S u s t a i n a b l e F u k u s h i m 浅部地中熱利用システムの研究・開発 日本大学工学部では、 地中浅部(0∼20m)の熱(=浅部地中熱)を冷暖房・給湯など に効率良く利用する技術の研究を2009年より行っています。 この取り組みは、 日本大 学工学部が6学科横断で推進している 「ロハス*の家」 プロジェクトの一部であり、 福島 県復興計画における再生可能エネルギー利用促進及び産業創出のためのモデル事業 日本大学工学部 機械工学科 でもあります。 実用化に向けた技術開発を2011年度より産官学連携で推進中です。 准教授 伊藤 耕祐 *ロハス(LOHAS):Lifestyles Of Health And Sustainability 浅部地中熱採集蓄熱システム ロハスの家1号(2009年∼) 福島県浅部地中熱センター(2012年∼) 浅部地中熱を利用した冷房・床暖 房及び給湯を、建築面積(10㎡)内 で得られる再生可能エネルギーの みで行う自立共生実証実験装置。 福島県事業における浅部地中熱の 実用化実験施設(約70㎡)。ロハス の家2号への熱供給も可能。 日本大学地中熱センター(2011年∼) ロハスの家2号(2010年∼) 浅部地中熱の基礎研究施設 (約140㎡)。 ロハスの家3号への熱供給も可能。 脱 着 可 能な総ガラス張りで 360° 回 転 可 能 な パッシブ ソーラー実験装置 (約40㎡)。 外板ガラスパネルを一般的壁 材に交換したり、地中熱床暖 房実験をすることも可能。 4 5 6 3 7 1 2 ロハスの家3号(2011年∼) 1 鋼管杭型熱交換器 地中に埋設した鋼管に熱媒 体が充填され、U字管が挿 入されている。免震効果を 持つ基礎杭であり、熱交換 機能が付加されている。 2 熱媒液体 水やプロピレングリコール 溶液等を鋼管杭に充填し、地 中採熱特性を向上させる。 熱と水の自立共生を目指した延べ床面積約100㎡の実験住 宅。水平型地中熱交換器に加え、地中熱センターからの熱供 給も可能。 この家のコンセプトの発展型は、 2011年 「パッシブ デザインコンテスト」 で288作品中の大賞を受賞。 5 地中熱放出/太陽熱採集器 ・地中熱を放出する装置(春) ・太陽熱を採集する装置(秋) 地中蓄熱体と組み合わせ て使う。 地中温度の季節変化 地中温度は10m以深では通年ほ ぼ15° Cで一定、3∼10mでは季 節により数℃変動する。 6 地中蓄熱体 3 U字管 熱を運ぶ液体が管の中を 流れ、ヒートポンプとの間 を循環する。 4 地中熱ヒートポンプ U字管の中を流れる液体が 運んできた地中熱を取り出 し、冷暖房と給湯に用いる。 平均外気温度 地中熱放出/太陽熱採集 器と組み合わせ ・冷熱を蓄える (春) ・温熱を蓄える (秋) ボアホール型熱交換器 7 (一般的な地中熱採集器) 鋼管杭を用いない場合に 地中にU字管を埋設する形 式の熱交換器。 日本大学工学部 工学研究所 研究事務課 福島県郡山市田村町徳定字中河原1 TEL. 024-956-8648 地下 10 m 地中温度 地下 4 m 地中温度 a
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