防炎防火対象物・複合用途防火対象物

≪防炎 に関す る用語の知識 ・7≫
防炎防火対象物 ・
複合用途防火対象物
②高層建築物 (高さ31mを超える建築物)
からに)項まで、(5)項
イ、(6)項
、
③消防法施行令(1)項
1. は じめ に
消 防法 で は、 次表 に示 す よ うに防火対 象物 の用
イか ら2 0 項まで3 2 に分 類 し、 そ の用
途 に よ り( 1 ) 項
(9)項
イ、0 項 口及 び ( 1 6 の3 ) 項 に掲 げ る用途
途、 規模 等 に応 じて消 防用 設備 等 の 設 置 の義務 付
け な ど行 って い る。
④ 工事 中の建築物 その他 の工作物 (プラッ トホー
ムの上屋 等、 自治省令で定め るものを除 く。)
2 . 防 炎 防火対象物
防炎防火対象物 とは、広義 には、防炎物品 (防
炎対象物 品又はその材料 の うち、防炎性能 を有す
るもの をい う。)を使用 しなければな らない防火対
象物 として、消 防法第 8条 の 3第 1項 の規定によ
り次 に掲 げ るもの をい う。
①地下街
に使 用 され る防火対象物
狭義 には、消防法令上では、上記③ に掲げる防
火対象物 のこ とをい って い る。
消防 白書にお いては、防炎防火対象物 を広義 に
解釈 して い るようである。ただ し、工事 中の建築
物その他 の工 作物 につ いては、何ずれの用途に も
属 さない場合、工事終 了後対象外 となる場合等 の
理由か ら、防炎防火対象物 か ら除外 して取 り扱わ
れて い る。
▼ 東京 ・銀座。 ネオ ンの輝 く夜 の 雑居 ビ
ル (複合用途 防火対象物 )群 。
>東 京 有 楽 町 マリ オ ン
防炎 ニュー スNo101(1990年
2月 )
合計 が、防火対象物の延面積 の10%以 下でかつ300
m2以下 の場合 などは、複合用途防火対象物 とは し
ないで、主 たる用途 に供す る防火対象物 とされて
3。 複 合 用 途 防 火対 象 物
複合用途防火対象物 とは、消防法では、消防法
施行令 (以下 「
令」 とい う)別 表第一に指定 した
用途のうち、(1)項
からα
D項までの用途のいずれか
に該当する 1つ の用途 を含む異なる2以 上 の用途
に供 される防火対象物 をいい、令男1表第 100項イ
又は口に掲げる防火対象物 を指 している。
い る。
防炎規制にお いて、複合用途防火対象物は、00
項 を構成す る用途ご とに防炎物品の使用 の要否 を
決定す ることとされて い る。一 ― (令第 4条 の 3
第 2項)。
異なる 2以 上 の用途 とは、例えば、次の ような
もの をい う。①百貨店 (に)項)と ホテル (aD項イ)
の組合せ (00項イ)② 倉庫 (l141項
)と 事務所 (OD
(00項
口)、③作業場 (00項イ)と 住
項)の 組合せ
宅 (令別表第 1に 掲げる用途ではない)の 組合せ
(00項口)、④劇場 ((1)項
口)
イ)と 公会堂 ((1)項
例 えば、1階 、2階 が物 品販売店舗 (に)項)、3
階 ∼ 7階 が共同住宅 《動項 口)と い う防火対象物
は、00項イの防火対象物に該 当す るが、当該防火
対象物 に設け られるカー テ ン、 じゅうたん等 を防
炎物品 としなければならない用途は、1階 、 2階
の物品販売店舗部分 である。
の組合せ (00項イ)。
ただし異なる2以 上 の用途であっても、デパー
なお、平成元年版消防 白書によれば、平成元年
3月 31日現 在 の 防炎 防火対 象物 の数 は、全 国 で
682,892件であ り、 この うち00項イは254,505件、
〔0項 口 (0項 口 を含む もの)は 4,564件であ り、全
トにおける駐車場や、学校における学生食堂の よ
うに、主たる用途に機能的に従属する用途である
場合、又は主たる用途以外の用途部分の延面積の
表
ロ
固
凹
令別表第一
ロ
■l
0
ω
ω
0
0
1/Nl
0
0
料理店 そ の他 これらに類す るも の
飲待
食合`
店
ll
ロ イ
劇場、映画館 、演芸場又は観覧場
公会堂 又は集会場
ロイ
イ キ ャ バ レー 、 カ フ エー 、 ナ イ ト ク ラ ブ そ の他 こ れ ら に 類 す る も の
口 遊 技 場 又 は ダ ン ス ホ ー ル
ロ イ
lal
百貨店、
マー ケ ットそ の他 の物品販売業を営 む店舗 又は展示場
病院、診療所 又は助産所
ロ イ
旅館、 ホテ ル又は宿 泊所
寄宿合、下宿 又は共同住宅
祉
碗毒炉財州膨象尉引雄ぎ姥臥鍬鞭碗界に職警勧耐r顔赳碗謝、期に
携触蔀 ︵
福
︵
障害者を収容するも のに限る。
、精神薄弱者援護施設又は精神障害者社会復帰
︶
施
颯
稚園、盲学校、聾学校又は養護学校
小学校、中学校、高等学校、高等専門学校、大学、専修学校、各種学校その他 こ
れら に類す るも の
図書館、博物館、美術館その他 これらに類するも の
ロ イ
公衆浴場 のうち、蒸気浴場、熱気浴場その他 これらに類するも の
イに掲げる公衆浴場以外 の公衆浴場
車両 の停車場又は船舶若しくは航空機 の発着場 ︵
旅客 の乗降又は待合 いの用に供
する建築物 に限る。
︶
神社、寺院、教会その他 これらに類するも の
イ エ場 又は作業場
口 映画 スタ ジオ又はテ レビスタ ジオ
ロ イ
自動車車庫又は駐車場
飛行機又は回転翼航空機 の格納庫
倉庫
2月 )
イ
前各項に該当しな い事業場
防炎 ニ ュー スN o 1 0 1 ( 1 9 9 0 年
∞
複合用途防火対象物 のうち、その 一部がい項から四項まで、ω項イ、い項又
はい項イに掲げる防火対象物 の用途に供されているも の
イに掲げる複合用途防火対象物以外 の複合用途防火対象物
地 下街
延長五十 メート ル以上 のアー ケード
文化財保護法 ︵
昭和二十五年法律第二百十四号︶ の規定によ って重要文化財、重
要有形民俗文化財、史跡若しくは重要な文化財として指定され、又は旧重要美術
品等 の保存に関する法律 ︵
昭和八年法律第四十三号︶ の規定 によ って重要美術品
として認定された建造物
自治省令 で定 める舟車
市 町村長 の指定す る山林
牢一
︿の こ
0
建築物 の地階 →六のこ項 に掲げ るも のの各 階を除く。︶ で連続し て地下道 に面し て
設けられ たも のと当該地下道 とを合 わせたも の ︵
0項 から①項ま で、0 項イ、い
項又はい項イ に掲 げ る防 火対象物 の用途 に供 され る部 分が存す るも のに限 る。︶
∞
→一
ハの こ
一
〇
∞
体 の37.9%を 占め る。