保存版 ネットの闇から子どもを守る! 平成21年度 「ネット問題への取組事例集」 平成22年3月 岐阜県PTA連合会 教育環境委員会 ◇◇◇◇◇◇ 目 次 ◇◇◇◇◇◇ 1 挨拶 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2 携帯等ネット問題アンケート結果まとめ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 3 実践事例① 各務原市立 鵜沼中学校PTA ・・・・・・・・・・・・・・ 4 4 実践事例② 大野町立 東小学校PTA ・・・・・・・・・・・・・・ 9 5 実践事例③ 中津川市立 阿木小、中学校PTA ・・・・・・・・・・・・ 12 6 実践事例④ 多治見市立 北陵中学校PTA ・・・・・・・・・・・・・・・ 14 7 実践事例⑤ 海津市立 南濃中学校PTA ・・・・・・・・・・・・・・・ 15 8 実践事例⑥ 池田町立 池田中学校PTA ・・・・・・・・・・・・・・・ 20 9 実践事例⑦ 美濃加茂市・富加町 組合立 双葉中学校PTA ・・・・ 30 10 実践事例⑧ 可児市PTA連合会 11 実践事例⑨ 郡上市立 牛道小学校PTA 12 実践事例⑩ 多治見市立 精華小学校PTA 13 実践事例⑪ 瑞穂市立 穂積中学校PTA 14 ネット問題講演会開催実績一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 40 ・・・・・・・・・・・・・・・ 41 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 42 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 45 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 「ネット問題への取組事例集」発刊にあたり 岐阜県PTA連合会 会 長 松 野 守 男 岐阜県PTA連合会では、この数年インターネット・ケータイの問題に取り組んできま した。パソコン・携帯電話の普及に伴い小中学生のネット環境は、益々多様化し、子ども たちがどのような利用をしているかも充分把握しきれない状況に陥っています。特に携帯 電話の進化と普及は目覚しく、その便利さの裏に潜む危険性を充分認識せずに与えてしま っているのではないでしょうか。 昨年度、私達は、小中学生にケータイは不要であることを宣言し、事情により持たせる 場合にはその弊害を親自身が認知し、そして子どもにも認知させ、一緒に家庭のルールを 作り守らせるよう啓発活動を行いました。 今年度は、そうした啓発活動を各単位PTAや郡市PTAでどのように取り組んでいる かの実践事例を集め紹介することにより、まだ取り組んでいないPTAやより有効な活動 を求めているPTAへの一助になればとの思いで本誌を編纂しました。私達が愛してやま ない子どもたちの為に、より活発な活動を展開していただくことを願っております。 平成 21 年度教育環境委員長 藤 田 高 明 各単位PTA会長様には、アンケートにご協力ありがとうございました。 昨年度は、保護者や子どもを対象に、携帯電話に関する実態調査をし、それを基に「子 どもに携帯 本当に必要ですか?」 「子どもを守るのは保護者です。子どもフィルタリング 運動を推進していきましょう!」と16万の全家庭にリーフレットを配布しました。 本年度は、各単位PTAや郡市PTA等に携帯電話に関わる取組を報告していただき、 それを基に実践事例集を作成しました。約半数の単位PTAで、実態調査や講演会などの 取組がなされました。保護者と子どもが一堂に会して専門家から研修を受ける取組、ケー タイに関する実態調査をし、PTA広報を通して全会員に情報提供をする取組、文部科学 省作成の「ちょっと待ってケータイ」のDVDを視聴して研修を深める取組など色々な工 夫がありました。 ページの都合上余り多くの取組を紹介することはできませんが、今後取り組まれる単位 PTAの参考になればと考え、本冊子を作成しました。皆様の今後の活動に生かしていた だければ幸いです。 - 1 - 携帯等ネット問題アンケート結果まとめ 県内441単位PTAから、アンケート結果をいただきました。ご協力ありがとうございました。 アンケート結果について報告させていただきます。 1ー1 ネット問題に、単位PTAとして取り組まれましたか? ネット問題に単位PTAとして ⑤その他 3% ①本年度実施 20% ④予定なし 49% ②過去に実践 20% ③本年度予定 8% ネット問題に単位PTAとして(小学校PTA) ⑤その他 2% ネット問題に単位PTAとして(中学校PTA) ⑤その他 4% ①本年度実施 12% ③本年度予定 8% ④予定なし 62% ①本年度実施 34% ④予定なし 27% ②過去に実践 16% ③本年度予定 8% ②過去に実践 27% ☆ 全体的には、本年度終了時点で約半数の単位PTAで、ネット問題に取り組まれました。 とりわけ中学校PTAでは約7割の単位PTAが取り組まれました。 1-2 取り組まれた単位PTAでは、どんな実践をされましたか? どんな実践? 中学校P ①実態調査 ②講演会 ③その他 小学校P 全体 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% - 2 - 70% 80% 90% 100% ☆ 実践された内容は、講演会が約70%を占めていました。 ☆ 本年度末までに実践される講演会の数は、146回でした。 ☆ 講演会の講師として、教育委員会関係の先生、岐阜県安全・安心ぎふコンソーシアム活用の講師、最寄り の警察署生活安全課の担当者や学校の先生に依頼されました。 ☆ 中には講演会の前にアンケート調査により実態把握をされた後、講演会を開催された単位PTA、講演会 の後に参加された方にアンケート調査をされたPTA、更には講演会の概要と参加者の声をまとめて参加 できなかった保護者に啓発されたPTAもありました。 ☆ (例)美濃加茂市富加町立双葉中学校PTAでは、実態調査されたアンケート結果を基に「みんなで考え よう!中学生と携帯電話」の特集をPTA広報で全会員に啓発する取組がなされました。 ☆ その他の概要は、「ちょっと待って、ケータイ」DVD(文部科学省・2008発行)の視聴による研修 会、地区懇談会の場で地域の方を交えてネット問題を意見交流する実践等がありました。 1-3 対象者は誰ですか? 対象者は? 中学校P 小学校P ①PTA会員 ①PTA会員 ②PTAの委員会 ③子どもと保護者 ④子どものみ ⑤その他 ③子どもと保護者 全体 0% 20% 40% 60% 80% 100% ☆ 実態調査や講演会の対象者は、PTA会員が半数を占めています。これは、1-2の講演会が多い理由 によるものと思われます。 ☆ 対象者の内「その他」は、地域の方々でした。 2 郡市PTA連合会で取り組まれましたか? ☆ 36の郡市PTAや中学校校区での実践がなされました。 講演会の実施:31団体、実態調査の実施:3団体、その他6団体でした。 (その他:DVD等による研修会の実践) ☆ (例)可児市PTA連合会では、平成19年度に保護者と子ども対象に実態アンケートをとり、その 実態を基に、平成20年度には、「携帯電話に関する家庭のルール指針」策定の働きかけに取り組ま れました。平成21年度には、その実践について単位PTAでの研修会を開催された所もありました。 3 学校等他団体との共催で取り組まれましたか? ☆ 34の団体が共催実施され、その内容は実態調査が17団体、講演会が19団体、その他が2団体で した。 ☆ (例)池田町立池田中学校PTAでは、生徒会とPTAと学校がタイアップし、「池田中学校携帯電 話利用のルール」を策定し、地区懇談会で保護者や地域への啓発、校区の小学校や町への働きかけを するなど素晴らしい取組がなされました。 ☆ (例)中津川市立阿木小中学校PTAでは、学校と共催での講演会の前に実態調査を実施し、講演会 を開催するという取組がなされました。 ☆ (例)各務原市立鵜沼中学校PTAでは、講演会後に講演概要とともに参加者の声を紹介し、参加で きなかった保護者への啓発をする実践がなされました。 4 主な取組紹介 以下 講演会の概要や実践について、ページの許される範囲内で紹介させていただきます。 - 3 - 実践事例(各務原市立 鵜沼中学校PTA) 1 主催 各務原市立 2 開催時期 (平成 3 講師名 4 照会先 (どの 20 鵜沼中学校PTA )年( 5 )月 東海学院大学短期大学部情報館館長 今井 昌彦 氏 (問い合わせ先、電話番号、住所等) ようなルートで講師依 頼をしたか) 市P連、第1回子育て広場(4月実施)の際、紹介があった。 5 講演題 「ゲーム」 「ケータイ」が子どもたちに及ぼす影響力 ~今、問われるコミュニケーションの重要性~ 6 講演時間 7 対象者 8 講演概要 9 参加者の声 10 その他 50 保護者(希望者)、 分 全校生徒、教職員 1ゲーム脳・・・キレる「17歳」 2覚えよう 脳の大切な部分とその働き 1)前頭前野 2)ノーマル脳、ビジュアル脳、半ゲーム脳、ゲーム脳 3)扁桃体 4)46野 3 ゲーム脳と同じケータイ脳 4 お手玉遊びの効能 5 今からでも遅くない、ケータイのルール作り 1)食事中のケータイ禁止 2)夜9時以降のメール禁止 3)寝る前にはリビングに携帯を置く 4)定期的に親が履歴をチェック など <保護者> ・ ゲームやケータイは、生活の中で深く関わるものですが、使い方 によっては、本来の人と人とのコミュニケーションが歪み、脳に まで影響をすることが分かりました。家に帰り、子どもと話をし ます。 <生徒> ・ 自分はケータイに依存していると思います。このままではいけな いと思ったけれど、変わるきっかけがありませんでした。今日か らメールの利用を減らします。 ・ ケータイは便利なものだけれど、上手に付き合わないと大変なこ とになってしまうということがよく分かりました。何がどんなふ うに悪いのか、理解できました。 講師料( 0円 ) 市P連負担 - 4 - 学年学級委員会だより(臨時) 5月19日(火) 於:鵜沼中体育館 親子講演会の報告 5/19(火)に開催いたしました鵜沼中 PTA 学年学級委員会主催、親子講演会の内容と 様子をまとめました。 「ゲーム」「ケータイ」が子どもたちに及ぼす影響力 テーマ ~今、問われるコミュニケーションの重要性~ 講師:東海学院大学短期大学部 情報館館長 今井 昌彦 先生 ★ ゲーム脳…キレる「17歳」 この10年間で、16~17歳の子どもたちが、家族や先生など身近な人を殺害したり怪我 を負わせるという凄惨な事件が50件もおきている。その原因のひとつに「ゲーム」の影響が あるのではないかという研究が 東北大学 川島隆太教授・日大大学院 森昭雄教授らに よって進められている。 ★ 覚えよう! 脳の大切な部分と働き(1) 前頭前野(ぜんとうぜんや:額のあたりの部分) 脳の35%を占める前頭葉の中で、記憶、感情、集団の中でのコミュニケーション、創造 性、学習、感情の抑制を司り、様々な命令を身体全体に出す司令塔の役割を持つ。 脳のタイプは大きく4つに分けられる 前頭前野の働きを、脳が活動するときに出るα波とβ波を測定して調べると… (前頭前野の働きを示すのはβ波) ノ ー マ ル 脳→ ゲームをしない人。礼儀正しく学業成績は上位の人が多い。 ビジュアル脳→ ゲームをしなければノーマル脳に戻る。ノーマル脳と同じく学業成績上位の 人が多い。 半 ゲ ー ム 脳→ 少しキレ気味。自己ペース。ゲーム中に声をかけると「うるさい!」 集中力が足りない。物忘れがある。 ゲ ー ム 脳→ 毎日ゲームを2時間以上する。キレる人が多い。普段はボーっとしている。 集中力低下。物忘れが激しい。β波の値が低い。痴呆症と似た波形。 シューティングゲームは即時にボタンを押し、相手と戦わなくては自分がやら れてしまう。 これをやりすぎると「考えて、判断する」ことが邪魔になり、目から入った情報 が、考える部分の前頭前野を通らないで身体を動かす指令を出してしまう。 だから「自分がこんなことをしたら相手がどうなるか?」と考えられない脳にな ってしまう。 (今井先生 談) - 5 - 平成21. 6. 8 鵜沼中学校 PTA 学年学級委員会 ★ 覚えよう! 脳の大切な部分と働き(2) 扁桃体(へんとうたい) 脳の中央にある部分。感情を生み出している。(感情のアクセル役) 扁桃体で生まれた感情を前頭前野がコントロールしている。(感情のブレーキ役) 2つの部分がバランスよく機能しないと 感情が爆発する!キレる! 扁桃体を健全に育てるのに欠かせないのは… 身近な人(家族、友だち、先生など)との笑顔のコミュニケーション ゲームで遊ぶのならば、一人で遊ぶではなく家族や友だちと一緒に、相手の 表情を見たり会話をしながら遊ぶのが良い。 46野(よんじゅうろくや) 14の部分に分かれる前頭前野の中で、感情をコントロールする中枢部分。 ★ 興奮と抑制のコントロール 感情を高ぶらせておいて、落ち着きを取り戻すという訓練を重ねることが大切。 幼児期なら→身近な人と思いっきりじゃれて遊び、時間を決めてサッとやめて落 ち着く。 中学生なら→部活動。うれしい事や悔しい事で高ぶった感情を「まあいいか。」と 切り替えられる力を育てる。社会に出てから起こるであろう多くの 困難にも、キレない、動じない強さが育つ。 ★ ゲーム脳と同じ!…ケータイ脳 手紙を書くこととケータイメールを送ることは同じように思われるが、メールを打っている とき、脳の大切な部分(前頭前野)はほとんど活動していない。 ケータイメールの使いすぎで、ゲーム脳と同じ脳をつくってしまう。 ★ 「お手玉」遊びの効能 「お手玉」は左右の手を使い、玉の様子や手順を 考えながら遊ぶので、前頭前野が活発に働く。 ゲーム脳になってしまった人が、「お手玉」遊びと 身近な人とのコミュニケーションを心がけることに よって、正常な脳に戻った例がある。 詳しくは「神戸お手玉の会 HP」を参照。 http://www.ne.jp/asahi/kobe/otedama メニュー→「ゲーム脳の恐怖」 - 6 - 実際に、みんなで遊んでみました。 ★ ケータイのルール作り…今からでも遅くない! 講演会の最後は、今、中学生の間でも深刻な問題になっている「ケータイ」について、 ビデオを見ながらマナーや危険性について考えてみました。 ビデオの内容は、どこの家庭でも見られるような、子どもたちの「ケータイ」の使い方につ いて悩むお母さんと、3人の子どもたちの食事中の様子です。 (場面1) 食事中にもかかわらず、片時もケータイを離さずメールをしている高校生の長女。 「ご飯の時はやめなさい!」とお母さんに注意されてもやめない。 食事中にケータイを手放せない子、いない? 君たちのお母さんはね、おいしいものを食べてもらおうと毎日買い物に行っ て、一生懸命にご飯を作ってくれているんだよ。 それを無視したような食べ方は絶対にイカン!お母さんに失礼です。 いい? 食事中はケータイをしない!…約束して! (講演会で語られた、今井先生から子どもたちへのメッセージ ①) (場面2) プロフに顔写真や、実名がすぐにわかってしまいそうなニックネームを載せていることが知ら れ、お母さんと大学生の兄から責められる長女。 プロフやブログ、「やるな!」とは言わない。 でも、個人情報は絶対に出しちゃいけない! 何も考えずに載せた情報が、簡単にコピペ(コピー& 今井先生は私たち中学生のことをよく知 ペースト)されて、ある日突然変な出会い系サイトに載 っていて話をしてくれたので素直に聞くこ せられることもあるんだよ。 とができた。 (講演会で語られた 私はご飯の時、メールをしていました。 今井先生から子どもたちへのメッセージ ②) …親に悪いと思った。プロフに写真も載 せていて、ヤバイと思った。今日から絶 対に自分を変えようと思った。 (鵜中女子生徒の講演会後の (場面3) 大学生の長男。 音楽をダウンロードしたり、ウェブサイトを 頻繁に利用している。 料金のことは「一応気になっている。」 と言うが、支払いは親まかせなので 現在のケータイの利用の仕方を見直すつもりはなさそう。 - 7 - 感想文より) ビデオの中に出てくるお母さんは、一大決心をしてケータイについての家族ルールを作りま す。 長男、長女は「ムリ!ムリ!」と反発。 ・ 食事中のケータイ禁止! でも、お母さんはこの家族ルールを ・ 夜9時以降のメール禁止! リビングに貼ることにしました。 ・ 寝る前はリビングにケータイを置く。 ・ 定期的に親が履歴をチェックする。 … など 携帯電話については、それぞれの家庭 で利用のしかたが違うと思います。ルール を決めることについても、できれば、親から の一方的な提案ではなく「なぜこの決まり が必要なのか?」ということを、子どもが納 得した上で決めないと守れないのではない でしょうか? 大切なのは『家族で話し合うこと』です。 お母さん方は、毎月の携帯電話の利用明細書を必ずチ ェックしましょう。定額料金のプランを利用していると、実 際はどのくらいメールやウェブで利用しているかわからな いと思います。あらためてチェックしたら、実際の金額が5 0万円、60万円なんていうこともあると思います。 そして、子どもたちがどんなサイトを利用しているのか、お 母さんから子どもの中に入って知ることが大切です。そう すると子どもは「うちのお母さんは、知っていて話をしてい るな…」と警戒します。抑制になります。 (今井先生から保護者の皆さんへのメッセージ) (講演会後の感想より) 保護者 ・ ゲームやケータイは、生活の中に深くかかわるものですが、使い方によっては、本来の人と 人とのコミュニケーションが歪み、脳にまで影響することがわかりました。家に帰り、子どもと 話をします。 ・ 親が何を言っても聞かないけれど、今日の話を聞いた子どもはゲーム脳の怖さがよくわか ったと思います。高校生の上の子にも聞かせたかった。 生徒 ・ ゲームは楽しいけれど、やりすぎるとゲーム脳になるので怖くなりました。今日からは時間 やルールを決めてやろうと思いました。 ・ 「扁桃体」や「46野」の働きをにぶくしないように、今日から自分にブレーキをかけてゲーム とつきあいたいです。 ・ ゲームをやりすぎた日は、頭が痛くなったりイライラします。どうしてこうなるのか今日の話を 聞いてよくわかりました。気をつけます。 ・ ケータイは便利なものだけれど、上手に付き合わないと大変なことになってしまうということ がよくわかりました。何がどんなふうに悪いのか、理解できました。 ・ 「お手玉によってゲーム脳が治せる。」という話は驚きました。今日はうちに帰ったら、久々 におばあちゃんとお手玉で遊びます! ・ 自分はケータイに依存していると思います。このままではいけないと思っていたけれど、変 わるきっかけがありませんでした。今日から、メールの利用を減らします。 - 8 - 実践事例(大野町立 東小学校PTA) 1 主 催 大野町立 東小学校PTA 2 開催時期 ( 平成20 )年( 11 )月 3 講師名 岐阜県教育委員会情報担当 4 照会先 岐阜県教育委員会 9日(日) 課長補佐 上水流 信秀 氏 教育研修課(岐阜県総合教育センタ-内) 058-271-3457 5 講演題 6 講演時間 7 対象者 8 講演概要 「携帯・ネットの向こう側の実態」 55分 大野町立東小学校保護者、地域関係者 「携帯・ネットの向こう側の実態」 1 年齢別の携帯電話所持率。 2 児童生徒が携帯で利用しているサイトの例(ブログ、プロフ、 掲示板、SNS等) 3 サブアドの仕組み。 4 被害とフィルタリングの関係。 5 保護者として責任を自覚した管理 6 子どもを守る家庭の5ヶ条 ①使い方のきまりをつくりましょう。(わが家のきまり) ②フィルタリングなどを利用しましょう。(親としての責任) ③ダイレクトコンタクトをさせない。(絶対にさせない) ④親子で使い方を話し合いましょう。(子どもを理解する) ⑤情報を共有しましょう。(学校・PTA等と連携する) 9 参加者の声 ○今日的なタイムリ-な内容で、携帯やパソコンのもつ便利さばか りに目を奪われがちだが、その危険性にも気づくことができた。 ○講師の先生が、難しい内容を具体的にまた興味深く話していただ けた。 - 9 - - 10 - - 11 - 実践事例(中津川市立 阿木小、中学校PTA) 1 主催 2 開催時期 ( 3 講師名 酒井 4 照会先 (どの ようなルートで講師依 中津川市立 阿木小、中学校PTA(共催) 平成21 統康 )年( 10 )月 氏 (問い合わせ先、電話番号、住所等) 県教育委員会の教育研修課の情報担当の方を通して依頼した。 頼をしたか) 5 講演題 6 講演時間 7 対象者 子どもたちを被害者にも加害者にもさせないために ~子どもを守る家庭の5ヶ条~ 90分 保護者(幼・小・中)、教職員(幼・保・中)、民生児童委員、 区民会長、青少年育成協議会支部 急激なIT社会の進展に伴い、携帯電話やインターネットの利 8 講演概要 用者もどんどん低年齢化している。 携帯電話やインターネットに潜む有害情報から子どもを守るた めに保護者として、今できることは何か、本当にしなければなら ないことは何かを啓発した。 講演後の保護者のアンケートから、いとも簡単にネットの恐ろ 9 参加者の声 しい世界にはまってしまう環境に対して、教育講演会で聞いた内 容を踏まえ、子どもとともに考えていきたいとの意見が多く寄せ られた。 10 その他 講演会を迎える前に、事前に携帯電話に関する実態アンケートを実 施した。 - 12 - 平成21年9月25日 平成21年度 阿木小,中学校合同教育講演会 事前アンケートのお願い(無記名式) 阿木中学校PTA会長 松田信之 阿木小学校PTA会長 花田義弘 保護者様用 1. 家にインターネットにつながるパソコンがある 1. ある 2. 子供に携帯を与えている 1. 与えている 2. 与えていない 3. 子供用の携帯電話契約プランを知っていますか? 1. 知っている 2. 知らない 4. ケータイ無料ゲームの仕組み知っていますか? 1. 知っている 2. 知らない 5. サブアド・SNS・プロフ・フィルタリングって知ってますか? 1. 全部知っている 2. 一部知っている 3 知らない 2. ない (知っている物に○を付けてください) 6. 携帯のパケット料金の仕組みを知っていますか? 1. 知っている 2. 知らない 1. インターネットに興味がある 1. ある 2. ない 2. 学校以外でインターネットにつないだ事がある 1. ある 2. ない 3. 携帯電話を持っている 1. 持っている 2. 持ってない 4. 携帯・パソコンで家族以外とメールをした事がある(している) 1. ある 2. ない 5. インターネットや携帯で事件になった事がある事を知っている 1. 知っている 2. 知らない 子ども用 学年: 性別: 男 女 パソコンや携帯電話でのインターネットについて分からないこと、知りたい事などご自由に記入ください ・今はまだ小1なのでネットなど興味はあっても大人のモノという認識で、親が使うばかりです。 サブアド、プロフなど父親は知ってま すが母親は分かりません。この先、子どもがどのような形でネットに関わっていくか心配です. ・裏サイトの監視を徹底する方法を知りたいです。 他校でネットいじめなどを防いだ例があれば紹介して欲しいです。 ・学校裏サイトについてですが、阿木小,阿木中の裏サイトの有無は確認されているのでしょうか? ・無料サイトを見ていても中には有料の物もあり、子どもがそちらを見ないか不安です。また、子どもには見せたくないものもありますが・・・ 子ども用のモノにしてしまって大人が不便にならないか? ちょうど悩んでいました。 ・小さい頃はパソコンのゲームで遊んでいましたが、今は勝手にネットに接続されるのも困るので触らせていません。男の子なので興 味は持つだろうし、見ているだけですぐ覚えてしまうのでどんな形で与えていいか迷っています。 ・阿木の子どもたち(小中学校)で、どれくらいの子が携帯を持っているか知りたいです。 ・小、中学校では携帯は必要ないと思います。 友達が持っていると欲しくなると思いますので中学校になると不安もあります。買わ ないけど周りが持っていると・・・ ・子どもにケータイを必要以外に使って欲しくないです。でも、みんながやっていれば自分もやりたいし、友人に強要されればやら ざるを得ない状況になると思う。断る勇気も必要だけど子どもにも危険な事を知ってて欲しい。その前に親がしっかり知識を持たない といけない時代だと思う。 何が危険?回避方法は?対処は? ・親子の連絡のみ。 防犯の為(何かあれば親に勝手に連絡が入る仕組み) 他には一切接続が出来ないようになっています。 ・保護者アンケートでの3から6について知りたいと思います。 ・携帯電話はやむを得ず持っていますが、携帯もパソコンも自分自身全く興味ありません。 今まではそれで良かったのですが、 これからはそうもいかないのではと少し困惑しています。 ・親がアナログ世代の為、子どもにパソコンを教えてもらってます。必要に応じて使えば便利なものだと思う。携帯については与える 時に親がしっかり取り決めする事! ・インターネットは安価で便利ではあるが安易に情報が得られる分、努力をしないでもいいという価値観に囚われる危険があり、現に 囚われている社会になってしまっている。我が家もフィルタリングや時間制限をしていたのですが、しばらくインターネットは止める事 にしました。 - 13 - 実践事例(多治見市立 北陵中学校PTA) 北陵中学校 PTA 1 主催 多治見市立 2 開催時期 ( 3 講師名 多治見警察署 亀山 真弘 4 照会先 (どの 平成21 )年( 6 生活安全課 警部補 )月 少年係長 頼をしたか) (問い合わせ先、電話番号、住所等) 多治見警察署 生活安全課少年係 0572-22-0110(代) 5 講演題 サイバー犯罪の傾向と対策 6 講演時間 7 対象者 ようなルートで講師依 8 講演概要 9 参加者の声 10 その他 50 保護者、 ( 分 全学年)の児童生徒、 教職員、 「ネットワークにひそむ危険」 ~トラブルに巻き込まれないために~ 1 ビデオによる事例を基に、危険性について触れる。 2 出会い系サイト等利用の犯罪被害 3 忍び寄るネットトラブル ・ブログ、プロフ、裏サイト等でのルールを守らない安易な書き込 み ・個人情報の流出 ・ワンクリック詐欺 4 保護者向け インターネット、パソコンを安全に利用するための 対策 ①子どもと話し合い、パソコン・インターネットの利用ルールを決め る。 ②フィルタリング:子どものための有効なバリアー(防壁) ・悪質な誹謗中傷の書き込み ・危険な出会い系サイト ・ネットゲームで犯罪 ・パソコンやケータイでの友達の誹謗や中傷の書き込みはよくないこ となので、絶対しないようにします。 ・違法情報、有害情報から子どもを守る対策を教えていただき、我が 子と話し合う必要があると感じました。 ・具体的な事例や実態を紹介しながらの講話は、分かり易いと感じま した。 ・生徒は、ビデオを使用しての説明で、興味を持ち臨めた。 - 14 - 実践事例(海津市立 南濃中学校PTA) 1 主催 海津市立 南濃中学校PTA 2 開催時期 (平成 3 講師名 大垣市教育研究所 4 照会先 (どの 20 )年( 11 尾形 佳隆 )月 氏 (問い合わせ先、電話番号、住所等) ようなルートで講師依 頼をしたか) 5 講演題 6 講演時間 7 対象者 8 講演概要 大垣市教育委員会 教育研究所 情報センター ネットに生きる子どもたち~インターネットの光と陰~ 70 南濃中学校 PTA、 分 全学年の生徒、教職員 ① フィルタリングソフトを使ってみましょう。 ② 携帯電話が子ども達にもたらすもの ③ 近未来の風景 ④ 「見知らぬ人」であふれたネットワーク 13歳、息子はなぜ死を選んだ ・ インターネット・メールの危険性、ネットいじめ、ITに関わる 9 参加者の声 子ども達の現状が少し分かった。 ・ 保護者として無関心ではいられないと実感しました。 10 その他 - 15 - 海津市立南濃中学校PTA ~インターネットの光と影~ 大垣市教育研究所 教育情報センター 尾 形 佳 隆 フィルタリングソフトを使ってみましょう! 本日の研修会では,インターネット・メールの危険性,ネットいじめ,携帯電話の影響など,IT に関わる 子ども達の生活の現状についてお話しします。IT に関わる危険は,それ以外にも,オークションのトラブル, ネットショッピング詐欺や,著作権に関わることがらなど,たくさんあります。研修会では十分にお伝えでき なかったことの中から,その一部を紙面にて紹介します。 初めには,家庭でのフィルタリングソフト(有害情報遮断ソフト)の導入の仕方の概要について紹介します。 フィルタリングソフトとは・・・ 家庭では,通常すべてのホームページが閲覧できるようになっています。これらのソフトを使うことに よって,閲覧可能なページを制限することができます。暴力,アダルト,掲示板など,子どもにとって有 害な情報と思われるページを,保護者の判断でコントロールできます。 1.フィルタリングソフト導入の前に・・・ フィルタリングソフトを導入するためには,その前段階として,まず 一台のパソコンを複数の使用者で使い分けるように設定します。「保護 者用」と「子ども用」というように分け,パソコンの起動時に選ぶよう になります。購入直後には家族で1つしか作られていません。 2.フィルタリングソフトの導入 ・家庭用のフィルタリングソフト は,家電店等にて,数千円ほど で購入できます。フリー(無料) のものもあります。 ・左の「保護者用」のアカウント で,インストール・設定をしま ユーザーアカウントの作成(複数の使用者を設定) す。「子ども用」では変更でき ないようにします。 ・制限するページの種類やその度 「保護者用」のアカウント 合いを細かく設定できます。 ・コンピュータの管理者を選択 ・含まれている語句や内容によ ・子どもが自由に設定を変えられな り,有害と思われるページは表 いようにパスワードをかける。 示しません。 (パスワードは子どもに教えない) ・詳細は下記のアドレスを参照し て下さい。 「子ども用」のアカウント ユーザーアカウントの作り方 (Windows XP の場合) コントロールパネル →ユーザーアカウント →新しいアカウントの作成 →新しいアカウントの名前の入力 →「コンピュータの管理者」または「制限」を 選択 ・制限のあるユーザーカウントを選択 ・パスワードやソフトの設定を変える ことができない。 「フィルタリング情報ページ」 http://www.iajapan.org/rating/ 保護者は家庭のネットワークの管理者です。子どもに,何も制限を設けず自 由に使用させてはいけません。場合によっては,使用できないようにする姿 勢も大切です。 - 16 - 携帯電話が子ども達にもたらすもの 私が幼い頃には,離れて住む一人暮らしの祖母の 家には,電話がなかった。現在では,一家に一台ど ころか一人一台所有するまでに,急速に携帯電話が 普及している。 携帯電話という道具の出現によって,人々の生活 は変化した。いつでもどこでも話したい相手に直接 連絡をすることができるその利便性は,誰もが実感 していることであろう。 まず,大人達が便利だと実感したこの道具は,当 然のように子ども達にも広がりをみせている。残業 で遅くなってしまった親が,塾に行っている子ども を迎えに行くといった状況でも,互いに携帯電話を 持ってさえいれば,適宜,時間と場所を伝えあい, 両者が出会うことはたやすいこととなる。 この便利な道具は,親と子の連絡を容易にする以 外にも,様々なことを可能にする。 ①友達との連絡をいつでも可能にする 携帯電話を持っていない仲間に電話をかける場合 には,友達本人に電話をするのではなく,その「家 庭」に電話をかけることになる。家族の誰が電話口 にでるのかわからない,深夜には取り次いでもらえ ない,自分が誰であるか名乗らなければならない, 不便なことだらけである。しかし,これらのことは, 子どもを守り育てていく上で,必要な不便さである のかもしれない。 子ども達は携帯電話によって,家族の誰にも知ら れずに,仲間といつでも連絡がとれるようになる。 もし学校に持参した場合には,たとえ授業中であっ ても,秘かにメールで校外の仲間との連絡がとれる ようになる。 ②自分専用でインターネットやメール・掲示板など が使用可能になる 現在では,携帯電話はパソコンとほぼ同様の機能 をもつようになった。家族共同で使うパソコンより も,さらに子ども達はフリーに活用できる。子ども 達がどんなサイトを閲覧し,掲示板で何を書き込ん でいるのかを,保護者が把握することはさらに困難 になる。 子ども達に携帯電話を持つようになってからの生 活の変化を調査した結果は次のようである。 (警視庁 2003 年調べ:複数回答:単位%) この便利な道具によって,感受性の強い子ども達 の生活は,大人以上に変化する。子ども達は,友人 が増えるというよい効果と共に,金銭欲の増加や親 からの叱責の増加など,生活の変化を自ら感じてい る。 一方,携帯電話の使い方について,親と子が交わ す約束事は,使用料金の限度に関わることが中心と なり,保護者が子ども達の生活の変化そのものをコ ントロール,管理できるまでには至っていない。 安心・安全のためにGPS機能がついた子ども用 携帯電話がある。親が子どもの居場所をいつでも確 認するためである。しかし,犯罪者はそれを逆手に とり,誘拐などの犯行直後,携帯電話のみをわざと 学校や公園に置いておき,事件の発覚を遅らせるた めに活用する。人が道具を操るというのは一筋縄で はいかないものである。 ドラえもんは,ポケットからとても便利な道具を 取り出し,のび太を助ける。のび太はその道具のお かげで,一時しのぎ的に成功をするが,その後,度 をこした使い方や,道具に頼り切った使い方により, 新たな深いトラブルに出逢う。楽しく夢があるのに, 必ずしもハッピーエンドではないドラえもんの話は, 現代人に「人と物のあり方」について, 大切な事を伝えている。 - 17 - 「見知らぬ人」であふれたネットワーク 「知らない人に声をかけられても,ついて いってはいけません。」 また,子どもが街のアダルト系のショップ に入店するのはためらうものですが,アダル 小・中学生にとって,このようなことは, トサイトであれば興味本位で比較的容易に覗 これまでに幾度となく教えられ,その危険性 いてみることができます。これは,ネットの は十分に認識できていると思われます。実際 向こう側の相手が見知らぬ人であるだけでな に街で不審な人に出会った時,誰もが身の危 く,さらに小・中学生としての自分を偽るこ 険を感じたり,用心をしたりします。しかし, とができることにより,やや危険な場所であ これがネット上のこととなると,知らない人 ってもそこに踏み込むことを可能にしていま からの甘い誘いにひかれ,些細な興味から, す。このように通常の社会ではできないこと 危険そうなものにも,自分からコミュニケー が,ネットの中ではわりと平気でできてしま ションをとってしまう子ども達がかなりいま うことは数多くあります。 す。 「ネットの向こう側には人がいる」と,理 ネット上では, 「見知らぬ人」は,逆に当た 屈ではわかっていても,やはり感覚として「顔 り前の世界です。ネットショッピングでは行 が見えない」 「コンピュータに向かっている」 ったこともないお店から,ネットオークショ という状況が,子ども達の判断を狂わせます。 ンでは会ったことも無い人から,金銭のやり 社会の悪者は,心にできる隙間を知り尽くし とりをして,物品を購入します。その他,掲 て,巧妙なわなをはっているのです。 示板やネットゲームやブログ・・・,これら 友達に面と向かっては言えない誹謗・中傷 も主に「見知らぬ人」との情報交換や会話を も,ネットを通してなら言えてしまいます。 して,コミュニケーションを楽しむ世界でも 罪意識が薄くなり,本当は当事者であるのに あります。先日,TV の街角アンケートで,あ 第三者的な感覚で,仲間に対する「いじめ」 る親子に「あなたの子どもにはメル友(メー を,執拗に,また継続的に行う事例も起きて ル友達)が何人いると思いますか?」という います。これらも,ネットによる感覚の麻痺, 問いに,母親が「十数名」と答えたのに対し, 人と人とが接する実感のなさが一つの要因で 小学 4 年生の娘は, 「150 名ぐらい」と答えて す。 いました。そのうちの大半は,学校での友達 これらのネットの特質から生まれる子ども ではなく,会ったこともない人で,メールを 達の危険を,保護者,教師は十分に認識し, 交わすのがとても楽しいと話していました。 適切な働きかけが必要です。ネット上の事件 は事実確認も難しく,取り返しがつかない状 況になり,事後の対処がとても困難です。何 事も無い時の,しつけや指導,環境の整 備など,大人達の真剣な対応が求められ ています。 - 18 - 近未来の風景 13歳、息子はなぜ死を選んだ ネット社会を背景とする社会のひずみ は、海外でも生まれている。それはまず子 供の生活を脅かす。匿名による中傷や性情 報のはんらん、犯罪……。 以下の記事には、「ネットいじめ」によ り大切な息子を失ったアメリカ人のある父 親が、全米に呼びかけている様が描かれて いる。日本では、まだまだ大きな問題とし て十分には認識されていないが、もうすで に同じ環境・状況にあると考える。 ◇電脳会話(チャット)の絶望 ~一人の級友のいじめ増幅、自室にまで~ 遺品のパソコンに電源を入れる。長男が 参加していた同級生同士のチャット(ネッ トの会話)の掲示板へ書き込んだ。 「父だ。息子がなぜ死んだのか、知って いる子は教えてほしい」 カナダ国境に近い米バーモント州の小さ な町で4年前、13歳の中学生ライアン君 が自殺した。打ちひしがれた父ジョン・ハ リガンさん(44)の闘いが始まった。 <私の問いかけに一人から返事が来まし た。息子がチャットの内容を保存していた ことを教えてくれたのです。その膨大な記 録を一日中読みました。心が張り裂けそう でした。いじめだと初めて知ったからです。 いじめっ子がメールでクラス中に「あい つはゲイだ」と送っていました。息子を学 校でいじめて逆に殴られ、仕返ししたかっ たのでしょう。掲示板でみんなが「ゲイだ」 とはやし立てるようになりました。性の問 題には敏感な時期です。 人気者の女の子との会話も残っていまし た。息子を好きだと書いています。息子も 彼女と付き合うことでゲイではないと証明 したかったのだと思います。ところが学校 に行くとみんなの前で「あんたなんかなん とも思っていない」。好きでもないのにネ ットでからかっていたのです。 悩んだ息子は自殺の仕方が載っているホ ームページを見ました。それをチャットで 見た子供が追いつめるのです。「今がその 時だ」と。 亡くなって2カ月後、いじめっ子がまだ 息子の悪口を書いていることを知り、家に 行きました。「やっていない」と言うので 「君が思いやりのない人間だとは思わない。 でも君のせいで息子も私も妻もどれだけ苦 しんだことか」と話しました。彼は泣きじ ゃくりながら「ごめんなさい」と謝るので す。殴りつけたい気持ちが消えていきまし た。 帰り道、車を運転しながら泣きました。 私はIBMの技術者。ネットの危険は分か っているつもりでした。「知らない人とチ ャットをしない」と約束し、宿題に役立つ だろうと自作のパソコンを与えたのです。 人は面と向かって話す以上にネットでは残 酷になってしまう。それに早く気付いてや れば、こんなことにならなかったと思った のです。> ネットでいじめを受けた経験のある子供 は全米で600万人ともいわれる。「うち 4割以上が誰にも打ち明けられずに悩んで いる」。 この問題を研究するウィスコンシン大学 のパッチン助教授は話した。写真入りのホ ームページを勝手に作られ「こいつを殺せ」 と書かれる。「みだらな女」と流された… …。子供のメール相談は5年間で数千通に 上る。 パッチン助教授は言う。「家に帰っても いじめが続く。世界中から自分が見られて いるという恐怖や自己嫌悪を感じ、麻薬や 酒に逃げ込むことも多い」 ライアン君の事件はマスコミにも取り上 げられ、地元バーモント州をはじめ32州 が学校にいじめ対策を義務づける「いじめ 防止法」を作った。しかし、ネットでの言 動をどこまでチェックするか、慎重論も根 強い。 ハリガンさんは今、全米を回り体験を伝 えている。時間を戻して息子を助けられな いなら、せめて苦しんでいる子供を救いた い。 ライアン君が通っていた中学の前庭には カエデの若木がまっすぐに伸びている。 「面 影をこの木に託して植えました。特産のス イート(甘い)なメープルシロップが採れ るんです」 ハリガンさんは青空をみつめ、息子のニ ックネームを「スイート(優しい)ライア ン」と言った。 (毎日新聞 2007 年 6 月 4 日 東京朝刊) - 19 - 池田中学校地区懇談会資料 実践事例(池田町立 池田中学校PTA) 池田中校区の皆様 池田中学校PTA・池田中学校 携帯電話をめぐる諸問題と地域の支援 池田中学校、PTA、生徒会は、連携して携帯電話に係る取り組みを行っています。取り組みの中からわかっ てきたことは、携帯電話の問題は生徒への指導だけでは解決することができず、保護者や地域の皆様の理解と協 力が不可欠だということです。保護者や地域の皆様の協力は、生徒会を中心に生徒が決めた「池田中学校の携帯 電話利用の約束」を支援することから始め、地区懇談会で話し合っていただき、学校・PTA・地域が連携して 取り組んでいこうと考えていますので、ご協力をお願いします。 携帯電話に係る取り組み 生徒会 PTA 生徒の携帯電話利用の実態調査 保護者の携帯電話利用の実態・意識調査 生徒による入力と分析 PTAによる入力と分析 分析から明らかになった問題点 学校 実態調査に基づいた 情報モラル指導計画 の改善・実施 生徒議会傍聴・助言 携帯電話利用のルール 生徒議会審議 依頼・協議 池田中学校携帯電話利用のルール 地区懇談会 保護者・地域への啓発 町へのはたらきかけ 校区の小学校へのはたらきかけ 池田中学校携帯電話利用のルール 2009/06/17 携帯電話は中学校生活に必要ありません しかし、今、持っていない人も将来、携帯電話を利用するかもしれません 今後、携帯電話を利用する機会があったら次のルールを守ります ¾ ¾ ¾ ¾ ¾ ¾ ¾ ¾ ¾ 携帯電話を買う前に家庭で約束を決める 静かにしなくてはならない場所、使用制限のある場所では使わない 有害なサイトの閲覧はしない メールでは正確に気持ちが伝わらない場合があるので、冷静に対応 する 掲示板やブログなどに、個人情報、うわさ、誹謗中傷を書かない チェーンメールや迷惑メールは無視する 携帯電話のカメラを使って許可なく写真を撮らない 携帯電話を使う時間を決め、使いすぎに気をつける 不正ダウンロード、違法コピーなど違法な行為はしない 池田中学校生徒会・池田中学校PTA・池田中学校 - 20 - 継続調査 池田中学校地区懇談会資料 □実態調査から 児童生徒の携帯電話による被害がテレビや新聞等で報道され社会問題となっている。そこで、池田中学 校、PTA、生徒会が連携して活動を行うこととし、生徒の携帯電話利用の実態、保護者の実態・意識を 調査した。 (1) 携帯電話を持っている生徒の割合 実施日:2009 年 4 月 27 日 有効回答数:851 人(1 年 274 人,2 年 279 人,3 年 298 人) アンケート実施者:池田中学校生徒会 表 1 および図 1 に示すとおり携帯電話を持って いると回答した生徒は全体の 21%(179 人)であ る。携帯電話を持っていると回答した生徒の学年 別割合は、1 年が 13%、2 年が 18%、3 年が 32% 表 1 携帯電話を持っている生徒の割合 と学年が上がるにつれて増えている。 携帯電話を持ち始めた時期を表 2 に示す。また、 3 年生の携帯電話を持ち始めた時期を図 2 に示す。 全体 1年 2年 3年 携帯電話を持っている 179 人 36 人 49 人 94 人 携帯電話を持っていない 672 人 238 人 230 人 204 人 携帯電話を持ち始めた時期は、中 1 が 14%と最 も多く、中 2 の 7%、小 6 の 4%、小 5 の 3%の順になっている。また、小学校のうちに携帯電話 を持った生徒は、中 1 が 9%、中 2 が 11%、中 3 が 9%である。 携帯電話を持っている 携帯電話を持っていない 0% 60% 20% 40% 80% 100% 表 2 携帯電話を所有した時期 全体 1 年生 2 年生 3 年生 ①小1 0% 0% 0% 0% ②小2 0% 0% 1% 0% ③小3 1% 1% 0% 0% ④小4 2% 2% 2% 2% ⑤小5 2% 3% 2% 3% ⑥小6 4% 3% 6% 4% ⑦中1 8% 2% 6% 14% ⑧中2 2% 0% 7% ⑨中3 0% 1% 携帯電話を持っている 179 名の生徒のうち、 88%の生徒が携帯電話もメールアドレスも 1 つ だけ持っている。9 名の生徒が 2 つのメールアド 全体 79% 87% 13% 1年 82% 18% 2年 32% 3年 68% 図 1 携帯電話を持っていると回答した生徒の割合(%) 図 3 携帯電話やメールアドレスの数(%) いつから携帯電話を持っていますか 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% レスを持っており、携帯電話やメールアドレス 30% を複数持っている生徒も 3 名いる。携帯電話や 20% メールアドレスを複数持っている理由を尋ねる 10% 0% 2% 3% 7% 4% 1% ⑨中 3 ⑧中 2 ⑦中 1 ⑥小 6 ⑤小 5 ④小 4 うことが相手にわかると困るから」と回答した 0% ③小 3 けているから」と回答し、 「自分が送信したとい 0% ②小 2 0% 14% ①小 1 と、6 名の生徒が「相手によって連絡先を使い分 21% 図 2 3 年生が携帯電話を所有した時期(%) 生徒が 1 名であった。携帯電話によるトラブル には、 「メールや掲示板への書き込みは誰が書いたのかわからない」と捉えている、いわゆる携帯電話の匿 名性が原因のひとつである。 - 21 - 池田中学校地区懇談会資料 (2) 携帯電話を持った理由 実施日:2009 年 4 月 16 日 有効回答数:保護者 623 人 アンケート実施者:池田中学校PTA 保護者に尋ねた「携帯電話 携帯電話を持たせた理由 を持たせた理由」を図 3 に示 0% す。「家族間でいつでも連絡 がとれる」が 48%、「塾や習 10% 30% 40% 50% 15%と、多くの保護者は携帯 ③持たせていると安心できる 電話を持たせることが安心・ ④友だちとのつきあいに必要 100% 31% 4% ⑥進学や進級のお祝い だちとのつきあいに必要」が 90% 6% ⑤塾や習いごとを始めさせた もにせがまれた」が 14%、 「友 80% 15% 安全につながると考えている ことがわかる。また、「子ど 70% 48% ②家族間でいつでも連絡がとれる たせていると安心できる」が 60% 14% ①子どもにせがまれた いごとを始めた」31%、「持 20% 8% ⑦その他 6%、「進学や進級のお祝い」 が 4%であり、安心・安全と 図 3 携帯電話を持たせた理由(%) は関わりなく子どもの要求で携帯電 0% 話を買い与えている保護者がいるこ ともわかった。 20% ①友だちが持っているから 40% 60% 80% 100% 22% 生徒に尋ねた携帯電話を持った理 由を図 4 に示す。携帯電話を持った ②生活が楽しくなると思ったから 20% 理由として「保護者から持つように 勧められた」が 35%で最も多く、 「塾 ③塾や習いごとを始めたから や習いごとを始めたから」が 28%、 ④保護者から持つように勧められたから 28% 35% 「友達が持っているから」が 22%、 「生活が楽しくなると思ったから」 26% ⑤その他 が 20%の順になっている。 図 4 携帯電話を持った理由(%) (3) 電話とメール 生徒の携帯電話による一日の通話時間を図 5 に示す。携帯電話による通話は「ほとんど通話には使わな い」が 59%と最も多く、 「10 分未満」が 19%、「10 分以上 30 分未満」が 9%、「30 分以上 1 時間未満」が 8%の順になっている。携帯電話による一日のメール件数」を図 6 に示す。一日のメール件数は「10 件以 上 30 件未満」が 32%と最も多く、「10 件未満」が 26%、「30 件以上 50 件未満」が 16%、「50 件以上 100 件未満」が 10% 2% 6% の順になってい 10% 8% 14% る。携帯電話は、 9% 通話で利用する 16% 生徒より、メール で利用する生徒 26% が多く、「30 件 59% 以上 50 件未満」 19% が 16%、 「50 件以 32% 上 100 件未満」が 10%、一日 100 件 以上メールして ①ほとんど通話には使わない ③10分以上30分未満 ⑤1時間以上 いる生徒が 2%も ②10分未満 ④30分以上1時間未満 図 5 携帯電話による一日の通話時間(%) いることがわかった。 - 22 - ①ほとんどメールは使わない ③10件以上30件未満 ⑤50件以上100件未満 ②10件未満 ④30件以上50件未満 ⑥100件以上 図 6 携帯電話による一日のメール件数(%) 池田中学校地区懇談会資料 保護者の携帯電話の一日の通話時間は、 図 7 に示すとおり「ほとんど通話には使わ 0% 2% ない」が 43%、「10 分未満」が 39%とな っている。また、携帯電話の一日のメール 0% 0% 0% 1% 0% 12% 7% 10% 件数は、図 8 に示すとおり、「10 件未満」 が 73%と最も多く、「ほとんどメールには 43% 使わない」が 12%となっている。保護者は、 携帯電話をほとんど通話には使わないか、 39% 73% 使っても 10 分未満が 82%と大半を占め、 メールについても、ほとんど使わないが使 っても 10 件未満が 85%と大半を占めてい ①ほとんどメールには使わない ②10件未満 ③10件以上30件未満 ④30件以上50件未満 ⑤50件以上100件未満 ⑥100件以上 ⑦所有していない ①ほとんど通話には使わない ②10分未満 ③10分以上30分未満 ④30分以上1時間未満 ⑤1時間以上 ⑥所有していない る。 図 8 一日のメール件数(%) 図 7 一日の通話時間(%) (4) メールの相手 保護者へのアンケートから、保護者と生徒間の通話やメールのや 2% りとりの日数を図 9 に示す。保護者と生徒間の通話やメールのやり とりは「週に数日」が 29%と最も多く、「ほとんどない」が 23%、 16% 「月に数日」が 20%、「ほとんど毎日」が 16%となっている。 23% 生徒へのアンケート調査から、携帯電話で次の人とメールする日 数を図 10 に示す。家族・保護者とのメールでは「ほとんど毎日する」 が 11%、「週に数日」が 35%であり、学校の同性の友人とのメール 29% では「ほとんど毎日する」が 46%、 「週に数日」が 32%である。ま 20% た、学校の異性の友人とのメールでは「ほとんど毎日する」が 15%、 「週に数日」が 26%である。 ①ほとんど毎日 ②週に数日 ③月に数日 ④ほとんどない ⑤携帯電話を所有していない 多くの保護者は安心・安全のために、生徒に携帯電話を買い与え ているが、生徒の利用実態からは、家族・保護者との連絡より学校 の同性の友人とのメールに利用している生徒が多くいることがわかる。 図 9 保護者と生徒間の通話とメール(%) また、学校以外で知り合った友人と毎日メールしている生徒が 9 人、 インターネットで知り合った人 と毎日メールしている生徒が ①ほとんど毎日 ②週に数日 0% 1 人いる。学校への携帯電話の 持ち込みは禁止しており、生徒 (1)家族・保護者 10% 20% 11% ターネットで知り合った人との トラブルが報告されており、ト ラブルを未然に防ぐためには、 家庭での携帯電話利用の約束が 必要である。 30% 40% 50% 35% は主に家庭で携帯電話を利用し ている。携帯電話を使ってイン ③月に数日 ④ほとんどない 60% 15% (3)学校の異性の友人 (4)学校以外で知り合った友人 5% 15% 17% 6% 81% 図 10 携帯電話で次の人とメールする日数(%) - 23 - 8% 36% 51% 3% (5)インターネットで知り合った人 1% 90% 100% 26% 32% 26% 18% 80% 23% 46% (2)学校の同性の友人 70% 9% 池田中学校地区懇談会資料 (5) メール 0% 携帯電話を持っている 179 名の生徒 が携帯電話を利用している時間帯を どで家族でいるとき」が 60%と多くな 40% 分の部屋などで一人でいるとき」「放 ⑤自分の部屋などで一人でいるとき 課後に外で過ごしているとき」「深夜 100% 28% ③放課後に外で過ごしているとき ④自宅の居間などで家族といるとき 80% 26% ②塾や習いごとの時間 っている。保護者の目の届かない「自 60% 23% ①起床してから家を出るまで 図 11 に示す。 「自分の部屋などで一人 でいるとき」が 63%、 「自宅の居間な 20% 60% 63% ⑥食事をしているとき 8% ⑦入浴しているとき 9% (午後 11 時以降)」の生徒がいること から、使う時間を決めるなどの家庭で 22% ⑧深夜(午後11時以降) のルールづくりが必要である。 図 11 携帯電話を使う時間帯(%) 0% (6) ルール 携帯 電話利用の 家庭で 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 26% ①利用料金の上限を決めている(定額料金制利用は除く) のルールの生徒へのアン ケート結果を図 11 に示す。 ②利用する時間や場面を決めている(「夜10時まで」など) 15% 利用料金の上限を決めて ③利用する場所を決めている(「リビングルームで使う」など) 7% いる家庭は 26%、インター ④メールについて、使用を禁止したり送る相手を制限してい る 7% ネットについて使用を禁 止したり利用内容を決め ⑤インターネットについて、使用を禁止したり利用内容を決め ている ている家庭は 21%、利用す ⑥守るべき利用マナーを決めている る時間や場面や決めてい ⑦その他のルールを決めている る家庭は 15%である。 21% 31% 16% ⑧特にルールは決めていない 29% 携帯 電話利用の 家庭で 図 11 家庭でのルール(%) のルールの保護者へのア ンケートの結果を図 12 に 示す。利用料金の上限を決めている家庭は 43%、利用する時間や場面を決めている家庭は 9%、インター ネット利用について使用を禁止したり利用内容を決めている家庭が 45%である。ルールについて保護者と 生徒の受け止め方が異なっている項目*1がある。 0% 10% 20% 30% 40% 60% 70% 80% 90% 100% 43% ①利用料金の上限を決めている(定額料金制は除く) 19% ②利用する時間や場面を決めている(「夜10時まで」など) 12% ③利用する場所を決めている(「リビングルームで使う」など) 20% ④メールについて、使用を禁止したり送る相手を制限している 45% ⑤インターネットについて、使用を禁止したり利用内容を決めている 42% ⑥守るべき利用マナーを決めている 16% ⑦その他のルールを決めている ⑧特にルールは決めていない 50% 8% 図 12 携帯電話を利用するときのルール(%) *1 保護者と生徒の有効回答数が異なることから数値が正確に一致しない場合もある - 24 - 池田中学校地区懇談会資料 (7) フィルタリングサービス*2 生徒へのアンケートからフィルタリングサービスを利用し ている割合を図 13 に示す。フィルタリングサービスを利用し ている携帯電話は 53%であり、フィルタリングサービスを利 用していない携帯電話は 47%である。 47% 53% 保護者へのアンケートから生徒の携帯電話にフィルタリン グを使用している割合を図 14 に示す。使用しているが 37%、 使用していないが 31%となっている。「インターネットが使 えない機種・機能になっている」は 17%となっているが、携 帯電話で利用する音楽のダウンロードをインターネット機能 ①使用している と考えていない場合もあることから、 「インターネットが使え ②使用していない 図 13 フィルタリングを利用している割合(%) ない機種・設定になっている」の割合は少ない可能性がある。 フィルタリングの使用 1% フィルタリングを使用していない保護者へフィルタリング を使用していない理由を尋ねた結果を図 15 に示す。子どもを 信用しているが 48%で最も多く、特に必要を感じていないが 17% 21%、インターネット自体を使用できない機種・設定にしてい 31% るが 12%となっている。また、 「フィルタリングを知らなかっ た」が 7%となっており、フィルタリングの普及促進等インタ ーネットの適切な利用に関する教育啓発の取り組み*3がなさ 37% れており、PTAとしても取り組んでいく必要がある。 フィルタリングサービスを利用していても、一部の掲示板へ の書き込みができたり、ゲームサイトやSNSなどのコミュニ ケーションサイトに接続できたりするため、安心することはで きない。しかし、フィルタリングサービスを利用していない携 ①インターネットが使えない機種・設定になっている ②使用している ③使用していない ④使用していたが解除した 帯電話は、簡単に有害サイト 図 14 フィルタリングの使用(%) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% へ接続できてしまうため、ト ラブルに巻き込まれる懸念が ①子どもを信頼している あり、早急にフィルタリング ②フィルタリングを知らなかった サービスを利用する必要があ る。 48% 7% ③インターネット自体を利用できない機種・設定に している 12% ④購入時に説明を受けなかった ⑤子どもにせがまれた ⑥利用方法がわからなかった 7% 0% 7% 21% ⑦特に必要を感じない ⑧その他 10% 図 15 フィルタリングを使用しない理由(%) *2 携帯電話から違法・有害なサイトにアクセス出来ないようにするサービス。このサービス は、各携帯電話会社が無料で実施している。 *3 日本PTA全国協議会(http://www.nippon-pta.or.jp/cgi-bin/pdf/files/pta_325.pdf) - 25 - 池田中学校地区懇談会資料 生徒へのアンケートから、不要物と知りながら学校へ携帯電話を持ってきたことがある生徒は 6 名である。 塾の帰りに鞄に入れておいて、気づかずに学校へ持ってきてしまった生徒もいるが、携帯電話は中学校生 活には不必要な物であり、今後も携帯電話を学校に持ち込まないように指導する。 携帯電話で被害にあった生徒は 9 名であり、チェーンメールやスパムメールが届くことがある。携帯電 話を現在持っていなくても、将来、持つ生徒が多いことが予想され、学校における情報モラル教育の推進、 家庭・地域への働きかけが必要である。 うわさ話や悪口をメールや掲示板、ブログ等に書き込んだことがある生徒はいなかった。また、携帯電 話の掲示板やメールなどで、相手に危害を加える書き込みをしたことがある生徒はいなかった。 (8) 携帯電話を持たない理由 携帯電話を持たない生徒(672 名)へのアンケートから、携帯電話を持たない理由を図 16 に示す。「自 分はほしいが保護者が持たせてくれない」が 47%と最も多く、 「特に必要を感じない」が 38%、 「トラブル に巻き込まれる心配がある」 携帯電話を持っていない理由 が 16%、「家族と一緒に使っ 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% ている」と「利用料金が負担 になる」が 14%の順になって いる。 38% ①特に必要を感じない ②自由に過ごせる時間が減ってしまう 100 % 4% 携帯電話を持たせていな い保護者に尋ねた携帯電話 ③トラブルに巻き込まれる心配がある を持たせていない理由を図 ④勉強のじゃまになる 17 に示す。「特に必要を感じ 16% 12% 14% ⑤家族と一緒に使っている ない」が 89%と最も多く、 「ト ラブルに巻き込まれる心配 ⑥自分はほしいが保護者が持たせてくれない がある」が 37%、「勉強の妨 ⑦利用料金が負担になる げになる」が 32%、「利用料 47% 14% 9% ⑧その他 金が負担になる」が 31%とな っている。9 割の保護者が携 帯電話を持たせることにつ 図 16 携帯電話を持たない理由(%) いて「特に必要を感じない」 と回答しており、「携帯電話 携帯電話を持たせていない理由 は中学校生活に必要ではな 0% い」と学校が呼びかけている こと、トラブルに巻き込まれ た事例がメディアや学校な どの働きかけによって知ら れるようになったこととも あいまって生徒の携帯電話 の所持率が 21%と減少しつ つある。 10% 20% 30% 40% 50% 60% 21% ②生活のリズムが乱れる 37% ③トラブルに巻き込まれる心配がある 32% ④勉強の妨げになる 10% ⑤家族の会話が少なくなる 6% ⑥家族と共有の携帯電話がある 31% ⑦利用料金が負担になる 1% 図 17 携帯電話を持たせていない理由(%) - 26 - 80% 90% 89% ①特に必要を感じない ⑧その他 70% 100% 池田中学校地区懇談会資料 子どもには携帯電話を持たせていないと答えた保護 将来、携帯電話を持たせる予定 2% 2% 者に対して行った、将来、携帯電話を持たせる予定を 図 18 に示す。中学校卒業(または高等学校入学)を機 8% に持たせようと思うは 59%と最も多く、高等学校在学中 には持たせようと思うが 28%となっている。現在、携 帯電話を持っていない生徒の 77%は、高等学校では携 28% 帯電話を所持することになる。携帯電話を正しく使い 59% こなし、被害に遭わないようにするためには、携帯電 話を所持する前から情報モラル教育を行う必要がある。 現在、携帯電話を持っている生徒と近い将来携帯電話 を所持する予定の生徒を合わせると大部分の生徒に情 報モラル教育を計画的に実施する必要がある。生徒は 携帯電話を学校以外で利用しており、学校・保護者・ 地域が連携して情報モラル教育を推進する必要がある。 ①中学校在学中には持たせようと思う ②中学校卒業(または高等学校入学)を機に持たせようと思う ③高等学校在学中には持たせようと思う ④高等学校卒業を機に持たせようと思う ⑤子どもに携帯電話を持たせる予定はない 図 18 将来、携帯電話を持たせる予定(%) (9) 保護者への働きかけの影響 PTA総会で携帯電話を使ったネットいじめの講話を行い、講話の中でネットいじめの実態を扱った動 画を視聴した。PTA総会に参加して携帯電話を使ったネットいじめの講話を聞いた保護者の有効回答者 数は 460 名、そのうち携帯電話を持たせていない保護者の数は 374 名である。PTA総会に参加できず講 話を聞けなかった保護者の有効回答数は 163 名、そのうち携帯電話を持たせていない保護者の数は 113 名 である。 講話を聞きネットいじめの実態を扱った動画を視聴した保護者と講話に参加できず動画を視聴しなかっ た保護者について、将来、携帯電話を持たせる予定を図 19 に示す。 「①中学校在学中には持たせようと思 う」と「②中学校卒業(または高等学校入学)を機に持たせようと思う」を合計した割合は、講話に参加 して動画を視聴した保護者が 58%、講話に参加できず動画を視聴しなかった保護者が 70%となっている。 高等学校入学と同時に携帯電話を持たせようと考えている保護者は、講話に参加して動画を視聴した保護 者より、講話に参加できず動画を視聴しなかった保護者の方が多いことになる。 2% 2% 視聴した 374名 56% 32% 8% 4% 1% 69% 視聴しない 113名 0% 10% 20% 30% 18% 40% 50% 60% 70% 80% 7% 90% 100% ①中学校在学中には持たせようと思う ②中学校卒業(または高等学校入学)を機に持たせようと思う ③高等学校在学中には持たせようと思う ④高等学校卒業を機に持たせようと思う ⑤子どもに携帯電話を持たせる予定はない 図 19 将来、携帯電話を持たせる予定(%) - 27 - 池田中学校地区懇談会資料 □ネットいじめ・学校裏サイト 家庭でできること - 28 - 池田中学校地区懇談会資料 □正しい知識・心を育てる 学校で指導する情報モラル □三つの対策 特徴を理解して、三つの対策をとる。三つの対策がそろって、はじめて効果が期待できる。 - 29 - 実践事例(美濃加茂市・富加町組合立 双葉中学校PTA) - 30 - - 31 - - 32 - - 33 - 実践事例(可児市PTA連合会) 平成19年度携帯電話に関するアンケート結果報告書 1 携帯電話に関するアンケートの概要 1 2 3 4 アンケート対象 アンケート内容 アンケート実施期間 アンケート有効回答数 小学生の保護者 4,997 人/5,957 人(有効回答率:83.9%) 中学生の保護者 2,099 人/2,684 人(有効回答率:78.2%) 合 5 2 市内小中学校(帝京中学を除く)の全児童生徒の保護者 携帯電話に関すること(詳細は次頁のとおり。) 平成 19 年 12 月 ~ 平成 20 年 1 月 計 アンケート実施主体 7,096 人/8,641 人(有効回答率:82.1%) 可児市PTA連合会 アンケートの質問事項 質問 1 お子さんは、携帯電話を持っていますか? 1 持っている 2 持っていない 質問 2 お子さんから携帯電話がほしいと言われ、与えてよいかどうか悩んだことがありますか? 1 ある 2 ない 質問 3 お子さんは、メールを利用していますか? 1 利用している 2 利用していない 質問 4 親子間でメール交換をしますか? 1 している 2 していない 質問 5 お子さんは、Webアクセスを利用していますか? 1 利用している 2 利用していない 3 わからない 3 わからない 質問 6 有害サイトへのアクセスを制限する携帯電話のフィルタリング機能を知っていますか? 1 知っている 2 名前だけ知っている 3 知らない 質問 7 フィルタリング機能を活用していますか? 1 活用している 2 活用していない 質問 8 お子さんが携帯電話に関するトラブルにあったことがありますか? 1 ある 2 ない 質問 9 保護者自身にお尋ねしますが、『プロフ』を知っていますか? 1 知っている 2 名前だけ知っている 3 知らない 質問 10 お子さんが『プロフ』を利用していますか? 1 利用している 2 利用していない 質問 11 3 わからない 親子間で携帯電話利用のルールを設定していますか? 1 いる 2 いない *アンケートデータは、可児市教育委員会→可児市PTA連合会のHPをご参照ください。 - 34 - 3 アンケート結果から浮かび上がる問題点等 1. 学年が上がるにつれ、携帯電話の保有率が上昇する。ただし、小学校の 4 年から 6 年までは、 ほぼ横ばい傾向。今後は、この保有率の上昇及び低年齢化も予想される。また、中学校(又は高 校)進学時に携帯電話の保有率が一挙に上昇する。 2. フィルタリング機能を知っている保護者の割合は、小学生の保護者で 60.9%、中学生の保護者 で 54.1%であるが、その活用率は、小学生の保護者で 62.7%、中学生の保護者で 27.5%である。 小学生の保護者でフィルタリングを知っている方は、ほぼその活用をしているが、中学生の保護 者は、知っている方の半分しか活用していない。携帯電話の危険性を考えると、保護者及び児童 生徒に対するフィルタリング活用の啓発の必要性が伺われる。 3. メールの利用率は、 小学生で約 70%、中学生は 90%以上と高い。Web アクセスは、 小学生で 15.5%、 中学生は、56.6%が利用している。メールや Web は危険性が高いので上記のフィルタリングの活 用が望まれる。 4. 携帯電話に関するトラブルが、小学生で 4.3%、中学生で 8.1%発生している。市内においても 重大なトラブルが発生している現状を考えると、児童生徒に対する正しい携帯電話の使用マナー 及びルールを教えることが必要である。 5. プロフに関して、プロフの認識率が、小学生の保護者で 19.4%、中学生の保護者で 25.7%と低 い。また、プロフの利用率は、小学生で 2.5%、中学生で 7.1%であるが、保護者の認識率が低い ため、実際のプロフ利用率は、もっと高い恐れがある。プロフに関するトラブルも多い中、保護 者及び児童生徒に対し、その危険性を啓発する必要性がある。 6. 携帯電話保有・利用に関し、各家庭でルールを設定している割合が、小学生で 62.1%、中学生 で 59.7%である。裏を返すと、おおよそ 4 割の家庭でのルール設定がない状態であり、その 4 割 がトラブルに巻き込まれる可能性が高いとも言える。可児市PTA連合会で携帯電話保有・利用 に関する家庭のルールの指針的なものを作成することが望まれる。 7. 自由意見で「GPS 機能が付いた携帯ならば安心できる。」という意見がみられましたが、この当 たりの議論が必要ではないか?確かに、子どもの現在の居場所がわかるのは保護者として安心で きる場合もあるが、場所がわかるだけで、何をしているかわからないし、保護者がそれで安心し てしまう恐れがある。やはり、保護者が子どもの行き先や友人関係をしっかり聞くというような 姿勢が大切ではないか。また、小学生のうちに携帯を持たせた場合、中学生になり、やっぱり携 帯は危険だからと取り上げることは困難であろう。保護者の方にも携帯の本当の危険性を理解し てもらい、その上で、それでも子どもに携帯を持たせるのかどうか判断してもらう必要があるの ではないか。 4 保護者の意見等 ≪携帯電話に関するトラブル事例≫ ○迷惑メール ・キッズ携帯でも出会い系サイトから迷惑メールがたくさん入る。子どもに見られたら大変。 ・チェーンメールが入る。 ・振り込み詐欺的メールが入る。子どもが一人でずっと悩んでいたが、親に相談してくれたので 対応できた。 ・有害サイトからメールが入る。 ○メールのトラブル ・実名でいたずらメールを回された。 ・知らない間にアドレスが広まり、迷惑メールを大量に受け、パニックになった。 - 35 - ・気に入らない子を無視するなどの中傷メールが入る。 ・知らない人からメールが入る。 ○有害サイト(ゲームサイトを含む。)へ繋がってしまう。 ・子どもが誤って有害サイトへアクセスしてしまい、多額の請求をされた。 ・着うた、ゲーム等のダウンロードで多額の請求をされた。 ・知らないうちに有害サイトへ繋がってしまい、請求画面が表示され、パニックになった。 ・有料サイトにアクセスしてしまい、○万円の請求をされた。 ○その他 ・他人の HP に顔写真が掲載された。 ・顔を知らない人とけんかになった。 ≪携帯電話に関する家庭のルール≫ ・電話、メールは、登録してある家族や友だちだけしかできないように設定。 ・Web アクセスを禁止(出会い系サイトなどへは、アクセスしない。) ・フィルタリング設定をし、有害サイトへ繋がらないようにする。 ・食事中、勉強中、夜9時以降は使用禁止。 ・帰宅したら、携帯はリビングに置き、自分の部屋に持ち込まない。 ・友だちに貸さない。 ・約束してある料金の上限を超えたら、自分のお小遣いで支払う。 ・ジュニア(キッズ)携帯とし、親が機能制限し、暗証番号は子どもに教えない。 ・写メールなどは、肖像権があることを説明し、無断で他人に送ったり、HP に掲載しない。 ・テスト期間中(2週間くらい前から)は、使用禁止。 ・利用金額上限を超えたり、利用に問題あり(生活態度や勉強で)の場合は、取り上げ。 ・HP やプロフに友だちの悪口を書き込むなど、他人を誹謗中傷することをしない。 ・チェーンメールやいじめメール(悪口など)をしない。 ・家族からの電話やメールは必ず出る。 ・親が着信やメールを確認しても文句を言わない。 ・サイトやプロフを親が確認。 ・メル友は親に報告させる。 ・使用料金を意識させるため、口座振替とせず、子どもにコンビニの窓口等で支払わせる。 ≪携帯電話に関する保護者の意見≫ ・携帯電話に関わる事件が増加している中で、携帯電話をなぜ多くの保護者が子ども達に与えて いるかがわかりません。高校に入れば行動範囲も広くなるため、上の子も高校に入学してから 買いました。中学生までは単に友達が持っているからという理由で与えるのはどうかと思いま す。しかし末の子の習い事で一時的に (1 年間だけ)プリペイド式の携帯を持たせたこともあ りましたが、それも迎えの連絡で使用しただけです。中学生までは基本的に必要ないと思いま す。 ・高校生になったら携帯を買う約束をしています。今は中学生の殆どの人が持っているので「持 っていないのは僕だけだ!」と訴えられ、そのたびに申し訳ない気持ち(子どもに対して)に なります。持っていないことによって学校で仲間はずれにされたり馬鹿にされたりするのです か? ・1台の携帯を親と共同使用しています。使用料がいくらなのか子どもも知っていて、多い月は 無駄に使用しないようにしようと声をかけています。 ・親世代は、連絡用として携帯電話を多く使います。子ども達は友達とのコミュニケーション、 音楽、インターネット等親とは全く違う使い方になります。良いことだけではなく、悪いこと をしても親として把握できない。こわいと思います。 - 36 - ・持つからには時と場所をわきまえてマナーを守ることは必要で、子どもには金額的なこと、有 害サイトなどのアクセスしないなどの使い方の説明は充分に必要だと思います。約束事を決め て使うのも良い方法だと思います。 ・知識を与えないまま買い与えたことを後悔。 ・約束して買ったのだが守れていない。 ・家の電話の使用が少なくなり、取り次ぐ・伝言を伝えるといった基本的なことを学ぶ機会が減り、 残念。 ・何のためにアンケートをするのか?各家庭で親が責任をもってやればよい。 ・フィルタリング機能をもっと知らせるべきである。 ・学校として厳しいルールを策定してほしい。 ・学校に持って来ている子がいるのではないか。 ・詐欺等もある消費者教育を。 ・「指針」はいつまでにまとまりその情報はいつ提供されるのか計画を明らかに。 ・余分な機能を開発して欲しくない(業者に対し)。 ・部活動等ケータイで連絡網が回るところがあるらしいがそれはよくない。 ・ケータイを与えるか思案中で何らかの指針の作成を心待ちにしています。 ・他の子がもっていると情報や連絡が持っていない子だけ遅れる。 ・メールでうわさが流れていたり、高校見学中にケータイを見ている生徒がいた。 ・ケータイで親子の会話が減った。買い与えた事を後悔している。 ・携帯電話が必要であり、友人の多くが持っていることも事実ですが、今はまだ Go サインが出 せずにいます。 ・携帯電話会社もメールと電話しか出来ないような契約や機種を試みていただきたい。ドコモだ とiモード契約にするとネットもメールも出来てしまうので。 ・新機種が出ると欲しがる様子が以前にはあったが、今は自分が欲しい物を良く確かめて買える ようになり助かっています。 ・私自身携帯電話は娘との連絡手段としてか考えていないので、あまりトラブルを考えたことが ない。中学生は駄目ですが、学校から帰宅する時外出先から帰る時などの現状連絡に使用して います。しかし子どもの周りの環境を考えるとやはりさけては通れないことだと思うので娘と も話し合っていきたいと思います。 ・ルールを設定してもなかなか守れないのが実状です。周りの友達が殆ど持っているようですが トラブルに巻き込まれる可能性もあり中学生に持たせるのは問題ありと思います。 ・親が新しい情報が入手しにくくなり知らぬ間にというのが怖いです。社会問題になっている訳 ですから持たないというのが不思議でない社会になるといいなと感じます。 ・音楽のダウンロードをたくさんしてしまい、一時期携帯代が 4 万ちかくになった。 ・携帯を取り上げようと思ったが、連絡が取れなくなると困るので。 ・クラスの中でも殆どの人が持っていると聞きます。携帯は必要だとは感じていませんが(親の ものを代用する場合はある)周囲の影響が強く不安になることもあります。携帯だけでなくイ ンターネットゲームでも同じことが言えるかと・・・。自立させるためにかもしれませんが、 親がもっと責任をもって使用させる携帯メールの内容も時には見せたりするくらいの使用の 仕方が理想。持つ日が来ると思うとやはり先立つのは心配ばかり。子を信じてない訳ではあり ませんが学校の中でもふれたり、討論してもらえると刺激になっていいのではないでしょうか。 ・いろいろな機能を使っているので利用時間が長くなる ・中学生で持たせるのは早かった。 ・今は友達 = メル友になってきた。 ・サイトへのアクセスが心配。 ・友達が迷惑メールを送る、親がメールチェックをして欲しい。 - 37 - 平成 20 年 9 月○日 各PTA会員様 可児市PTA連合会 会長前島直樹 ○○○学校PTA 会長○○○○ 可児市PTA連合会携帯電話に関する家庭のルール指針について 日頃は、当市PTA連合会活動につきまして、格別のご理解・ご協力を賜り厚くお礼 申しあげます。 さて、平成 19 年度可児市PTA連合会の携帯電話のアンケートの結果を受けまして、 市PTA連合会で「携帯電話に関する家庭のルール指針」を作成しました。今後、子ど も達に携帯電話を持たせたり、使用させたりする場合は、この指針を参考に、各家庭で 話し合い、ルールを定めていただきたいと思います。 携帯電話を媒介に、いろいろな事件・犯罪が頻発に発生する時代であり、本来ならば 子ども達に携帯電話を持たせたくないのですが、それぞれの家庭の事情で持たせなくて はならないケースもあるかと存じます。その際には、家庭で定めたルールに基づき、子 ども達を見守るなど、配慮をお願いします。 なお、この指針は以下の要件を前提とします。 1. 携帯電話において、本当に危険であるのは、メールであること。 (有害サイト等 へつなぐ危険性よりも、メールによるいじめや子ども同士のメール交換の方が問 題である。) 2. 携帯電話の本当の危険性について、保護者に、単年度ではなく、継続して学習 してもらう必要があること。 3. 携帯電話を子ども達に与えるのは保護者であり、保護者に責任があること。 4. 学校へ持っていくことは禁止されていること。 5. この指針は、保護者に対して提示するものであり、この指針をたたき台として それぞれの家庭で話し合っていただき、それぞれの家庭におけるルールを策定し てもらいたいと考えていること。 ☆もしも、困ったことが起こったら・・・ ①お近くの警察署へ相談(可児警察署 61-0110) ②岐阜県警「サイバー犯罪 110 番」へメール http://www.pref.gifu.lg.jp/pref/s18879/hightec/index.htm 電話相談は「県警安全相談室」(058-272-9110)へ - 38 - 可児市PTA連合会 携帯電話に関する家庭のルール指針 1. フィルタリングをかけて使用し、有害サイトや危険なサイトなどへ繋 がせないこと。 2. 帰宅したら携帯は居間へ置き、自分の部屋へは、持ち込ませないこと。 3. 食事中や家族との会話中、※1 夜 9 時以降には使用させないこと。 4. 使用金額に注意し、※2○,○○○円以上は使用させない。上限を超えた らその超えた分は自分のお小遣いで支払わせること。 5. 学校への持ち込みは禁止されているので、持って行かせないこと。 6. ブログやプロフ、メールなどに友だちの悪口を書き込むなど、他人を 傷つけるような使い方をさせないこと。 7. 自分の氏名、住所、電話番号などを掲示板などに公開させないこと。 8. 送信者不明のメールや知らない人からのメールなど不審なメールがき たときは速やかに親に報告させること。 9. 友だちに貸さないようにさせること。 10. 親が発着信やメールの確認をすることを認めさせること。 11. ルール違反や携帯電話の使用によって勉強や生活に支障が生じている 場合には、携帯電話を取り上げること。 12. 「メールによるいじめ」など、トラブルや心配ごとがあったらすぐに 保護者や先生に相談させること。 ※1 各家庭で話し合い、使用禁止時刻を決めてください。 (例:塾のある日は 10 時まで、 ない日は 9 時までなど) ※2 各家庭で話し合い、使用金額を決めてください。(目安として、小学生 3,000 円、 中学生 5,000 円) - 39 - 実践事例(郡上市立 牛道小学校PTA) 1 主催 郡上市立 2 開催時期 (平成 3 講師名 太田 4 照会先 (どの ようなルートで講師依 頼をしたか) 5 講演題 6 講演時間 7 対象者 牛道小学校PTA 20 耕治 )年( 7 氏 eネットキャラバン運営協議会事務局 〒105-0001 東京都港区虎ノ門 3-22-1 秀和第二芝公園三丁目ビル 2F マルチメディア振興センター内 TEL 03-5403-1090 メール [email protected] インターネット、携帯電話の安心安全な使い方 70 分 保護者、教職員 1 2 3 8 講演概要 9 参加者の声 10 その他 )月 児童生徒の携帯電話の利用動向 中学生向け啓発カード「e―ネット安心カード」 ネットモラルの啓発 ・ ディスプレイの向こうには自分と同じ“人”が ・ 思いもよらない個人情報流出 4 フィルタリングの利用促進 ・ 違法、有害サイトアクセス制限 5 ネットでの架空請求詐欺 ・ 身に覚えのないメールから・・・ ・ ワンクリック詐欺にご注意を 6 チェーンメールは勇気を持って止めよう。 ・ 心配なときのチェーンメールの移送先 7 まとめ ・携帯電話についてはトラブルに巻き込まれたときに、家族で相談で きるような親子関係を作っていくことが大切だと感じましたので、こ れからも親子のコミュニケーションを大切にしていきたいと思いま す。 ・社会生活を送る中でのルール、マナーも小さいうちから、意識させ ていきたいと思いました。 ・今までは利用料金にばかり気がいっていました。リミットにしてお けば一定額以上は使えないので掲示板チャットなどはつなげないだ ろうと思っていましたが、それよりも人を傷つけたり、傷つけられた り、心の方が心配になってきました。 ・ 講師料は無料。 - 40 - 実践事例(多治見市立 精華小学校PTA) 1 主催 多治見市立 2 開催時期 (平成 3 講師名 精華小学校PTA 21 )年( あんどう KDDI株式会社 安藤 7 あゆむ 歩 )月 氏 (問い合わせ先、電話番号、住所等) 4 照会先 (どの 〒500-8570 岐阜市藪田南 2-1-1 岐阜県環境生活部男女参画青少年 課内 ネット安全・安心ぎふコンソーシアム事務局 頼をしたか) TEL 058-272-8238 FAX 058-278-2611 メール [email protected] ようなルートで講師依 5 講演題 6 講演時間 7 対象者 情報モラル研修会「ネット犯罪・トラブルから身を守るために」 90 分 精華小学校 PTA 研修会参加希望者 ① 8 9 ネット犯罪やネットトラブルの事例紹介(DVD による) プロフ、ネットいじめ、チェーンメール、裏サイト、掲示板、フ ィッシング詐欺等 ② 携帯を持たせる上での注意事項について ・ 携帯使用の約束づくりを家族で行うこと ・ フィルタリングサービスを利用すること ③ 質疑応答 講演概要 参加者の声 ・ 手口が巧妙になっている現実と使い手のおもちゃ意識の差を、い かに受けていくかが大切だと思いました。やはり小学生にやらないと いけない講座で、持つ前に勉強させたいと思いました。 ・ 実際の裏サイトやプロフを見てみたいと思いました。次回は親子 で参加する講話をお願いしたい。 10 その他 ・ 講演の時間、対象については、申込の時点でこちら側から設定す ることができます。 ・ 講師料は無料。 - 41 - 実践事例(瑞穂市立 穂積中学校PTA) 1 主催 瑞穂市立 2 開催時期 (平成21)年( 3 講師名 松井 4 照会先 (どの (問い合わせ先、電話番号、住所等) 穂積中学校 058-327-0733 ま つ い ようなルートで講師依 頼をしたか) 5 講演題 6 講演時間 7 対象者 8 講演概要 ゆたか 浩 穂積中学校PTA(成人委員会) 氏 7)月 穂積中学校教諭 「ネット社会から子どもを守るために」 90 分 穂積中学校PTA会員 「ネット社会から子どもを守るために」 1 パソコンと携帯の所持率 2 携帯で何をしているか 3 児童生徒が携帯で利用するサイトの例 (ブログ、プロフ、掲示板、SNS、携帯無料メール) 4 サブアドの仕組み(ネット上の覆面=匿名性が犯罪を誘発する) 5 フィルタリングの効果 6 ペアレンタルコントロール 7 子どもを守る家庭の5ヶ条 ① 使い方のきまりをつくりましょう。 (わが家のきまり) ② フィルタリングなどを利用しましょう。(親としての責任) ③ ダイレクトコンタクトをさせない。 (絶対にさせない!) ④ 親子で使い方を話し合いましょう。 (子どもを理解する) ⑤ 情報を共有しましょう。 (学校・PTA等と連携する) ○ 9 わが家では中1から携帯を持たせている。インターネットでのゲ ームも友達同士でやっていて、どこへアクセスしているか心配もし ているが、親子同士で利用の仕方について話し合いたいと思う。 参加者の声 ○ ネット、携帯電話の危険性は分かっているつもりだったが、再認 識の場となった。 10 その他 ◇ 本校職員につき講師料無料 - 42 - <ミニ学習会資料> ネット社会から子どもを守るために 瑞穂市立 穂積中学校PTA ・中学生がよく使用している 「プロフ」が、様々な犯罪の入り口 になる可能性がある ・サブアドレスは履歴がまったく見 えないのでさらに恐ろしい世界! ・最近は本人名義にすると自動的に フィルタリングされるようになっている ・各家庭に応じ、必要なフィルタリン グをかけるとよい (電話番号、アドレス、サイト、時間な どを指定できる) - 43 - 持たせないこともひとつの方法だが、禁止するのではなく便利な道具 として上手に付き合わせるには、親として何をすべきか? 親として 自分の子供を きちんと見守 る責任がある 結論としてNet社会も実社会と同じで『人間力』を磨くことが大切! ・正しい判断ができる「人間力」があれば、トラブルに巻き込まれにくい ・保護者は、まず、子供の心を知ることが必要 ・心の寂しい子にしない様に、親子のコミュニケーションを大切にする ・愛情がある温かい家庭があれば、子供は直ぐに親に相談するので、大きな被害に あうことはない - 44 - ネット問題講演会開催実績一覧 本年度までに、ネット問題に関する講演会を実施された概要を報告させていただきます。講演の評判や講師料等については、当該PTAにお問い合わせいただくなど 今後の参考にしていただければ幸いです。 記載漏れがありました場合には、お許し下さい。 主催者 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 開催時期 高山 南小 八百津東部中P H.19.7 中原小校区 H.19.7 山手小P H.19.10 坂本中P H.19.10 那加中とPTA 研修委員会 H.19.11 下呂 南中P H.19.11 安井小P H.19.11 日枝中P H.20度 席田小P H.20.1 生津小P H.20.3 上原小学校P H.20.3 湯屋小P H.20.4 生津小P H.20.6 国府中P H.20.6 坂祝中P H.20.6 八百津中P H.20.6 高山 北小P H.20.6 武儀中P H.20.6 旭ヶ丘中P H.20.6 河合中P H.20.7 駄知中 H.20.7 上之郷小中P H.20.7 東濃地区 PTA連合会 西濃地区 PTA連合会 穂積小P本部 H.20.8 那加第三小P H.20.10 島小P H.20.10 H.20.9 H.20.9 岐市P第2ブロック 川島中 H.20.10 小泉中P H.20.10 土岐市PTA 連合会 加子母小中P H.20.10 揖東中P H.20.10 金山中 学年P 大野町東小P H.20.11 H.20.10 H.20.11 講 師 名 ・ 「演 題」 ㈱NTTドコモ岐阜支店営業部 植村氏、小林氏 「ケータイ安全教室」 PTA地区懇談会 意見交換会 「子どもの安全」OCインターネット、携帯電話 服部達明氏(総務省東海総合通信局) 「インターネット、携帯電話について」 山手小教員 山田庄司氏 「情報モラルとパソコン講座」 PCスクールの経営者 「インターネット講習会」 各務原警察署生活安全課課長 「少年をとりまく環境への対応」 下呂市学校教育課 担当者 「インターネットの実態」 大垣市情報工房 担当者 「チェンメールの防止策」 e-ネットキャラバン 榎正夫氏(名古屋市在住) 岐阜県教育委員会 上水流信秀氏 「インターネット・携帯と子どもたち(入門編)」 PTA会長(当時)鵜飼浩仁氏 「子ども(小学生)とインターネット」 西宗利氏(平成20年度下呂市教育研究所研究員) 「インターネットセーフティガイド」 勝川直人PTA会長 IT研修会「インターネットのセキュリティ対策について」 PTA会長(当時)鵜飼浩仁氏 「子どもとインターネット ~インターネットの危険性~」 NPO日本ネットワークセキュリティ協会 経済産業省+県警 「これだけは知っておきたいインターネット安全教室」 eネットキャラバン 古川真司氏、松原彰氏 「情報モラル研修会」 加茂警察署 生活安全課 課長 斉藤憲二氏 「考えよう 子どもと携帯電話」 大内邦光氏(総務省東海総合通信局) 「インターネットの実態安心安全な利用法」 吉田 瀧洋 氏(株式会社ハイパーブレイン) 「子どもたちをインターネットの危険性から守るために」 総務省東海総合通信局 早川由晃氏 「親と子のコミュニケーションの大切さとネット利用の現状」 飛騨教育事務所 課長補佐 谷口和人氏 「携帯電話やインターネットに潜む危険」 多治見警察署 生活安全課 田中聡氏 「ケータイ・ケーホー!」「デートDVってなに?」 可児警察署生活安全課 原田茂氏 「子どもたちをネット犯罪から守るために」 多治見警察署 佐々木知絵氏 「親として子どもに携帯電話・インターネットをどう使わせるか」 大垣市教育委員会 尾形佳隆氏 「ネットに生きる子どもたち~インターネットの光と影~」 eネットキャラバン KDDI 土橋氏、小池氏 「子育て研修会、考えてみませんか?インターネットの安心・安全について」 大石英文校長 「子どもとインターネット」 永坂武城氏 「子どもは知らない!親が教える情報モラル13のポイント」 各務原警察署 生活安全課 担当者 「携帯やインターネットの危険性」 岐阜県立わかあゆ学園 小木曽敏樹氏 「携帯電話に潜む危険性」 岐阜県教育委員会 上水流信秀氏 (市P研究大会 分科会) 「親や大人が知らないケータイやネットの有害情報の世界」 岐阜県教育委員会 上水流信秀氏 「親や大人が知らないケータイやネットの有害情報の世界」 不破中学校教諭 桜井浩樹氏 「中学生のインターネット・携帯電話の実情について」 市教委 「情報社会」 岐阜県教育委員会 上水流 信秀氏 「携帯・ネットの向こう側の実態」 - 45 - 対象者 保護者 子ども 教職員 地域人 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 主催者 36 37 38 39 40 41 緑苑小P 下羽栗小校区 H.20.11 南濃中P H.20.11 糸貫中P H.20.11 高山市P連合会 H.20.11 朝日小学校 H.20.12 笠松小P H.20.12 44 45 46 坂本小P H.20.12 田尻小P H.20.12 武芸川中P H.21.1 美濃加茂東中P H.21.1 恵那東中P H.21.2 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 大井第二小 H.21.2 相生小P H.21.2 恵那東中P H.21.2 白川北小P H.21.2 竹原小P 竹原中P 宇留生小P H.21.2 白川中校区 H.21.3 席田小P H.21.3 洞戸中P H.21.4 東部中P H.21.4 美濃加茂中 H.21.5 鵜沼中P H.21.5 七宗町青少年 育成町民会議 養基小P H.21.5 竹鼻小校区 四校合同 羽島中央中 H.21.5 稲羽西小P H.21.5 下呂市P連合会 H.21.5 富野中 H.21.6 古川小P H.21.6 陵南小P H.21.6 中島中学校P 母親委員会 高鷲中P H.21.6 H.21.2 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 H.21.5 H.21.5 H.21.6 対象者 保護者 子ども 教職員 地域人 ○ H.20.11 岐阜中警察署 生活安全課 42 43 講 師 名 ・ 「演 題」 開催時期 「ネット犯罪による被害防止教室」 岐阜県総合教育センター 情報担当 丹羽健一氏 「親や大人が知らないケータイやネットの有害情報の世界」 大垣市教委 教育研究所 情報センター 尾形佳隆氏 「ネットに生きる子どもたち~インターネットの光と影~」 岐阜県教育委員会 上水流 信秀氏 「子どもを有害サイトから守るために」 反中直子氏、中谷和彦氏 「携帯電話を使ったインターネットによる犯罪、甘く見られがちなネット社会の怖さ」 古家智之(本校職員) 「携帯やインターネットの怖さ」 ミンツ代表 森下裕史氏 「楽しいケータイ、こわいケータイ」第1部 5・6年児童と保護者 「ケータイ文化の闇から子どもを守るには」第2部 保護者 岐阜県教育委員会 上水流 信秀氏 「親や大人が知らないケータイ・ネットの有害情報の世界」 総務省東海総合通信局 瀧藤章司氏 「eネット安心講座」 株式会社ハイパーブレイン 吉田瀧洋氏 「インターネットや携帯電話を安全に使うために」 東中学校 生徒指導主事 「親子で考えよう ネットの正しい安全な使い方 青少年メディア研究協会AMS啓発事業部ねちずん村 下田太一氏 Ⅰ部 携帯電話の落とし穴 Ⅱ部 携帯電話と子どもたち IT寺子屋 山口氏 「携帯を持たせる時のルールについて」 総務省東海総合通信局 瀧藤章司氏 「情報講演会」 特定非営利法人 青少年メディア研究協会 下田太一氏 「携帯電話の利用方法」 白川北小学校 教頭安江定夫氏 「情報モラルについて学ぼう」 下呂警察署 五ケ山氏 「インターネット犯罪」 eーネットキャラバン 担当者 「ケータイ・インターネットによる有害情報を防ぐ方法」 岐阜県教育委員会 上水流 信秀氏 (白川村教委と共催) 「親や大人が知らないネット・ケータイでの人権侵害」 岐阜県教育委員会教育研修課 課長補佐 上水流信秀氏 情報化社会におけるモラルを考える学習会 KDDIから派遣された講師 安全携帯電話教室 ドコモサービス東海 大野弘美氏、野上智子氏 (ネット安全・安心ぎふコンソーシアム) 「子どもをトラブルから守るために「ケータイ安全教室」」 加茂警察署 生活安全課 谷口高浩氏 「情報モラルについて」 東海学院大学短期大学 情報館館長 今井昌彦氏 『「ゲーム」「ケータイ」が子どもたちに及ぼす影響力』 ~今、問われるコミュニケーションの重要性~ ビデオ研修 「ちょっと待ってケータイ」~子どもの携帯電話を考える~ ビデオ学習会 「携帯持たせて大丈夫?」「学校裏サイト新たないじめ」 岐阜県教育委員会教育研修課 課長補佐 上水流信秀氏 「情報化社会を生きる子どもたちとどう向き合えばよいか。」 NPO法人企業研究会 和田翔太氏 他2名 「考えよう 携帯」 NTT Docomo 「ケータイ安全教室」 中谷和彦先生(下呂市立金山小学校) 「甘く見られがちなネットの問題」 吉田龍洋氏 「インターネット・携帯の危険性」 吉清忍氏 『学ぼう「インターネットトラブル」から子どもたちを守るために』 東海学院大学短期大学部 今井昌彦氏 「ゲーム」「携帯電話」 中津川市立田瀬小学校 榎本喜年氏 eネットキャラバン NTT西日本 松本真一氏 「eネット安全・安心講座」 - 46 - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 主催者 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 開催時期 美濃加茂西中P H.21.6 北陵中 H.21.6 御嵩小P H.21.6 美濃加茂西中P H.21.6 双葉中P H.21.6 落合中P H.21.6 坂祝小P H.21.6 白川町 教育委員会 足近小P H.21.6 北和中P H.21.6 本田小P H.21.6 生津小P H.21.6 金山中 H.21.6 市橋小P H.21.7 鶉小P H.21.7 宮中 H.21.7 東山中P H.21.7 中山中P H.21.7 松倉中P H.21.7 堀津小P H.21.7 坂下中校区 H.21.7 精華小P H.21.7 吉里小P H.21.7 濃南中P H.21.7 養老町PTA 連合会 美濃加茂市 連合PTA 谷汲中P H.21.7 坂内小中P H.21.7 大野西小P H.21.7 揖斐川中P H.21.7 穂積中P H.21.7 小坂中 H.21.7 北方中P H.21.7 芥見小P H.21.8 桜丘中校区P H.21.8 池田中P H.21.8 伊奈波中 H.21.9 H.21.6 H.21.7 H.21.7 105 106 107 岐市P第3ブロック 講 師 名 ・ 「演 題」 eネットキャラバン KDDI 駒田弘次氏 「子どもをインターネットのトラブルから守る」 多治見警察署 少年係長 亀山真弘氏 「サイバー犯罪の傾向と対策」 御嵩町教育委員会 担当職員 「携帯電話の恐怖」 KDDI株式会社 駒田弘次氏(eネットキャラバン) 「子どもをインターネットのトラブルから守る」 富加町教育長 山田孝幸氏 「挨拶の中で、ケータイの実態や望ましい対応のあり方にふれていただいた」 中津川警察署 生活安全課 課長 江川喜久氏 「携帯電話の活用と危険性について」 岐阜県教育委員会 上水流信秀氏 「親や大人が知らないケータイやネットの有害情報の世界」 岐阜県教育委員会 上水流信秀氏 「親や大人が知らないケータイやネットの有害情報の世界」 岐阜羽島警察署安全生活課警部補 熊崎恵美子氏 PTA「防犯講話」~携帯電話の使い方~ KDDI株式会社 安藤歩氏(eネットキャラバン) 「ネット社会の7つの常識」(2部構成) e-ネットキャラバン選任講師 NTT西日本 松井 真一氏 「ネットトラブルに巻き込まれないために」 PTA会長(当時)鵜飼浩仁氏 「インターネットってすごいの?それともあぶないの?」 事務所生徒指導主事 「ネット社会に潜む危険」 KDDI㈱ 駒田弘次氏 e-ネットキャラバン 大野弘美氏、森山絵里香氏 NTTDocomo東海支社インストラクター 「ケータイ安全教室」 駒田弘次氏、 KDDI中部総支社 「ケータイ安全・安心利用研修会」 金山中学校教諭 中谷和彦氏、 ネット安全安心ぎふコンソーシアム 駒田氏 「ネット社会の危険性」 高山警察署 生活安全課 北純一巡査部長 「携帯・パソコンの落とし穴について」 高山警察署 生活安全課係長 黒淵勉氏 「ケイタイ及びパソコン使用に潜む危険性」 NPO法人 企業教育研究会 「考えよう ケータイ「人間関係編」 多治見警察署 少年補導員 佐々木智恵氏 「携帯電話の利用と犯罪防止」 KDDI株式会社 安藤歩氏 (ネット安全・安心ぎふコンソーシアム活用) 「情報モラル研修会「ネット犯罪・トラブルから身を守るために」 岐阜県警察署 サイバー犯罪専門 後藤氏 「インターネットの危険性」 KDDI中部総支社管理部 駒田弘次氏(ネット安全・安心ぎふコンソーシアム) 「ケータイの安心・安全利用について」 岐阜県教育委員会 上水流信秀氏 「親や大人が知らないケータイやネットの有害情報の世界」 KDDI株式会社 小池浩二氏(eネットキャラバン) 「ケータイ・ネットの被害から子どもたちを守る」 DVDによる研修会 「携帯電話に潜む危険性」 ビデオ学習会 「考えよう ケータイ」 大野西小学校 教諭 小寺千秋氏 「情報化社会と子ども」 ビデオ学習会 「お子さんのケータイは安全・安心ですか?」 松井 浩 穂積中学校教諭 「ネット社会から子どもを守るために」 西宗利氏 「インターネットや携帯電話の危険」 岐阜県能力開花支援事業 登録講師 小林賢二氏 「青少年をとりまく薬物・性・インターネット」 NPOアツマールぎふ 太田初枝氏 「インターネット安全教育」 東海学院大学短期大学部 今井昌彦氏 「ゲーム携帯などのメディアが子どもに及ぼす影響について」 ~今問われているコミュニケーションの重要性~ 池田中学校校長 横山隆光氏 地区懇談会にて講話グループ討議 「携帯電話について」 桑原利光 課長補佐 「子どもの心の発達とケータイ」 - 47 - 対象者 保護者 子ども 教職員 地域人 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 主催者 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 対象者 保護者 子ども 教職員 地域人 下呂中 H.21.10 泉西小P H.21.10 仁木小P H.21.10 大藪小 H.21.10 穂積中P H.21.10 下呂中P 下呂中 板取中P H.21.10 東長良中 一年学年委員 H.21.11 恵那市P連合会 H.21.11 安八町 教育委員会 伏見小P H.21.11 共和中P H.21.11 板取中校区 H.21.11 中津川市 PTA連合会 宮田小P H.21.11 花里小P H.21.11 倉知小P H.21.12 丹生川中P H.21.12 北方中P H.21.12 八木山小P H.22.1 総務省 東海総合通信局 吉清忍氏 ○ 「e-ネット安心講座」 谷口和人氏 ○ ○ 「ネット社会に潜む危険」「ネット社会に生きる力を育てたい」 NTTドコモ ケータイ安全事務局 ○ 「ケータイ安全教室 ~子どもをトラブルから守るために~」 東海学院大学短期大学部 今井昌彦氏 ○ ○ 「ゲーム携帯などのメディアが子どもに及ぼす影響について」 ドコモサービス東海㈱ケータイ安心インストラクター森山氏、奥村氏 ○ 「子どもをトラブルから守るために」 ドコモサービス東海㈱ケータイ安心インストラクター森山氏、奥村氏 ○ ○ 「情報モラル」 岐阜中警察署 ○ ○ 「防犯教室」 須田道康氏 NPO法人ギンブナの会理事長 ○ 「子どもがはまるネットの世界」 上水流信秀氏 ○ ○ 「子どもたちのケータイ・ネットの世界~私たちの知らないところで何が起こっているのか~」 上水流信秀氏 ○ ○ 「ケイタイ・ネットどこが危険?」 安藤歩氏 ○ ○ 「携帯電話の使用にかかわるトラブルについて」 遠藤哲氏 「インターネットの実態、安心安全な利用法」 酒井統康氏 (岐阜県教育委員会教育研修課を通して依頼) 「子どもたちを被害者にも加害者にもさせないために」 ○ ~子どもを守る家庭の5ヶ条~ 下呂中 主幹教諭 北条裕也 (3年生の親子) ○ ○ 「ネット安全教室」 多治見警察署 少年補導員 佐々木知絵氏(5・6年) ○ ○ 「ケータイ・ケーホー!講座」 輪之内町教育委員会 大倉格郎氏 ○ 「情報モラル」 大藪小学校教諭 長屋英人氏 ○ 「携帯・ネット どこが危険?」 上水流信秀課長補佐 ○ 「ケータイ・ネットの有害情報の世界 ~今!学校・家庭でしなければならない事!~」 北條裕也氏 ○ ○ 「ネット安全教室 ネット社会の危険への対応」 岐阜県教育委員会 上水流信秀氏 ○ ○ 「ケータイ・ネット どこがキケン?」 寺崎正人主査 岐阜市教育研究所 ○ ○ 「ケータイの使い方」 Logicalkit 下田太一氏 市P連 「保護者を対象とした成人対象講演会」 NTTドコモ ケータイ安全事務局予定 (小6児童と保護者) ○ ○ 「安心・安全な携帯電話の持たせ方」予定 岐阜県教育委員会 上水流信秀氏 ○ 「携帯・パソコンとの付き合い方」 岐阜県教育委員会 上水流信秀氏 ○ 「携帯・パソコンとの付き合い方」 岐阜県教育委員会 上水流信秀氏 ○ ○ 「ケータイ・ネットどこがキケン?」 岐阜県教育委員会 上水流信秀氏 ○ 「親や大人の知らないケータイ・ネットの世界」 坂田浩一教諭(高山市宮小学校) ○ 「大人の知らないネット・ケータイの世界」 荘川中学校 蒲校長 ○ 「携帯電話、インターネットに潜む危険」 関警察署 生活安全課 澤氏 ○ 「ネットワークに潜む危険」 谷口和人氏 ○ ○ 「ネット社会に潜む危険性」 舟口三千代氏 ○ ○ 「ネットの怖さを知り、自分を守ろう。」 東海学院大学短期大学部 今井昌彦氏・情報館館長 ○ 宮小P H.22.1 未定 美濃北中P H.22.1 那加第一小P H.22.2 岐阜県教育委員会 上水流信秀氏 未定 東海学院大学短期大学部 今井昌彦氏 博愛小P H.21.9 北稜中P 母親委員会 青山中P H.21.9 桜丘中校区 H.21.9 不破中P H.21.10 岩手小P H.21.10 長森中P H.21.10 緑ヶ丘中P H.21.10 岩邑小、中P H.21.10 美濃中P H.21.10 大矢田小P H.21.10 美濃市連合PTA H.21.10 (中有知小) 阿木小中P H.21.10 H.21.9 120 121 講 師 名 ・ 「演 題」 開催時期 H.21.11 H.21.11 H.21.11 - 48 - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
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