技術審査 - 日本下水道新技術機構

技術審査
建設技術審査証明(下水道技術)
下水道機構が行う建設技術審査証明事業(下水道技術)は、下水道事業に
おける技術の活用促進に寄与することを目的として、民間企業において研
究開発され、申請された技術を対象に技術的な審査を行い、その性能、特
長等を客観的に証明して、これらの技術の普及活動に努めるものです。審
査証明は、受付審査会で対象としての適否を判断し、その後、公平、公正
な審査を行うため学識経験者や国・地方公共団体等の有識者からからな
る「審査証明委員会」や「部門別審査証明委員会」において、厳正な審査
を行ないます。審査に合格し、承認を受けた技術に対して審査証明書が交
付されます。また、作成された報告書等は、地方公共団体等に広く配布さ
れ、下水道事業に導入する際の参考とされています。
新たな技術審査
平成27年度より、民間企業が掲げた開発目標を達成しているか確認し証
明する「開発目標型」と、下水道機構が評価項目、要求性能等を示し、
その確認を行い証明する「基準達成型」の2つの方式を設けて審査を
行っています。
また、当機構における研究開発普及事業と連携することにより、さらな
審査証明書・報告書(DVD版)
る技術向上の好循環を目指します。
事
業
の
概
要
お
よ
び
進
め
方
の
説
明
10
技
術
概
要
の
聴
取
お
よ
び
技
術
審
査
に
依
頼
書
の
内
容
確
認
受
付
審
査
会
(
受
付
審
査
基
準
に
よ
る
審
査
)
第
1
回
審
査
証
明
委
員
会
事
務
局
の
立
会
い
に
よ
る
事
前
確
認
第
2
回
審
査
証
明
委
員
会
審
査
証
明
書
発
行
受付期間
4月1日~5月2日
(平成28年度)
6月~12月
1月~3月
審査証明委員会
審査証明立会試験状況
審査証明書の交付
普
及
活
動
審査証明の対象技術と種類
審査証明の対象は、下水道に係わる次に掲げる技術です。なお、審査証明の有効期間は5年です。原則として、5年ごとに更新
手続きを行い、技術内容や適用範囲等を変更する場合には変更点について審査を行います。
①調査、計画、設計、施工および管理に係わる技術
②機械、設備、器具、材料に係わる技術
※ただし、複数の機器を組み合わせた複雑なシステム技術を除く。
それらの技術は、用途等により以下の7つに分類されます。
① 水
処
理
設
備 :散気装置、汚泥かき寄せ機、撹拌機等
② 汚 泥 処 理 設 備 :濃縮機、可溶化設備、消化ガス等有効利用等
③ そ の 他 設 備 等 :ポンプ、スクリーン、沈砂設備、合流改善設備、揚砂装置、送風機等
④ 工
法 :下水道施設の耐震化工法、仮設工法、管路診断技術等
⑤ 資
器
材 :耐震性継手、可とう継手、マンホールふた、雨水貯留施設等
⑥ 更 生・修 繕 技 術 :本管・取付管の更生・修繕工法、マンホールの更生・修繕工法等
⑦ 防
食
技
術 :施設・管路の防食工法
管路診断技術
更生工法(製管工法)
マンホールふた
これまで295の技術が審査証明を完了し、多くの技術が下水道事業において採用されています。
分野別では、更生・修繕技術(86 件)、資器材(44 件)、工法(42 件)、水処理設備(39 件)、その他設備等(30 件)、汚泥処理
設備(29件)、防食技術(25件)となっています。
平成27年度 建設技術審査証明(下水道技術)
新規技術一覧表
№
分 類
1
水処理設備
標準槽曝気撹拌機
駆動部槽上型曝気撹拌機
その他設備等
熱式気体流量計
曝気槽用気体流量計
リメイクリング
非開削による更生管とマンホ-ルの接続部耐震化工法
貼ル段治 [ハルダンジ]
更生管マンホ-ル接続部耐震化工法
2
3
4
5
工法
技術の名称
副 題
スネークインバート
下水道用樹脂製インバート
空洞探査装置
下水道取付管空洞調査機
次世代軽開放鉄ふた
下水道用鋳鉄製マンホールふた
8
ストリング工法
下水道管きょの更生工法-製管工法-
9
アルファライナー工法
下水道管きょの更生工法-形成工法-
エスロヒート下水熱 らせん更生型
熱回収機能付き下水道管きょの更生工法-製管工法-
エコロガード工法ハイブリッド
複合マンホール更生工法-塗布型
下水道用マンホール改築工法
-防食工法・シートライニング工法-
6
7
10
資器材
更生・修繕技術
11
12
防食技術
ジックボードM工法
平成27年度においては、民間企業が開発した新規技術12件、変更技術18件、更新技術21件の審査証明を実施しました。
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