林芙美子文学賞の概要 - 北九州市

担当:市民文化スポーツ局文学館(571-1505)
林芙美子文学賞の概要
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趣 旨
「放浪記」や「浮雲」などの作品で知られ、その生涯にわたり庶民に寄
り添って創作を続けた本市にゆかりの深い作家・林芙美子は、短編小説
の名手としても知られる。これまで24回にわたって実施してきた自分
史文学賞を継承・発展させ、林芙美子にちなんだ文学賞を実施すること
で、北九州市文化振興計画の重要な柱である「人材育成」への寄与と、
本市の文学的土壌の全国発信をねらう。
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募集内容
(1)オリジナル未発表作品
(2)テーマ及びジャンルは不問
(3)原稿用紙50枚以内の日本語で書かれたもの
※年齢・性別・居住地などの応募資格は設けないが、本賞の受賞が文壇へ
の足がかりとなることを期する。
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選考委員
井上荒野、角田光代、川上未映子
※ プロフィールは別紙のとおり
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賞
大賞1編/賞金100万円及び「婦人公論」(中央公論新社)への掲載
佳作2編以内(作品応募、選考状況による)
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主 催
北九州市
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協
力
株式会社 中央公論新社
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運営体制
この賞は、明日の文壇を担う人材を広く求め、発掘していくため、広報、
や作品募集は全国に向けて発信するが、下読みを地元文学協会に担当して
もらうなど、地域ぐるみで支えていく文学賞を目指す。
林芙美子文学賞スケジュール
26年 5月下旬
7月上旬
事前告知<5/21 記者発表・雑誌婦人公論誌上(5/22 発売)>
上旬:募集要項公表
8月
9月
作品募集 8/1∼9/30
事前審査
10月
9月上旬∼11月末
11月
12月
27年 1月
2月
中旬:最終候補作品決定
下旬:本審査・受賞者発表→結果通知
下旬:表彰式(北九州市)
3月
4月
1
下旬:雑誌掲載
作品募集
(1)広報宣伝 平成26年5月下旬 記者発表、雑誌掲載
平成26年7月∼「募集要項」配布開始
(2)作品受付 平成26年8月1日∼9月30日(当日消印有効)
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作品選考
(1)事前審査(平成26年9月∼11月末)
(2)最終候補作品決定(平成26年12月中旬)
(3)最終審査・発表(平成27年1月下旬)
大賞1編、佳作(2編以内)
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表彰式
(1)時期 平成27年2月下旬
(2)会場 北九州市内
(3)内容
①賞(表彰楯)、賞金(目録)の授与
②審査講評(3審査員による鼎談)
井上 荒野(いのうえ あれの)
1961 年 2 月 4 日生(54 歳)
東京都出身 小説家
最終学歴 成蹊大学文学部英米文学科
代表作『切羽へ』(2008 年)
小説家井上光晴の長女に生まれる。調布市立第三中学校、玉川学園高等部を経
て、卒。1989 年、
「わたしのヌレエフ」で第 1 回フェミナ賞受賞するが、その後
小説を書けなくなる。絵本の翻訳などをしていたが、2001 年に『もう切るわ』
で再起。2004 年、『潤一』で第 11 回島清恋愛文学賞、2008 年、『切羽へ』で直
木賞受賞。2011 年、
『そこへ行くな』で中央公論文芸賞受賞。現在、トーハン発
行の新刊ニュース(月刊)で短編小説を連載中。
主な受賞歴
2008 年 - 第 139 回直木三十五賞(『切羽へ』)
2011 年 - 第 6 回中央公論文芸賞
角田 光代(かくた みつよ)
1967 年 3 月 8 日生(46 歳)
神奈川県横浜市出身 小説家・翻訳家
最終学歴 早稲田大学第一文学部文芸科
撮影・三原久明
代表作 『対岸の彼女』(2004 年)、『八日目の蝉』(2007 年)
早稲田大学第一文学部文芸専修卒業。大学を卒業して 1 年後の 1990 年、「幸福
な遊戯」で第 9 回海燕新人文学賞を受賞し、角田光代としてデビュー。1996 年
に『まどろむ夜の UFO』で野間文芸新人賞を受賞したほか、数度芥川賞の候補に
挙がった。2005 年、『対岸の彼女』で第 132 回直木三十五賞受賞。『キッドナッ
プツアー』など児童文学も手がけている。
受賞歴
1990 年
1996 年
1997 年
1999 年
2000 年
2003 年
2005 年
2006 年
2007 年
2011 年
2012 年
2012 年
-
第 9 回海燕新人文学賞(「幸福な遊戯」)
第 18 回野間文芸新人賞(『まどろむ夜の UFO』)
第 13 回坪田譲治文学賞(『ぼくはきみのおにいさん』)
第 46 回産経児童出版文化賞フジテレビ賞(『キッドナップ・ツアー』)
第 22 回路傍の石文学賞(『キッドナップ・ツアー』)
第 3 回婦人公論文芸賞(『空中庭園』)
第 132 回直木三十五賞(『対岸の彼女』)
第 32 回川端康成文学賞(「ロック母」)
第 2 回中央公論文芸賞(『八日目の蝉』)
第 22 回伊藤整文学賞(『ツリーハウス』)
第 25 回柴田錬三郎賞(『紙の月』)
第 40 回泉鏡花文学賞(『かなたの子』)
文学賞選考委員歴
R-18 文学賞(第 2 回/2003 年 - 第 7 回/2008 年・現職)
文藝賞(第 41 回/2004 年 - 第 44 回/2007 年・現職)
野間文芸新人賞(第 27 回/2005 年 - 第 29 回/2007 年・現職)
小説現代長編新人賞(第 1 回/2006 年 - 第 3 回/2008 年・現職)
小説宝石新人賞(第 1 回/2007 年 - 第 2 回/2008 年・現職)
すばる文学賞(第 31 回/2007 年 - ・現職)
川上 未映子(かわかみ みえこ)
1976 年 8 月 29 日生(36 歳)
大阪府大阪市出身 小説家、詩人、ミュージシャ
ン、女優
最終学歴 大阪市立工芸高等学校
日本大学通信教育部文理学部哲学科在学中
代表作 『乳と卵(らん)』、『ヘヴン』
大阪市立工芸高等学校卒業。昼間は本屋でアルバイトをしながらバンド活動、
夜は北新地の高級クラブでホステスをし、売れっ子になった。2002 年、ビクタ
ーエンタテインメントより川上三枝子名義でデビュー、その後、
「未映子」と改
名し音楽活動を行う。2007 年「わたくし率 イン 歯ー、または世界」を『早稲
田文学 0』に発表。同作で芥川賞候補作となり注目を集める。同年早稲田大学坪
内逍遙大賞奨励賞受賞。単行本『わたくし率 イン 歯ー、または世界』で野間
文芸新人賞候補・織田作之助賞候補となる。2008 年「乳と卵」で芥川賞受賞。
MFU が主催するベストデビュタント賞受賞、ヴォーグ・ジャパンが主催するウー
マン・オブ・ザ・イヤー受賞。2009 年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そ
らええわ』で中原中也賞受賞。2010 年、映画『パンドラの匣』でキネマ旬報新
人女優賞受賞。同作でおおさかシネマフェスティバル新人女優賞受賞。小説『ヘ
ヴン』で芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。紫式部文学賞受賞。
受賞歴
2007 年 第 1 回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞(『わたくし率 イン歯−、または
世界』『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』)
2008 年 第 138 回芥川龍之介賞(『乳と卵』)
2008 年 第 1 回池田晶子記念賞(『わたくし率 イン歯−、または世界』『そら頭
はでかいです、世界がすこんと入ります』)
2009 年 第 14 回中原中也賞(『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』)
2010 年 第 83 回キネマ旬報新人女優賞を受賞(『パンドラの匣』)
2010 年 第 5 回おおさかシネマフェスティバル新人女優賞
2010 年 第 60 回芸術選奨文部科学大臣新人賞『ヘヴン』)
2010 年 第 20 回紫式部文学賞(『ヘヴン』)
2013 年 第 43 回高見順賞(『水瓶』)
2013 年 第 49 回谷崎潤一郎賞(『愛の夢とか』)