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1.中学校における家庭弁当の教育的効果について
平成 11 年「中学生の健やかな成長を目指す望ましい食生活と昼食の在り方につ
いて」の答申より家庭弁当の教育的効果に関する記述を以下に抜粋。
(1)答申本文より抜粋
○
「中学生の食生活に関する実態調査」(以下「実態調査」)では「毎日の弁当づくり
で子どもと対話ができる」「家庭事情の許す限り栄養のバランスに留意した弁当持参
が望ましい」といった意見があることから,家庭からの弁当持参が親子の絆を深める
役割を果たしていることがうかがわれる。
○
本市中学校における昼食については,親子関係の稀薄化が指摘されている今日,思
春期の多感な時期である中学生の段階では,親が子どもの健康等を考えて弁当を作る
ことが,親と子の絆を深めることにつながると考え,親子の温もりを大切にした家庭
からの弁当持参が基本とされている。
「実態調査」から,本市においては家庭からの弁
当持参が定着しており,親子の絆を深める役割を果たしていることが明らかになった。
(2)「実態調査」での意見より抜粋
ア
保護者からの意見
・毎日の弁当作りで子どもと対話できる。
・偏食傾向が強いので料理の工夫をしている
・弁当作りで愛情を伝えられる。忙しい朝の弁当作りは大変だが,何がなんでもと思
って作ることが大切。
・弁当で親子の絆が深まるとの意見が多い
・子供と一緒に作ったり自分で詰めたりして子どもと触れ合う場になっている。
・弁当の食べ具合で子どもの健康管理が出来ている(との意見もある)。
・3 年間 1 日も休まずに弁当を作った誇りを感じる。
・自主的に弁当箱を洗う生徒もあり家庭での役割分担を自然に身に付けている。
また,親の愛情を感じているようで弁当作りエピソードなど会話が弾む。
・弁当は栄養面だけでなく,親の愛情を伝えられる。
イ
生徒からの意見
・弁当のほうが嬉しいが嫌いなおかずが入っていることも多い。
・親への感謝と愛情を感じている。
・弁当は,食べ慣れた家の味でとてもおいしい。
・手作り弁当に感謝している。弁当が親子の会話のきっかけになっている。