○山口県警察柔剣道段級審査に関する訓令 昭和34年2月10日 本部訓令第5号 第1章 総則 第1条(目的) この訓令は、山口県警察職員(以下「職員」という 。)の柔 道及び剣道(以下「柔剣道」という 。)の段級の審査(以下「段級審査」と いう 。)について、必要な事項を定めることを目的とする。 第2条(委員会の設置) 職員の柔剣道の段級審査を行うため、山口県警察本 部( 以下「 県本部 」という 。)に山口県警察柔剣道段級審査委員会( 以下「 委 員会」という 。)を置く。 第3条( 委員会の構成 ) 委員会は 、委員長及び委員若干名をもって構成する 。 2 委員長は、警察本部長の職にある者がこれにあたり、委員は警務部長、警 務課長、教養課長、警察学校長及び柔剣道の術技を担当する術科師範並びに 委員長が指名するその他の職員をもってこれにあてる。 3 委員長は、必要あるときは前項に定める者のほか、山口県柔道協会及び山 口県剣道連盟の役員その他学識経験者で適任と認められる者を委員に委嘱す ることができる。 4 委員長は、会務を総理し、委員会を代表する。 第4条(委員会の職務権限) 委員会は、職員の柔剣道の段級審査を行い、そ の合否を決定する。 第5条( 委員会の事務 ) 委員会の事務は 、県本部警務部教養課において行う 。 第6条(段級の種類) この訓令により審査する段級の種類は、段位にあって は初段から5段までとし、級位にあっては3級から1級までとする。 第7条(段級の呼称) 段級の呼称は次の例による。 山口県警察柔道何段または何級 山口県警察剣道何段または何級 第8条(段級の表示) 柔道衣または剣道防具の着装による段級の表示は次の とおりとする。 段別 柔 種別 有 段 者 そ の 他 の 者 黒 白 道 色 色 の の 帯 帯 剣 道 黒、紺または紫色の面ひも 白色の面ひも 第9条(審査を行わない段級の授与) 委員長は、次に掲げる者で相当と認め る者に対しては第2章に規定する審査を行わないで、この訓令による段級を 授与することができる。この場合第17条の規定を準用し、第1号により授与 する合格証書には、その裏面に確認事項を表示する。 (1) 他の団体等で授与した柔剣道の段級を有するもの。 (2) 平素の勤務成績が良好で、警察で開催する柔剣道大会、競技会等におけ る成績が抜群の者 第2章 審査 第10条(審査の実施) 段級審査は、委員長が必要と認めたとき随時これを行 う。 2 委員長が前項の規定により、その期日を決定したときは、場所及び方法そ の他必要な事項について、あらかじめ関係のある課長、室長、所長、隊長及 び警察学校長並びに警察署長(以下「 所属長」という 。)に通知するものと する。 第11条(段級審査) 段級審査は、委員3名以上が出席して行うものとする。 第12条(審査を受ける資格) 段級審査を受けようとする者は、各段級ごとに 定める別表第1の期間を経過していなければならない。ただし、所属長から 推せんのあつた技能の優秀な者で、委員長が特に認めた者については、この 限りでない。 第13条(審査の申請) 段級審査を受けようとする者は、その所属長に申請を しなければならない。 2 前項の申請を受けた所属長は、別記第1号様式の柔剣道段級審査申請書を 委員長に提出しなければならない。 第14条(審査の方法) 審査は、学科及び術科について柔道にあっては別表第 2、剣道にあっては別表第3に定める基準によつて行う。ただし、特別の事 情があるものについては、その一部を省略することができる。 第15条(採点基準) 審査の採点基準は、次のとおりとする。 審査種目 段級別 1 級 以 下 初 段 以 上 柔 学科 20 形 20 20 乱取 80 60 道 剣 総点数 学科 100 100 20 形 けい古 100 20 60 道 総点数 100 100 第16条(合格者) 前条に定める総点数80点以上を得、委員会の審査に合格し た者を合格者とする。 第17条(合格証書の授与) 前条の合格者には、別記第2号様式の合格証書を 授与する。 2 合格証書を送付するときは、別記第3号様式の送付書を添えて所属長に通 知し、合格者に交付するものとする。 第18条 削除 第19条(合格証書の再交付) 合格証書を受けた者が、これを滅失し、または 破損したときは、所属長を通じ再交付の申請をすることができる。 第20条(合格の取消) 委員長は、この訓令により審査を受けた者で、審査を 受けるにあたつて不正行為があつたときは、その合格を取り消すことができ る。 第21条(他の機関への推せん) 委員長は、合格した段位について、本人の希 望があるときは、柔道にあっては山口県柔道協会を通じて講道館に、剣道に あっては山口県剣道連盟を通じて全日本剣道連盟に、それぞれ段位取得につ いて推せんするものとする。 第22条( 推せんの申請 ) 前条による段位取得の推せんを受けようとする者は 、 その所属長を通じて委員長に申請をしなければならない。 別表第1 柔 剣 道 段 級 審 査 経 過 期 間 段 初 級 段 以 経 過 下 年限なし 2 段 初段を1年以上 3 段 2段を1年6月以上 4 段 3段を2年以上 5 段 4段を3年以上 期 間 別表第2 柔 道 審査 科目 段 級 審 査 基 準 術 段 学 科 科 形 乱 取 級 別 投の形 1級以下 初 な し 各段に 必要な 柔道の 知識 段 固の形 手技3本 な し 極の形 な 五の形 し な 「腰技」 の代りに 「五の形」 を行って もよい 手技3本 抑技5本 な し し 腰技3本 2 段 3 段 全 部 全 部 居捕8本 な し 4 段 全 部 全 部 立 合 12本 な し 5 段 全 部 全 部 全 全 部 段 級 全 部 各段級に 相当した けい古状 況 試 し 部 別表第3 剣 審査 科目 段 級 術 学 段 し 2 段 3 段 な 段 5 段 準 考 け い 古 し 各段に必 各段級に 相当した けい古状 大太刀5本 の知識 大太刀7本 4 基 備 大太刀3本 要な剣道 査 科 形 な 審 科 別 1級以下 初 道 大太刀7本 小太刀3本 況 合 各段級におけ る試合の姿勢 態度技の功拙 その他の状況 「直捨身 技」の代 りに「五 の形」を 行っても よい 手技3本 腰技3本 手技3本 直捨身投 3本 な け い 古 形はいずれも木太刀を使用する
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