様式7 発行 平成26年3月 土壌くん蒸剤による難防除雑草ゴウシュウアリタソウの防除 【1 成果概要】 雨よけほうれんそう施設内で発生しているゴウシュウアリタソウの防除対策として、ダゾメッ ト粉粒剤(商品名:バスアミド微粒剤、ガスタード微粒剤)またはカーバムナトリウム塩液剤(商 品名:キルパー)を用いた土壌くん蒸処理が優れます。 【2 成果内容】 (1)土壌くん蒸剤の種類と処理量 ダゾメット粉粒剤は 30kg/10a 処理、カーバムナトウム塩液剤は 60L/10a 処理を行います。両剤ともほう れんそうの一年生雑草を対象として農薬登録されています。 ダゾメット粉粒剤 (30k g/10a) 0.8 2.0 カーバムナトリウム塩液剤 (60L /10a) 1.9 1.9 クロルピクリン 発生本数(本/㎡) 効果があります 8.3 11.2 クロルピクリンくん蒸剤 (10, 000錠/10a) が、残草量はやや 482.5 無処理 0 図1 くん蒸剤も除草 生体重(g/㎡) 100 200 300 400 500 736.2 600 700 多いです。 800 土壌くん蒸剤処理後のゴウシュウアリタソウ発生量 くん蒸処理した 【3 1.7 5.0 クロルピクリンくん蒸 剤 (10,000錠/10a) 効果は、8月下旬 まで効果が持続 無処理 ダゾメット粉粒剤 (30kg/10a) 3.9 カーバムナトリウム 塩 液剤(60L/10a) 7.8 無処理 0.6 クロルピクリンくん蒸 剤 (10,000錠/10a) 2.2 カーバムナトリウム 塩 液剤(60L/10a) 23.3 処理後1作目(H25.7.19) 図2 6月下旬に土壌 60.0 70 60 50 40 30 20 10 0 ダゾメット粉粒剤 (30kg/10a) 発 生 本 数(本 /㎡) (2)土壌くん蒸処理の効果持続期間 土壌くん蒸処理の防除効果は、処理2作目の収穫時まで持続します。 しています。 処理後2作目(H25.8.30) ほうれんそうを連作した場合のゴウシュウアリタソウ発生本数 留意事項】 (1)具体的な土壌くん蒸処理方法は、岩手県農作物病害虫・雑草防除指針などの資料を参照してください。 (2)くん蒸処理後に発生したゴウシュウアリタソウは次作以降の発生源となるので、結実前に除去します。 (3)くん蒸処理施設内への種子の再侵入や未発生施設への拡大を防止するため、使用した機器は洗浄し、雨 水の流入を防止します。 【4 1 2 適用対象】 地 帯:県下全域(ゴウシュウアリタソウが発生している雨よけほうれんそう施設) 対象者:ゴウシュウアリタソウに苦慮しているほうれんそう生産者 担当研究室 県北農業研究所 園芸研究室 〒028-6222 軽米町山内 23-9-1 TEL. 0195-47-1070 FAX. 0195-49-3011
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