第2回 石狩湾新港 長期構想検討委員会 資料 平成25年12月12日(木) 15 :00 ~17 : 30 場所:ホテルモントレ札幌 ビクトリアルーム 目 次 1.石狩湾新港長期構想の策定について 1-1 石狩湾新港長期構想検討委員会の設立趣旨 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1-2 石狩湾新港長期構想検討委員会の検討フロー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2 2.第1回検討委員会の主要意見と対応 2-1 第1回検討委員会の主要意見と対応 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 3.港湾利用の課題・要請 3-1 背後企業の声 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 4.石狩湾新港の方向性(案) 4-1 課題・意見・優位性の整理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 4-2 基本理念・目標・方向性からのプロジェクトの整理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 5.空間利用計画(案) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38 1.石狩湾新港長期構想 の策定について 1-1 石狩湾新港長期構想検討委員会の設立趣旨 背 1 景 ◆本港は、港湾の施設整備とともに、その利用が進展し、石狩湾新港地域や札幌圏、さらには北海道全域の 産業や生活を支える役割を着実に果たしてきている。 ◆本港の港湾計画は、平成9年に改訂されてから約15年経過しており、その計画と現状の港湾利用に乖離が 生じてきている。 ◆また、平成23年3月に発生した東日本大震災を契機とし、港湾における地震・津波対策のあり方など、港湾の 担う役割も変化してきている状況にある。 趣 旨 ◆本港の取り巻く状況が変化していることから、本港の開発、利用及び保全を行うにあたっての指針となる港湾 計画を改訂することとした。 ◆本港の基本理念や基本目標を掲げた「石狩湾新港将来ビジョン」をもとに、20~30年後の長期的な社会、経 済情勢の見通しや地域の将来動向を分析し、港湾の長期を見通した発展方向となる「長期構想」を策定する ものである。 ◆「長期構想」を策定するにあたり、発展方向の影響が経済面、社会面等の多岐にわたるとともに広範囲に及 ぶこと、社会情勢や経済情勢の変化に敏感に影響されることなどから、学識経験者、港湾利用者などから幅 広い意見を聴取し、将来の港湾の目指すべき姿について合意形成を図るため、「石狩湾新港長期構想検討 委員会」を設立するものである。 ◆長期構想を踏まえ、地域の発展方向に寄与する“みなとづくり”を進めるため、10~15年程度将来を目標年 次とする「港湾計画」を策定する。 目標年次 ◆長期構想の目標年次は、概ね20~30年程度の 将来となる平成40~50年代 検討体制 石狩湾新港長期構想検討委員会 幹 事 会 (事 務 局) 1-2 石狩湾新港長期構想検討委員会の検討フロー 将来ビジョン・「長期構想」・港湾計画の関係 「石狩湾新港将来ビジョン」 石狩湾新港の基本理念と基本目標 「石狩湾新港 長期構想」 20~30年後における ゾーニング、整備構想、 施策の方向性 「石狩湾新港 港湾計画」 今後10~15年間 の施設整備や施 設利用・振興施策 2 検討スケジュール 「石狩湾新港将来ビジョン」 ◆第1回 平成24年 8月 ◆第2回 平成24年12月 「石狩湾新港長期構想」 ◆第1回 平成25年3月 ・石狩湾新港の現状と課題 ・石狩湾新港の方向性 ◆第2回 平成25年12月 ・現地視察 ・将来プロジェクトの展開イメージ ・石狩湾新港の将来の空間利用 ◆第3回 平成26年秋期予定 ・長期構想の最終案 ・将来プロジェクトの展開(短中期・長期) 「石狩湾新港港湾計画」 ◆平成26年度内に改訂予定 2.第1回検討委員会の 主要意見と対応 2-1 第1回検討委員会の主要意見と対応 国際海上 輸送機能に ついて 3 主要意見 対応 水産加工品を上海、香港、バンコクに石狩湾新港からコンテナで輸出しているが、 航路が不便であるため、もっと増やして欲しい。 国際ユニットロードターミナル機能強化プロジェクト (案)に「ポートプロモーション(北海道産品のセミ ナー、商談会)による航路誘致 」、「北海道の強み でもある食・寒冷地技術の海外展開に向けた輸出 支援」を施策として位置づけた(P15)。 便数の増加に加え、新しい航路の開設を働きかける方策を色々と模索していかな ければならない。 北海道とシベリア・ランド・ブリッジをつなぐ地理的優位性が石狩湾新港にはあり、ロ シアはバム鉄道を鉄道コンテナ輸送の基幹ルートとして考えている。バム鉄道は北 海道を再生する極めて大きな輸送路になる可能性があり、長期構想を検討する上 で、ロシアのバム鉄道と石狩湾新港との関わりを港湾計画の中で考えて欲しい。 シベリアランドブリッジとスエズ運河ルートのコスト 比較を追加(参考資料P9)するとともに、国際ユ ニットロードターミナル機能強化プロジェクト(案)に 「対岸諸国、大陸内陸部への貨物輸送を想定した 需要調査、輸送実験」を施策として位置づけた (P15)。 外貿コンテナ取扱量の増加により、コンテナヤードが狭隘化しており、また岸壁とコ ンテナヤードが離れているため、横持ちが発生し非効率な荷役となっている。 国際ユニットロードターミナル機能強化プロジェクト (案)に「ヤードの狭隘化や取扱貨物量の増加に 対応するコンテナヤードの整備」を施策として位置 づけた(P15)。 東アジアからヨーロッパまで見据えた北極海航路の長期的な検討が必要である。 北極海航路とスエズ運河ルートのコストの比較を 追加(参考資料P9)するとともに、エネルギー総合 拠点形成プロジェクト(案)に「北極海航路を活用 した貨物輸送の可能性調査」、「北極海航路・北米 航路などを活用したLNG輸入のための施設整備」 を施策として位置づけた(P27)。 食料の輸出拠点として今後、発展していくことを期待している。国は中国富裕層に 対して年間20万トンの国産米の輸出を考えており、 将来に米を100万トン輸出す るという構想がある。 国内物流ネットワーク機能強化プロジェクト(案)に 「新港地域への食品加工業、大規模物流施設の 立地の促進」を施策として位置づけており(P20)、 さらに、流通型食料備蓄拠点形成プロジェクト (案)に「新たなバルク貨物船(米運搬船等)に対 応する大水深岸壁やふ頭用地等の整備」、「倉庫 群を活用した食料輸送拠点の構築」「企業ニーズ を捉えたポートプロモーションによる航路誘致」を 施策として位置づけた(P23)。 食に関しては、ターゲットを対岸に絞るのではなくて、世界を目指すなど、大胆な方 向性を示しても十分やっていけるのではないかと思う。 石狩湾新港を北海道の対外諸国に対する食料の輸出基地にしていくことを、長期 構想検討委員会で検討課題としていただきたい。 北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区に、企業が多く集積する石狩湾新 港地域が入っていない。北海道等の施策と統一的に実施できれば、まだまだ食の 工場が集積し、航路増便にも繋がる。 2-1 第1回検討委員会の主要意見と対応 主要意見 国内海上輸 送機能につ いて 内貿定期航路がないため、内貿を充実していくことが一つのテーマである。 内貿はRORO船、貨物フェリーの就航の可能性を模索していかなければならない。 関東、関西圏の海上輸送航路の開設に努力していかなければいけない。 背後圏との 交通網につ いて 石狩湾新港から札幌市へ抜ける片側2車線以上の道路が2本しかなく、最短距離を通 ると、子供がいる学校の近くを走ることになる。今後、貨物量が増えると、交通障害が起 きてしまう。港の整備だけではなく、色々な意味で複合的に考えて欲しい。 石狩湾新港の整備を進めるに当たって、あわせて物流体系(道路)を整備して欲しい。 もう少し複数の道路を札幌市に通さないと、石狩湾新港が発展すればするほど交通渋 滞が発生する。40年前の交通体系と、今の交通体系は絶対に変わっているはずである ため、精査して、横の広がりを持って検討していただきたい。 エネルギー について 札幌圏のエネルギー拠点港としての機能をさらに整備拡充していただきたい。 雪氷エネルギー等の活用を今後さらに取り入れていただけないか。将来的な食料の需 給逼迫に備えた国家備蓄基地を石狩に持ってくるぐらいの構想があってもいいかなと 思う。 石狩湾新港は、エネルギーの基地があり、日本の中でも特徴づけられるような大きな起 爆剤となる可能性が十分にある。石狩湾新港にLNGの拠点を作り、日本を代表するよ うな拠点として売り込むという非常に大きな役割を持っているのではないかと思う。 石狩湾新港がLNG基地となる可能性は十分にあり、日本だけではなく、世界にはどの ようなLNGの船が運航しているのかということを調査した方が良い。 大消費地の札幌市を背後に抱えるということもあり、石油の取扱量が今後伸びることで、 石油の安定供給が望まれている。 4 対応 ヒアリング結果からも、内貿定期航路の就航の 希望があることから、国内物流ネットワーク機 能強化プロジェクト(案)に「内貿ユニットロード ターミナルの整備・拡充」、「企業ニーズを捉え たポートプロモーションによる航路誘致」、 「ポートプロモーションによる本州方面への販 路拡大」を施策として位置づけた(P20)。 国内物流ネットワーク機能強化プロジェクト (案)に示しているとおり、「石狩湾新港と札幌 圏を結ぶ道路整備の推進」、「関係機関と連 携した道路の交通アクセスの改善」、「関係機 関と連携した軌道系交通機関の誘致・整備促 進」を施策として位置づけた(P20)。 さらに札 幌圏防災拠点形成プロジェクト(案)では、「緊 急物資輸送経路、避難経路の整備の促進」、 「緊急物資輸送経路の交通アクセスの改善」 を施策として位置付けた(P31)。 エネルギー総合拠点形成プロジェクト(案)に 「LNG、石油製品等を取り扱う岸壁・泊地の増 深」、「ふ頭用地の機能拡張」、「天然ガス燃料 船の導入状況の調査及び施設の検討」を施 策として位置づけた(P27)。 また、流通型食料備蓄拠点形成プロジェクト (案)に「多種多様な(風力、雪氷、太陽光、 LNG冷熱)エネルギーを活用した保管施設の 高度衛生管理、温度管理の研究の推進」を施 策として位置づけた(P23)。 2-1 第1回検討委員会の主要意見と対応 主要意見 5 対応 エネルギー について LNGを使った関連企業の産業集積ができないかというイメージは持っているが、 ※対応は前ページ掲載 具体的にどうするのかというところが大きな課題である。 土地利用 について 中央水路奥部の保留ゾーンの利用について、長期構想あるいは港湾計画で検 討して欲しい。 現在、3分の1程度の土地がまだ残っているので、道庁、小樽市、石狩市と共同 して、港を使っていただけるような企業を誘致できれば良い。 港と背後地域との一体感がなく、背後企業の港湾利用は少ない。 石狩湾新港地域に立地する企業の現状は、広くて、安くて、労働力のある地域 を求めて集積しており、石狩湾新港を利用した貨物の移送まで考えられない企 業が非常に多いと思う。 防災関係 について 耐震バースに加えて、津波が来たときにどこに避難するか、それにふさわしい 建物が必要だということを検討しておく必要がある。 津波が発生した際に、どのように対応するのかという内容を、資料に加えた方が 良い。 石狩湾新港から避難する時の片側2車線以上の道路は2本しかなく、しかもそ の2本は川の側を通っているため、津波が発生した際には危険である。 防災の役割をもつ高速道路を整備して欲しい。 全体 未利用地の活用を促進するために、国際ユニットロー ドターミナル機能強化プロジェクト(案)では、「国際ユ ニットロードターミナルの整備」を、国内物流ネット ワーク機能強化プロジェクト(案)では、「内貿ユニット ロードターミナルの整備・拡充」を施策に位置付けて いる(P15、P20)。さらに、流通型食料備蓄拠点形成 プロジェクト(案)に「バックアップ拠点構想と連携した 流通型の大型食料備蓄拠点の整備」を施策として位 置づけた(P23)。 背後企業による石狩湾新港の利用を促進するために、 国内物流ネットワーク機能強化プロジェクト(案)に、 内航定期航路を開設するための「企業ニーズを捉え たポートプロモーションによる航路誘致」を施策として 位置づけた(P20)。 札幌圏防災拠点形成プロジェクト(案)に「津波避難 施設の整備」、「耐震強化岸壁を核としたBCP訓練、 防災訓練等の実施」、「緊急物資輸送経路、避難経 路の整備の促進」を施策として位置づけた(P31)。 札幌圏防災拠点形成プロジェクト(案)に「緊急物資 輸送経路、避難経路の整備の促進」を施策として位 置づけた。(P31) 本港を利用する船舶数が増加した場合に、悪天候時に避難する場所の確保が 問題になってくる。 札幌圏防災拠点形成プロジェクト(案)に「避難水域 の確保の検討」を施策として位置付けた。(P31) 企業にヒアリングを実施する際には、石狩湾新港地域に限らず、範囲を拡げて 実施する必要がある。さらに石狩湾新港がどのように変わっていけば港を使っ ていただけるのかという視点を、質問項目の中にきちんと入れることが重要では ないかと思う。企業の業績が変わったり、売る先が国際化したり、色々な変化を していると思われるため、状況をきちんと把握した上で港の機能を考え出してい くことが重要であると考える。 第1回検討委員会の主要意見、再ヒアリング結果等を 再整理し、プロジェクトを検討した。 3.港湾利用の課題・要請 3-1 背後企業の声 ◎石狩湾新港地域は、札幌圏における新たな流通及び生産機能を分担し、これを計画的かつ大規模に展開することと して開発(石狩湾新港地域開発基本計画:昭和47年策定)が行われており、その中央に石狩湾新港が位置する。 新港地域立地企業を中心としたヒアリングやアンケートにより「石狩湾新港との結びつき」や「石狩湾新港へ求めること」 などの意見を聞き取ることとした。 【ヒアリング調査】 新港地域立地企業を中心に約100社(製造業・物流関連企業)へのヒアリングを行った。 ○ヒアリングによる石狩湾新港への意見(※赤字は第1回長期構想検討委員会後のヒアリングから) 【物流】 ・現在、外貿定期コンテナ航路は、韓国釜山港へ週2便体制で就航している。利便性向上のため、便数の増加を望 んでいる。 ・外貿定期コンテナ航路は、韓国釜山港のみならず、新たな航路が開設されることを望んでいる。 ・石狩湾新港は、内貿定期航路がないため、本州からの貨物の大半は他港を経由し、石狩湾新港地域に搬入されて おり、陸上輸送コストの観点から、石狩湾新港に内貿定期航路が開設されることを望んでいる。 【港湾施設に関する事項】 〈コンテナ関係〉 ・外貿コンテナは、花畔1号岸壁で取り扱われているが、コンテナヤードが花畔3、4、5号荷捌地であるため、コンテナ の横持ちが発生し、非効率な荷役形態である。また、近年、コンテナ取扱いの増加により、リーファーコンテナと接 続するコンセントの不足やヤードの狭隘化という状況が発生しており、解消されることを望んでいる。 〈リサイクル関係〉 ・現在、東ふ頭で荷役作業をしている際に、沖待ちが発生する場合があり、リサイクルポートとしての機能の拡張の ため、新たな岸壁の整備を望んでいる。 ・中国経済が成熟した後は、東南アジアやインドへの輸出をしていくことが予想される。 【その他】 ・日本は南北に長く、北と南では大きく気象条件が異なっており、北の拠点は石狩と言ったように、洋上風車メンテ ナンスの訓練サイトを設置することが出来れば、産業集積の芽も出てくると思う。 ・港内利用の安全確保のため、物流機能とレジャー利用の棲み分けをお願いしたい。 ・船員や荷役労働者等が、食事や休憩をするための福利厚生施設がない。 など 6 3-1 背後企業の声 7 【アンケート調査】 新港地域立地企業 533社へのアンケート調査を行った。 [調査期間] 約1ヵ月(平成25年7月~8月) [回 収] 回答企業数 220社(回収率41%) [調査方法] 企業宛配付、返送による回収。設問は選択式による。 設問~・業種・海上輸送利用の有無・新港の利用状況・通勤手段・その他意見など ○アンケートの結果(概要) [立地企業について] 主たる業種 ~ 製造業(約3割)、運輸業(倉庫業含む:約2割)、卸小売業(約2割) など 操 業 時 期 ~ 平成元年以降の操業が、7割以上を占める。 従 業 員 ~ 従業員規模が、20人未満の企業が、5割以上を占める。 また、従業員の約7割が札幌市からの通勤であり、マイカー通勤が多数を占める。 【主たる業種】 建設業 8% サービス 業等 11% その他 3% 製造業 33% 卸小売 業 23% 【新港地域での操業時期】 運輸業 22% 平成 11~ 15年 14% 平成 21年 平成16 ~20年 以降 5% 12% 平成6 ~10 年 13% 【従業員居住地】 その他 小樽市 3% 4% 昭和期 27% 平成元 ~5年 29% 札幌 市 66% 石狩 市 27% 3-1 背後企業の声 8 [石狩湾新港とのつながりについて] ・「新港地域立地企業」のうち、石狩湾新港からの海上輸送を利用している割合は、約1割。 ・北海道内の(陸上)輸送のみの企業が、半数程度を占める。 ・「石狩湾新港を利用している企業との取引や海上輸送を行っている企業」のうち、 約3割が石狩湾新港を利用。 ・上記企業のうち、今後、石狩湾新港の利用の可能性があるとの回答は、約3割。 「石狩湾新港の利用企業との取引や海上輸送を行っている企業」は、 現在の利用 約3割 → 今後、約6割 の可能性有り。 新港の利用の可能性としては、内貿定期航路や外貿コンテナ航路の開設や増便が上げられている。 また、必要と考える外貿定期航路は、東アジア、東南アジア、極東ロシアとなっている。 ○アンケートによる石狩湾新港への意見 ・外貿コンテナヤードの拡張を望む。 ・外貿コンテナ航路の充実、定期航路の誘致を望む ・利用方法がよくわからないので、PRの充実が必要。 など ○アンケートによる石狩湾新港地域への意見 ・公共交通機関(バス、JR、地下鉄)の充実を望む。 ・商業施設(コンビニ、食堂、郵便局等)の充実を望む。 ・貨物を輸送するための道路の整備を望む。 など 4.石狩湾新港の方向性(案) 4-1 課題・意見・優位性の整理 9 現状の課題 優位性 ◆石狩湾新港(地域) ◆石狩湾新港(地域) 【課題】 ・輸出量と輸入量に大きな差が生じている ・日本海側港湾と太平洋側港湾の取扱貨物の均衡が必要 ・災害時の緊急輸送や、本港と背後地域の発展を勘案し た道路網の充実が望まれる ・同一貨物が港内に点在 ・コンテナの荷役が可能な岸壁とコンテナヤードが離れて いることから 横持ちが発生し、非効率な荷役形態となっ ている ・コンテナヤードが狭隘化 物流 物流 物流 物流 防災 物流 物流 物流 背後企業の声 ○石狩湾新港への主たる意見 ・外貿コンテナ航路の利便性向上のため、便数の増加を望 んでいる ・外貿定期コンテナ航路は、韓国釜山港のみならず、新たな 航路が開設されることを望んでいる ・石狩湾新港は、内貿定期航路がないため、本州からの貨 物の大半は他港を経由し、石狩湾新港地域に搬入されて おり、 陸上輸送コストの観点から、石狩湾新港に内貿定 期航路が開設されることを望んでいる ・コンテナ取扱いの増加により、リーファーコンテナと接続す るコンセント が不足しており、解消されることを望んでいる ・リサイクルポートとしての機能の拡張のため、新たな岸壁の 整備を望んでいる ・港内利用の安全確保のため、物流機能とレジャー利用の棲 み分けをお願いしたい ・船員や荷役労働者等が、食事や休憩をするための福利厚 生施設がない 物流 物流 物流 物流 物流 物流 観光・交流 物流 産業 ○石狩湾新港地域への主たる意見 ・東日本大震災を踏まえた、港や地域の防災体制の強化 が必要と考えている ・地域発展のための大型の製造業を誘致して欲しい ・陸上交通を多様化するための軌道系交通機関を誘致し て欲しい ・対岸諸国(東アジア・ロシア等)との 交易に有利な位置 ・札幌に最も近い重要港湾 物流 防災 産業 物流 産業 産業 防災 環境 ・対岸諸国は経済成長が著しい ・北海道とSLBをつなぐ地理的優位 性が高い ・本港背後にはGRPの増加が見込ま れている地域が多い。 ・日本の食料生産基地 ・北日本最大級の工業流通団地(企 業誘致が可能) ・地域全体が緑に囲まれた安らぎの 空間 ・道内最大規模の冷凍冷蔵倉庫群 ・札幌圏を支えるエネルギー供給拠 点 ・多種多様なエネルギーの利活用(L NG冷熱、風力、雪氷冷熱等) ・食品加工業が集積 ・札幌圏の防災拠点 ・太平洋側港湾の代替機能 ・一般レジャー需要が高い 物流 産業 観光・交流 物流 産業 物流 産業 産業 産業 環境 産業 産業 環境 向 産業 産業 物流 物流 防災 防災 観光・交流 国の施策 ・LNGの効率的な輸入・移出(日本 海側拠点港) ・「選択と集中」の結果、国による新 規投資が可能(重点港湾) ・リサイクルポートに指定 ・運輸インフラや食品産業等につ いて、日露パートナーシップの発 展に関する共同声明を発表 方 物流 産業 物流 環境 物流 物流 産業 性 4-2 基本理念・目標・方向性からのプロジェクトの整理 【将来ビジョン】 【基本理念】 10 【第1回長期構想検討委員会】 石狩から世界に輝く北の港 基本目標 物流 ◇対岸諸国との経済交流を活発 化する港湾 ◇安定的な物流網を構築し、北 海道の経済活動を牽引する 港湾 産業 ◇北海道の食と、環境にやさし いエネルギーを活かし、札幌 圏の産業振興に貢献する港 湾 防災 ◇ハードとソフトを組み合わせた 地域防災力と広域連携による 災害に強い港湾 ◇バックアップ機能を有する復 旧・復興の拠点となる港湾 方向性 ●国際海上輸送機能の強化 ・日本海側対岸諸国等の著しい経済発展を取り 込み国際競争力を強化 ・ロシア内陸部やヨーロッパなどの物流拡大に向 けたルートの構築 プロジェクト 世界との交易・物流の拠点 Ⅰ-①国際ユニットロード ターミナル機能強化 プロジェクト(案) ●国内海上輸送機能の強化 ・大消費地札幌から近距離にある地理的優位性 を活かした安定的な国内輸送の構築 国内物流ネットワークの拠点 Ⅰ-①国内物流ネットワーク機 能強化プロジェクト(案) ●地域的特性を活かした産業の活性化 ・札幌圏をはじめ、道内全域を支えるエネルギー 拠点の機能強化 ・国内外の食料基地としての物流機能の高度化 ●防災機能の強化と復旧・復興体制の構築 ・ハード・ソフトの施策を総合的に勘案した防災体 制を構築 産業の拠点 Ⅰ-①流通型食料備蓄拠点 形成プロジェクト(案) Ⅱ-①エネルギー総合拠点 形成プロジェクト(案) ●背後圏との交通網の充実 ・東日本大震災を踏まえた災害に強いネットワー クの構築 ・日本全体の復旧・復興拠点としての機能強化 防災の拠点 Ⅰ-①札幌圏防災拠点形成 プロジェクト(案) 環境 観光・ 交流 ◇限りある資源を効率的に循環 させ、緑溢れる港湾空間を保 全し、環境との共生に貢献す る港湾 ●環境との共生・循環型社会の形成 ・札幌圏を中心としたリサイクルネットワーク拠点と しての役割を果たし、グローバルなネットワーク の拡充を図る ・港湾機能と環境を切り離さず、環境への配慮に 取り組む リサイクルネットワークの拠点 Ⅰ-①リサイクルネットワーク拠 点形成プロジェクト(案) ◇札幌圏の海洋性レクリエー ション需要に応える港湾 ●一般レジャー需要への対応 賑わいのある空間の拠点 Ⅰ-①海洋性レクリエーション 空間形成プロジェクト(案) ・海洋性レクリエーション需要等に対応するため、 物流機能と調和した安全安心な空間の形成 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 11 1)世界との交易・物流の拠点 【情勢(短中期)】 ・本港から韓国釜山港を経由し、対岸諸国等へコンテナが輸送されている。 ・東アジア(中国・韓国)、東南アジア、ロシアの名目GDPが増加しており、コンテナ取扱量が増加することが予測される。 ・極東ロシア(ウラジオストク)へのダイレクト航路が実現すると、輸送コスト、輸送時間が約6割低減される。 【図 本港と東アジア(韓国・中国)、東南アジア、北海道とロシアのコンテナ取扱個数・名目GDPの実績値】出典:石狩湾新港管理組合調べ 東アジア主要港までの海上距離 出典:石狩湾新港管理組合資料 【図 本港と対岸諸国等の位置】 【表 外貿コンテナ航路のダイレクト航路と釜山フィーダーのコスト・時間の比較】 出典:石狩湾新港管理組合作成 ※ウラジオストクを例にあげて試算 ※輸送コストは「港湾投資の評価に関する解説書2011」を用いて算出 輸送時間は海上輸送時間+貨物載せ替え時間 実際の運航日数 石狩~釜山~ウラジオストク:8日 石狩~ウラジオストク:2日 ※詳細は参考資料P5 【図 ロシア、東アジア、東南アジアのコンテナ取扱個数の推計値】 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 12 1)世界との交易・物流の拠点 【情勢(長期)】 ・中国東北三省は、著しい経済成長が見込まれている。 ・中国東北三省、ロシア等において、行政・民間が一体となり、寒冷地技術、食材品のセミナーや商談会が開催されている。 ・中国東北三省では、大連港が最大の貿易港(東北三省貨物の約8割)となっている。 ・中国他市から大連までの輸送形態はトラック輸送が大部分で、鉄道輸送は5%に満たない程度である。 ・近年、ロシア・トロイツァ(ザルビノ)港をトランジットする日本海横断航路での貿易が始まっている。 ・トロイツァ(ザルビノ)港を利用し、東北三省(長春)へ輸送した場合、大連港を利用する場合よりも輸送コストで約4割、輸送時間で約6割低減される。 ・シベリア・ランド・ブリッジを利用すると、スエズ運河ルート(南回り航路)より、輸送コスト、時間が約2割低減される。(参考資料P9) 極東ロシア ワニノ トィンダ ハバロフスク スイフンガ 10年間で3.6倍! 石狩湾新港 黒龍江省 ハルビン 長春 ボストチヌイ ナホトカ ウラジオストク 吉林省 羅津 トロイツァ 遼寧省 ソウル (ザルビノ) 北京 出典:「寒冷地技術・製品海外展開促進事業 報告書」北海道 【図 対岸諸国の経済成長】 【図 対岸諸国のセミナーの開催状況】 天津 大連 平壌 出典:石狩湾新港管理組合作成 【図 本港と対岸諸国内陸部の位置】 【表 外貿定期航路が就航した場合の大連港とトロイツァ港のコスト・時間の比較】 サンクトペテルブルグ ※石狩湾新港からトロイツァ(ザルビノ)に航路があると仮定した試算 輸送コスト(円/40FT) 石狩湾新港~釜山~大連 ~東北三省 石狩湾新港~トロイツァ(ザルビノ) ~東北三省 約79万円 約49万円 4 割 減 輸送時間(h) 128 57 6 割 減 ※東北三省は長春市内から積算、陸上距離の計測はGOOGLE MAPを用いて算出、海上距離は WORLD SHIPPING ENCYCLOPAEDIA V12.02を用いて算出 ※輸送コストは「港湾投資の評価に関する解説書2011」を用いて算出 シベリアランドブリッジ:25日程度 バム鉄道 シベリア鉄道 輸送日数2割低減 ウラジオストク港 ワニノ港 北海道 海上ルート:31日程度 出典:石狩湾新港管理組合作成 【図 シベリア・ランド・ブリッジ(SLB)の概要】 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 13 1)世界との交易・物流の拠点 過去最高 【表 コンテナ貨物の国別取扱品目上位3位】 【現状】 輸出 ・外貿コンテナ航路は、H22年4月から週2便体制(韓国釜山港)となり利便 性が向上。 ・対岸諸国等の経済成長や札幌への陸送コスト縮減が企業に浸透してき ていることから、外貿コンテナの取扱が急激に増加している。(H20年:23 千TEU、H24年:40千TEU 7割増加) ・本港背後圏の潜在貨物はコンテナで約15万TEUとなっている。(現状の 外貿コンテナ貨物量は約4万TEU) 輸入 出典:石狩湾新港港湾統計 【図 外貿コンテナ取扱の推移】 ① 中国 韓国 東南 アジア 再利用 資材 電気 機械 産業機械 ② 水産品 水産品 水産品 ③ 紙・パル プ 他輸送 機械 紙・パル プ 家具 装備品 紙・パル プ 自動車 部品 水産品 砂糖 他化学 工業品 他化学 工業品 家具 装備品 ① ② ③ 飲料 出典:平成24年石狩湾新港統計年報 【課題】 ・現状の非効率なコンテナ利用形態(狭隘、横持ち等)の解消とともに、急 増しているコンテナへの対応が必要。 ・効率的な港湾利用・効果的な設備投資を行うため、民間の視点を取り入 れた港湾運営を図ることによる国際競争力の強化への取り組みが必要。 荷役機械 (ガントリークレーン) 出典:平成24年石狩湾新港統計年報 【図 石狩湾新港における輸出入別のコンテナ貨物量】 狭隘化 約5ha 冷凍コンテナ用コンセントが不足 トレーラー輸送経路 コンテナの横持ち 等距離背後圏 潜在貨物量約15万TEU 【図 本港のコンテナヤード利用状況】 【ポテンシャル(強み)】 室蘭港 苫小牧港 函館港 小樽港 釧路港 石狩湾新港 ・札幌圏と経済成長が著しい東アジア・極東ロシアの中継点 ・食産業や道内最大規模の冷凍冷蔵倉庫(北海道内の1/3)の集積 花畔3号自家発利用 【図 コンテナヤード利用状況】 【図 外貿コンテナ 背後圏】 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 14 1)世界との交易・物流の拠点 Ⅰ-① 国際ユニットロードターミナル機能強化プロジェクト(案) 【目指すべき姿】 札幌圏と東アジア・極東ロシア等の中継点である地理的な優位性を活かし、既存航路の増便や新たな航路を開設 することで、対岸諸国等の著しい経済発展の活力を取り込み、北海道の経済発展に貢献することを目指す。 〔長期〕 〔短中期〕 シベリア・ランド・ブリッジ(SLB) ウラジオストク 等 釜山港 石狩湾新港 ワニノ 国際ユニットロード ターミナルの利用 ウラジオストク 等 釜山港 ・既存航路の増便(韓国釜山港) ・極東ロシアとの航路開設 東南アジア等へ 石狩湾新港 ・SLBを用いたアジア内陸、欧州への輸送網 の構築 ・東南アジア等との定期航路の開設 ・国際ユニットロードターミナルを用いた中国 東北三省との輸送網の構築 等 【目指すべき姿を達成すると・・・】 ・札幌圏の物流が最適化し、物流コストの削減による道内企業の国際競争力強化、道民への低廉な消費財の提供 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 15 1)世界との交易・物流の拠点 Ⅰ-① 国際ユニットロードターミナル機能強化プロジェクト(案) ~“目指すべき姿”への展開イメージ(案)~ 【施策のイメージ(案)】 〔長期〕 〔短中期〕 ・既設コンテナヤード ・国際ユニットロードターミナルの整備 非効率の解消 ①拡張 ・コンテナヤードの再編 (拡張、集約)、冷凍コンテナ用コンセント等の充実 ・コンテナ輸送機能拡大に伴う施設整備 〈ハード施策〉 ・ヤードの狭隘化や取扱貨物量の増加に対応するコンテナヤードの整備 ・コンテナの横持ちを解消するためのガントリークレーンと一体的に利用 可能なコンテナヤードの整備 〈ハード施策〉 ・中国東北三省等への貨物輸送を目指した国際ユニットロードターミナ ルの整備 ・対岸諸国に加え、東南アジアや欧州・アジア内陸部との貿易拡大に 応えるため、船舶の大型化に対応したコンテナターミナル整備 〈ソフト施策〉 ・民間活力を活用したコンテナターミナルの管理運営体制の構築 ・ポートプロモーション(北海道産品のセミナー、商談会)による航路誘致 ・北海道の強みでもある食・寒冷地技術の海外展開に向けた輸出支援 〈ソフト施策〉 ・長期的な展開に向けた対岸諸国、アジア内陸部への貨物輸送を想定 した需要調査、輸送実験 ・国際フィーダーを活用した貨物輸送の可能性調査 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 16 2)国内物流ネットワークの拠点 【情勢】~海上輸送~ ・石狩湾新港の等距離背後圏※1における内貿ユニット貨物量は約740万トンであり、そのうち本港を利用することで、陸上、海上のトータルで輸送が効率 的となる貨物量は約130万トンとなる。 ・地域内企業から内貿定期航路の就航が望まれており、地域内の潜在貨物量は約100万トンとなる。 ・北海道~本州間のフェリーでの輸送量は、苫小牧港、函館港の太平洋側のシェアが増加。 潜在貨物量(トン) 等距離背後圏 潜在貨物量約740万トン 車両台数(台) 取扱品目 約100万トン 約5万台 食料品(72%)、日用品(19%)、建設資材(7%) 食料品の内60%が石狩湾新港利用を望む ※小樽港利用を除く ※石狩湾新港管理組合ヒアリングを基にした試算値 苫小牧港 函館港 小樽港 釧路港 石狩湾新港 【図 石狩湾新港地域からの内貿ユニット移入貨物】 出典:石狩湾新港管理組合作成 【図 内貿定期航路 背後圏】 【本港を利用することで効率的となる貨物量の試算】 北海道発国内定期航路の貨物流動調査結果から 簡易試算した貨物量(※小樽港利用を除く) =約130万トン 出典:北海道港湾統計年報 【図 フェリー航路別貨物量の推移(北海道~本州間)】 ※1:等距離背後圏とは、本港からの距離が、内貿定期航路を有する港湾より近い背後圏のこと。 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 17 2)国内物流ネットワークの拠点 【情勢】~陸上輸送~ ・北海道は、域外との貨物流動に占める鉄道の依存率が高く、北海道新幹線が本格供用されると、鉄道輸送力の低下が懸念される。 ・新幹線開通により、貨物輸送能力が約4割削減され、約180万トンの貨物(たまねぎや米等の農産品 等)が減少することが懸念される。 ・道央圏連絡道路の完成により、物流機能が効率化され、将来的には道内広範囲から本港への物流が期待される。 【将来】 流通型食料備蓄拠点 出典:国土交通省「平成21年地域貨物流動調査」より作成 【図 域外流動に占める鉄道の割合】 ○函館開業は2015年度、札幌開業は2035年度の予定 ○新幹線と貨物列車が、青函トンネルを共用することとなり、速度の違 いから、1日当たり上下51本設定されている輸送力の低下が懸念 ○函館開業時は、暫定的に現行特急と同じ140km/hで走行予定 出典:石狩湾新港管理組合作成 【北海道新幹線と鉄道貨物輸送の動向】 農水産品の輸送 釧路地方や十勝地方は、 農水産品等の食品の取 扱いが多く、将来、本港に 流通型食料備蓄拠点が 形成された際には、効率 良く輸送することが可能 になります。 釧路 【現状】 約450万トン/年 51本/日 十勝 農水産品 4割削減 【将来】 約270万トン/年 ※交通政策審議会陸上交通分科会鉄道部会整備新幹線小委員会第2回青函共用走行区間技術検討WG」 発言より 【図 北海道新幹線開通による懸念事項】 出典:北海道開発局 札幌開発建設部(一部石狩湾新港管理組合加工) 【図 道央圏連絡道路概要】 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 18 2)国内物流ネットワークの拠点 【現状】 ・新港地域は、北日本最大級の工業団地であり、道内最大規模の冷凍冷蔵倉庫が集積している。 ・新港地域には、本州と北海道を結ぶ内航定期航路が就航しておらず(主に苫小牧港を利用)、地域内 の企業から要請がある。 ・新港地域から札幌中心部への陸上交通は、国道231号、道道125号の交通量が多く、新港地域に繋が る1車線の市道に車両が流入するため、市道が渋滞している。 ・新港地域の就業者数は年々増加し、札幌市からの通勤者が約7割を占める。 注)15歳以上の就業者が対象 出典:総務省「国勢調査」 【図 石狩市~札幌市間の就業者通勤人口】 国道231号の渋滞状況 石狩市道の渋滞状況 【図 新港地域の概要】 【課題】 ・物流コストの低減を図るため、内航定期航路の開設が必要。 ・本港にアクセスする道路及び、利便性向上を図るための新たな交通機関によ る陸上交通ネットワークが必要。 ・貨物輸送の効率化や太平洋側港湾の代替機能確保による物流ネットワークの 強化が必要。 国道 231号 国道337号 国道337号の渋滞状況 道道125号 最短ルートが 通れない 【強み(ポテンシャル)】 札幌圏 ・北海道の経済の中心で大消費地の札幌に最も近接した港湾 ・道内最大規模の冷凍冷蔵倉庫(北海道の1/3)の集積 道道125号の渋滞状況 出典:この背景地図等データは、国土地理院の 電子国土Webシステムから配信されたものである 【図 本港地域周辺道路網】 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 19 2)国内物流ネットワークの拠点Ⅰ-① 国内物流ネットワーク機能強化プロジェクト(案) 【目指すべき姿】 潜在能力を活かし、新港地域のみならず北海道企業の物流コスト削減のため、海上、陸上輸送機能の効率化を図り、 地域経済の活性化を目指す。 〔長期〕 〔短中期〕 石狩湾新港→札幌 約15㎞ 石狩湾新港 内航定期 航路の開設 内航定期 航路の拡大 石狩湾新港 約70㎞ 国道337号 約300㎞ 札幌 札幌 石狩湾新港→札幌 約15㎞ 石狩湾新港 約70㎞ 国道231号 効率的な道路 ネットワークの強化 石狩湾新港 国道231号 国道337号 本港と札幌圏間の陸上交通ネットワーク (道路交通アクセスの改善、軌道系交通 機関)の整備 約300㎞ 道道125号 札幌圏 道道125号 札幌圏 道央圏連絡 道路 ・内航定期航路の開設 ・本港と札幌圏を結ぶ道路の整備による効率的な道路ネットワークの強化 ・内航定期航路の拡大 ・本港と札幌圏間の道路交通アクセスの改善、軌道系交通機関の整備に よる陸上交通ネットワークの強化 【目指すべき姿を達成すると・・・】 ・物流コストが削減され、道内企業の競争力が強化 ・日本海側ルートの利便性が向上し、小樽港との相乗効果による貨物輸送量の増大 ・太平洋側港湾とのリダンダンシー機能の充実 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 20 2)国内物流ネットワークの拠点Ⅰ-① 国内物流ネットワーク機能強化プロジェクト(案) ~“目指すべき姿”への展開イメージ(案)~ 〔短中期〕 札幌圏 【施策のイメージ(案)】 〔短中期〕 ・内貿ユニットロードターミナルの整備 【 海上輸送機能】 〈ハード施策〉 ・内貿ユニットロードターミナルの整備 〔長期〕 札幌圏 ・内貿ユニットロードターミナルの拡充 〈ハード施策〉 ・内貿ユニットロードターミナルの拡充 ※内貿ユニットロードとは:増大する国内雑貨輸送の効率化を図るため、効率的 に海上輸送するために必要となる岸壁、ヤード等の港湾施設 【 陸上輸送機能】 〈ソフト施策〉 ・企業ニーズを捉えたポートプロモーションによる航路誘致 ・新港地域への食品加工業、大規模物流施設の立地の促進 〈ソフト施策〉 ・ポートプロモーションによる本州方面への販路拡大 〈ソフト施策〉 ・石狩湾新港と札幌圏を結ぶ道路整備の促進 ・道央圏道路の整備の促進 〈ソフト施策〉 ・関係機関と連携した道路の交通アクセスの改善 ・関係機関と連携した軌道系交通機関(軌道系貨物ターミナル を含む)の誘致・整備促進 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 21 3)産業の拠点Ⅰ 【情勢】日本の食料基地である北海道は食料自給率約200%であり、食品輸出額は10年間で約3.6倍(石狩は約6.5倍)に増加 (kg) 【現状】 ・新港地域において、冷熱利用に関する検討調査が実施されている。 ・新港地域は道内最大規模の冷凍冷蔵庫群が集積し、食品加工・卸企業57社が立地 ・石狩市において、製造品出荷額845億円のうち、食料品製造業は260億円(31%) ・北海道の「バックアップ拠点構想」において、石狩湾新港が日本海側の拠点地域に位置付け(H24.3) 10年間で全道は約3.6倍、石狩は約6.5倍 1月~7月 端境期 5,000,000 4,500,000 4,000,000 3,500,000 3,000,000 2,500,000 2,000,000 1,500,000 1,000,000 500,000 0 1月 2月 北海道 3月 4月 5月 6月 ニュージーランド 7月 8月 メキシコ 9月 10月 11月 12月 ペルー その他 (円/kg) 300 275 平均価格 が高い 250 225 200 175 150 125 出典:財務省「貿易統計」より作成 【図 北海道から海外への食品輸出額】 【図 新港地域における冷凍冷蔵倉庫の庫腹量】 100 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 出典:「流通型の食料備蓄について」(国土交通省北海道局資料) 【課題】 ・大水深岸壁を必要とする食料を輸送する船舶に対応した施設整備が必要。 ・食料輸送に不可欠な冷凍コンテナ用コンセントが不足しており、増設が必要。 ・冷熱エネルギーの未活用。 ・収穫時の集中的な輸送による価格低下や、取引量・取引価格が季節変動するための対応が必要。 【図 かぼちゃの東京市場における 月別産地別入荷状況と平均価格の変動(H22)】 【強み(ポテンシャル)】 ・近年、海外において北海道ブランドの知名度が向上、北海道産米は品質 が向上し、収穫量も増加 ・冷凍冷蔵倉庫(北海道内の1/3)が集積 ・岸壁、冷凍冷蔵庫群が一体となった配置が可能な用地が確保済み ・新港地域内の冷凍冷蔵倉庫、多種多様なエネルギーの活用による品質 の維持(向上) 出典:東京ガスケミカル株式会社パンフレット ※LNG冷熱を活用した冷凍倉庫 出典:「流通型の食料備蓄について」 【LNG冷熱を利用した日本超低温㈱のプラント】 (国土交通省北海道局資料) 【図 出荷時期を調整した農産物の活用】 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 22 3)産業の拠点Ⅰ-① 流通型食料備蓄拠点形成プロジェクト(案) 【目指すべき姿】 多種多様なエネルギーを効率的に活用し、農水産品の高付加価値化を促進する食料輸送拠点の形成を図り、さらに新 たな国内外航路の開設により、道産食品の輸移出を拡大し、北海道の農水産品の総合的な競争力の強化を目指す。 【短中期】 【長期】 【図 流通型備蓄食料システムの構築による出荷の流れ】 ・内外貿ユニットロードターミナル機能の拡充 ・新港地域の冷凍冷蔵倉庫群の活用 【目指すべき姿を達成すると・・・】 ・農水産品の輸移出が拡大し、道産食品の競争力が強化 ・道産食品の安定供給の実現と高付加価値化 ・災害時における食料供給機能の確保 ・さらなる内外貿ユニットロードターミナル機能の拡充 ・流通型食料備蓄システムの構築 ・多種多様なエネルギーの活用 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 23 3)産業の拠点Ⅰ-① 流通型食料備蓄拠点形成プロジェクト(案) ~“目指すべき姿”への展開イメージ(案)~ 【施策のイメージ(案)】 〔短中期〕 ・コンテナヤードの再編(拡 張、附帯機能の充実) 〔長期〕 ・内貿ユニットロードターミナルの整備 公共上屋花畔3号 (燻蒸庫・定温庫) 公共上屋花畔3号 (燻蒸庫・定温庫) 石狩湾新港倉庫事業 協同組合低温倉庫 (燻蒸庫・低温庫) ・新たなバルク貨物船(米運搬 船等)に対応する大水深岸壁 やふ頭用地等の整備 ・倉庫群を活用した食料 輸送拠点の構築 石狩湾新港倉庫事業 協同組合低温倉庫 (燻蒸庫・低温庫) ・内外貿ユニットロードターミナルの整備 (食料輸送拠点の構築) ・バックアップ拠点構想と連携した流通 型の大型食料備蓄拠点の整備 〈ハード施策〉 ・内貿ユニットロードターミナルの整備 ・コンテナヤードの再編(拡張、附帯機能の充実) ・新たな貨物船に対応する大水深岸壁やふ頭用地等の整備 ・倉庫群を活用した食料輸送拠点の構築 〈ハード施策〉 ・内外貿ユニットロードターミナルの整備 ・バックアップ拠点構想と連携した流通型の大型食料備蓄拠点の 整備 〈ソフト施策〉 ・企業ニーズを捉えたポートプロモーションによる航路誘致 ・多種多様な(風力、雪氷、太陽光、LNG冷熱)エネルギーを活用 した保管施設の高度衛生管理、温度管理の研究の推進 ・新港地域に集積する食品加工企業等が利用可能な冷熱エネル ギーの活用方法の検討 〈ソフト施策〉 ・高度衛生管理(EUHACCP等)対応システムの構築 ・農産品の価格と供給の安定化を図る食料備蓄基地の構築 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 24 3)産業の拠点Ⅱ 【情勢】 ・政府が再生可能エネルギーの導入を推進 ・日本の中で北海道と東北は、風力のポテンシャルが高く、風力発電の立地の可能性が高い。 ・風力発電は、1~2万点の部品による組立産業であり、風車部品産業や定期点検に加え、土木工事等を含めると産業と雇用面の効果が大きい。 ・石狩管内の工場で使用する石炭が、ロシア(サハリン等)より本港沖合を通過し、太平洋側港湾に輸入される非効率な輸送となっている。 年間生産風車(万㎾/年) 2011年実績 風車産業雇用(人/年) 4,059 646,751 約1.9倍! 約1.8倍! 2020年推定 7,406 2030年推定 9,574 1,213,359 1,682,633 約2.4倍! 約2.6倍! 出典:一般社団法人日本風力発電協会 自然エネルギー白書(風力編)2013 【図 世界の風車産業の実績と推定値】 出典:一般社団法人日本風力発電協会 自然エネルギー白書(風力編)2013 【図 各電力会社管内別の陸上風力ポテンシャル】 【表 苫小牧港と石狩湾新港の石炭輸送時間の比較】 ホルムスク 石狩湾新港 出典:石狩湾新港管理組合調べ 苫小牧港 出典:石狩湾新港管理組合作成 出典:一般社団法人日本風力発電協会 自然エネルギー白書(風力編)2013 【図 各電力会社管内別の洋上風力ポテンシャル(諸島を除く場合)】 【図 ホルムスクと苫小牧港、 石狩湾新港の位置】 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 25 3)産業の拠点Ⅱ 【現状】 ・北海道内唯一の外航大型LNG船の受入基地が稼働 ・苫小牧勇払の天然ガス産出減に伴う代替ガスの確保のため、LNG受入れ体制の強化 ・札幌圏へのエネルギー供給体制を強化するため、石油製品、LNGのタンクの増設。 ・東日本大震災以降、原子力発電所の停止に伴い、電力供給が逼迫。 ・新港地域内には、風力発電施設(4,800㎾、風車3基)、太陽光発電(1,200㎾、2.9ha)が稼働中。 ・風車の部品の輸入は、大水深岸壁と広いヤードが必要なことから、本港が利用されている。 ・新港地域は大消費地が近く、送電効率がよい。 ・本港で石炭の荷揚げを検討している企業がある。 【船 名】ENERGY ADVANCE 【総トン数】119,233トン 【全 出典:石狩市資料 【図 石狩湾新港地域既設風力発電施設】 長】289.50m 【図 LNG船の第1船の荷役状況】 【課題】 ・世界的にLNG船が大型化しており、増深が必要。 ・ポテンシャルのある風力、雪氷、太陽光、LNG冷熱の利活用の検討が必要。 ・再生可能エネルギーを活用した、災害時の安定的な電力の確保が必要。 ・石炭の輸入について、トータル時間・コストで競争力ある効率的な輸送形態の構築が必要。 【図 本港における風車ブレード荷積み状況】 -14m級の船舶が主流 必要 水深 【強み(ポテンシャル)】 ・北海道の経済の中心で大消費地の札幌に最も近接した港湾 ・札幌圏へのエネルギー供給拠点として、新港地域内に風力発電、太陽光発電、雪氷冷 熱・LNG冷熱などのエネルギー関連企業が進出(計画) ・LNG火力発電所の計画が進行 出典:World Shipping Encyclopedia (IHS Fairplay、2011年10月現在)より作成 【図 LNGタンカーの船型(必要水深)別の隻数】 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 26 3)産業の拠点Ⅱ-① エネルギー総合拠点形成プロジェクト(案) 【目指すべき姿】 エネルギーの安定供給や多種多様なエネルギーを利活用した港湾空間の形成により、北海道民の生活、産業活動を 支える地球環境に優しいエネルギー供給拠点の形成を目指す。 〔短中期〕 【短中期】 〔長期〕 【長期】 【目指すべき姿を達成すると・・・】 ・LNG等の輸入、移出が拡大し札幌圏さらには、北海道のエネルギー供給拠点 ・効率的なエネルギー網の形成による、環境に優しいエネルギー自給港湾の構築 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 27 3)産業の拠点Ⅱ-① エネルギー総合拠点形成プロジェクト(案) ~“目指すべき姿”への展開イメージ(案)~ 【施策のイメージ(案)】 〔長期〕 〔短中期〕 風力 ・岸壁・泊地の増深 ・ふ頭用地の機能拡張(タ ンク増設等) ・多種多様なエネ ルギー源の利活 用を支援 発電所等 ・石狩湾新港発電所(LNG発 電建設計画の促進) ・新たなエネルギー活用に向けた施設整備 (シェールガス、メタンハイドレード、石炭ガス化 等) ・風力発電施設の部品物流拠 点に対応する岸壁とふ頭用 地等の整備 ・北極海航路、北 米航路などを活 用したLNG輸入 のための施設整 備 ・天然ガス燃料船 における燃料供 給体制の構築 ・備蓄機能強化の ためのふ頭用地 の拡張 LNG等 ・石炭など新たなバルク貨物船に対応 する大水深岸壁やふ頭用地の整備 マザーポート 風力発電支援基地 ふ頭用地拡張 岸壁 ふ頭用地拡張 〈ハード施策〉 〈ハード施策〉 ・LNG、石油製品等を取り扱う岸壁・泊地の増深 ・ふ頭用地の機能拡張(タンク増設等) ・石炭など新たなバルク貨物船に対応する大水深岸壁やふ頭用地の整 備 ・新たなエネルギー活用に向けた施設整備(シェールガス、メタンハイド レード、石炭ガス化 等) ・北極海航路・北米航路などを活用したLNG輸入のための施設整備 ・天然ガス燃料船における燃料供給体制の構築 ・備蓄機能強化のためのふ頭用地の拡張 ・風力発電施設の部品物流拠点に対応する岸壁とふ頭用地等の整備 〈ソフト施策〉 〈ソフト施策〉 ・北極海航路を活用した貨物輸送の可能性調査 ・天然ガス燃料船の導入状況の調査及び施設の検討 ・多種多様なエネルギーの利活用による食関連産業、倉庫業、IT産業 等の企業立地支援 ・地域内エネルギーを利活用した自給港湾に向けた管理運営体制(ス マートグリッド・スマートコミュニティー)の構築 ・風車メンテナンス人材育成に必要な研修センター機能などの整備(風 車の増加に伴う、メンテナンスに関わる人材の確保) 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 28 4)防災の拠点 【情勢】 ・東日本大震災を教訓とし、港湾相互の広域的なバックアップ体制の構築などが求められている。 ・北海道では、今後の大規模災害等におけるリスク低減に向け、バックアップ拠点構想を策定し、取り組みを進めている。 ・北海道において、津波対策の指標となる津波高の検討が行われている(日本海側)。 ・太平洋側港湾は、道内港湾における取扱貨物量の87%を占めており、日本海側港湾と太平洋側港湾の取扱貨物の均衡が必要である。 ・道央圏港湾連携における災害時のBCP協定を締結。 《拠点形成に向けた検討方向》 ・大災害時に備えた食料貯蔵・供給体制の 確保(低温倉庫の有効活用など) ・本社のバックアップ機能も含めた工場 ・オフィス・データセンター等の立地促進 ・LNGや風力など多様なエネルギー源の 活用による発電・供給の拡大 ・土木資材等の災害支援・復旧資材の備蓄 ・大災害時の活用も視野に入れた港湾物 流機能の強化(太平洋側のバックアップ として日本海側の本州港湾との連携強化 北海道の製油所:フル稼働 青森港 秋田港 日本海側港湾への海上輸送 酒田港 主な製油所 製油所(被災あり) 製油所(被災無し) 西日本の製油所:フル稼働 東北地方の主な油槽所 油槽所(被災あり) 油槽所(被災無し) 出典:北海道バックアップ拠点構想 【図 北海道バックアップ拠点構想における本港地域の方向性】 関東地方の製油所も被災により生産能 力が低下したことで東日本の供給能力 が激減。 出典:経済産業省資料を基に国土交通省港湾局作成資料を石狩湾新港管理組合一部加工 【図 東日本大震災時の日本海側港湾を利用した石油等の代替輸送】 出典:平成23年港湾統計(年報)国土交通省 【図 道内港湾取扱貨物量(平成23年】 出典:「道央圏港湾BCP」(道央圏港湾の広域連携のための協議会) 【図 道央圏港湾BCPにおける災害時の港湾機能確保のイメージ】 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 29 4)防災の拠点 【現状】 ・道央圏の日本海側で初となる耐震強化岸壁が平成25年5月に完成。 ・平成15年、苫小牧港のタンク火災時に、本港が代替機能を果たし、札幌圏への灯油を安定供給 ・札幌市、小樽市、石狩市をあわせて、北海道の約4割の人口が集中。 ・北海道バックアップ拠点構想において、本港が日本海側の拠点地域に位置付け(H24.3)。 ・国道337号、道道225号小樽・石狩通は、海岸線に対して平行に通っている。 平成15年の十勝沖地震による苫小牧のタンク火災 時には、太平洋側からの代替輸送を行い、被災後 3か月間の輸送量は、例年の1.5倍程に増加 【花畔ふ頭】 花畔3号岸壁 (耐震強化岸壁) 18 △通常時よりも取扱量が増加 ⇒ 3ヶ月で約10万トン増 16 取扱量(万トン/月) 14 道内人口:約550万人 札幌市・小樽市・石狩市の総人口:約210万人 12 10 8 H15.9.30 火災発生 (全道の約4割) 1時間圏でカバーされる人口:約43万人 6 ※人口:各市の住民基本台帳(H23.12.31又はH24.1.1) 4 【図 本港耐震強化岸壁】 【図 本港の防災カバー人口】 H15.7~H16.6 H16.7~H17.6 H17.7~H18.6 2 0 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 【図 代替機能を発揮した事例】 【課題】 ・災害時における早期回復を図るため、港湾BCPの策定が必要。 ・地元自治体などと相互連携を図った避難対策が必要。 ・災害時における太平洋側の代替輸送機能、道央圏の緊急物資受入体制の強化が必要。 ・今後は船舶の増加が見込まれており、港内混雑時等のために、避難水域の検討が必要。 【強み(ポテンシャル)】 ・新港地域には、風力や太陽光などの発電施設を有しており、災害時でも活用できる電源の確保が可能。 ・海岸線には、防風保安林が位置しており、他海岸において、津波被害低減効果が確認されている。 ・新港地域には、LNGや灯油などの石油製品の供給基地があるとともに、背後地域には、多くの冷凍冷蔵 倉庫(北海道内の1/3)が位置し、食品の保管、供給が行われている。 ・本州が被災した際の、緊急物資輸送拠点としての活用が可能。 出典:国土地理院電子国土Webシステムの地図を石狩湾新港管理組合が加工 【図 本港周辺交通網】 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 30 4)防災の拠点 Ⅰ-① 札幌圏防災拠点形成プロジェクト(案) 【目指すべき姿】 大規模災害発生時において、札幌圏への緊急物資輸送を迅速に行える体制に加え、復旧・復興の拠点となる広域 的なバックアップ体制を構築し、安全・安心の確保に貢献する。 〔短中期〕 〔長期〕 全国へ緊急物資、 エネルギーを輸送 ・被災企業の受入 ・住民の一時避難や 集団移転の受入 ・復旧・復興資材の供給 ・食料、生活物資の供給 ・エネルギーの安定供給 ・LNGや風力など多様なエネルギー源の活用による発電・供給の拡大 ・札幌圏における発災後、復旧・復興を支援するため、防災機能の強化 ・緊急時の物流機能の停滞を回避するため、道内他港湾との連携を強化 ・全国に向けた復旧・復興、事業継続を支援 ・石油・LNGなどのエネルギーや冷凍冷蔵庫群を活用した食料の 備蓄機能の強化 【目指すべき姿を達成すると・・・】 ・港湾物流機能の早期復旧が可能になるとともに、経済的損失の低減 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 4)防災の拠点 31 Ⅰ-① 札幌圏防災拠点形成プロジェクト(案) ~“目指すべき姿”への展開イメージ(案)~ 【施策のイメージ(案)】 〔短中期〕 ・エネルギーの備蓄・供給体制の強化を推進 ・既存施設を利活用した避難施設確保 〔長期〕 ・災害に強い港湾施設の整備(耐震岸壁等) ・津波避難施設の整備(上屋等) 防災緑地の整備 緊急物資輸送経路の交通 アクセスの改善 緊急物資輸送経路、避難 経路の整備の促進 耐震強化岸壁の整備 エネルギー備蓄基地 耐震強化岸壁の整備 ・津波避難施設の整備 ・食の備蓄・供給体制の強化を推進 <ハード施策> ・耐震強化岸壁等の災害に強い港湾施設、津波避難施設、防災緑地 の整備 ※耐震強化岸壁の配置について 緊急物資の荷捌地としてのオープンスペースの確保や輸送道路などを勘案のう え、総合的に判断することとしている。 ・既存施設を利活用した避難施設確保 <ソフト施策> ・港湾BCPの策定、関係機関との災害時における協定締結等のソフト 対策の推進(既存施設を利活用した避難施設確保や避難ガイドライン の作成など) ・緊急物資輸送経路、避難経路の整備の促進 ・耐震強化岸壁を核としたBCP訓練、防災訓練等の実施 ・LNGや風力等を活用した発電・供給の拡大 ・LNG冷熱、風力、雪氷を活用した食関連産業や、IT産業等の集積に よる防災拠点を形成 ・エネルギー、食の備蓄・供給体制の強化を推進 ・津波避難施設の整備 ・流通型の大規模食料備蓄拠点の整備 ・避難水域の確保の検討 <ハード施策> ・耐震強化岸壁、津波避難施設の整備 ・流通型の大規模食料備蓄拠点の整備 ・非常時において物流機能を停滞させないためのエネルギー自給港湾 の整備 ・エネルギー備蓄基地の整備 <ソフト施策> ・バックアップ拠点形成に向けた新港地域の有効活用(食料、エネル ギー、港湾物流機能、陸上緊急物資輸送経路) ・エネルギー備蓄基地、流通型食料備蓄拠点の整備による、災害支援 体制の構築 ・緊急物資輸送経路の交通アクセスの改善 ・大規模災害に備えた復旧・復興資材の備蓄体制の構築 ・避難水域の確保の検討 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 32 5)リサイクルネットワークの拠点 【情勢】 ・これまでの消費型の社会から、廃棄物の発生を抑制し再使用・リサイクルを行う循環型社会の形成が求められている。 ・現在、日本で発生した金属くずは、韓国、中国などの東アジアを中心に輸出している。 ・将来、経済成長や電炉鋼生産量拡大を背景に、インドやベトナムなどで、金属スクラップ輸入の拡大が見込まれる。 ・北海道・東北6県における金属くずの輸出量は、北海道が43%(約350千トン)を占めている。 ・北海道・東北のリサイクルポート7港の中で、本港は金属くずの輸出量が31%(約119千トン)を占め、拠点的な港湾となっている 出典:平成23年港湾統計(年報)国土交通省 【図 北海道・東北地方における金属くずの輸出割合(平成23年)】 出典:平成23年港湾統計(年報)国土交通省 【図 日本からの金属くず輸出相手国(平成23年)】 【表 世界の電炉鋼生産量】 年率 2002 2012 中国 30,489 72,367 9.0 トルコ 韓国 20,499 25,982 2.4 ブラジル インド 10,850 52,380 17.1 日本 409 5,100 28.7 ロシア ベトナム インド・ベトナムは 大幅に増加 世界 (単位:千トン) 年率 2002 2012 11,334 26,566 8.9 5,985 8,177 3.2 29,212 24,870 -1.6 8,900 19,008 7.9 305,015 451,806 4.0 出典:WORLD STEEL ASSOCIATION 出典:平成23年港湾統計(年報)国土交通省 【図 北海道・東北地方のリサイクルポートにおける 金属くずの輸出割合(平成23年)】 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 33 5)リサイクルネットワークの拠点 【現状】 ・本港からのリサイクル資源である金属くず輸出の道内シェアは約4割を占め、全道1位である。 ・金属くずの輸出先は、韓国(60%)、中国(40%)である。 ・本港から、東南アジア、南アジアに、大型船で金属くずの輸出を検討している企業がある。 全道 1位 出典:平成23年港湾統計(年報)国土交通省 出典:平成23年港湾統計(年報)国土交通省 出典:石狩開発(株)からのデータにより石狩湾新港管理組合作成 【図 北海道港湾の輸出金属くずの取扱量(平成23年)】 【図 石狩湾新港からの金属くずの輸出相手国(平成23年)】 【図 リサイクル関連企業の立地件数推移】 【課題】 ・東南アジア、南アジアを見据え、大量輸送の観点からの船舶大型化 への対応が必要。 ・荷役体系の効率化や港湾利用の適正化から、金属くず堆積場の集約 が必要。 【強み(ポテンシャル)】 ・平成15年のリサイクルポート※指定後、リサイクル関連企業の立地が2 倍以上に増加。 ・金属くずの他、廃自動車からの部品などもコンテナで輸出。 ※リサイクルポート:静脈物流(人の血管にたとえ、製品系の輸送を動 脈物流と表現するのに対し、生産や消費活動で排出されたものの輸 送を静脈物流と表現する)の拠点となる港湾を国土交通省が指定。 【凡 例】 :金属くず堆積場 :ガラスカレット堆積場 【図 金属くずなどのリサイクル資源の堆積場所】 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 34 5)リサイクルネットワークの拠点Ⅰ-① リサイクルネットワーク拠点形成プロジェクト(案) 【目指すべき姿】 ~“目指すべき姿”への展開イメージ(案)~ 持続可能な循環型社会の形成に寄与するため、港 湾の特性(大量一括輸送等)である物流機能を活か し、高効率なリサイクルネットワークの確立を目指す。 【施策のイメージ(案)】 〔短中期〕 〔短中期〕 ・大水深岸壁の整備 ・ふ頭用地拡張 ・泊地増深 ・船舶の大型化への対応や循環資源堆積場の集約など、物流機 能の効率化のための施設整備を図る。 ・リサイクル関連企業を集積し、リサイクル拠点としての機能の充実 〈ハード施策〉 ・大水深岸壁の整備、ふ頭用地拡張、泊地増深 〈ソフト施策〉 ・関連機関と連携したリサイクル関連企業の誘致 【目指すべき姿を達成すると・・・】 ・スケールメリットを観点とした輸送体系が確立されることにより、物流コストが削減 ・リサイクル機能を集約させることにより、港湾利用が適正化 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 35 6)賑わいのある空間の拠点 【情勢】 ・近年、余暇活動の活発化、多様化が進む中で海洋性レクリエーションに対する国民の関心は非常に高まっている。 【現状】 ・休息場としての緑地が未整備であり、駐車場が少ないため、道路脇に駐車する車両が多く、また、利 用者間の事故も発生しており、利用者のためのルールが未策定。 ・本港海浜地の利用者は、小型船舶をトレーラーに乗せて利用する人が多い。 ・石狩海岸は、北海道自然環境保全指針において、保全を図るべき「すぐれた自然地域」に選定。 新港地域では北海道ガス(株)石狩 LNG基地 、東洋水産(株)北海道工 場、ホクレンパールライス工場等では 工場見学等の産業観光を実施 休日(夏期)のピーク時 には4,000人以上入込 出典:(社)石狩観光協会パンフレット 【図 本港周辺の観光スポット】 出典:石狩湾新港交通量調査外業務報告書 (石狩湾新港管理組合) 【図 利用者数及び車両台数調査結果(H23夏期ピーク時)】 【課題】 ・一般市民を対象とした親水空間の確保が必要。 ・海浜地の利用に対する安全対策の策定が必要。 ・海浜地において、水上バイクを楽しむ利用者が多いため、 物流機能とレジャー利用の棲み分けが必要。 ・プレジャーボートや遊漁船等が利用出来る施設が必要。 【強み(ポテンシャル)】 ・休日のピーク時には4,000人以上の入り込み。 ・小型船舶の在籍率は、本港背後に位置する札幌市が25% と一番高い。 ・フットパス等、市民が自然に囲まれる空間として利用されて おり、子供の教育の場としても利用されている。 【図 小型船舶の在籍が登録されている市町村】 【図 本港の道路脇に駐車する車両】 出典:H23小型船舶統計集(日本小型船舶検査機構) ※特殊小型船、プレジャーボート、 遊漁船を対象に集計 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 36 6)賑わいのある空間の拠点 Ⅰ-① 海洋性レクリエーション空間形成プロジェクト(案) 【目指すべき姿】 札幌圏のレクリエーション需要にこたえるとともに、隣接している海水浴場、朝市、温泉等との連携を図り、交流人口の 増加による、地域の活性化を目指す。 〔短中長期〕 エネルギーパーク 海洋性レクリエーション空間 周辺地域と連携 エネルギー関連の 集積を図る西地区 温泉 海浜地を有する 東地区 産業観光 水産品直売店 宿泊施設 朝市 海水浴場 凡例 短中期: 長期: 〔短中期〕 ・緑地等の整備により安全な海浜が形成 ・貨物船とプレジャーボート・遊漁船等の小型船の棲み分けにより安全な水域が形成 【目指すべき姿を達成すると・・・】 ・物流機能と調和した安全で安心な空間形成による地域の活性化 ・交流人口の増加による、地域経済の活性化 公園 ※エネルギーパークとは 小学生から高齢者まで国民各層が、新エネル ギーを中心に日本のエネルギー問題への理 解の増進を深めることを通じて、エネルギー政 策の促進に寄与することを期待するもの 〔長期〕 ・周辺地域と連携した相乗効果により交流人口が増加 ・エネルギーパークの形成により交流人口が増加 4-3 石狩湾新港が目指す将来プロジェクト(案) 37 6)賑わいのある空間の拠点 Ⅰ-① 海洋性レクリエーション空間形成プロジェクト(案) ~“目指すべき姿”への展開イメージ(案)~ 【施策のイメージ(案)】 海洋性レクリエーション空間 〔短中長期〕 連携 東地区 プレジャーボート、 水上バイク、遊漁船 の集約 凡例 短中期: 長期: 【図 短中期的な東地区、西地区の海浜地利用イメージ】 〔短中期〕 西地区 エネルギーパーク 〔長期〕 〈ハード施策〉 ・海浜地を安全に利用するための施設整備(道路、駐車場の整備に よる海浜地への車両通行止め対策など) ・水域の安全を確保するためのプレジャーボート及び遊漁船等に対 応した小型船だまりの整備(貨物船・漁船との分離) 〈ハード施策〉 ・エネルギーパークの形成 ・交流人口の増加に対応した緑地等の施設整備の推進 〈ソフト施策〉 ・関係機関と連携した海浜地適正利用の検討 〈ソフト施策〉 ・西埠頭における産業観光(エネルギー関連等)の推進 ・周辺施設と連携した観光客の誘致 5.空間利用計画(案) 5.空間利用計画(案) 38 3)将来(短中期・長期)のゾーニングの概要 地区名 短中期 長期 花畔地区は外貿コンテナ、セメント等の貨物船が利用しており、将来 内外貿定期航路の増加、新たな産業の集積、備蓄基地の (短中期)は外貿コンテナ船の増加、内貿定期航路の誘致等を想定 整備等による用地需要の増加を想定し、花畔地区及び港 花畔地区 し、物流関連ゾーンとして位置づける。また、港奥部は留保ゾーンと 奥部を物流関連ゾーンとして位置づける。 して位置づける。 樽川地区は砂利・砂、鋼材、石灰石等のバルク等の貨物船が利用し 内貿定期航路の増加、新たな産業の集積、備蓄基地の整 ており、将来(短中期)にも同様の貨物船が利用することを想定し、物 備等の用地需要の増加を想定し、樽川地区及び港奥部を 樽川地区 流関連ゾーンとして位置づける。また、港奥部は留保ゾーンとして位 物流関連ゾーンとして位置づける。 置づける。 西地区東部は木材チップ、石灰石等のバルク貨物を輸送する船舶 食料輸送拠点としての新たな貨物や、新たな産業の集積、 西地区 が利用しており、チップヤードも整備されている。将来(短中期)は、 を想定しており、物流関連ゾーンとして位置づける。 米等のバルク貨物や、風力発電の部品等、新たな貨物が利用する 東部 事を想定し、物流関連ゾーンとして位置づける。 西地区西部は、新たな産業(エネルギー関連)が集積する空間として 海洋性レジャーの利用が想定されることから、緑地レクリ 想定されており、さらに、海洋性レジャー利用も想定されることから、 エーションゾーンとして位置づけ、エネルギー関連産業が 西地区 エネルギー関連ゾーン、緑地レクリエーションゾーンとして位置づける。集積し、新たな雇用等が創出される空間とともに、エネル ギーパークとして、周辺地域から発生するエネルギーを産 西部 業観光として利用する空間の創出を想定し、エネルギー 関連ゾーンとして位置づける。 東地区西部は金属くず、砂利・砂等の貨物船が利用しており、将来 リサイクル関連企業の集積等による用地需要の増加を想 東地区 (短中期)は金属くずの船舶の大型化に対応した係留施設の整備等 定し、物流関連ゾーンとして位置づける。 西部 を想定していることから、物流関連ゾーンとして位置づける。 東地区東部は漁船の陸揚・準備・休憩の係留施設として利用されて 海洋性レジャー利用者及び朝市利用者の増加による賑わ おり、水産品の流通や販売が行われている。また、海浜地では夏場 い空間の拡大を想定し、緑地レクリエーションゾーンとして 東地区 の海洋性レジャーの場所として利用されている。将来(短中期)は海 位置づける。 東部 洋性レジャーと朝市の連携による賑わい空間の創出等を想定し、緑 地レクリエーションゾーンとして位置づける。 中央地区は石油製品等を輸送する船舶が利用している。LNGタンク LNGタンク、石油タンク等のエネルギー基地の拡大が想定 中央地区 や石油タンクの増設等が進められており、現在と同様の利用を想定 されることから、将来(長期)もエネルギー関連ゾーンとして し、将来(短中期)もエネルギー関連ゾーンとして位置づける。 位置づける。 沖合 洋上風力発電の計画が進行していることから、北防波堤の沖合側を 洋上風力発電の計画が進行していることから、北防波堤 の沖合側をエネルギー関連ゾーンとして位置づける。 エネルギー関連ゾーンとして位置づける 5.空間利用計画(案) 39 1)港湾利用ゾーニング案【短中期】 物流関連ゾーン 緑地レクリエーション ゾーン 緑地レクリエーション ゾーン エネルギー関連ゾーン 環境保全ゾーン 生産ゾーン 環境保全ゾーン 生産ゾーン 港湾業務関連ゾーン 留保ゾーン 5.空間利用計画(案) 40 2)港湾利用ゾーニング案【長期】 緑地レクリエーション ゾーン エネルギー関連ゾーン 物流関連ゾーン 環境保全ゾーン 環境保全ゾーン 生産ゾーン 生産ゾーン 港湾業務関連ゾーン 緑地レクリエーション ゾーン
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