鉱物鑑定士・鉱物鑑定士補 認定基準 - 益富地学会館

鉱物鑑定士・鉱物鑑定士補
1.主
認定基準
旨
地 学 およ び 地球 科学 に対 す る理 解 を深 める ため に 不可 欠 な、 鉱物 につ い ての 知 識普 及を 行う 指 導者 を
養 成 する こ とを 目的 とし て 、鉱 物 鑑定 士お よび 鉱 物鑑 定 士補 の認 定制 度 を設 け る。 一定 の認 定 基準 を 満
たした者について、公益財団法人益富地学会館が鉱物鑑定士および鉱物鑑定士補に認定する。
鉱 物 の肉 眼 鑑定 は、 野外 で の鉱 物 採集 や調 査研 究 にお い て重 要な 地学 的 情報 処 理能 力で あり 、 鉱物 名
は も ちろ ん のこ と、 鉱物 の 特徴 や 地質 の状 況も そ の場 で 予測 し、 把握 す るこ と がで きる 。ま た 、鉱 物 の
組合せでできている岩石についても同様のことが言える。
肉 眼 によ る 鉱物 の観 察を 通 して 、 鉱物 の魅 力に 触 れ、 自 然に 親し み、 自 然科 学 の楽 しさ を多 く の方 々
に実感してもらいたい。
2.益富地学会館が認定する鉱物鑑定士・鉱物鑑定士補の等級
級
鉱 物鑑定士 ・鉱物鑑定士 補
・下記5の認定資格・認定基準を満たす者。
・鉱物とは何か・鉱物と岩石の違い・鉱物採集のマナーやルール・鉱物の分
鉱物 鑑定士補
4~ 9級
類や整理の仕方などを理解している者。
・肉眼(ルーペ)の観察で、鉱物や岩石の識別ができ、その鉱物や岩石の性
質や産地の特徴について理解している者。
・ 下記5の認定資格・認定基準を満たす者。
鉱物 鑑定士
1~ 3級
・鉱物とは何か・鉱物と岩石の違い・鉱物採集のマナーやルール・鉱物の分
類や整理の仕方などを理解している者。
・肉眼(ルーペ)の観察で、鉱物や岩石等の識別に優れ、その鉱物や岩石の
の性質や産地の特徴について理解し、説明できる者。
名 誉鉱物鑑定 士
・益富地学会館の運営 に貢献し、鉱物鑑定士 ・鉱物鑑定士補認定制 度の普及
に携わった者。
特 別鉱物鑑定 士
鉱物学に精通し、益富地学会館に貢献した者。
3.益富地学会館が認定する鉱物鑑定士・鉱物鑑定士補の認定取得により、指導に当たるこ
とができる活動内容
下 記 のす べ ての 活動 内容 は 、益 富 地学 会館 を通 じ て、 鉱 物鑑 定士 ・鉱 物 鑑定 士 補と して 指導 に 当た る こ
ととする。
区
分
鉱物 鑑定士補
認定取得に よる鉱物 鑑定士・鉱物 鑑定士補 の活動内容
・ 益富 地学 会館 主催 の『 かわ らの 石観 察研 究会 』等 の鉱 物の 肉眼 鑑定 に関 わる 研 修
会や採集会に指導に当たることができる。
・益富地学会館主催の『かわらの石観察研究会』
『鉱物鑑定会』等の鉱物の肉眼鑑定
に関わる研修会や採集会に指導に当たることができる。
鉱物 鑑定士
・鉱物鑑定士補の鉱物鑑定検定や講習会等に指導に当たることができる。
(名 誉鉱物鑑定士 ) ・益富地学会館に鉱物鑑定の依頼があれば、鉱物鑑定に当たることができる。
(特 別鉱物鑑定士 ) ・ 益富 地学 会館 に鉱 物や 岩石 に関 する 講義 や授 業な どの 依頼 があ れば 指導 教育 に 当
たることができる。
・ 鉱物鑑定士としての指導経験や指導実績は、鉱物鑑定士2級以上の認定に活か
すことができる。(鉱物鑑定士2級以上の昇級あり。下記5の認定基準②)
4.鉱物鑑定士・鉱物鑑定士補認定制度の組織
鉱物鑑定士委員会
鉱物鑑定士委員会は、以下の者で組織する。
・委員長
:益富地学会館
・副委員長:益富地学会館
理事長
常務理事・評議員
・実行委員:益富地学会館研究委員2名・鉱物鑑定士4名
・認定料・鉱物鑑定検定料・会場等の運営に関する決定
・「鉱物鑑定検定」の実施
・特別鉱物鑑定士・名誉鉱物鑑定士・鉱物鑑定士・鉱物鑑定士補の認定
・機関誌「ストーンサークル」の発行
事
務
局
事務局は、益富地学会館内に置く
・「鉱物鑑定検定」の出願や認定申込の受付
・「鉱物鑑定検定」の結果や認定証の送付
・問合せの受付(下記8)
5.鉱物鑑定士・鉱物鑑定士補の認定資格・認定基準
3級~9級は、以下の認定基準①②③のどれか1つの項目を満たす者。
1級および2級は、①および②または③の項目を満たす者。
認定された者には、鉱物鑑定士・鉱物鑑定士補の認定証を発行する。
級
認定 基準①(検定 合格)
9
・8級を受講した者。
級
鉱
8
・8級検定に合格した者。
級
物
鑑
定
士
補
7
級
6
級
5
級
4
級
・7級検定に合格した者。
・規定の認定申請書を提出し
認定料を納めた者。
・6級検定に合格した者。
・規定の認定申請書を提出し
認定料を納めた者。
・5級検定に合格した者。
・規定の認定申請書を提出し
認定料を納めた者。
・4級検定に合格した者。
・規定の認定申請書を提出し
認定料を納めた者。
認定 基準②(申請 ・指導実 績)
認定 基準③(申請 ・推薦)
・3級検定に合格し、規定の
認定申請書を提出した者。
・鉱物鑑定士委員会で承認さ
れ、認定料を納めた者。
3
級
鉱
・2級を取得するには
①及び②または③
物
・鉱物鑑定士3級に登録され
・鉱物鑑定士3級に認定されて
ており、規定の認定申請書
おり、規定の認定申請書を提
を提出した者。
出した者。(鉱物鑑定士2名
・ 鉱物鑑定士3級として益富
鑑
地学会館主催の「鉱物鑑定
・『地学研究』などに、鉱物に
検定」や野外採集会などの
関する研究発表を1回以上
指導実績がある者。(ポイン
定
2
級
の推薦が必要である)
行っている者。
ト制で合計100点以上)
・500種以上の鉱物標本を所
「鉱物鑑定検定講師」10点
有している者、または管理し
「鉱物鑑定検定補助」5点
ている者。
「研究会や採集会講師」5点
・鉱物鑑定士委員会で承認さ
「地学研究などの報文」5点
れ、認定料を納めた者。
「地学研究などの論文」10~
100点
士
「鉱物鑑定や地学教室の講師」
5点
・ 鉱物鑑定や指導内容のすべ
ては、益富地学会館を通じ
て行うこととする。
・ 鉱物鑑定士委員会で承認さ
れ、認定料を納めた者。
・1級を取得するには
①及び②または③
・鉱物鑑定士2級に認定され
ており、規定の認定申請書を
おり、規定の認定申請書を提
提出した者。
出した者。(鉱物鑑定士2名
・ 鉱物鑑定士2級として、
1
・鉱物鑑定士2級に認定されて
の推薦が必要である)
益富地学会館主催の「鉱物鑑
・『地学研究』などに、鉱物に
定検定」や野外採集会などの
関する研究発表を3回以上
指 導 実 績 が あ る 者 。( ポ イ ン
行っている者。
ト制で合計100点以上、各 ・600種以上の鉱物標本を所
級
指導内容とポイント数は2
有している者、または管理し
級と同じ。)
ている者。
・ 鉱物鑑定や指導内容のすべ
ては、益富地学会館を通じ
て行うこととする。
・鉱物鑑定士委員会で承認さ
れ、認定料を納めた者。
・鉱物鑑定士委員会で承認さ
れ、認定料を納めた者。
6.鉱物鑑定士補及び鉱物鑑定士の認定料 (消費税を含む)
・鉱物鑑定士補及び鉱物鑑定士の認定料は、以下の通りである。
・ 益 富地 学 会館 認定 の鉱 物 鑑定 士 ・鉱 物鑑 定士 補 の認 定 を希 望す るも の は、 下 記の 認定 料を 納 める 必 要
がある。
鉱物 鑑定士補及び 鉱物鑑定 士の認定料( 消費税を 含む)
級
鉱物 鑑定士補
認 定料
鉱物 鑑定士
9
無
料
-
8
無
料
-
認定 料
7
¥3 ,000
-
6
¥3 ,000
-
5
¥5 ,000
-
4
¥5 ,000
-
3
-
¥2 0,000
2
-
¥2 0,000
1
-
¥2 0,000
・認定の申請は、任意である。
・鉱物鑑定士補や鉱物鑑定士の認定を希望しなくても、「鉱物鑑定検定」は受験できる。
但し、「鉱物鑑定検定」に合格していても、認定申請を受理されなければ「鉱物鑑定士・鉱物鑑定士
補」は名乗れない。
・認定申請の期限は、原則として検定合格から1年以内。
・認定の取り消しは、「鉱物鑑定士・鉱物鑑定士補」を名乗り、益富地学会館に不利益をもたらす場合
は認定を取り消す場合がある。
7.個人情報の取り扱いについて
益 富 地学 会 館認 定の 鉱物 鑑 定士 ・ 鉱物 鑑定 士補 の 認定 申 請に よっ て取 得 した 個 人情 報は 、認 定 証の 送 付
や鉱物鑑定士・鉱物鑑定士補の当該認定目的の遂行に必要な範囲で使用する。
鉱物鑑定士・鑑定士補認定の業務に関して得た個人情報は、原則として公開しない。
但し、以下に該当する場合は本人の同意なく当該第三者に情報の提供をすることがある。
1.法令に基づき、警察、裁判所等の国や地方の諸機関より、個人情報の開示が求められた場合
2.益富地学会館の権利や財産を保護するために開示が必要な場合
3.その他、正当な事由がある場合
本認定の申請者は、上記の事項について同意しているものとみなす。
8.鉱物鑑定士・鉱物鑑定士補の認定申請に関する問合せ
( 公財)益富地学会館内
「鉱物鑑定士委員会」事務局
〒602-8012 京都市上京区出水通烏丸西入 中出水町394
℡:075-441-3280
Fax:075-441-6897
http://www.masutomi.or.jp
E-mail: info@masutomi.or.jp
改正
2013年4月1日