湘 南 心 臓 血 管 外 科 グ ル ー プ 発 植 込 型 人 工 心 - 徳洲会グループ

診 療 ・ 教 育 の 両 面 で メ リ ッ ト
湘南心臓血管外科グループ発足
鎌倉・藤沢・厚木・大和病院
科 部 長 は、
「できるだけ
部長に就任。さらに
鎌倉病院の心臓血管外科
育の両面でメリットがあ
垣根を越えて医師の適正
る。診療面では、病院の
配置とスケジュール調整
を円滑に行うことが可能
になり、より多くの患者
緊急手術
倉病院で予定手術
月
年
日に鎌
件と
病院(現・藤沢病院)の
からは茅ヶ崎徳洲会総合
田中部長は「誰が執刀
の症例確保につながるな
れ“病院の顔”となる優
同科部長も兼任している。 のスケジュール調整など
しても安全に実施でき、
ループ化のメリットを
が、手術を担当する医師
件を行った
秀な心臓血管外科医を育
を 田 中 部 長 が 行 い、
「患
多くの命を救えるように
生かした教育・研修活
で緊急手術
成したいと考えていま
田中部長は複数病院の部
者さんを待たせることな
することが重要だと考え
件、藤沢病院
月
たとえば
田中部長は2009年、 さんに対応できる。
を救うため、グループ化
多くの患者さんの命を助
の田中正史・心臓血管外
厚木・大和病院を拠点に
を図ることで質を確保し
けるため、教育に力を入
人でも多くの患者さん
診療活動を行う心臓血管
ながら効率的に診療を行
徳 洲 会 の 鎌 倉・ 藤 沢・
外科医らは今秋、新たな
うのが狙い。
す」と語る。
長職を担うなかで、次第
くスムーズに手術を実施
む心臓血管外科専門医
と、すでに効果が出はじ
発展してきた。しかし、
宅で日常生活が送れま
ーラさえ持ち歩けば、自
方の患者さんが治療
を受けるには引っ越
す必要があった。
「当院が実施するこ
とで、東海地方の多
る大橋壯樹総長(心臓血
名古屋病院は、①開心
なりました」と、大橋総
せずに治療できるように
大都市圏に集中している。 くの患者さんが引っ越し
最近急速に開発が進む植
術症例が年間100例以
日進月歩で進化し、いわ
ゆる“ゴッドハンド”で
なくても多くの手術が安
全に実施できるようにな
月にはSCSG
ってきたからだ。
この
のホームページ(HP)
をオープン。今後、同H
明会などを通じて心臓血
Pや公開講座、研修医説
管外科領域の情報を積極
的に発信していく方針だ。
徳洲会には総合外科医
病院で構成する
の育成などを目的に、グ
ループ
湘南外科グループ(SS
A)がある。田中部長は
リハビリを本格的に始め
たとき、日常生活に完全
復帰したときなど、患者
さんの状態によって機器
の設定を細かく変えなく
てはなりません」と、術
後管理の重要性を説明。
植込型は保険診療の適
応基準が厳格なため、手
術のタイミングを逃すと、
すぐに適応外になる。大
年間3000人超の潜在
患者さんがいると推定さ
間実施例はその %程度。
施設だより
お財布のひもも緩みがち
できない各地の特産品に、
産展」では、あまり目に
創立 121年感謝祭
当院は創立121年感
館山病院(千葉県)
月 日に開催し
だったようです。徳洲会
謝祭を
ました。当日は高く広が
年に
地域の方々の協
明治
謝申し上げます。
だき、心から感
様、ご協力いた
グループ病院・施設の皆
の来場者があ
る青空の下、約300人
りました。
ステージで
と大使の深津
力で立ち上げた
は館山ふるさ
純子さんらの
121年目。これからも
当院も今年で
ダルクによるエイサー、
地元の皆様への感謝の気
演奏や、館山
職員有志のソーラン節な
持ちを忘れず、地域医療
療法科・佐藤健
います。
に貢献していきたいと思
どが行われ、盛り上がり
ました。
新たな試みとして行わ
れた「徳洲会グループ物
や満足」が100%を占
ようと、函館市が招いた
ツーリズム」を定着させ
に打ち合わせをしたこと
事務局、J TBと積極的
函館市観光課、同健保連
今回の企画は、当院が
めました。
モニターツアーの一行が
日、当院で
で実現。同健保の田口事
月
らの早朝健診・
ドックを受け
ました。
参加者は健
合会(東京)
康保険組合連
の城南地区方
歳の
面に加盟している日本航
〜
は現役世代に
も参加を呼び
かけます」
。ま
ベンション部
た市観光コン
は「 来 年 度 以
降も続けていきたい」と
ムを受け入れ、健康増進
当院はヘルスツーリズ
話しています。
に実施したアンケート調
地域広報室・筑田圭史
に尽力していきます。
て、
「 大 変 満 足 」 と「 や
査では、健診内容につい
人。同健保組合が事後
空健保組合の
務局長は「次回
時か
康増進を目指す「ヘルス
旅行を楽しみながら健
共愛会病院(北海道)
込型は、寝たきりのとき、 ヘ ル ス ツ ー リ ズ ム 実 施
展望を示している。
を確立していきたい」と
トレーニングプログラム
臓血管外科を含めた総合
系志望の後期研修医の心
で確保しながら、より多 「 S S A と 連 携 し て 外 科
るスタンダードな技術を
くの患者さんを救命でき
教育面では、単独の限
持った医師の育成を目指
めている。
医らでSCSGを立ち上
られた研修施設だけでは
します」と意欲を示す。
診療を行う心臓血管外科
げた(大和病院は外来診
経験しにくい症例を経験
これは、薬剤や術式が
人工心臓は、末期重症
心臓移植の平均待機期間
い。これまで東海地
できることや、より多く
型はボストンバックほど
心不全で心臓移植が必要
が約
の大きさの外部コントロ
はこのほど、厚生労働省
な患者さんの移植までの
名古屋徳洲会総合病院
と関連学会協議会から植
つなぎ的な治療法として
管外科)はQ OL(生活
力説する。
込型の治療成績が移植と
年に 例以上あり、う
長は同院での実施意義を
しかし緊急時に即応で
上、②体外型手術が過去
%、
の質)向上を強調する。
年生存率約
植込型手術は全国の年
きなければ命の危険があ
日以上連続管
年生存率約 %)ことな
理した経験がある、③
なく、名古屋病院でも実
橋 総 長 は、
「日本全体で
る治療法なだけに実施施
時間救急対応可能
施例はない。同治療には
例程度と少
どから、永久使用を前提
設の認定基準は厳しく、
どの条件をクリアし、東
チーム医療が不可欠だが、 れるにもかかわらず、年
間実施数が
とした例も現れている。
全国でも取得している施
海地方初、徳洲会でも初
な
植込型の最大のメリッ
設はごくわずか。その大
─
トは社会復帰が可能な点
めての認定病院となった。 同院では体外型手術を年
後の抱負を語った。
りたいと思います」と今
プローチする体制をつく
患者さんには連携してア
発し、末期重症心不全の
、 例実施しており、 循環器内科医を中心に啓
スタッフは人工心臓の管
間
に緊急対応の可能性があ
理に慣れている。
長
(臨床工学技士)は、「植
などを行う和田英喜技師
人工心臓の管理、保守
ることから、規定により
患者さんが実施施設から
時間圏内に住んでいな
10
10
部分が東京や大阪などの
ち 例は
グループ化のメリットを生かして心臓血管外科医を養成
だ。
「体外型は装着期間
(
遜色なくなってきている
年半と長いことや、 す」と、同治療を主導す
込型補助人工心臓の実施
施設に認定された。これ
まで同院が実施してきた
体外型補助人工心臓の治
どのメリットがある。
湘南心臓血管外科グルー
SCSGのメンバーは
にグループ化のイメージ
また優秀な心臓血管外
プ(SCSG)がそれだ。 科医を育成するため、グ
人。田中部長を含
SCSG の統括部長
人をはじめ、後期研修医
動も行っていく方針だ。 現在
で、グループの立ち上
らで構成している。
病院で
できました」
(田中部長) ています。安全を最優先
げに尽力した鎌倉病院
和病院を加えた
が湧き、地理的に近い大
月から厚木病院、
グループを発足させた。
14
1
植込型の手術は、術後
30
療実績などを評価したも
ので、東海地方で唯一、
徳洲会で初めての認定と
なる。同院は植込型を患
者さんや地域の医療機関
に啓発していく方針だ。
名 古 屋 徳 洲 会 総 合 病 院
1
ければ行うことができな
1
24
24
5 12
徳洲会グループは心臓血管外科の診療や教育体制を強化している。神奈川
療のみ実施)
。
県にある 病院(湘南鎌倉総合病院、湘南藤沢徳洲会病院、湘南厚木病院、
グループ化は診療と教
大和徳洲会病院)の心臓血管外科医らは今秋、湘南心臓血管外科グループ
を立ち上げ、診療と教育を連携して行う方針。また名古屋徳洲会総合病院
中ずっと入院していなく
はこのほど、植込型補助人工心臓の実施病院として認定を受け、重症心不
てはなりませんが、植込
全の治療に植込型人工心臓という選択肢があることを啓発していく考えだ。
3
4
東海地方・徳洲会で初めて認定
5
6
74
80
25
4
9
2
15
1
11
1
「1人でも多くの患者さんを救う
ため」とSCSG発足の狙いを
語る田中部長
20
59
3
90
2
10
12
「植込型の利点を啓発していきたい」と話す人工
心臓チームの大橋総長(右)、和田技師長(右か
ら2番目)、景山聡一郎医師(左から2番目)、古
賀志歩莉看護師(左)
名古屋病院では体外型人工心
臓手術を年間4、5例実施
4
70
3
1
2
4
植込型人工心臓の実施施設に
い の ち
1
❹
平成 24 年 12 月 10 日 月曜日│No.855
聞
新
洲
徳
生 命だけは平等だ