亡紛失政府小切手の公示催告等に関する取扱い - 業務上の事務連絡

亡紛失政府小切手の公示催告等に関する取扱いについて
大正 13.3.13
国乙第 4 号
(文語体を口語体に書き改めたもの)
支出官または出納官吏等が振出した小切手の所持人が、小切手を亡紛失したため裁判所に公
示催告の申立を行ったときは、官報に公告されるので、小切手の支払場所となっている取扱店は、
公示催告された小切手が支払済のときはその事由を当該裁判所に届け出、また、未払いであると
きは支払いをしないよう常に十分な注意を払っておられることと存じますが、最近、これら公示
催告の数が増えるにつれて関係店の範囲も広がってきているので、取扱店としては今後一層官報
の公示催告欄に注意されるようお願いします。
なお、小切手を亡紛失した旨の届出があった場合には、届出人に対し、公示催告の申請をする
よう注意を促し、亡紛失届書は受理しないよう、念のため申し添えます。
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政府小切手につき公示催告がなされた場合の措置に関する件
昭和 26.6.4
国丙第 139 号
最近名古屋支店管下において、金額、振出月日等の記載がない【公社預託金】小切手用紙
(分任出納役の肩書、氏名を記載し出納役印が押なつしてある)について公示催告がなされた
事例があります。
官庁等における小切手用紙の亡紛失の頻繁な折柄、かかる公示催告の申立が受理される場合
は、本行は将来長期間にわたり過大な注意義務を負わされることとなりますが、金額、振出月
日等の記載がない小切手用紙も白地小切手として公示催告の対象となり得るものと解釈されて
おりますので已むを得ません。依って今後は亡紛失政府小切手について公示催告がなされた場
合は、下記により取り計らい、公示催告のあった小切手につき誤って支払いをするが如きこと
のない様充分御注意願います。
記
(編注)
1.官庁等に交付した小切手用紙中公示催告のなされた小切手と同一記号のものはこれを引揚
げ、右記号の小切手につき支払のための呈示を受けたときは特に慎重に取扱うこと。
2.金額又は振出日附の記載がない小切手用紙について公示催告がなされた場合は、前号によ
り小切手用紙を引揚げる外、当該官庁等に依頼して届出印鑑を変更して貰うこと。
(編注)
引揚げる小切手用紙は、公示催告された小切手の振出官庁が保有するものをいい、同一記号で
も他の官庁へ交付したものは引揚げる必要はない(昭和 26.7.20
224
国丙第 176 号)。
不正政府小切手につき官庁等から支払停止の
通知を受けた場合の取扱いについて
昭和 27.1.28
国丙第 19 号
(略)官庁から不正政府小切手について支払停止の旨の通知を受けたときは、下記により御取
扱い願います。
(なお書き略)
記
1. 振出人等から偽造等による不正小切手につき支払停止の通知(口頭による場合は書面を徴し
て置くこと)を受けたときは、支払停止のため万全の措置を講じて置くこと。
2. 所持人から不正小切手の呈示を受けたときは、直ちに支払停止を請求した者に連絡すること。
3.手形交換所経由により不正小切手を受入れたときは、不渡手形として速やかに返還すると共
に直ちに支払停止を請求した者に右の旨を連絡すること。
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税務調査等への対応に関する件
平成 3.6.20
業庫第 27 号
最近、税務調査に関わる税務当局からの照会等が増えてきておりますが、その根拠となる法
令や照会内容も多様化してきていることから、国庫・国債代理店事務に関してこうした税務調
査等の依頼があった場合には、すべて統轄店に対応方法をご相談いただく扱い(「統轄店照会
事項」)としましたので通知します。
なお、これに伴い、「税務署等から所得調査等に関し依頼があった場合の取扱いについて」
(昭和 42.3.8 国丙第 25 号)を廃止しますので申し添えます。
以 上
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「日本銀行歳入代理店事務取扱手続」全面改正の件
昭和 52.11.15
国丙第 64 号
標記手続を別冊のとおり全面改正し、昭和 52 年 12 月1日から実施することとしましたので通
知します。
ついては、下記の点をご参照のうえ、よろしくお取扱い下さい。
記
1.改
(1)
正 要
領
事務経験の浅い者でも容易に取扱うことができるよう手続をマニュアル形式に改め、事
務手順にしたがいできるだけ平易に記述し、用語解説、参考図表、作成例等も集録したこと。
(2)
手続を取扱店の事務態様に即した構成に改めたうえ、既往の通知類を手続に吸収したこ
と。また、ごく限られた取扱店だけが取扱う【日本電信電話公社預託金、】【日本国有鉄道
預託金】の記載を省略するなど体系全般にわたって整備をはかったこと。
2.(略)
別冊(略)
227~229
「日本銀行代理店および歳入代理店派出収納事
務取扱手続」全面改正の件
昭和 53.3.23
国 丙 第 14 号
(派 出事務取扱 店あて )
標記手続を別冊のとおり全面改正し、昭和 53 年4月1日から実施することとしましたので通知
します。
ついては、下記の点をご参照のうえ、よろしくお取扱い下さい。
記
1.改正要領
(1) 事務経験の浅い者でも容易に取扱うことができるようマニュアル形式に改めたこと。
(2)派出先官庁ごとに編集し利用の便を図ったこと。
(3)事務手順にしたがい、図式を用いできるだけ平易な記述としたこと。
2.(略)
別冊
(略)
230
保管金領収証書を供託所に送付する場合、
簡易書留郵便扱いとすることについて
平成 2.2.13
国丙第 4 号
最近、某法務局A支局において、供託金詐欺未遂事件が発覚したことに伴い、再発防止の一環
として、取引先供託所(非現金取扱庁)から、「保管金領収証書を簡易書留郵便により送付して
ほしい」旨要請があった場合には、供託事務の特殊性に鑑み、極力、同要請に応じていただきた
く、よろしくお願いします。
また、供託所から電話等により払込事実の照会を受けた場合には、自店に保管してある保管金
払込書に基づいて供託番号および金額を必ず確認して下さい。
なお、本件は、不正事件防止のため、法務省から特段の配慮方要請を受けたものでありますの
で、念のため申し添えます。
231~266