Fuji p.s Corporation ③ チャンネル版タイプ プレキャストPC床版工 コンクリート構造物の補修補強工 (プレキャストPC床版工) 新設橋の床版構造として採用されました。 くわずる 竣 構 橋 橋 工 造 格 長 (桑水流2号橋) : 平成13年3月 施工場所 : 宮崎県東臼杵郡北方町 面積 :623m2 : 鋼3径間連続非合成2主鈑桁橋 発注先 : 宮崎県延岡土木事務所 -側 面 図- D1 9 : B活荷重 PC鋼 よ り線 シース : 70m (平成22年8月撮影) P C 鋼 よ り 線 SWPR 19 1S21.8mm n=14 本 プレキャストPC床版打替工(フラット版タイプ) 新設プレキャストPC床版工(チャンネル版タイプ) 58 0 支承 型 枠 輪荷重走行試験によるチャ ンネルPC床版の疲労耐久性 確認試験の実施 (旧建設省土木研究所) -断 面 図- 92 0 0 80 0 0 600 1000 30 0 0 輪荷重走行試験による桑 水流2号橋・実物大試験 体による走行試験の実施 (山口大学工学部) 200 6 9 60 0 600 80 00 92 00 60 0 22 5 0 0 チャンネルPC版寸法 150 89 0 0 1 60 0 60 0 0 150 1600 22 5 0 0 300 施工当時交通規制 (昼夜間全面交通規制) 長さW × 幅B × 厚さ t1 検査路 200 2 4 0 00 10 00 60 00 1 0 0 0 70 25 0 70 60 25 0 70 -平 面 図- 7 0 0 00 1000 300 740 ※PCチャンネル版相互をRCループ継手と橋軸方向プレストレ ス 600 30 0 0 D1 6 ス パ イ ラ ル 筋 D1 0 ス タ ッ ド ジ ベ ル M2 2 8.900×1.490×0.370(m) プレキャストPC床版打替工(ハンチ版タイプ) (平成22年8月撮影) ■桑水流2号橋のチャンネル版は、版相互のRCループ継手構造に橋軸方向プレストレスを付加して結合させ、床版の標準 部と接合・目地部の断面は、ともにPRC構造となることから、橋軸方向プレストレス量は比較的少なく、合理的な構造となっ ています。 橋軸方向の版相互の接合(連続化) 敷設したプレキャストPC版・相互間の目地には無収縮モルタ ルを充填し、橋軸方向にプレストレスを導入し連続化を図りま す。導入プレストレス量は、橋軸方向活荷重による曲げモーメント に対して検討し決定されます。 鋼桁との結合 塗装状況 プレキャストPC床版と鋼桁との結合方法には、下図のようなスタッドジベルによる 方法と、ハイテンションボルトによる方法があります。 ■コンクリートとスタッドジベル ■ハイテンションボルト 橋軸方向 PC床版 無収縮モルタル コンクリート プレキャストPC床版 PC鋼材 ハイテンション・ボルト 削孔機によるコンクリート・コア採 スタッドジベル 鋼 桁 プレストレス導入 株式会社 富士ピー・エス 〒136-0071 ハンチプレート エンジニヤリング部 TEL 03-5858-3161 FAX 03-5858-3162 〒810-0022 TEL 092-721-3468 福岡市中央区薬院1丁目13番8号 九電不動産ビル2階 FAX 092-732-9096 URL http://www.fujips.co.jp/ (H22年10月) 東京都江東区亀戸2-26-10 立花亀戸ビル 株式会社 富士ピー・エス エンジニヤリング部 (H22年10月) プレキャストPC床版工 プレキャストPC床版工の特徴 プレキャストPC床版工 ① フラット版タイプ プレキャストPC床版は、工場で製作され高強度であることはもとより、以下に示す長所を持った優れた製品です。 (府内大橋) 型枠・支保工が省略でき、資機材の省力化のみならず、床版工事の労務人数の低減も図れます。 省力化 安全性 プレキャストPC床版は強靭であり、架設直後からPC床版上で安全に作業が行えます。壁高欄が一体製作され たPC床版とすることで一層の安全性が図れます。 短期施工 現場での支保工・型枠・鉄筋・コンクリート打設養生の必要が無く、現場打ち工法に比べ1/2~1/3程度の短 い工期で床版施工ができます。 床版打替工 : 昭和61年3月 構 造 : 熔接鋼鈑桁ゲルバー橋 橋 格 : 建示1955年1等橋 PC床版打替工の耐荷力・耐久性 側 面 2040m2 (橋梁竣工:昭和35年3月) : 大分県大分市 : 建設省九州地方建設局 打替面積 : 施工場所 発注先 図 (H22年7月撮影) 272000 300 経済性 床版支間が短い多主桁構造に対し、床版支間を長くできることから少主桁化が図れることで、床版工のみ ではイニシャルコストが割高になるものの、橋体全体でほぼ同程度です。さらに、高耐久性であることから トータルコストで検討すれば優れた経済性となります。 高品質 PC床版は、薄く軽量で、ひび割れに強い特長があり高耐荷力を有していることから重交通区間や長スパン床 版にも対応できます。また、JIS工場で製作し高品質製品を提供できます。 森林保護 40700 27600 53600 27600 53600 27600 300 施工時交通規制 (昼夜間片側交通規制) 34200 40600 プレキャストPC床版は、工事にて鋼製型枠を何度も転用して製作します。また、床版施工時の現場におけ る型枠の必要性も無く、木材をほとんど使用せず森林保護に貢献します。 40600 平 面 40600 40600 40600 300 プレキャストPC床版形状は、フラット版、ハンチ版およびチャンネル版の3種類があります。 40700 27600 53600 27600 34200 断 面 図 8540 2280 7540 500 2000 30 250 図 272000 PC床版の種類と構造 40700 500 53600 (注意)床版厚、使用鋼材及び縦締め本数等は設計条件により異なります。 フラット版 3150 1120 W 縦締PC鋼材配置用シース 縦締PC鋼材配置用シース a a 横方向PC鋼より線 B ハンチ版 ② ハンチ版タイプ (大根田橋) W b - b 断 面 縦締PC鋼材配置用シース b 床版打替工 : 平成63年3月 構 造 : 単純活荷重合成鈑桁橋 橋 格 : 2等橋を1等橋に格上げ 橋 長 : 45.0m 打替面積 施工場所 発注先 交通規制 : 293m2 橋梁竣工(昭和42年) :栃木県芳賀郡二宮町大字大根田橋 : 栃木県真岡土木事務所 : 昼夜間全面交通規制 (H22年7月撮影) 施工時交通規制 t1 t2 t2 t1 縦締PC鋼材配置用シース 2850 550 (幅員方向に2枚敷設) 評 価 : 平成22年7月撮影。府内大橋は、大分市大分川に架かる主要路線橋であり、重交通状態ともなる床版は、打ち替えし た当時の1等橋格(20t規格)で施工されています。現在ではB活荷重(25t)規定で設計施工されるべきとも考えられる載 荷状態ですが、打ち替えられた床版は、施工後25年経過した現在も、版自体および版相互間の目地部にも変状は見 られず外観上ではありますが健全状態であることを確認しました。 t1 t1 t1 版長 版幅 版厚 フラット版寸法:4.200×2.000×0.180 (m ) a - a 断 面 3150 6300 (昼夜間片側交通規制) 横方向PC鋼より線 b 鋼主桁 チャンネル版 W c - c 断 面 縦締PC鋼材配置用シース c 30 205 14550 30 205 205 橋 長 45000 支間長 30 14550 205 205 支間長 14550 205 30 二宮側 横方向PC鋼より線 7700 30 プレキャストPC床版工の耐荷力・耐久性について 5055 30 3250 7700 6500 6500 600 アスファルト舗装 ( 1.5%直 線 両 勾 配 ) プ レ キ ャ ス トPC床 版 3250 プレキャストPC床 版 600 以降は、床版工・施工実績の中で、代表的な橋梁の現状確認・結果から、プレキャストPC床版工を適用した床版の高耐 久性能について示します。 242 5 2425 600 1450 2400 2400 1450 600 プレキャストPC床版工は、工場で版軸方向(橋軸直角方向または床版支間方向)にプレテンション方式にてプレストレスが導入 されたPC版を、現場にて主桁上に敷設後、橋軸方向にプレストレスを導入することで版相互の連続性(一体性)が図られ た工法です。 橋軸直角方向・橋軸方向の2方向プレストレスの導入によりひび割れ発生が抑制された高耐久性PC床版構造を提供し ます。 5055 版長 版幅 版厚 ハンチ版寸法 : 7.400 ×1.000×0.170 (m ) 250 80 c 支間長 西田井側 t1 t2 t2 t1 縦締PC鋼材配置用シース 評 価 : 平成21年7月撮影。大根田橋は、栃木県芳賀郡一般県道の西田井~二宮線の五行川に架かる単純活荷重鋼合成桁橋 で、昭和42年に2等橋として建設されたものである。昭和63年には、床版の損傷など補修補強の対策として、床版部の プレキャストPC床版への打替え、鋼桁の補強により、1等橋として供用させたもので現在に至ります。 経時的な車両交通量の増大や車両の大型化により構造物の損傷が顕著に見られるなか、床版打ち替え後22年を経た 現在も版の継ぎ目や版自体に損傷は見受けられず、高い耐久性を有していることが分かります。
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