豊橋市自 然史博物館研報 S c i .Rep.ToyohashiMus.Na t .Hist. , No.16, 39-47 , 2006 愛知県小学校校庭のチョウ類群集は学校間でどう異なるか 一主要出現種とその出現環境に着目して芹沢俊介 * .伊藤真由子**鈴木ゆかり* D i f f e r e n c e so fB u t t e r f l yCommunitiesamongS c h o o l y a r d si nA i c h iPrefecture, w i t hS p e c i a lR e f e r e n c et oCommonS p e c i e sa n dT h e i rP r e f e r r i n gE n v i r o n m e n t s *M , a ~ • oI *andYukariSuzuki ShunsukeSerizawa~, yuk t o* ~~ T. ( A b s t r a c t ) Theb u t t e r f l ycommunitiesi ns c h o o l y a r d sof18 s c h o o l si nAichiPr巴fecture ( 7i nKasugai , 6i nNishioand5 than 1 %i nanyoft h erht ee .Amongt h e s ecommonspecies , Y p t h i m aa r g u swasfoundmainlyi nt a l lherbareas , Ps eudezizo r i amaha , E ev re s i nNagoya)w巴re saer 巴lementary αrgiades, monitor巴d byt h etrans巴ct-count method Lyc aenap h l a e a sandE ru emabaceh .Dominancesof14iceps e sweremor巴 ew巴re foundm ai n l yi nlowher bareas , G raphiumsαrpedon,ilipaP andH e s t i n aj a p o n i c aw巴re foundmainlyi nt h ep l a c e swheretre巴s o rshrubsw巴re b o e t i c u swerefoundmainlyi nv巴getable gardens , andPa a nr r aguttata, ipoleP h y p e r b i u sw巴r巴 found mainlyi nflow ( t h eabo vefiv巴 common speci巴s plant巴d, oux t h u s P i e r i sr a p a eandLampides d a smathias, C y n t h i arac d u iandAr g y r e u j erga r d e n s . Thehexagonalgraphshowingt h er e l a t i v eabundanceofs i xs p e c i e sgroup gro up scorr巴sponding t op r e f e r r i n genvironm a d d i t i o n )i spropos巴d f o rt h emethodcompar en t sandr a r e l yapea ni gt h es t r u c t u r eofb u t t e r f l yco mmunit yi neachscholyard nir gsp巴cies gro s upin . 度 ,総出現種数,多様度指数 l λ の 3 つが有効で ある 緒 ことなどの 結論を得 た. 自 しかし ながら,こ のような 一つの 数値で示される環 チ ョウ 類群集の種構成や個体数は , 自然に対する人 境指標では, そ こにどのよう な種のチョウ がい たかと 為的撹乱の程度に対応し て大き く変化し,よい 環境指 いう 情報は 切り 捨てられて し まう . そこで , 各学校の 標となる(日浦, 校庭の環境特性をより明確に示す手法を開発する目 的 1973; 石井 ほか, 1991; 今井 ・夏原 , 1996; 青 材[J . 吉 尾, 2002; 吉田ほか , 2004 など ) . 伊 で,伊藤ほか (2005) の 調査結果 を ,それぞれ の種が 藤ほか (2005 ) は ,小中 学生が身近な生物を用いて 校 校庭内のどのよ う な環境に出現す るか という観点から 庭の環境を評価する手法を開発する目 的 で愛知県春日 再検討 してみた . 井市 , 西尾市 , 名 古屋市の 小 学校 18 校の校 庭のチョ 調査地と調査方法 ウ類群集を調査 し, 小学校校庭は 一般 の緑地や都市公 園に 比べて群集の多様度は 著しく低いが,相対個体密 度(調査距離 1km あたりの出現個体数)はそれほど低 調査地:調査 は , 愛知県春日井市の 小学校 7 校, 西 くないこと , 各校庭 の環境指標としては,相対個体密 尾市 の小 学校 6 校, 名古屋市の小学校 5 校を対象とし D ep mtra en to fBiology, ciA hiK y o i k uUniversity, Igaya-cho , K a r i y a448-8542 , J a p a n . M a t s u b a r aelE m ren at ySchool , Higashino-cho, K a s u g a i486-08 17, J a p a n . 原稿受付 2005 年 1 2 月 20 日. M an u csir p trec巴ived Dec . 20, 2 0 0 5 原稿受理 2006 年 2 月 7 日 . Manu cs r i p t peca tedF e b .7, 2 0 0 6 . * 愛知教育大学自然、科学系生物領域 . **春日井市立松原 小学校 キーワード :愛知県 , 校庭 , 出現環境,チョウ類群集 , ルートセン サス法 Keywords:A ich iPrefecture, schoolyard, prefe町ing environment, ub t t e r f l ycommunity, tcra esn -co u n tm et h o d 芹沢俊介・伊藤真由子 ・鈴木ゆかり 40 第 1 表.調査校の概要 Table1 .I n f o n n a t i o no ns t u d i e d lohcs s. 地域 学校名 春 日井市 玉川 小学校 玉野町 押沢台小学校 押沢台 2 丁目 高座小学校 高蔵寺町北 高森 台小学校 高森台 8 丁目 西藤山台小学校藤 山 台 5 丁目 西尾市 所在地 標高設立*児童数料敷地面積調査距離 (m) (年) (人) 95 1 9 5 3 246 (1 0 0m ') 175 . 3 周辺環境 (m ) 630 低層住宅 1 2 0 1 9 8 3 1 8 6 1 9 9 . 9 675 低層住 宅 70 1 9 0 9 5 6 5 81 7 . 6 525 低層住宅 1 3 5 1 9 7 3 384 222. 4 615 アパー ト 群 90 1 9 7 3 3 0 5 1 8 6 . 8 675 低層住宅 およびアパート群 藤 山 台小学校 藤山台 3 丁目 1 0 0 1 9 6 8 1 7 9 81 1 .2 660 低層 住宅およ びアパート群 中央台小 学校 中央 台 8 丁目 1 2 0 91 76 3 0 1 1 6 5 . 8 645 低層住宅およびアパート群 福地南部小学校熱池町古新田 5 1 9 0 6 352 691 .3 675 低層住宅お よ び田畑 福地北部小 学校鵜ケ池町大道 5 1 9 0 6 206 2 .5 8 670 低層住宅 および田畑 花ノ木小学校 高畠町 。 1 9 5 2 619 20 6 . 2 700 低層 住宅 西尾 小学校 錦城町 5 1 9 5 3 743 693 .1 990 低層 住宅 西 野 町小 学校 上町御所ノ下 5 1 9 8 4 277 4 4 0 . 0 710 田畑 米津小学校 米津町 5 91 79 436 582 . 4 975 低層住宅および田 畑 中村区靖国 町 。 91 46 8 1 5 1 0 3 . 1 645 低層住宅 千成小学校 中村区日ノ宮 町 。 19 5 9 420 21 5 . 7 565 低層住宅およびアパート 群 老松小 学校 中区千代田 5 1 9 0 9 220 71 . 3 545 ビル街 5 1 9 5 7 124 9 0 . 7 480 ピル 街 3 5 1 9 6 2 412 041 .9 625 アパー ト 群 名古屋市稲葉地小学校 千早小 学校 中区新栄 鳴子小学校 緑区鳴子町 *設立 . 現在の敷地に設立された年. **児童数 : 2003 年 4 月 l 日現在 . て 行 った. 各 学校の名称 ,所在地と標高 , 設立年(現 2003 年 4 月下旬 から 11 月上 旬 までの 14 回の結果, 春 在の敷 地 にその学校が設立された年), 2003 年 4 月の 日井市の 学校については春先 の デ ータがない 2001 年 児童数,敷地面積,センサス ル ートの 長 さ,お よその と出現個体数が少なかった 2002 年 3 月およ び 11 月 を 周辺環境を第 I 表に示した . 除く 2002 年 4 月 上旬か ら 10 月下 旬 までの 14 回の 結 果 を使用 した . 調査期間と調 査者:春 日 井市の 7 校については , 2001 年 5 月から 2002 年 11 月にかけて伊藤が調査し , 西尾市の 6 校と名 古屋市の 5 校 について は 2003 年 4 月 法と して一般的 に用 いられているルートセンサス法 (山本, 1998 ) を 用いた.セン サスルー トは, 校庭内 ( 運 から 11 月 にか けて鈴木が調査し た . 調査は学校の授業等に影響を与えないため , 調査方法: 調査方法として は ,チ ョ ウ類の 群集調査 また児 動場中央部の裸地を除く)を 網羅 できるように 480 ~ 童の活動による撹乱をさけるために , 土 休日 の 10:00 990m の長さで設定し,そ の ル ー トをおよそ 20 ~ 30 分 ~ 1 3 : 30 (7 ~ 9 月は 調査開始時刻を 早 め 9・30 ~ 12 :00 ) かけ て ほほ同じ速度でゆ っ く り歩 きなが ら , 調査者 に実施し た .原則として月 2 回, なるべく 晴天ま たは の前方, 左右, 高さ そ れぞれ約 5m の範囲に出 現した 薄曇りで無風または微風の日を 選んで、 実施したが,調 すべてのチョウ類成虫を種ごとにカウントし,同時に 査日に土休日という制約があるため , 名古屋市の 6 月 その位置を約 1 /750 の地図上 に 記録 した. は l 回しか調査できなか っ た.結果的に , 調査回 数 は 査者の後方 か ら調査者を追い 越す ように飛来し た個体 春 日井市の 7 校が 32 回 , 西尾市の 6 校が 15 回, 名古屋 は , 重複カウ ン ト をさけ るた め , 数に 含め なか っ た . 市の 5 校が 14 固 となった . ただ し , 調 種の同定につ い ては主に目視 に よったが,同定困難 学校聞の比較に際しては,名古屋市の学校について な個体 についてはその場で捕虫網で捕獲し , 種名 を 確 は 2003 年 4 月下 旬か ら 11 月中旬までの 14 回の結果を 認した後,捕獲地点に放逐し た .現地で確認が困難な 全て使用し , 調査回数を そ ろえるため ,西 尾市の 学 種に つ い ては, 持ち帰 っ て 標本 を 作製し ,同 定を行っ 校 につ い て は出現個体数が少 な か っ た 4 月 上旬 を除 く た. クロアゲ ハ , モンキアゲハ,カ ラスアケ守ハ,ジ ャ ai 唱 oυ o u ギフチョウ コツバメ コミス日ン キマダラセセリ スジグロシロチョウ ダイミヨウセセリ ヒメジャノメ ルリタテハ コチヤパネセセリ オオチヤパネセセリ ルリシジミ ムラサキシジミ アカタテハ 「コンヤノメ キタテハ キアゲハ 黒色系アゲハ ジャノメチョウ ツマキチョウ テンダチョウ ウラギンシジミ モンキチョウ アオスジアゲハ ウラナミシジミ キチョウ % c. 名古屋市 B. 西尾市 キチョウ ツバメシジミ モンシロチョウ イチモンジセセリ アゲハ ベニ、ン刊ンミ ツマグロヒョウモン ウラギンシジミ 黒色系アゲハ キアゲハ ヒメアカタテハ ゴマダラチョウ チャパネセセリ ウラナミシジミ キタテハ ヒメジャノメ クロコノマチョウ オオチヤパネセセリ モンキチョウ サトキマダラヒカゲ ルリタテハ コムラサキ モンシロチョウ ヤマトシジミ イチモンジセセリ アオスジアゲハ ツマグロヒョウモン アゲハ ヒメアカタテハ チャパネセセリ ムラサキシジミ ウラギンシジミ ツバメシジミ キチョウ ウラナ=?ンジミ ベ二、 γリンミ モンキチョウ 黒色系アゲハ 0 . 0 1 ヤマトシジミ アオスジアゲハ ie si nt h r e ea r e a s F i g .1 . Dominanceo fe a c hceps ヒメアカタテハ ヒメウラナミジヤノメ チャパネセセリ アゲハ モンシロチョウ ツバメシジミ ベニシジミ イチモンジセセリ ツマグロヒョウモン ヤマトシジミ 3 地域における各種の優占率. 第 1 図. 4 1 小 学校校庭のチョウ類群集 100 % A. 春日井市 1 0 0 . 1 100 1 0 0 . 1 芹沢俊介 ・伊 藤真由子・鈴木ゆかり 42 コウアゲハ等については,少数であるが逆光等のため 1 位はヤマ トシ ジミが他を 引き離 して圧倒的 に多く, 目視による同定ができず捕獲もできなかった個体があ 全体の約 6 割を占めた . 2 位のモ ンシロチ ョウ ( 7 .7% ) ったこと か ら , 一括して「黒色系アゲハ 」とした. から 6 位のツマグロヒョ ウモ ン ( 6.1 %)までは優占率 の 差 が少なく, 7 位ヒメアカタ テハ ( 3.1 %) , 8 位チャ 校庭の環境区分:それぞれの種が校庭内のどの よう な場所に出現したかを知るた め, 植物が最も茂 る夏 期に校庭内全域を歩き回 り ,校庭 内を高草地 (草丈が パネセセ リ (2.1 %)と急激に落ち込み, 9 位以 下は更 に落ち込 んで優占率が 1 % 以下であった. 3 地 区に共通して ,優占 率は優 占順位が下 がるにつ 40cm 以上だ、った場所) ,低草地(草本類が存在するが, れて指数関数的には減少せず, 最 上位 の 1 ~ 2 種は優 草丈が 40cm 以下だ、った場所) , 木本地(木本が生育し 占率が突出して高く,その後は優占率 2 ~ 5 % 程度に ている場所,ツツジ等の低木が植栽されている場所も なるま でなだらかに低下 し ,そ れ以下で再 び急激に減 含む) ,菜園,花壇(プランタ一等が置かれてい る場 少した .この ことから,優占 率が突 出して高 い 1 ~2 所も含む) ,無植被地(建物, 舗装さ れた場所, 校庭 種が校庭 におけ る優占種,優 占種 を含めて次の落ち込 中央部など)に 区分した . み前の種が校庭の主要出現種,それ以下が稀出 現種と 判断 された.春日 井市のアオスジアゲハ,ウラナミシ 結果と考察 ジミ , モンキチョウの 3 種,名古屋市のヒメアカタテ ハ とチャパネセセ リ は落ち込み に かかってい るがまだ 1.校庭における優占種と主要出現種 出現率が比較的高 く, 主要出現種と も稀出現種ともつ 今回の調査で 出現し た全種のリストとその個体数 かなか ったが,便宜的に優占率 1% を超えたものは主 要 出 現種, は,伊藤ほか (2005 ) に 示した. 春日井市の 7 校では, 2 年間 32 回 の調査で, 7 科 35 種, 1 % 以下のも のは稀出現種に含めた . 結果 的に 3 地区 の主要 出 現種はほとんど一 致し,春日井市 3 ,974 個体 が確認された.黒色系アゲハは少 なくとも で主要出現種であ ったが西尾市でそう で、な かったのは クロアゲハ,モンキアゲハ, カラス アゲハを 含んでい ヒメウ ラナミジャ ノメ ,ウラナミ シジミの 2 種,西尾 たので,これらを含めると 37 種であった . 各種 の優 市で主要出 現種であ っ たが春日井市でそうでな かった 占率(第 l 図 A) のはゴマダラチョウ l 種のみであり , を見ると,ヤマ トシ ジミが 47. 1 % で 名古屋市の主要 圧倒的に多く , 2 位はイ チモ ンジセセリ, 3 位は ツマ 出 現種はすべて 他 2 地区 の主要 出 現種であった . グロヒョウモンで,この 3 種で全体 の約 2/3 を占めた. で, 3 地区 のいずれ かで主要 出現種 となった ヤマトシ 5 位のモンシロチョウ (3 .7 %) から 11 位のキチョウ ( 2.5 ジミ,イ チモンジ セセリ, %)までは優占率の 差 が少なかったが, ヒョウモン,アゲハ,モンシ ロチ ョウ,ベニ シジミ, 12 位の アオ アオスジ アゲハ, そこ ツマグロ スジアゲハ , 13位のウラナミシジミと急速に落 ち込み , ツノ f メシジミ,チャパネセセリ,キチョウ,ヒメアカ 14位のモンキチョウ以下は優占率が 1% 以 下であった . タ テハ,ヒ メウ ラナミジャノ メ,ウ ラナミシジミ,ゴ 西尾市の 6 校では 1 年間 15 回の調査で, 6 科 24 種 1740 個体が確認された . 黒色系アゲハは少な くとも クロア ゲハ , 主要 出 現種と見なし,次項以下 の集計を行った . ジャコウアゲハ を含 んでいたの で,これ らを含めると 25 種であった . 各種の優占率(第 1 図 B ) を見ると マダラチョ ウ の 14 種を 愛知県の小学校校庭にお ける 1 位はやはりヤマ ト シジミであ った がその 2. 主要 出現種の出現場所 3 地区 18 校延べ 3 84 回の 調査にお い て , 前項で主要 優占率は 33 . 1 %でやや低く, 2 位はア オスジアゲハ, 3 出現種と見 なした 14 種 のチョウが校庭内のどのよう 位はアゲハで,この 3 種 で 全体の約 2/3 を占めた. 6 位 な 環境の場所に出現したかをまとめて , 第 2 図に示し のツバメシ ジミ た. ン (3 .2% ) (4.0 %) から 9 位のツマグロヒョウモ までと 10 位のチャパネセセリ ら 1 2 位のヒメアカタテハ( 1. 8 %) が少なく, (2.2% ) か までは優占 率 の差 1 3 位以降は優占 率が急激に落ち込ん で、 1 % 以 下 と なった . 名古屋市の 5 校では, 1 年間 14 回の調査で, 6 科 17 種, ヒメウラナミジャノメは約8割が高草地で確認され , 他の場所ではほとんど見ら れなかっ た . また,高草地 に 最 も多く 見られた種は ,こ の種だけであった . ヤマトシジミ, ツ バメシ ジミ,ベニシジミの 3 種は, 低草地で 約 5 ~ 8 割の個体が確認さ れた.キチ ョウは 1 , 123 個体が確認された . 黒色系アゲハ l 個体はクロ さまざまな場所に 出現し たが,その中では低草地に最 アゲハ であった . 各種の優占率(第 l 図 C) を見ると, も多か った . 小 学校校庭の チョウ類群集 43 0切 ヒメワラナミシeヤノメ 1;.;.;.:.;.;.;・:・:ー. . . ヤマトシシeミ ドジ・1・.・...日 へやニシシ守ミ ツハずメシシゃミ キチョウ アオスシーアケーハ アケ守ハ 60 % 40弘 20九 !日・. 干 l ・・. . ・.;.;.: ・ ト [ : : : : U伝説必必単語伝説温園田園田園田-圃E与L444極極盛醤溢溢議歯歯盛盛醤掴・・・ 酒田睡轟臨蝿蝿縞轟灘高高編函極秘識語蕗属議 人回目 Jλ Y//-伊-一, 磁路醐臨調窃極絡調醐臨調描唖境開頭車融制醐高田園臨調圏 ,即時品取融晶4脚色4畠畠醐醐醐昌醐苫獄事繊細脇醐毘蹟晶画溺轟高明蝿踊轟盗事事損害容時期容儀・E・E・- 期開お出掛健抽出世強位震度調官離婚皮切使、 ' } ,. ,. ,. 「卜止、可己不♂日交巧引;三芯次穴..出 ,. 弓 r 1守 ?で7 烹 ウラナミシシミ 肘7摂 イチモンシYセリ ツマグロヒョウモン ヒメアカタテハ チヤハ守不ネセセリ 100 % 附仰'lh均一1111111111111111111&;10 . . : 1 0_ .: -. . . ". . : -. .m輔a・ コ守マゲラチヨウ モンシロチヨウ 80 % ,炉 ,. ,. ,. : -) ' ,. ,. : - , .. . . ) 0 : - , l炉> . 1 ' .. .. '" .. .. > >忌:- , . .. . ;.ト ,. ,. : ,. ,. : ,. ,. ,. ,. ,. ,. ..・t__ .t..t. . t . o l : : 1 0 ,. ,. . t . . t _ . t _ ,. ,. . . . . )'炉,. . . . . . . ,. : > . . . . : 1 0 . . ,. ,. . . . . 園田園田園田盟国-園田Eでr寝翠. ;1;..;..;..;;;.;.;.;. ; . .:.:-:.:.:.:.:.:-:.:.:-:. :.:.:.よj凶出必必必~盟国園田園田盟国園田園田園田園田園田~よ山幽幽極圏圃圃圃圃圃圃圃 lkι..日; P俗世2mBBm~mBBm~BBBm~BB.圃111111111111111111111111111111111111' -.・・・ ・ ・ ・... 抑制御園田高 ・ ーー一一一一ー一一一一ーーーーーー一一, > ,圃 稀出現種 l ;.;.;.; .;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.V//////.Í仰仰仰河川ノ同臨時一同町向田明細 | 回低草地 図高草地 図花壇 白菜園 図木本地 問中」 第 2 図 .各種の出現場所. giF .2. H a b i t a t sof1 4oc m mons p e c i e sa n do t h e rr a r e l ypa pe ra i n gceps ア オス ジアゲハとゴマダラチョウは 9 割以上 が木本 ie s . がある場所には ,セイタカアワダチソウ,ヒメム カシ 地で確認され,他の場所 ではほと んど見 られな かった. ヨモギ,オオア レ チノギクなど の キ ク 科帰化植物を中 アゲハも約 7 割が木本地で確認され,他の場所では少 心 とした高草地 ができるが,こ れらの 植物を食草とす なかった . るチョウは日 本に はいない . ウラナミシジミは,約 5 割の個体が菜園で確認され ヤマトシジミ ,ベ ニシジミ ,ツバメシジミ, キチョ た . モ ンシロチョウはさまざまな場所に出現したが, ウは , その 中では 菜園と低草地に多かった . 菜園 の面積が低 の 花部, 草地に比べてはるかに狭いことを考慮すれば,モンシ ける種として は ヤハズソウ,ハ イメ ド ハ ギなど)を食 ロチョウも菜園に多い傾向がある . 草 とす る(福田ほか 1 982 , 1984a) . そ れぞれ カタ バミ,スイバ ,シ ロツメ クサなど およびハギ類などのマメ科植物(校庭で 見か こ れらの植物は , イチモンジセセリ,チャパネセセリ,ヒメアカ タテ いずれも校庭に特徴的な強度の踏みつ け,あ るいは除 ハ の 3 種は , 6 ~ 8 割の個体が花壇で確認された .ツ 草圧力の中で , 雑草と し て自然に生育する 植物 である . マグ ロヒ ョウモンはさま ざまな 場所に 出 現したが,そ そこでこれらの種は,校庭という環境に成立する自然、 の中では花壇 に最 も多かった. 要素に依存して,多少なりとも 生活環 を完結させて い なお, 14 種以 外の稀出現 種はさまざまな場所に出 現したが,その中では木本地に多い傾向があった . ヒメウラナミジャノメはススキなどのイネ不同直物を 食草 とし ている(福田ほ か, 1984b) が,それらの植 物は校庭内では比較的撹乱の少ない場所に生育する植 物である . そこでこの種は , 校庭内に残存する 比較的 自然度 の 高い環境に 依存 し て , そこで 生活環を完結さ せていると 考 えられる .比較 的低い頻度で強度の撹乱 ると考え られる . キチョウは他の 3 種に 比べ ると低草 地以外の 環境に出現する割合が高 く, これは 他 の 3 種 に 比べ低草地環境への依存度が低い ( つまり , 生活環 を完結させている程度が低く,外部からの飛来個体が 多 い)こと を示して いると思 われる . アオスジア ゲハ は校庭に多く 植栽さ れてい るクスノ キを食樹とし (福 田ほか, 1982) ,ゴマダラチョウは エ ノキを食樹とする(福田ほか, 1983) . エノ キは も 芹沢俊介・伊藤真由子・鈴木ゆかり 44 ともとは鳥 などに種子が運ばれた ものかもし れない の種は,生 活 環の一時期を校庭 に 依存して いるが, が,その木がある程度の大きさに育ったのは意図的に 他の時 期は校区 の全体的な 自然環 境に依存 している 保護されたからであろう.つまりこれらの種は,校庭 と 考えられる .ツマグロ ヒョウモ ンは成虫が花壇で吸 で長期間継続的に管理された環境に依存して生活史を 蜜するだけでなく,幼虫が初夏に花壇のパンジ ー やビ 完結させてい ると考えられる .アゲハも校庭 にしばし オラを食べることもある. ば植栽されるミカン科の樹木を食べるから,これら の 愛知県 でツマグロヒョウモンの個体数が増加する夏~ 種に準ずるものと考えてもよいと思われる. 秋の 主食草はスミレ Viola mandshurica である. 初夏で 菜園で頻度が高いウラナミシジミはマメ科の栽培植 物を 主 食草とし(福田ほか, 1984a) , モンシロチョウ はキャベツなどアブラナ科の栽培植物を主食草とする (福田ほか, 1982). 菜園に植栽される植物は樹木と は違って 一 時的なものであり 従ってこれらの種は校 しかし私 たちの観察で は, も,スミ レに対する食害はパ ンジ ーや ビオ ラに対する 食害よりもず、っと著しい.スミレは時に校庭内 にも 自 生してお り, このことがツマグ ロヒ ョウモンが校庭内 で花壇以外の場所にも比較的多く出現することと関係 しているか もし れない.ただ し, スミレは愛知県の校 庭で短期的に管理された環境に依存して,少なくとも 庭雑草としては出現頻度がそれほど高くなく 年間のある時期に繁殖を試みていると判断される. 1987 一方花壇で多く見られる種は,明らかに校庭を成虫 の採餌場所と して 利用している .ごく 一部の個体 は校 (芹沢 , ),従 って ツ マグロヒョウモンも主力は校庭外か らの飛来個体と 思われる. 以上のこ とか ら,出現環境 の違い は,それぞれの種 庭内で生活環を完結させているかもしれないが, 多く が愛知県 という 地域で,校庭を どの ように利用 してい は校庭外から飛来したものであ ろ う.つまりこ れら るかに対応していると判断される . ただし,今回 の 調 第 2 表.各学校における出現環境 に対応した 5 群およ び稀出現種の出現個体数(調査 l 回あ たりの平均値) . Table2 .Averagenumb巴r o fi n d i v i d u a l so ff i v ecommonsp巴cies g r o u p sc o r r e s p o n d i n gt oprefe汀ing e n v i r o n m e n t sa n dr a r e l y ne a c hs c h o o l y a r d appeanngsp巴cies i 地域 学校名 春 日 井市玉 )1 1 小学校 西尾市 押沢 台 小学校 高座小学校 高草地性の種*低草地性の種*木本地性の種*菜園 性 の種*花壇性 の種* 稀出現種* 1 .1 01 . 4 0 . 5 0 . 6 1 .9 9 . 6 0 . 8 0 . 6 1 0 . 0 1 .4 ぷ 口込舌口↓ l 2.9 1. 4 1 6 . 9 0 . 5 6 . 2 0 . 8 1 9 . 8 2. 4 4 . 6 0 . 6 1 9 . 6 高森台小学校 0 . 2 9 . 3 0 . 8 0.6 4 . 8 0 . 3 1 6 . 0 西藤山台小学校 0.6 1 8 . 7 2. 4 1 .6 6 . 8 0 . 1 3 0 . 2 藤 山台小 学校 0.3 .4 11 0.6 0 . 2 8 . 1 0 . 1 20 .7 中央台小学校 0 . 1 3. 4 0 . 1 0. 4 1 .7 0 . 2 5 . 9 福地南部小学校 。 9 . 2 .7 0 1. 4 1 .4 1 .0 2 0 . 0 福地北部小学校 。 9 . 6 9 . 1 2 . 3 2 . 1 l . l 2 4 . 2 花 ノ 木小学校 。 5 . 0 5 . 9 0 . 2 3 . 5 0 . 1 14 . 7 西尾小 学校 。 21 . 4 8. 4 .0 7 1 .5 0 . 5 23. 5 西野町小学校 。 5 . 8 3.0 0 . 9 2 . 2 0 . 1 12. 0 米津小学校 。 12. 7 7 . 8 1 .4 .6 2 1 .4 29. 5 。 1 6 . 6 3 . 8 2 . 6 4 .1 0 . 6 27 . 7 千成小学校 。 1 0 . 6 2 . 8 1 . 2 1 .9 0 . 3 1 6 . 8 老松小学校 。 1 0 . 7 2 . 1 0 . 5 1 .1 0 . 0 14 . 4 千早小 学校 。 2. 4 0 . 9 0 . 8 1 .0 0 . 2 5. 3 鳴子小学校 。 .7 1 1 . 1 1 .3 6. 1 0.5 .61 1 .81 52 名古屋市稲葉地小学校 平均出現個体数 概数** .0 27 9.72 .3 25 1 .1 0 3.70 0 . 5 0 0 . 5 9 . 5 3 . 0 1 .0 3.5 0 . 5 * 高草地性の種 ・ ヒメウラナミジャノメ . 低草 地性の 積 : ヤマトシジミ, ベニ シジミ , ツバメシジミ , キチョ ウ ー 木本地性の穐:アオ ス ジ ア ゲノ\アゲハ,ゴマダラチョウ メアカタ テ ハ , チャハネセセリ 材 概数 菜園性の種 : モンシ ロ チョ ウ,ウ ラナミシジミ . 花壇性の 種:イチモンジセ セ 1 ) , ツ マグロヒョウモ ン,ヒ 稀出現種 : その 他の種 1 8 校 の 平均出現個体数 を 0.5 単位に切り上げ た ,あ る い は 切り 捨てた 値 小学校校庭のチョウ類群集 45 《春日井・玉川小》 《春日井・押沢台小》 《春日井・高座小》 《春日井・西藤山台小》 《春日井・藤山台小》 《春日井・中央台小》 《西尾・福地南部小》 《酋尾・福地北部小》 《西尾・花ノ木小》 《西尾・西尾小》 《西尾・西野町小》 《西尾・米津小》 《名古屋・稲葉地小》 《春日井・高森台小》 《名古屋・千成小》 《名古屋・老松小》 高草地性の種 1 .5 2 8 . 5 19λ 低草地位の種 稀出現種 9 木本地性の種 花壇性の種 1 0 . 5 《名古屋・千早小》 《名古屋・鳴子小》 第 3 図.各 学校における出現種の構成 . F i g . 3 . R巴 lative abundanc巴 of s i xs p e c i e sg r o u p si ne a c hs c h o o l y a r d . 菜園性~c7)種 芹沢俊介・伊藤真由子・鈴木ゆか り 4 6 査では幼虫期のチョ ウを観察 していないので,各種が るが,菜園 性 の種が多く,木本地性 の種が少な い . 中 どの程度校庭で繁殖しているかについては更に検討が 央台小学校 はど の群も平均よ り 少ないが,特に木本地 必要で、ある. 性の種が少ない. なお,主要出現種以外の出現頻度の低い種は,モン このように六角形の形と大きさは極めて多様である キチョウ,ウラギンシジミ,キアゲハ,オオチャパネ が,その中にある程度の傾 向も認め られる. 例えば, セセリ ,キタテ ハ,テングチョ ウ, 西尾の学校 はい ずれも木本地性の種の個体数が多 い . ツマキチョ ウ,ム ラサキシジミ,ジャノメチョウ,アカタテハ,コジヤ それに対して 春 日井(高蔵寺ニ ュー タウンとそ の周辺) ノメ,ヒメジャノメ,ルリタテハ,ルリシジミ,コチ の学校は ,同じ く新しい住 宅地にある名古屋の鳴子小 ヤノ 'ì'ネセセリ,クロコノマチョウ,スジグロシロチョ 学校とともに,木本地性の種が少ない.ま た ,ニ ュー ウ,コミスジ,コムラサキ,サトキマダラヒカゲ,キ タウン内の学校や鳴子小学校 は,い ずれも低草地性の マダラセセリ ,ダイミョウセセリ,ギフチョウ,コツ 種と花壇性の種の個体数が他の群に比べて多い傾 向が バメ,黒色系アゲハであった.これらの種は,当 然の ある.周辺 に田 畑や山林のある 春日 井の玉川小学校 , ことながら飛来源となる校区全体の自然環境に依存す 高座小学校,西尾の福地北部小学校 ,福地南部小学校, ると考えられる. 米津小学校には稀出現種の個体数が多い. 菜園性や花 出現環境 によって まとめら れた 5 群に,稀出 現種を 壇性の種の 個体数は,当然のことながらそれぞれの学 加えた 6 群 を 比較すると,ヤマ トシ ジミを中心 とする 校の 菜園や花壇の量と質に影響されるはずであ り ,校 低草地性の種が最も個体数が多く,全体の約 55 % を 庭管理方針を反映すると思わ れる .そ のようなわ けで 占め,次いで、イチモンジセセリ,ツマグロヒョウ モン この六角 形グラフ は,各学校 の環境特性を表現する上 なとぐの花壇性の種が多か った .つまり,校庭のチョウ で有効なものと思われる . 類群集の中では,校庭という強い踏圧や除草圧がある ただし,この方法には課題も残されている.今 回は, 環境に成立する自然、要素に依存して生活する種が優占 春日井,西尾 ,名古屋の 3 地区 のい ずれかで優 占率が しており,次いで,植栽された花を成虫の蜜源として 1% 以上にな っ た種を主要出 現種と みなし,い ずれの 利用する干重が多か った . 地区でも優 占 率が 1% に満たな かっ た種を稀出現種と みなした.名 古屋市の調査対象校は大都市の市街地 や 新興住宅地, 西尾市の調査対象校は平野部の市街地か 3. 各学校の種構成の比較 すでに述べたように,各種の出現環境は,その種が ら農村地帯,春日井市の調査対象校は丘陵地を 造成し 愛知県という地域で,校庭という場を平均的にど のよ て作られ たニュータウンとその周辺 に位置して いる. うに利用しているかに関連していると考えられる . そ 小中 学校が自然度の高い 山 林中に設置されているケー こで,それぞれの 学校における出現種の構成を,出現 スは , 皆無で はないがかな り稀で ,特殊な例外 と考 え 環境によってまとめられた 5 群 に稀 出現種を 加えた 6 て よい で あ ろう . 従 ってこ れら 3 地区は,愛知 県 の平 群 に分けて,第2表および第 3 図に示した.第 3 図では, 野部~丘陵 地におけ る校庭環境 を かなりの程度まで 6 群を 6 方向の軸に配し,各校のそれぞ、れの群の出現 カバーして いると 思われる. 個体数を結んで,六角形のグラ フを 作成した.ただ し , 14 種が,愛 知県 の 小 学校校庭 にお ける主要出 現種の しかし それでも,今 回の 出現個体数をそのままとるとあまりに も 六 角形がゆが 全てであるとい う確証は ない. 豊田 市挙母小 学校の調 んだ形にな って しまうの で ,各 軸 の尺 度 は 18 校の 平 査(間野 , 2005) では, 均出現個体数を 0.5 単位に切り上げた,あるいは切 り シロチョウ, 捨てた概数が最も内側の正六角形となるように変換 し ラナミシ ジミ,ベニシ ジミ, た.すなわち,この六角形の大きさは各学校に出現す の主要出現種は 共通で、あるが,そ の 他にルリ シジ ミ が るチョウ類の多少を示し , 六角形の形はそれぞ、れ の学 191 個体 中 2 個体,つ まり 1 % を僅かに越える水準で出 校にどの群の種が相対的に多いかを示す.例えば, 春 現してい る .これが挙母小学校だけ の特性 なのか , そ 日井市の玉川小学校は低草地性 の種と花壇性の種は平 れとも豊田 市の 小 学校に共通に認められる特性なのか 均程度であるが,高 草 地性の種と稀出現種が多く, 逆 はさらに調査してみ なけれ ばわからな いが, に菜園性の種はやや少なく,木本地性の種は極めて 少 しても 「いずれ かの地区で出 現率が 1% 以上 になった ない.同じく 春 日井市の高座小学校は, 高草地性の 種, ものを 主要出現種 とみなすj とい う方法 を踏襲するな 低草地性の 種,花壇性の 種 , 稀出現種は平均程度であ らば,今後他地区 の 調査が進めば,主 要出現種に追加 ヤマトシ ジミ, イ チモンジセセ リ, アゲ、ハ , モン アオスジアゲハ,ウ ツ マグロヒョウモンなど いずれに 小学校校庭のチョウ類群集 される種が出てくる可能性がある.この場合,追加を 認めれば集計の基準が変わり,グラフも厳密には比較 4 7 8 :2 3 3 4 . 動昆, 石井実・山田恵 ・ 広渡俊哉・保田淑郎, 91 1 . できなくなってしまう.そのようなわけで,六角形グ 大阪府内の都市公園におけるチョウ類群集の多様 ラフという手法の有効性自体は変わらないとしても, 性.環動見, 主要出現種のリストについては,今後更に多くの学校 間野隆裕, 2005. 校庭における調査を積み重ねる中で検証していく必要 矢作川研究, 3 :1 8 3 1 9 5 . 豊田市都心部のチョウ類群集 (2). ( 9 ) :6 9 7 8 . 芹沢俊介, 1987. 愛知県の校庭雑草 I がある. 春期の出現種. 愛知教育大学自然観察実習園報告, ( 7 ) :21-301 山本道也, 謝辞 1998. 1 . ルートセンサス法.日本環境動物昆 虫学会(編),チョウの調べ方,文教出版,大阪, 本研究に際しいろいろご助言いただいた愛知教育大 学名誉教授の金森正臣氏,元山梨大学教育人間科学部 (現早稲田大学国際教養学部)教授の池田清彦氏,関 連文献の閲覧に便宜を図っていただき,投稿に際しで 34-92 . 吉田宗弘 ・ 平野裕也・高波雄介, 2004. 東京都武蔵 野地域の都市公園のチョウ類群集.環動昆, 1 5 : 1 1 2 . もお世話になった豊橋市自然史博物館学芸員の長谷川 道明氏に深く感謝いたします. (要旨) 芹沢俊介・伊藤真由子・鈴木ゆかり:愛知県小 引用文献 学校校庭のチョウ類群集は学校聞でどう異なる 青柳正人 ・ 吉尾政信, 2002. 大阪北部の都市環境 か一主要出現種とその出現環境に着目してー におけるチョウ類群集の多様性.環動昆, 1 3 : 小中学校の校庭環境を評価する手法を開発す 2 0 3 2 1 7 . 福田晴夫・浜栄一・葛谷健・高橋昭・高橋真 弓・田中 蕃・田中 洋・若林守男・渡辺康之, る目的で,愛知県内 18 小学校の校庭のチョウ類 群集を,ルートセンサス法を用いて調査した . 1982. 原色日本蝶類生態図鑑( 1).保育杜,大阪, 春日井市の 7 小学校からは 37 種,西尾市の 6 小学 27p 校からは 24 種,名古屋市の 5 小学校からは 17 種 . 福田晴夫・浜栄 弓・田中 A ・葛谷健・高橋昭・高橋真 蕃 ・ 田中 洋・若林守男・渡辺康之, のチョウが記録された.これらのうち 14 種は 3 地区のいずれかにおいて総出現個体数の 1% 以上 1983. 原色日本蝶類生態図鑑( I).保育杜,大阪, を占め,校庭の主要出現種と判断された . 3 2 5 p . 出現種のうちヒメウラナミジャノメは高草地に, 福田晴夫・浜栄一・葛谷健 ・ 高橋昭・高橋真 弓・田中 蕃・田中 洋・若林守男 ・ 渡辺康之, 主要 ヤマトシジミ,ツバメシジミ,ベニシジミ,キ チョウは低草地に,アオスジアゲハ,アゲハ, 1984a. 原色日本蝶類生態図鑑 (III). 保育社,大 ゴマダラチョウは木本生育地に,ウラナミシジ 阪, 3 7 3 p . ミ,モンシロチョウは菜園に,イチモンジセセリ, 福田晴夫 .1兵栄一・葛谷健・高橋昭・高橋真 弓・田中 蕃・田中 洋・若林守男・渡辺康之, チャパネセセリ,ヒメアカタテハ,ツマグロヒ ョウモンは花壇に多く出現した.そこで,各校 1984b. 原色日本蝶類生態図鑑(lV) .保育杜,大 庭のチョウ類群集の特性を比較する手法として, 阪 これら 5 群に稀出現種を加えた 6 群の相対的な個 373p . 日浦勇, 20p 1 9 7 3 . i毎をわたる蝶.蒼樹書房,東京, . 伊藤真由子・鈴木ゆかり・芹沢俊介, 2005. チョウ 類群集を用いた校庭環境評価 .環 境教育, 15 3 1 3 8 . 今井長兵衛・夏原由|専, 1996. 大阪市とその周辺の縁 地のチョウ相の比較と島の生物地理学の適用.環 体数を示す六角形グラフを提案した.
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