ウドで IT インフラを統合するために、アプリケーション統合とデータ管理
に不可欠な業界初のオープンソースの統一プラットフォームを提供してい
ます。
ハイブリッド・クラウド環境で実施する統合について詳しく知りたい方は、
Web サイト jp.talend.com にアクセスをお願いいたします。
13 / 14
Talend ホワイトペーパー
クラウド統合:4 つの提案
i
Cloud Application Integration: 10 Key Trends to Follow, eWeek,
14 September 2011
ii
IDC Predictions 2011: Welcome to the New Mainstream, IDC,
December 2010
iii
Gartner Dataquest Market Trends: Application Infrastructure
and Middleware in Small and Midsize Businesses, 2009-2014,
Gartner, Inc., February 16 2011
14 / 14