床暖房敷設面積の考え方 【設 計 条 件】 部屋の暖房負荷値………………… A(Kcal/㎡.hr) 床暖房単位面積当りの放熱量…… B(Kcal/㎡.hr) 部屋の床面積……………………… C(㎡) 床暖房敷設面積率………………… D(%) 床暖房敷設面積=C.D/100 床暖房が主暖房(補助暖房なし)であるためには A.C < B.C.D/100 A ─ ・100 < D B が必要 日本床暖房工業会の定常時の暖房負荷値 A=76を用いると ダンドルボードパネルでは B=140が最大負荷時の値である。故に 76 ─ ×100 = 54.3 140 約55%の敷設率を確保すれば計算上は主暖房として可能である。 しかし地域性、家屋の構造、断熱性能の違いなどによる誤差からの安全率を考え、さらにはラ ンニングコストを低くおさえ、床温を不必要に高くしない設計上の配慮がなされるべきで敷設率 は70%以上(戸建)、60%以上(集合住宅)を確保する事が望ましい。 39 床暖房用熱源機能力の決定 床暖房所用熱量 A(Kcal/hr) 床暖房敷設面積 B(㎡) パネル床上放熱量 C(Kcal/㎡.hr) パネル床下及び配管熱損失D(Kcal/hr) 熱源機必要能力 E(Kcal/㎡.hr) 熱源機効率 F(%) A B(C+D) E= ─ = ─ F/100 F/100 <例題> B=40㎡(居間、食堂、台所)(注)部屋総床面積とは異なる C=140Kcal/㎡.hr(ダンドルボード:最大放熱量 資料6) D=30Kcal/㎡.hr(ダンドルボード:床上放熱量の20%強を考える) F=75%(一般には75∼85%) 40×(140+30) E= ─ = 9066Kcal/hr 75/100 熱源機必要発熱能力からみれば10000Kcal/hrのものを選択する必要がある。 ただし7項のシステム水量も考慮に入れ最終的に決定する。 (注)ダンドルボードシステムの様に24時間定常運転をおこなう事を前提とした場合熱源機の能 力を低くおさえる事ができる。特に特別養護老人ホーム、病院などの大規模施設の場合に熱源機 の能力を定常負荷時放熱量76Kcal/㎡.hr(日本床暖房工業会)を用いて計算し設計できる。 40 ダンドルボードパネルの局部強圧強度 1.試験方法 パネル表面に30mm直径治具にて1秒間に20kgfのスピードで荷重を加え歪みを測定した。 荷重は300kgfを5回繰り返したのち、更に荷重を加えて最大荷重を測定した。 常温22℃および75℃の温度で測定した。 2.試験体 パネル寸法 400×600×厚さ35mm (モルタル厚 10−15mm、 断熱材厚 15−20mm) 3.試験場所及び実施日 鐘淵化学工業(株)大阪工場内(室内) 1999年4月5日∼4月13日 4.結 果 試験体 状 態 300Kgf×5回荷重後 の歪みmm 0.2 常 温 最 大 荷 重 Kgf 平均 0.1 0.1 665 平均 637 675 歪(2.6mm) 断熱材 0.1 723 成形品 0.1 584 75℃3Hr 常 温 0.2 0.1 0.3 654 0.3 552 0.2 0.1 ─ ─ カット品 0.3 477 0.2 (3.8mm) 545 535 断熱材 75℃3Hr 623 630 (2.9mm) 300kgf×5回の試験 では外観上損傷なし。 荷重を加えていくと モルタルの薄い部分 501 より亀裂が発生し圧 (3.1mm) 縮点に向かって亀裂 が進行した。 525 0.1 ─ ─ 荷重と歪の関係 <実測例 試験(体A)> 75℃ 1.0 【歪】 0.8 mm 0.6 0.4 0.2 0.85 0.82 0.59 0.4 0.31 0.53 常温 0.32 0.21 50 100 200 41 300kg 【荷重】 定常運転における床暖房システムの挙動 ランニングコストの比較 測定条件(一般家庭) 測定 1998年3月 項 目 室面積 敷設面積 敷設率 外気温 室 温 床 温 単 位 ㎡ ㎡ % ℃ ℃ ℃ ダンドルボード 56 38 68 7 22.6 25.0 フローリング 15,000 A 社 30 9 21.0 33.0 フローリング 11,000 14(16) 47(53) 床 材 熱源機 Kcal/hr (都市ガス) ダンドル A 社 時間(分) 10 20 30 40 50 60 燃焼時間率 ダンドルボード:39.6% A社:56.5% ランニングコスト ダンドル A 社 聞取調査 ¥18,000/月 ¥16,000/月 稼働時間 24hr 8hr 面積換算 ¥18,000/月 ¥33,480/月 稼働率換算 ¥18,000/月 ¥54,000/月 42 【熱源機の種類】 1) ガスタイプの熱源機 …………………………………………………………………… 熱源機 2) 灯油 …………………………………………………………………… 灯油ボイラー 3) 深夜電気温水器 …………………………………………………………………… 44 46 48 4) 5) 6) 7) 8) 9) 10) 49 50 51 52 53 54 55 温水循環 …………………………………………………………………… 温水循環ポンプ …………………………………………………………………… 膨張タンク 膨張 …………………………………………………………………… 熱動弁及び室温 熱動弁及び室温コン 熱動弁及び室温コントローラー 往復ヘッダー、 …………………………………………………………………… 往復 空気抜き弁及 空気抜き弁及び定流量弁 空気抜 弁及び定流量弁 び定流量弁 室温制御用 室温制御用ルームサ …………………………………………………………………… 室温制御用ルームサーモ ムサーモ 電気配線 …………………………………………………………………… 熱源機、ルームサ ルームサーモと熱動弁 ムサーモと熱動弁 熱動弁 銅管接続 …………………………………………………………………… ジョイント各種継手 各種継手 ガスタイプの熱源器 1】暖房出力4,000kcal/h 2】暖房出力10,000kcal/h 3】暖房出力15,000kcal/h 4】暖房出力12,000kcal/h (2温度対応器) 44 45 灯油タイプの熱源器 100㎡まで 100 ㎡まで 使用可 46 47 電気温水器 別途付帯設備が必要です GP-1157.1157T形 48
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