P155-156_4C 13.9.11 17:34 ページ154 板ガラスの品種ごとの標準納まり 技 術 サ ポ ー ト ・ ご 注 意 前項で、はめ込み構法の中で代表的な弾性シー 各種クリアランス、かかりしろの寸法について ここで A:ガラス面積(m 2 ) リング材構法とグレイジングガスケット構法 は、sP162「板ガラスの納まり寸法標準」をご セッティングブロック断面の幅a 参照ください。 ガラスの呼び厚さ以上で、セッティングブロッ (グレイジングチャンネル構法、グレイジング ビード構法)について、ご説明して参りまし ク断面の高さ以上としてください。 注 意 た。ここでは、板ガラスの品種ごとの標準的な ■網入・線入板ガラスの標準納まり 納まりについてまとめます。 網入・線入板ガラスでは、線材の発錆によるエ 下辺エッジクリアランスおよびかかりしろとの ッジ強度低下にともなう熱割れ(錆割れ)を防 関係から求めてください。バックアップ材は、 止するため、できるだけ止水・排水性の高い納 ポリエチレンフォーム、発泡ゴム、中空ソリッ まりをご採用ください。弊社は、網入・線入板 ドゴムなどをご使用ください。 弾性シーリング材構法は、フロート板ガラスに ガラス製品エッジ部全周に防錆処理を施してい シーリング材は、JIS A 5758に適合する、 最も適した納まりです。セッティングブロック ます。お客様がこれらの製品を切断されてご使 シリコーン系またはポリサルファイド系の良質 は、硬度90° 程度のクロロプレンゴムを下辺に 用になる場合、切断した全てのガラスエッジ部 のものをご使用ください。ただし、酢酸系シリ に防錆処理を必ず実施してください。 コーンシーリング材は、線材を腐蝕させる恐れ ■フロート板ガラスの標準納まり 注 意 (1)弾性シーリング材構法 2個使用してください。住宅用などに用いる呼 び厚さ5ミリ程度以下の比較的軽量な板ガラス (1)弾性シーリング材構法 セッティングブロック断面の高さb がありますので使用しないでください。 には塩化ビニル製のものも使用できます。セッ 止水・排水性に優れた弾性シーリング材構法 < 図 2 参照> ティングブロックの長さなどの寸法は次の数値 は、網入・線入板ガラスに最も適した納まりで 各種クリアランス、かかりしろの寸法について としてください。 す。弊社は、網入・線入板ガラス製品エッジ部 は、sP162「板ガラスの納まり寸法標準」をご セッティングブロックの長さω(cm)*1 全周に防錆処理を施しています。お客様がこれ ω≧2.5A(クロロプレンゴムの場合) らの製品を切断されてご使用になる場合、切断 ω≧4.2A(硬質塩化ビニルの場合) した全てのガラスエッジ部分には防錆処理を必 止水・排水性に劣るグレイジングチャンネル構法 ここで A:ガラス面積(m2) ず施してください。 は、網入・線入板ガラスの納まりとしては、好まし セッティングブロック断面の幅a サッシはJ ISA 4706に適合する、水抜き機構 くありません。止むを得ない場合は、呼び厚さ ガラスの呼び厚さ以上で、セッティングブロッ を備えたサッシをご使用ください。 6.8ミリの網入・線入板ガラスを、住宅や簡易な ク断面の高さ以上としてください。 < 図 1 参照> 集合住宅などで使用する場合に限り、グレイジ セッティングブロック断面の高さb セッティングブロックは、硬度90° 程度のクロ ングチャンネル構法による施工ができます。 下辺エッジクリアランスおよびかかりしろとの ロプレンゴムを下辺に2個使用してください。 弊社は、網入・線入板ガラス製品エッジ部全周 関係から求めてください。 住宅用などに用いる呼び厚さ6.8ミリの比較的 に防錆処理を施しています。防錆性能を更に高 バックアップ材は、ポリエチレンフォーム、発泡 軽量な板ガラスには塩化ビニル製のものも使用 める方法として、ガラスエッジ部へのブチルテ ゴム、中空ソリッドゴムなどをご使用ください。 できます。 ープ巻き付けがあります。ブチルテープ巻き付 シーリング材は、JIS A 5758に適合する、 セッティングブロックの長さなどの寸法は次の けをご希望の場合は、ご相談ください。お客様 シリコーン系またはポリサルファイド系の良質 数値としてください。 がこれらの製品を切断されてご使用になる場 のものをご使用ください。 セッティングブロックの長さω(cm)*1 合、切断した全てのガラスエッジ部に防錆処理 各種クリアランス、かかりしろの寸法について ω≧2.5A(クロロプレンゴムの場合) は、sP162「板ガラスの納まり寸法標準」をご ω≧4.2A(硬質塩化ビニルの場合) 参照ください。 参照ください。 (2)グレイジングチャンネル構法 を必ず施してください。 サッシ 板ガラス (2)グレイジングチャンネル構法 住宅や簡易な集合住宅などでは、呼び厚さ6ミ リ以下のフロート板ガラスに限り、グレイジン グチャンネル構法による施工ができます。グレ 板ガラス シーリング材 イジングチャンネルは、JIS A 5756に適合 t する良質のものをご使用ください。 セッティングブロック 各種クリアランス、かかりしろの寸法について ω は、sP162「板ガラスの納まり寸法標準」をご /4 /2 /4 (3)グレイジングビード構法 簡易な建築物では、呼び厚さ6ミリ以下のフロ よる施 工ができます。グレイジングビードは、 J IS A 5756に適合する良質のものをご使用 ください。グレイジングビード構法では、下辺に セッティングブロックの敷き込みが必要です。 154 防錆塗料 または ブチルテープ 水抜き孔 水抜き孔5φ *2 図1 *1 セッティングブロックの長さの算出は、建築工事 標準仕様書・同解説ガラス工事(JASS17)にお ける計算式に基づき、簡易式にしています。 *2 ビル用サッシなどでは、8φ以上の水抜き孔を推奨 します。 図2 バックアップ材 セッティング ブロック 塩ビビード b 参照ください。 ート板ガラスに限り、 グレイジングビード構法に 板ガラス b ≧3 a a≧t ≧b 水抜き孔5φ *2
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