第1章 総則 - UR都市機構

別添-1
平成 23 年度大和川スーパー堤防一体整備区間事業化計画検討関連業務その2仕様書
1.業務目的
本業務は、大和川高規格堤防一体整備区間(別図参照)において、これまでの取り組みを
踏まえ、既成市街地を再整備することを目的とした土地区画整理事業を前提として、別添「土
地区画整理事業調査要綱」(平成 16 年 7 月 1 日改正)に準じ、住民合意形成に向けた地元勉
強会に係る実施支援や資料の作成、実施課題の検討等を行うものである。
2.履行期間
契約締結日の翌日より平成24年3月30日までとする。
3.業務範囲
堺区松屋大和川通一丁、二丁、三丁、四丁、南島町一丁、三丁、四丁、五丁、鉄砲町、七道
西町、並松町、七道東町、遠里小野町一丁、三丁、四丁 地内で、別図に定める区域及びそ
の周辺区域
4.管理技術者
(1)作業の実施に当たっては、管理技術者を置き技術上の管理及び指導にあたらせるものとす
る。
(2)管理技術者は、技術士資格建設部門(都市及び地方計画)、RCCM(都市計画及び地方計
画)、土地区画整理士のいずれかの資格を有し登録を行っている者、又は都市再生事業
等の事業者として実務経験を 25 年以上有する者とする。
※「都市再生事業等の事業者」とは、都市再生事業等の事業者としての国、地方公共団体、
独立行政法人(前身の特殊法人を含む)又は民間企業の職員・社員のことをいう。
(3)調査実施中は、原則として管理技術者を変更してはならない。
5.業務計画書
(1)請負者は契約締結後 15 日以内に業務計画書を作成し、監督員に提出しなければならない。
また、著しく調査計画の変更が生じる場合は、監督員に報告し調査変更計画書を作成し、
監督員と協議するものとする。
(2)業務計画書は、契約図書及び本仕様書に基づき作成するものとする。
6.業務内容
(1)権利者アンケート実施に向けた勉強会資料の作成等
①地元報告(1回を予定)に係る資料作成等
1)情報紙の作成及び送付支援
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報告会実施後に報告会の実績としての情報紙を編集し、送付支援を行う。
②権利者再調査(約 1100 筆)
権利調査として、高規格堤防整備区間の権利者の名寄簿を作成すると共に、高規格堤
防整備内の宅地、道路、公園等の地積表を作成等を行う。
1)土地登記簿の調査補正
・土地登記簿の調査補正
a.土地登記簿謄本又は全部事項証書の交付申請
b.権利変動調書作成
c.地積測量図の複写
d.名寄簿補正
e.現況・公図重ね図作成
f.従前の土地図補正
・建物登記簿の調査
a.調査区域の家屋番号調査
b.申請家屋番号一覧表補正
c.登記簿謄本又は全部事項証明書の交付申請
e.建物調査簿補正
2)不明権利者に係る資料作成等(約 20 件)
登記簿上、地区内に土地を所有しているが現住所は不明となっている権利者の連絡
先確定後、事業への意向確認調査等の準備及び調査の実施支援を行う。
(2)まちづくり構想案の検討
①まちづくり構想図の修正
1)これまでの土地利用計画の変更内容等に基づき、土地利用構想図の修正を行う。
2)事業区域変更案に基づく課題整理・土地利用構想図修正を行うとともに、概算事業費
の算出を行う。
②実施課題の検討
事業実施に向けた基本課題及び合意形成に向けた勉強会について、過年度の検討
結果である各課題処理方針案を踏まえて、課題解決に向けた具体的な検討及び資料
の作成を行う。
1)沿道商業施設移転(沿道沿い擁壁案)に係る権利者調整資料作成(25 件)
2)概算補償費モデルケース資料作成(10 案)
・概算補償金の算定及び説明資料作成
3)整備展開・生活再建勉強会修正資料等の作成
・事業展開に係る変更資料作成(先行移転箇所の変更等に伴う内容変更)
・受皿住宅の整備方針資料作成(事業展開の変更による 2 度移転件数の変動を考慮
した規模の設定と計画の策定)及び生活再建勉強会資料の修正
4)小規模宅地街区の設定検討(3箇所(約 3.5 街区/箇所、約 4000 ㎡/箇所)
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7.守秘義務
(1)請負者は、契約書第43条第1項の規定により、業務の実施過程で知り得た秘密を第三者
に漏らしてはならない。
(2) 請負者は、成果品の発表に際しての守秘義務については、契約書第43条第2項の承諾を
受けた場合はこの限りではない。
8.成果品
(1)平成 23 年度大和川スーパー堤防一体整備区間事業化計画検討関連業務その2報告書
7 部(キングファイル)
(2)原稿データ(CD-R 等)
(3)作成図面及び資料一式
(4)打合せ記録簿
(5)業務計画書
なお、成果品の規格、仕様等については、都市再生機構の監督員と協議するものとする。
また、報告書の作成に当たっては、当機構の検討及び提供資料等も含めたものとする。
9.その他
(1)当機構は、本業務の履行に必要な図書を貸与する。契約書第 10 条第 1 項に規定する引渡
場所は、当機構西日本支社都市再生業務部とする。なお、不要となった貸与品については、
速やかに返却すること。
(2)成果品等に誤謬が発見された場合は、本業務の成果品の引渡後といえども、受託者の責
任において補正するものとする。
(3)請負者は、当該業務について測量調査設計業務情報サ-ビス(TECRIS)入力システム
((財)日本建設情報総合センタ-平成7年3月)に基づき、「業務カルテ」を作成し、監督員
の確認を受けた後に、(財)日本建設情報総合センタ-にフロッピ-ディスクにより、又は公
衆回線を通してオンラインで提出するとともに、(財)日本建設情報総合センタ-発行の「業
務カルテ受領書」の写しを監督員に提出すること。
(4)法令及び条例等の関係諸法規を遵守すること。
以 上
15
16
【仕様書
(別紙)】
調査・検討業務等の業務量〔 都市再生事業及び団地再生事業(計画業務)〕
業務量
(人・日)
業務項目(例)
(1)権利者アンケートの実施に向け
た勉強会資料の作成等
23人・日
(2)まちづくり構想案の検討
92人・日
17
備考
別添-2
調査・検討業務等の積算基準について〔 都市再生事業及び団地再生事業(計画業務)〕
1
委託費用の算定
委託費用
=
委託価格
委託価格
=
消費税相当額
直接人件費
消費税相当額
2
+
=
+直接経費
委託価格
+
諸経費
+
技術経費
×消費税率
直接人件費の算定根拠
仕様書
3
別紙に記載の業務量(人・日)に基づき、直接人件費を計上すること。
経費の積算について
(1)直接経費
業務上必要な事務用品費、旅費交通費、その他直接経費の実費を計上するこ
と。
(2)諸経費の積算
諸経費
=
直接人件費
×
諸経費率(110/100)
(3)技術経費
技術経費=(直接人件費+諸経費)×技術経費率
以
18
上
別添
土地区画整理事業調査要綱
平成16年7月1日改正
本要綱は街路交通調査費補助の一環として行われる土地区画整理事業費補助
に関わる調査に適用する。
一
目的
本調査は早急に土地区画整理事業に着手する必要があると認められる区
域において、土地区画整理事業調査を行い、もって土地区画整理の事業化
を促進することを目的とする。
二
採択基準
調査地区は次の各号に掲げる条件の一に該当する地区の内から採択する。
(1)市街化区域内又は市街化区域の区域区分を行わない都市計画区域内の
用途地域内
(2)大規模なプロジェクト等に伴い緊急に調査を必要とする区域
三
調査主体
都道府県、指定市、市区町村又は独立行政法人都市再生機構
四
補助率
1/3
五
調査区分及び調査内容
本調査は、以下に示すようにまちづくり基本調査、区画整理事業調査及
び区画整理促進調査に区分するが、調査地区の実情に応じて、事業化に対
する地域住民の理解を得つつ、円滑に調査、計画、設計を行えるように、
調査区分の一つまたはいくつかを組みあわせて実施するものとする。
(1)まちづくり基本調査
市街地整備のプログラムから区画整理予定地区を含む市街地整備の緊
急性が高い地区について計画の前提条件を整理し、市街化環境評価から
整備の必要性を明確化し、整備課題を設定した上で、まちづくりの基本
構想を作成する。さらに、基本構想の実現方策を検討する。
(2)区画整理事業調査
まちづくり基本調査またはこれに相当する調査により、基本構想を作
成して事業化の機運が醸成されている区画整理予定地区について、現況
測量や区画整理設計を行い、それを基に事業計画の案を作成する。
(3)区画整理促進調査
まちづくり基本調査、区画整理事業調査またはこれらに相当する調査
と併行して、事業化を確実にさせることが必要な地区について、換地設
計の準備、その他必要な事項を行う。
○調査内容
前述の通り、調査内容については、各地区特性、地域の要請等に応じて定
めるものであるが、基本的な調査内容を整理すると以下のようになる。
なお、以下の項目について、必要に応じて新たな項目を付加するとともに
必要がなければ調査内容から除外してよい。
調査フロー
市街地整備のプログラム
(まちづくり基本調査)
調査地区の選定
(地形図)
広域的条件調査
1/25,000~1/10,000
現地踏査
市街地現況調査
整備課題の設定
実態調査(1)
1/5,000~1/2,500
前提条件の整理
(区画整理促進調査)
計画テーマの設定
基本構想の作成
意識調査
実現方策の検討
(区画整理事業調査)
施行地区の設定
整備効果の精査
区画整理設計
1/500 現況測量
実態調査(2)
1/1,000
実態調査(3)
1/500
基本計画の作成
事業計画調査
事業計画の作成
事業補助採択
換地設計準備
組合設立準備
(1)まちづくり基本調査
1 ) 調 査 地 区 の 設 定 ( ス ケ ー ル : 概 ね 1 / 5,000~ 1 / 2,500)
市街地整備プログラムにより整備時期の確認を行い、市街地整備の緊
急性の高い地域についてまちづくりの基本構想を作成するため、区画整
理事業予定地区を含む一体的な地域を調査地区として設定する。
(住 宅 系
新市街地の整備においては概ね1近隣住区を単位とし、調査の過程で見
直 し を 行 う も の と す る 。)
2 ) 広 域 的 条 件 調 査 ( ス ケ ー ル : 概 ね 1 / 25,000~ 1 / 10,000)
①母都市の広域的位置づけ
広域交 通網等を 記入した 位置図を もとに母 都市の広 域的位置 づ け
を行う。
②母都市の歴史的変遷と特色
母都市の発生、歴史的変遷、気候、風土、文化等を調査することに
より、計画上、保存又は保全すべきもの、活かすべき特色や考慮すべ
き事項を把握する。
③母都市の性格
人口構造、産業構造等を計画の前提条件として整理する。
④上位計画
県市の総合計画や都市計画等の上位計画の中で、母都市及び調査地
区がどのように位置づけられているかを明らかにし、当該調査地区が
分担すべき機能、施設等を把握する。
⑤市街化の進行
母 都 市 に つ い て DID の 拡 大 、 地 域 の 人 口 増 減 や 世 帯 数 増 減 等 を 整 理
し、調査地区における市街化の動向の整理を行う。
⑥関連プロジェクト
母都市の主要な関連プロジェクトを幅広く整理するとともに、当該
プロジェクトを活かしたまちづくりを推進するため、留意すべき事項
を整理する。
3)現地踏査
地域住民等の市街地環境に対する問題意識、意見等を聴取するととも
に、実際に現地を踏査し、調査地区が抱えている問題とそれに対応する
まちづくりの方向性を整理する。なお、現地踏査は調査の進展に応じて
重ねて実施するものとする。
4 ) 市 街 地 環 境 評 価 ( ス ケ ー ル : 概 ね 1 / 5,000~ 1 / 2,500)
①現況の市街地環境評価
実 態 調 査 (1 )や 現 地 踏 査 等 を 踏 ま え 、 調 査 地 区 の 市 街 地 環 境 を 以 下
のような要素別に整理し、その状況を現況図に表示した環境評価図を
作成する。
○保全環境要素
文化財、眺望、コミュニティの核、良好な緑地等、調査地区を整備
するのにあたって保全を考えるべき環境要素
○ 環境阻害要素
自然災害、火災、交通事故、公害等、地域住民の安全で健康的な生
活を阻害している要素
○不足環境要素
住宅水準、上・下水道、利便施設へのアクセス等、調査地区に不足
している要素
②将来における市街地環境評価
調査地区においてまちづくりを行わなかった場合に将来予想される
問題点について、保全環境要素の破壊、環境阻害要素の増大、不足環
境要素の深刻化等に分けて整理する。
③問題地図の作成
現況及び将来における市街地環境評価から、調査地区における市街
地整備の必要性、解決すべき問題点及びその他留意すべき事項を整理
し た 上 で 、そ れ を 即 地 的 に 表 現 す る こ と に よ り 、問 題 地 図 を 作 成 す る 。
5)整備課題の設定と前提条件の整理
① 整 備 課 題 の 設 定 ( ス ケ ー ル : 概 ね 1 / 5,000~ 1 / 2,500)
市街地環境評価を受けて、調査地区における市街地整備方針を検討
した上で、まちづくり基本構想の策定に必要な具体的な整備課題を設
定し、整備課題図として即地的かつ総合的に整理する。
整備課題の設定は、問題の根本原因を十分に検討、理解し、それら
を具体的に解決するための方法論を検討し、的確な判断によりまちづ
くりの方向と目標を定めることが必要である。
「整 備 課 題 図 」は 「問 題 地 図 」と あ わ せ て ま ち づ く り の 必 要 性 に 対 す る
理解を深める資料としても活用する。
② 前 提 条 件 の 整 理 ( ス ケ ー ル : 概 ね 1 / 5,000~ 1 / 2,500)
実 態 調 査 (1 )の 結 果 の う ち 、 ま ち づ く り 基 本 構 想 の 作 成 に 際 し て 考
慮すべき条件を類型化して整理し、現形図に表示した上で必要な説明
を加える。
6)計画テーマの設定
まちづくり基本構想を作成するにあたって、整備課題や前提条件を踏
まえて地域住民等のまちづくりに対する夢やビジョン、主張といったも
のを盛り込んだ計画のテーマを設定する。計画テーマの設定にあたって
は、地域の自然、風土、文化、個性、かおりといったものを継承発展さ
せると共に、個性的なまちづくりを目指すことに留意する。
7 ) ま ち づ く り 基 本 構 想 の 作 成 ( ス ケ ー ル : 概 ね 1 / 5,000~ 1 / 2,500)
調査地区の各種計画について主として機能面から検討し、地区整備の
構想の作成及び基本構想図の作成を行う。その際各計画間の調整を十分
に図ることとする。
①基本方針
基本構想の各計画を検討する際に考慮すべき事項を整理し、各計画作
成の方向を明らかにする。この基本方針は整備課題や前提条件をもとに
計画テーマに盛りこまれたまちづくりの理念や空間像をふまえて設定す
る。
②地域の基本的構成
調査地区の骨格を形成する概略の土地利用、交通体系、住区構成、公
園緑地系統等によって地域の基本的構成を検討する。
③人口計画
年次別計画人口、人口特性等を設定し、各種計画の原単位とする。
④住区計画
既存の地区区分を勘案し、施設配置計画と整合のとれた住区構成を計
画する。住宅地については、居住区環境地区を設定する。
⑤土地利用計画
土地利用の検討と、将来の市街化の想定を行う。その際、現行の用途
地域を再検討するとともに、土地利用区分は、用途地域制度よりきめ細
かく行うものとする。
また、当面農地として保全することが適当な地区については、できる
だけ集合化を図るとともに、緑のネットワークの中に組み込むことを検
討する。
⑥交通計画
まちづくりの骨格となる交通施設について、主に自動車、自転車、人
の動線確保及び道路の段階構成を検討し、主要道路や歩行者専用道路
の位置、幅員構成及びアクセス道路の取りつけを確定する。その際、
計画決定済の施設についても線形、幅員を再検討するとともに、住区
幹線道路の配置とあわせ幹線街路の沿道環境対策にも十分留意する。
⑦公園、緑地計画
各公園の機能を重視し、かつ全体のバランス、住区構成等他計画との
整合性を勘案して、配置計画を検討する。また公園、緑地に他の公共空
地や良好な植生を加え、緑のネットワーク構成を検討する。
⑧排水計画
汚水、雨水の排水計画及び周辺地区への影響を検討する。特に調整池
を必要とする地区については、雨水処理の方策について十分検討する。
⑨供給処理施設計画
下水道、電気、ガス等の供給処理施設計画を検討する。
⑩公益施設計画
教育施設、医療・福祉施設、商業施設、コミュニティ施設、行政サビ
ース施設等について、必要性の有無、規模、配置方針を検討する。
⑪宅地建築物整備計画
造成計画を検討し、標準宅地及び街区構成を設定した上で、市街化の
核となる建築物群、地区センター的役割を果たす街区、土地利用の改良
が大きい街区等をその実現方策も含めて明らかにする。
⑫基本構想図の作成
各計画を総合して基本構想図にまとめる。
8 ) 実 現 方 策 の 検 討 ( ス ケ ー ル : 概 ね 1 / 5,000~ 1 / 2,500)
①調査地区の類別
基 本 構 想 と 整 備 現 況 を 照 合 し 、調 査 地 区 に お け る 整 備 の 性 格 を 、除 去 、
改造、修復、保存、促進、新設等に類別してブロック分けを行う。
②整備手法の区分
類別した各ブロックについて基本構想実現上の問題点を検討し、適当
な整備手法を選択する。これにより土地区画整理事業の予定地区を明確
にする。整備手法の検討にあたっては、各種の事業手法のみでなく、地
区計画、建築協定、緑化協定、特別用途区等ソフトな手法の導入につい
ても検討する。
③実現方策検討図の作成
調査地区の段階的整備を検討し、地区整備の時期、順序をプログラム
としてまとめ、整備手法の区分とあわせ実現方策検討図を作成する。
④設計概要図の作成
基本構想図、実現方策検討図に基づき、区画整理予定地区について、
設 計 概 要 図 ( 概 ね 1 / 2,500) を 作 成 す る 。
○区画整理事業調査
1 ) 施 行 地 区 の 設 定 ( ス ケ ー ル : 概 ね 1/1,00)
①施行地区の設定
基本構想及び実現方策の検討に基づき、公共施設整備の必要度、市街化
の動向、住民意向、財政状況等を総合的に勘案して、土地区画整理施行地
区を設定する。
②工区の設定
次に示すような場合には、施行地区を数個の工区に区分することが望ま
しい。
・施行地区の規模が大で、一地区として換地処分を行うと長期間を要する
と見られる場合
・地区内の土地利用状況が著しく異なる場合
・その他換地設計、工事施行等の事由が必要がある場合
2 ) 1/500 現 況 測 量
「 国 土 交 通 省 土 地 区 画 整 理 事 業 測 量 作 業 工 程 」( 平 成 1 4 年 8 月 1 4 日 国
都 市 第 139 号 市 街 地 整 備 課 長 通 知 ) に 基 づ き 実 施 す る こ と が 望 ま し い 。
3 ) 区 画 整 理 設 計 ( ス ケ ー ル : 概 ね 1/1,000)
①設計の方針
まちづくり基本調査及び実態調査(2)をもとに、区画整理設計の前
提条件を整理し、現形図に表示する。計画テーマと基本構想の実現をめ
ざして一貫した設計を行うため、設計の方針を明らかにするとともに、
計画の基本的フレームを整理する。
②画地、街区の設計
地価、土地利用、建築形式、造成条件等を勘案して、施行地区に適合
した画地、街区の規模・形状を想定する。次に、基本構想に基づき街区
の設計を行う。この際街区の設計と区画道路網の計画は表裏一体である
ことに充分留意する。
③公共施設等の設計
・街区の設計において設定された道路網を道路計画の観点から見直すとと
もに各種道路の断面設計を行う。あわせて主要交差点付近、ショッピン
グモール等について平面図を作成する。
・公園・緑地の位置と規模の確定を行うとともに、主要な公園について平
面図を作成する。また、生産緑地等を含めた緑のネットワークの保全・
創造策の具体化を行う。
・河川改修計画等との調整を図った上で、河川、水路、下水道の設計を行
う。なお必要に応じて調整池の設計を行う。
・上水道、電気、ガス等の供給処理施設については、配置の方針を確定し
た上で、配管、配線図を作成する。
④公益施設の設計
教育施設、医療・福祉施設、商業施設、コミュニティ施設、行政サー
ビス施設等の公益施設について位置規模等を設定する。
⑤造成計画
道路計画及び排水計画との整合性に留意して、植生の保全、土量バラ
ンス等に留意しつつ造成計画を作成する。
⑥建築物整備計画
施行地区内における計画的な市街化の進行と望ましい土地利用の実現
を図るために、商店街近代化事業,住宅地区改良事業、公的住宅建設事
業、農住団地建設事業等との同時施行、合併施行について検討する。
また、将来の市街化の動向を想定した上で、必要に応じて建築協定等
の導入を検討する。
⑦まちのデザイン
区画整理の設計にあたっては、街並みや市街地景観、公共空間のデザ
イ ン な ど に 関 心 を 払 い 、都 市 的 魅 力 や 居 住 環 境 の 向 上 を 図 る 必 要 が あ る 。
路面舗装の材質、街路樹の樹種、区画道路の線形、公園の配置形状等の
決定にあたっては「まち」を「デザイン」する観点からも検討し、特色
ある街並みや街角のたたずまい、あるいはモール、公園、並木道などの
スケッチを豊富に描くものとする。
⑧設計図の作成
以上を総合して設計図にまとめる。
4 ) 整 備 効 果 の 調 査 ( ス ケ ー ル : 概 ね 1/1,000)
区画整理設計に基づき、市街地環境が現況及び現況のまま放置した場
合と比較しつつ、まちづくり基本調査による市街地環境評価とあわせ、
区画整理による整備効果を調査する。この確認作業をふまえ必要に応じ
て、区画整理設計を見直すものとする。
5 ) 事 業 計 画 調 査 ( ス ケ ー ル : 概 ね 1/500)
実 態 調 査( 3 )を 行 っ た 上 で 、事 業 計 画 の 作 成 に 必 要 な 計 算 等 を 行 う 。
6)事業計画案の作成
土 地 区 画 整 理 事 業 計 画 様 式 ( 昭 和 44 年 9 月 1 日 建 計 宅 開 発 第 83 号 ・
建 都 区 発 第 731 号 ) に 従 っ て 事 業 計 画 の 案 を 作 成 す る 。
(3)区画整理促進調査
土地区画整理事業に対する理解を深め事業化を促進するため、以下の
項目を参考にして必要な調査を行う。
1)説明会、見学会の開催
パンフレット等を利用して、事業の趣旨の説明会を開催する。
また、関係権利者に対して、土地区画整理事業の施行中または施行
済の地区の見学会を催し、事業に対する理解を深める。
2)意識調査
関係権利者等に対して、生活環境の評価、将来の生活設計、行政に
関する評価、農業経営に対する意欲等、基本構想、事業計画の検討に
資する評価、農業経営に対する意欲等、基本構想、事業計画の検討に
資するような意識調査を行う。
3)換地設計準備
土地評価基準案、換地設計基準案を作成し、必要に応じて概略の換
地設計を行う。
4)組合設立準備
組合施行を予定している地区にあっては、組合設立の準備を進める。
項目
(区域)
実態調査(1)
実態調査(2)
実態調査(3)
調査地区(基本計画を
施行地区
施行地区
作成する区域、近隣住
(基本計画を作
(事業計画を
区を単位とする。
成する区域、土
作成する区域、
(1)-1参照)
地区画整理事業
土地区画整理
の 予 定 地 区( 2 ) 事 業 の 予 定 地
-1参照)
区( 2 )- 1 参
照)
人口
人口、世帯数
人口、世帯数
自然条件
気象、災害履歴、
土 質 、植 生 等( 詳
地形、土質、植生等
細 調 査 )、環 境 基
準、大気汚染、
水質汚濁等の現
況
土地利用
用途別土地利用現況図
用途別土地利用
(基本計画書の区分)
面積(基本計画
土地利用の特記事項、
書の区分)
都市 計画 区域 地区 図、
面積
建築物
用途別構造別建築物
用途別構造別建
現況図(建築着工統
築物戸数(建築
計 の 区 分 )、 建 築 物 構
着工統計の区
成の特記事項
分)宅地規模の
現況
権利関係
概略の権利者
権 利 者 数 、土 地
数、地価の現況
権 利 調 書( 補 助
事業実施細目
の 様 式 )、 地 目
別土地利用現
況 図 、面 積( 土
地台帳による)
所有規模別土
地利用現況図、
面積建物調書
(補助事業実
施細目の様式)
権利関係別建
築 物 現 況 図 、戸
数
交通施設
鉄道 路線 、駅 及び 乗降
主要道路の交通
道 路 現 況 図( 実
客数 、バ スル ート 、停
量
施計画書の様
車場 及び 運行 密度 、管
式)
理 者 別 道 路 網 図 、延 長 、
幅 員 別 構 造 別 道 路 網
図、 延長 、歩 道網 図、
延 長( 含 交 通 安 全 施 設 )
歩行 者動 線( 通勤 、通
学、買物等)
交通 事故 の現 況、 都市
計画道路網図、表
公園緑地等
公園 緑地 の分 布図 、面
公園緑地の現
積、 良好 な植 生の 分布
況 表( 実 施 計 画
図、 現況 表、 寺院 、神
書 の 様 式 )、 寺
社、 墓地 等の 分布 図、
院 、神 社 、墓 地
現況 表、 都市 計画 公園
等 の 現 況 表( 実
緑地図、表
施計画書の様
式)
排水施設
河川、水路網図
河 川 、水 路 の 現
下水道(雨水、汚水)
況 表( 実 施 計 画
排水 区域 図、 面積 、人
書の様式)
口、 排水 不良 区域 の現
況、 都市 計画 河川 、水
路網 図、 表、 下水 道の
整備計画
供給処理施設
上水 道給 水区 域図 、面
供 給 処 理 施 設
積、人口
及び占用物件、
ゴミ処理の現況
現 況 表( 実 施 計
電力 、電 話、 ガス 等の
画書の様式)
施設 、サ ービ ス現 況、
上水道の整備計画
公益施設
教育施設の分布図
教 育 施 設 の 現
その 他の 公益 施設 の分
況 表( 実 施 計 画
布図 、商 業施 設の 分布
書 の 様 式 )そ の
図、概略商圏図
他 の 公 益 施 設
地区センターの現況
の 現 況 表( 実 施
計画書の様式)
その他の施設
工場 、大 規模 施設 等の
分布図
現況 表( 面積 、業 種、
従業員数)
社会的条件
社 会 的 圏 域 図( 町 内 会 、
神社 圏、 小学 校区 集落
界、
字 界 等 )、 コ ミ ュ ニ テ ィ
活 動 の 現 況( お ま つ り 、
婦人会、商工会等)
公害 等に 対す る苦 情の
分布図
整備歴
地区整備の履歴