シントールチューブ - 前田製管

建設技術審査証明事業(土木系材料・製品・技術、道路保全技術)
概要書
シントールチューブ
耐圧性に優れた雨水浸透製品
建技審証第 1002 号
平成 25 年1月
建設技術審査証明協議会会員
一般財団法人 土木研究センター(PWRC)
技術の概要
「シントールチューブ」は、雨水浸透施設の浸透トレンチとして用いるポーラスコンクリート製品であり、形状による呼び名
から、T2-200、T200、T100 の3種類があります。
下図に示すように地中に埋設して使用し、鋼製カゴを通して流入した雨水を、土を乱さずに地中に分散浸透させるものです。
浸透トレンチの雨水浸透原理
「シントールチューブ」は、セメントと粗骨材を原材料としたポーラスコンクリートを加圧・振動締固め成形、蒸気養生するこ
とにより工場生産され、耐圧性に優れています。
その特性は、単位容積質量が 1,850kg/m3 以上、透水係数は 1.0cm/s 以上であり、浸透能力はきれいな砂利と同程度で
あります。特に、T2-200 は、長方形で通水孔が二つあり、浸透機能の持続性に優れています。施工性に関しては、側面や上
面に砕石を巻く工程を必要とせず、底面が平坦で据付けが簡単であるため、従来工法にくらべて施工効率が著しく向上します。
更に、浸透桝から目づまりを低減する鋼製カゴが通水孔にワンタッチで着脱でき清掃が簡単なため、維持管理が容易です。
「シントールチューブ」の種類および鋼製カゴを下の写真に示します。
「シントールチューブ」の種類および鋼製カゴ
審査証明の範囲
「シントールチューブ」は、雨水を対象とした浸透型流出抑制施設に使用します。
シントールチューブ
審査証明の結果
(1)地盤浸透能力の活用性
適正に施工することによって、地盤の持つ透能能力を十分に活かすものと認められました。
(2) 耐目づまり性
目づまりによる浸透能力の減少の程度が小さいと認められました。
(3) 耐圧性
実用上十分な耐圧強さを有すると認められました。
(4) 施工性
施工が容易であると認められました。
(5) 維持管理性
維持管理が容易であると認められました。
透水試験
目づまり試験
耐圧強さ試験
目づまり試験(濁水の注入)
施工方法の調査
鋼製カゴの清掃
シントールチューブ
施工状況
掘削
側面掘削
人力床付け掘削
床付け面検尺
基礎砕石布設
製品の据付け
レベル調整
埋戻し
鋼製カゴ設置
主な実績
国立大学等 ・・・
1件
地方自治体 ・・・ 13 件
民 間 ・・・ 136 件
審査証明有効期間
平成 25 年1月1日 ~ 平成 27 年 7月14 日
技術保有会社 / お問い合わせ先
前田製管株式会社 技術開発本部 〒 998-8611 山形県酒田市上本町 6-7 TEL0234-23-5115
本概要書は、
一般財団法人土木研究センター(PWRC)
が行った
「建設技術審査証明
(土木系材料・製品・技術、
道路保全技術)
」
の結果を、
広く関係各位に紹介する目的で作成したものであります。
一般財団法人土木研究センター(PWRC)企画・審査部 TEL03-3835-3609 http://www.pwrc.or.jp/shinsa.html