CSR 33-34.ai - 東北電力

企業倫理・法令遵守の徹底
企業倫理・法令遵守は、全ての事業活動の前提になるとの考えのもと、
企業倫理・法令遵守の体制を構築し、啓発活動、
モニタリング活動に取り組んでいます。
企業倫理・法令遵守活動を推進し、
その維
実 践のためには、従 業 員一人ひとりが東 北 電
誠 実かつ公 正で透 明 性のある事 業 活 動の
や実践・定着を検証する業務考査など、現場
しているほか、事 業 所の取り組み状 況の把 握
を社内・社外に設置し、
運用しています。
て、相 談を受け付ける﹁ 企 業 倫 理 相 談 窓口﹂
務運営や従業員の行動、職場習慣などについ
相談窓口の適切な運用に
努めています
ます。
開するためのさまざまな対話活動を行ってい
の実態に即した企業倫理・法令遵守活動を展
また、
こうした取り組みを東北電力企業グループにも拡大し、
グループ全体の連携、情報共有化に努めています。
持向上を図るため、
1998年に企業倫理委
力の使命と役割を自覚するとともに、
当社の
﹁啓発活動﹂と
﹁モニタリング活動﹂で
自浄機能の向上に努めています
員会︵2008年6月に﹁企業倫理・法令遵守
行動規範である﹁東北電力企業行動指針﹂に
・ 企業倫理責任者・推進担当者の配置
・ 企業倫理・法令遵守委員会の設置
・ 社内・社外への企業倫理相談窓口の設置 ・ 東北電力グループ企業倫理・法令遵守推進
連絡会の設置
企業倫理・法令遵守の
さらなる徹底に向けて
体制を強化しました
委員会﹂に名称を変更︶
を設置し、
2003年
沿った行動をとっていくことが必要です。
・ 業務考査 ・ 各種対話活動 ・ 企業倫理相談窓口
反する、
あるいは反する恐れがある、
当社の業
・トップセミナー
・ 企業倫理推進担当者研修 ・ 新入社員導入教育
・ 支店幹部向けセミナー ・ 新任管理職研修
・ 東北電力グループ企業倫理月間
5月からは、
本 店、
支 店、
事業所に﹁企業倫理
識 を 高め、行 動 促 進 を 図 るための﹁ 啓 発 活
モニタリング活動
また、企 業 倫 理・法 令 遵 守 を 定 着させてい 2003年4月から、
企業倫理・法令遵守に
社 長 を 委 員 長とする企 業 倫 理・法 令 遵 守
動﹂に取り組んでいるほか、
倫理的行動の定着
弁護士事務所内
責任者﹂および﹁企業倫理推進担当者﹂を配
委員会は、
企業倫理責任者、
企業倫理推進担
状況を検証するための
﹁モニタリング活動﹂な
委員長:社長
コンプライアンス推進担当役員:副社長
くために、
倫理的行動の土台となる知識や意
当 者 と連 携しながら、活 動 を 包 括 的に推 進
どを通じて、
組織の自浄機能の向上に努めて
企業倫理・法令遵守委員会
置しています。
する役割を担っています。
﹁ 啓 発 活 動 ﹂においては、支 店・部 門の異な
います。
さらに徹底し、
法的側面からの全社的支援機
る事業所同士が企業倫理・法令遵守をテーマ
築
構
制
体
2008年6月に、企 業 倫 理・法 令 遵 守 を
能を強化することなどを目的として、
総務部
地 域のお客さまと接 する機 会が多い各 事 業
に対話を行う﹁企業倫理事業所間対話﹂や、
ま た、
2009年4月には、
﹁ 東 北 電 力グ
所の従業員向けに、
対話を通じて法令遵守に
内に法務室を設置しました。
ループ企業倫理・法令遵守推進連絡会﹂を設
対する意識を高めてもらうための
﹁巡回法令
対話﹂を実施しています。
﹁モニタリング活動﹂においては、
法務室に設
派遣社員
置し、会 議などを通じ、東 北 電 力 企 業グルー
プ全 体の企 業 倫 理・法 令 遵 守に関 する連 携・
情報共有化に努めています。
34
置 された﹁ 企 業 倫 理 相 談 窓 口 ﹂や﹁ 法 令 サ
ポートライン﹂によって日常の個別事案に対応
■企業倫理相談窓口運用体制
誠実かつ公正で
透明性のある
事業活動の実践
啓 発 活 動
東北電力
企業行動指針
本店総務部法務室内
(企業倫理・法令遵守担当課長)
委託員
社外相談窓口
相談
取引先社員
連携
関係会社社員
(考査室、企画部、
人財部、総務部)
臨時員
企業倫理・法令遵守
委員会事務局
事実関係調査
対応策検討
社内相談窓口
相談
当社社員
(OB含む)
調査、対応策検討指示
相談内容報告
相談者
社会の一員として信頼され続けるために
Tohoku Electric Power Co., Inc. CSR Report 2011
また、
日 常の業 務 処 理において、各 種 法 令
の中では、
相談者の個人情報を厳密に管理す
再 発 防 止 策 を 講じていま す 。また、
この対 応
相 談に基づいて調 査を行い、是 正 措 置および
企業倫理相談窓口では、
従業員などからの
評 価、再 発 防 止 策の検 討 等 を 行 うことを 目
与に関 する事 実 関 係の徹 底 的な解 明および
いを禁止するなど、
相談窓口の適切な運用に これを 受 けて、中 立 的な立 場から、国の関
るとともに、
相談者に対する不利益な取り扱
的に、外部の有識者から構成される﹁原子力
されました。
に対して、国の関 与が疑われるケースが確 認
や関係企業等に対する参加要請や発言要請
ンポジウム等で、
一部の電 力 会 社が行った社 員
調 査において、国 主 催の原 子 力 発 電に係るシ
の関 与につき ましては、当 社が説 明 会にオブ
をお願いした事実が確認されました。
一方、
国
でしたが、
原子力発電に対する理解がある地
に対して、
発言を要請した事実はありません
た、
当社が、
社 員、
関 係 会 社、
および取引会社
加 要 請 を 行った 事 実が確 認 されました 。ま
歪めかねない点があったと考えております。
催趣旨などを踏まえると、
公平性や中立性を
応答を行い、理解を深めるという説明会の開
説明を受け、
さまざまな立場から自由に質疑
皆さまが原 子 力 発 電に関 する正 確な事 実の
なかったものの、説 明 会の開 催 周 知および参 調 査の結 果 判 明した一連の行 為は、地 域の
び取引会社に対して、
参加を強制した事実は
視 点を十 分に踏まえた業 務 遂 行がなされる
企業活動全般にわたって、
社会からの
自 身の考 えに基づく 質 問や意 見などの発 言 今後、
域 住 民の方に対し、本 人の同 意 を 得た上で、
よう 努めていくため、
以下の取り組みを実 施
ことが確認されました。
に照らして違 法か適 法か判 断に迷 うような
発電に係るシンポジウム等についての第三者調
努めています。
事 案の電 話とメールによる相 談 窓口として、
してまいります。
※女川原子力発電所の耐震安全性に関する住民説明会(2006年10月28日・29日開催)
ザーバーとして参加することになっていたこと
針、基準等の遵守・徹底を図るとともに、違反者に対しては厳正に対処します。
査委員会﹂
︵以下、﹁ 第三者 調 査 委 員 会 ﹂とい
従業者に対して、情報セキュリティに関する教育・訓練を実施し、法令、本方
﹁法令サポートライン﹂を設置し、運用してい
ナーを複数回、連続して実施する。
から、
国と当社が事前に打ち合わせを行った
「シンポジウム等への会社の関わり方」に関した社内ルールを制定し遵守を徹底していく。
日に設 置され、
業倫理事案」をテーマに第1回会議を開催。
月
東北電力企業グループ情報セキュリティ基本方針
年
経営層・部長クラスへのセミナーの実施
う 。︶が
日に「原子力発電所における安全対策および地域の理解」
「原子力発電に関する近時の企
月 日から 月 日までの間、
国や電力会社
に対する調査を実施しました。
当 社においても、
これに応じて社 内 調 査を実
施してきました。
当社における社内調査体制等
社コンプライアンス推進担当役員を調査責任
︶
においては、
当社が、
社員、
関係会社およ
※
③「企業倫理責任者訓示」の実施(部長・事業所長クラスの訓示) など
ます 。
公正な競争の確保に向けた
取り組みを行っています
市場競争を通じて新しい価値を創造し、
お
客さまから選 択され続 ける企 業であるため
このため、独占禁止法や﹁適正な電力取引
者とし、
コンプライアンス関係部署による調査
︵1︶調査体制
についての指針﹂に関する従業員一人ひとりの
チームを編成
には、市 場 競 争の基 本ルールである公 正 競 争
理解を深めることを目的に、﹁独占禁止法遵
︵2︶調査対象者
中 立 的な立 場から調 査 を 実 施 するため、当
守マニュアル﹂や指 針の解 説 書 を 作 成し、
イン
説 明 会 当 時の関 係 する当 社の役 員および社
を確保することが重要です。
トラネットへの掲示などにより、
全従業員に周
員、
関係会社および取引会社の関係者
︵
当社の関連で国が主催したシンポジウム等
調査の結果確認された事実
調査票、
面談、
電話、
文書などでの確認
︵3︶調査方法
知しています。
月に資源エネルギー庁が行った
原子力発電に係るシンポジウム等
への関わりに関する社内調査結果
と今後の取り組み
年
もに、守秘義務の条項を含めた契約を締結するなど、委託先も含め
情報セキュリティの取り組み
●継続的な取り組みのための点検・改善活動の実施および
毎年10月に実施している東北電力企業グループの企業倫理月間を活用し、以下の活動を
業務を外部委託する際は、委託先に対して、本方針を周知するとと
ループ各社が規定する基準等を遵守します。
当社が保有する情報が情報事故︵流出・紛失・破壊・改ざん︶に遭った場合、
その情報の内容・規模によっては、皆さまにご迷惑をお掛けすることになりかねません。
このようなことから当社では、情報に対するセキュリティの確保を目的に、
当 社では、
2005年4月の﹁ 個 人 情 報 保
また、経 営 層を責 任 者とす
基準など制定
教育・監査計画
企業グループ全体において適切な情報管理を行うとともに、情報の適切な利用に努めています。
当社およびグループ企業が保有するお客さ
護 法 ﹂の全 面 施 行に合わせ、当 社が取 得、利
皆さまの個人情報を適切に
管理・保護しています
ま情 報ならびに電 力 保 安に関わる設 備 情 報
用、
管理する個人情報の適切な取り扱いを定
企業グループ全体で
情報セキュリティの確保・維持・
向上に取り組んでいます
などを適切に管理するため、企業グループ全
●全従業者(※)へきめ細かな啓発活動を実施しています。
当社経営層、部長クラスの倫理意識の徹底・強化を目的として、社外専門講師によるセミ
キュリティの確保・向上に努めます。
4 教育啓発
法令改正や社会情勢の変化などに的確に対応し、継続的な情報セ
防止するため、技術面および環境面の対策を講じ、情報の保護に努めます。
7 維持向上
情報への不正なアクセス、情報の紛失、改ざん、漏えいおよび情報の消失を
②「ケースメソッドディスカッション」の実施(企業グループ全従業員)
を最小限に留めるとともに、事件・事故の再発防止に努めます。
3 技術対策
めた基準を制定するとともに、﹁東北電力株
部からの業務情報の無断持出しを防止するためのデー
①「東北電力社長メッセージ」の発信(企業グループ全従業員)
6 事故対応
経営層を責任者とした情報セキュリティ管理のための体制を整備し、業務で取
万一の情報セキュリティ上の事件・事故に備えた体制を整備し、被害
り扱うすべての情報に関して、重要性とリスクに応じた適切な管理を行います。
体で遵守すべき基本事項を取りまとめた﹁東
タの暗号化など、最新の技術的対策を採用しています。
通して倫理観を定着させる活動を推進する。
た情報管理を徹底します。
2 情報管理
式会社個人情報保護方針﹂を策定し、
当社で
●外部からの不正アクセス防止やウィルスの侵入防止、内
プルサーマルの必要性、安全性および耐震バックチェックの地元説明会(2010年1月31日開催)
※従業者:雇用関係にある従業員のみならず、派遣社員、役員なども含む
る体 制を構 築し、情 報を取り
扱う従業者への啓発や、
当社が
保 有 する個 人 情 報が委 託 先
PLAN
北電力企業グループ情報セキュリティ基本方
対象とした管理を行っています。
「企業倫理月間」(10月)における啓発活動の強化
情報セキュリティに関する法令を遵守するとともに、本方針およびグ
8
で適 切に取 り 扱 われるよう 、
委託先を直接訪問し、契約内
容の遵 守 状 況 を 確 認 す る な
村正晴氏(東北大学名誉教授/未来科学技術共同研究センター教授)]。2011年11月8
5
ど、
情報セキュリティマネジメン
運用状況
遵守状況確認
8
トを 確 実に実 施し、個 人 情 報
個人情報保護方針&個人情報保護法に基づく公表事項などに関するご案内
http://www.tohoku-epco.co.jp/privacy/index.html
■情報セキュリティマネジメント
これからの原子力のあり方といった大きなテーマを見据え、原子力全般にわたる課題に関
29
保護の徹底に向けて取り組ん
して、社外の有識者の方々から幅広くご意見・ご助言をいただくことを目的に設置[座長:北
9
でいます。
CHECK
2
0
1
1
東北電力企業グループ情報セキュリティ基本方針
http://www.tohoku-epco.co.jp/privacy/security.html
5 委託管理
1 法令遵守
調査結果を踏まえた今後の取り組み
11
取得するお客さま、
株主、
取引先の個人情報
定や保有する全ての情報資産(情報および情報機器)を
「シンポジウム等への会社の関わり方」に関した社内ルールの制定
東北電力企業グループは情報セキュリティの確保に向けて以下の事項を推進します。
7
●経営層を責任者とする管理体制を構築し、各種基準の制
35
36
DO
2
0
1
1
「東北電力企業グループ情報セキュリティ基本方針」
に基づく主な取り組み
針﹂を定めています。
ジメントを確実に実施しています。
の利用目的をホームページで公表しています。
事業所訪問による実態調査など、情報セキュリティマネ
「原子力のあり方に関する有識者会議」の設置
基準など適用
教育・啓発活動
見直し・改善
PDCA
サイクル
ACTION
社会の一員として信頼され続けるために
Tohoku Electric Power Co., Inc. CSR Report 2011
境マネジメントを総合的な観点から横断的に ﹁東北電力グループ環境委員会﹂において、
進会議﹂において、
グループ企業の全社的な環
東 北 電 力グループとしての環 境 経 営を協 議・
東北電力グループの環境経営の推進
東北電力グループは環境経営を着実に推進していくため
審 議し、地 域 社 会とともに持 続 可 能な発 展
推進しています。
●東北電力グループの環境経営
﹁環境への基本姿勢﹂を共有し、
を目指した環境経営を推進しています。
また、
東北電力グループ環境委員会の各社
SO14001に準じた東 北 電 力グループ環
は、
ISO14001の認 証を取 得または、
I
効利用を含めた需給両面から温室効果ガ 当 社では、﹁ 環 境マネジメント委 員 会 ﹂にお
●当社の環境経営
いて、環 境への取り組みの方 針、計 画ならびに
また、
全ての事業所においてISO1400
スの排出抑制に努めるとともに、
グローバル
③循環型社会の形成に向け、
廃棄物の排出抑
1の認証を取得、
またはISO14001に準
︶により、環
境マネジメントシステム
︵ T-EMS
境 経 営 を 運 用 していま す 。
制・再使用・リサイクルの推進に努めます。
じた環境マネジメントシステムを導入し、
環境
個別施策を協議・立案しています。
④ 生物多様性の保全に資する活動を推進します。
経営を運用しています。
を 図るとともに、地 域 社 会の一員として環
⑥従業員一人ひとりの環境に対する意識啓発
低減および環境保全活動に努めます。
び協定等を遵守するとともに、
環境負荷の
⑤事業活動において、環境に関わる法令およ
な視点で協力・貢献活動を推進します。
② 低 炭 素 社 会の実 現に向け、
エネルギーの有
グループ全体の環境活動を積極的に行っています。
﹁環境への基本姿勢﹂を共有して
環境経営に取り組んでいます
東北電力グループ
﹁環境への基本姿勢﹂
私たちの目指す環境の姿
東 北 電 力 グ ル ー プ は、環 境 経 営 を
通じて地域社会とともに持続可能
な発展を実現させる社会経済シス
提案・報告
技術センター
環境推進責任者(所長)
環境担当課長、エコリーダー
企業の約
と合わせ、約254万 の水
︶を 計 画 するとともに、豊 実 発 電 所︵ 新 潟
さらに、新 規での建 設︵4カ所 、
2・42万
力発電所を運転しています。
万
︶
の水力発電所を有しており、
当社グループ
当 社は国 内 最 多の209カ所︵ 約242万
国内最多の水力発電所を保有
火力・原子力発電所
トップマネジメント
(所長)
環境管理責任者(副所長)
環境管理者
境保全活動に努めます。
⑦環境に関する目標を明確に定め、
定期的に
進捗管理しながら、
その達成に向け継続的
に取り組んでまいります。
⑧本方針に基づく環境への取り組み状況につ
いて広く情報公開し、
地域社会とのコミュニ
ケーションに努めます。
トップマネジメントにより
環境経営を推進しています
東北電力グループの環境マネジメント
社長を議長とする﹁地球環境問題対策推
んでいきます。
なお、
2012年7月より開始される再生
支店
支店環境推進総括責任者(支店長)
環境推進責任者(副支店長)
環境担当、エコリーダー
テムの形成に努めていきます。
環境方針
[基本的な考え方]
東 北 電 力グループは 、
﹁ 地 域 社 会 との共
栄﹂、﹁創造的経営の推進﹂という経営理念に
基づき、地 域と共に歩む複 合エネルギーサー
ビス企業として、
積極的に環境負荷の低減お
よび環境保全活動に努めてまいります。
[行動指針]
① 安 全 確 保と安 定 供 給 を 前 提に、経 済 性と
環境保全に配慮した効率の高いエネルギー
供給システムの構築を目指します。
地球温暖化対策の推進
地球規模での温暖化対策が求められるなか、
東北電力は供給面・需要面での温室効果ガス排出削減や電力業界一体となった
度 までに合 計1万
在、
計画を進めている 地点のうち、
八戸火力
営業所
環境推進責任者(所長)
環境担当課長、エコリーダー
kW
可能エネルギーの全量買取制度についても、
再
生 可 能エネルギーの一層の導 入 促 進を図る上
で重要な仕組みと受け止めており、
適切に協
当社管内3地点に自社の太陽光
力していきます。
燃料の使用量を減少させ、
CO 2排出量を抑
︵メガソーラー︶発電所を建設
当社管内の複数の地点において、
2020年
入 拡 大に取 り 組み、新 設の仙 台 火 力 発 電 所
ラー︶
発電所を建設することとしています。現
程 度の太 陽 光
︵メガソー
4号 機では世界 最 高 水 準の熱 効 率 %を達
当社ではガスコンバインドサイクル発電の導
制します。
熱効率の向上は、
火力発電所における化石
火力発電所でのCO 2排出抑制に向けて
技術開発などにより、低炭素社会の実現に向けて取り組んでいます。
CO 2排出原単位の
低減に努めています
CO 2排出実績
2010年度の当社の販売電力量は827
、
CO 2排出量は2、
700万トン
︵クレジッ
成しているほか、
計画中の新仙台火力発電所
本店室部
(環境部長)
県︶等において水車・発電機の更新に合わせて
機器を高効率化し出力向上を図っています。
国内の約半分を占める地熱発電設備
と 国 内 最 大の地 熱 発 電 設 備
当社企業グループは、
5カ所6基、
合計出力
24・73万
︵全国の約 %︶
を有しています。
います。
ネルギーを活用するための取り組みも行って
の手法を用いて従来活用できなかった地熱エ
ら公 園の地 表 面に影 響 を 与 えない斜め掘 り
月に営業運転を開始する また、環境省の許可を得て、自然公園外か
発電所構内に建設している
﹁八戸太陽光発電
予定です。
所﹂
は2011年
3号系列でもさらなる熱効率向上を目指し
ています。
また、
当社管内の配電線保守作業に伴い発
万 ︵日本全体の約 %︶と国内最大級と
の風 力 発 電 連 系 量は2010年 度 実 績で約
東北地域は風況に恵まれているため、
当社
国内最大級の風力発電の系統連系量
ていきます。
慮しながら次 期 開 発 候 補 地 点の検 討を進め
生する伐採木や発電所の地元を中心とした 当社は今後も日照条件や経済性などを考
未利用材を燃料とする木質バイオマス発電へ
の取り組みも推進しています。
再生可能エネルギーの
導入拡大を通じてCO 2排出抑制に
kW
kW
億
とほぼ前 年 度 並みの値となり
ト反 映 後 ︶
で、
CO 2排 出 原 単 位は0・326
C
‒O 2/
ました。
火力発電所でのCO 2排出抑制に
向けて、さまざまな取り組みを
行っています
火力発電は安定供給の面で必要不可欠な
電源です。しかし、
発電の過程でCO 2を排出
するため、
日常の細やかな運転管理や高効率
取り組んでいます
当社は東北地域に適地の多い水力、
地熱発
なっています。
今 後は2011・2012年 度の2カ年で、
万 の風 力 発 電の募 集を行 うと
ともに、
2020年度頃までに東北地域全体
それぞれ
全社環境推進責任者
ブ
の導入に
ガスコンバインドサイクル発電︵ 1
※︶
電の導入を進めているとともに、
太陽光・風力
発電の利用拡大にも取り組むことで、
環境特
性に優れた再生可能エネルギーを積極的に活
用しています。
程 度の風 力 発 電の連 系 を 目 指
すこととしています。
で200万
環境推進責任者(室部長)
環境担当課長、エコリーダー
12
46
ル
一方で、
太陽光発電や風力発電は出力が不
(副社長)
ナ
の向 上、木 質バイオマス燃
よる熱 効 率︵ 2︶
※
料の導 入により、
CO 2排 出 量 を 抑 制 するよ
う努めています。
環境推進総括責任者
■責任体制(概略)
東北電力グループ
環境委員会
(委員長:環境部長)
各事業所
管理職会議等
(責任者:店所長等)
テ
1 ※ ガスコンバインドサイクル発 電 ガスタービンを回し
終えた排ガスの余熱を利用して蒸気タービンを回す
もので、
熱効率の向上に寄与する
安 定で系 統 安 定 化 対 策が必 要 といった課 題
があることから、
この解 決に向けても取り組
23
ス
2 ※ 熱効率 燃料の燃焼によって発生した熱エネルギー
の う ち 、ど れ く らいの 量 が 電 気エネルギ ーに 変
わったかを割合で表した数値
12
kW
サ
37
38
20
kW
kW
環境マネジメント委員会
(委員長:副社長)
kW
3
58
kW
提案・報告
事務局
(環境部・企画部)
CSR推進会議
(議長:社長)
地球環境問題対策
推進会議
連携
(議長:社長)
報告
み
な
さ
ま
kWh
社内環境監査
kW
kWh
kg
■推進体制
55
社会の一員として信頼され続けるために
Tohoku Electric Power Co., Inc. CSR Report 2011
CO 2排出抑制に向けて、
送配電における効率化と
環境配慮にも努めています
低炭素社会実現に向け、
電力業界一体となった技術開発にも
取り組んでいます
経 済 性の面で優れた電 源ですが、
CO 2排 出
石炭火力発電は、
エネルギーセキュリティや
当 社は、送 配 電に伴 う 電 力 損 失 を 低 減さ
量が多いことから、
高効率化や低炭素化は今
送配電損失率の低減
せることでも 、
CO 2の排 出 低 減に努めてい
後とも重要な取り組みです。
%以 上 低 減できる﹁ヒレ付
ます 。
電気抵抗を
トを設置し、
2010年度は耐久性確認試験
当社は、毎年6月1日∼30日の1カ月間を「東北電力グループ環境月間」と位置づけ、地域と一体と
ける環境保全の取り組みへの貢献を目指しています。
2011年度は、企業グループ全体で実施している「夏期節電対策」を踏まえて、これまでの活動に
加え、節電・省エネに資する活動を強化しました。月間中の主な活動は以下のとおりです。
クールビズを5∼9月の期間に企業グループ全体で実施しました。この他に、室内温度28℃の徹底や
■クールビズ(夏期軽装運動)など節電に向けた取り組みの強化
日中の執務室等の原則全消灯、エレベーターの間引き運転などを実施し、使用電力量の大幅抑制に
取り組みました。
︶﹂をグループ企 業と共同 開
据 付コンテナ︵ ※
発し、
梱包材の削減に取り組んでいます。
る際の﹁ 木 枠 梱 包 ﹂に代 えて﹁ 配 電 盤 運 搬 用
また、発 電 所や変 電 所に配 電 盤 を 運 搬 す
保守 点
・検をきめ細かに行うことにより電
力設備の長寿命化に取り組んでいます。
保守 点検や技術開発による減量化
・
︵ Reduce
︶
グループ企業と連携を図り、
3Rに取り組んでいます
り組みの推進を図っています。
し、
石炭灰の有効利用ならびに地産地消の取
力 発 電 所 から 発 生 し た 石 炭 灰︵フライアッ
共工事で使用するコンクリートについて、
同火
立地する能代・山本地域における県発注の公
田県では2010年度より、
同火力発電所が
るもので す 。秋
して実 施してい
社 が 協 力・連 携
受 賞 と な る4
り 組みは、連 名
力 発 電 所の取
賞した能 代 火
通大臣賞﹂を受
一方、﹁ 国土交
図っています。
なった環境活動を通して、社員一人ひとりが環境問題に対する意識を高めるとともに、地域社会にお
2
※008年度リデュース・リユース・リサイクル推進協議会
会長賞受賞
環境講演会の様子
きるための方法について講演いただきました。
秀輝教授をお迎えし、地球に大きな負荷をかけず、節電等の制約があるなかでも快適に、心豊かに生
■「ecoオフィス」活動の継続展開と良好事例の推奨
各事業所では、オフィスの省エネ・省資源活動や地域での環境保全活動など「ecoオフィス」活動に
年間を通じて取り組んでいます。環境月間中には、活動の成果を社内公募し、良好事例の水平展開
■当社ホームページへの「電気の環境ワン!ダフル」の掲載開始
電気と環境の深いつながりや、当社の環境への取り組みなどを紹介するデジタルコンテンツ「電気の
環境ワン!ダフル」を6月1日より当社ホームページに掲載しました。
4月∼9月の間に展開した「緑のカーテン運動」の一環として、当社71事業所が自所で「緑のカーテ
「電気の環境ワン!ダフル」のイメージ
ン」を栽培し、夏期の節電・省エネに取り組みました。
会長賞受賞
2
※007年度資源環境技術・システム表彰奨励賞受賞
2009年度リデュース・リユース・リサイクル推進協議会
なりました。
2010年度のグリーン調達率は ・ %と
ます。
的 とし、
グリーン調 達の推 進に取 り 組んでい
低減﹂、﹁市場のグリーン化への協力﹂などを目
﹁環境配慮型商品の利用による環境影響の
グリーン調達の推進に
取り組んでいます
います。
材料としてグループ企業で再生し製品化して
る廃プラスチックを﹁プラスチック製根かせ﹂
の
︶﹂を 開
補 強 機 材﹁プラスチック製 根かせ︵ ※
発・導 入していま す 。配 電 設 備から回 収され
配電柱の傾斜などを防止する配電柱基礎
使用済み工事用資材の再資源化
︵ Recycle
︶
用を図り、
資源の有効利用に努めています。
企業において修理 点・検し再使用しています。
その他にもブレーカーや開閉器なども再使
回収した電力量計や柱上変圧器はグループ
電力量計などを修理・点検し再使用
︵ Reuse
︶
を図ることにより、社員の意識啓発を強化しました。
IGCC
︵石炭ガス化複合発電︶の取り組み
発 電 効 率が見 込まれます 。当 社を含む電 力
9社と電 源 開 発︵ 株 ︶
で設 立した︵ 株 ︶
クリー
当 社は電 気をお客さまに送る過 程での環
等を行いました。今後はさらに検証試験を進
ンコールパワー研究所では、
IGCC実証プラン
境 負 荷 を 低 減 するため、北 芝 電 機︵ 株 ︶と共
2
CCS
︵ ︶
は発電所等から排出されるCO
※
を分離・回収し、
地中に貯留する技術です。
C
CCS︵二酸化炭素回収・貯留︶の取り組み
※IGCC Integrated coal Gasification Combined Cycle
め、
円滑な商用化へつなげていく計画です。
これは、環 境 面への配 慮 から 絶 縁 油 を 鉱 油
ト
︵ 原 油を精 製 ︶
からナタネ油に替えたもので、
CO 2排 出 量をライフサイクル全 体で約
ン削減することが可能となります。この変圧
器は梁川変電所︵福島県伊達市︶等で201
に向 け、電 力 業 界からは当 社 を 含む電 力
CSは現 状では課 題が多いものの、課 題 解 決
なお、電 力 会 社が使 用 する配 電 用 変 圧 器
社と電 源 開 発︵ 株 ︶
が日本CCS調 査︵ 株 ︶
に
0年度より運用を開始しています。
︵6万6、
000V︶
のような大 型 変 圧 器で絶
出 資し、国が主 導 する大 規 模 実 証 試 験に協
力しつつCCSに関連する技術開発を推進し
縁 油にナタネ 油 を 用いるのは国 内 初 となり
ます 。
ています。
※CCS Carbon dioxide Capture and Strage
循環型社会形成に向けた取り組み
﹁循環型社会﹂の形成に向け、法令を遵守し、
廃棄物の適正処理・管理や廃棄物3R︵ ︶
※およびグリーン調達
︵環境配慮製品購入︶の推進に取り組んでいます。
2010年
3R大 臣 表 彰 を ダ ブル受 賞
の3Rの推進に努めています。
﹁廃棄物3R施策検討会﹂の設置により、
一層
3
︵リデュース 発生抑制︶、 Reuse
︵リユース 再使用︶、 Recycle
︵リサイクル 再資源化︶の総称です
※Rとは Reduce
廃棄物を適正処理し、
3Rの推進に努めています
主な廃 棄 物には発 生 量の約7割 を 占める
石炭灰︵燃えがら、
ばいじん︶
があります。
この
ほかに全量有効利用している石こう、金属く
ず、
がれき類のほか、
碍子くず、
廃プラスチック 当社東新潟火力発電所、能代火力発電所
2011年度「東北電力グループ環境月間」
の取 り 組みが、
2010年 度﹁リデュース・リ
類などがあります 。 ︵ 東 北 発 電工業 株 式 会 社 、秋田 県 建 設 交 通
部、能 代 山 本 生コンクリート協同 組 合との連
名受賞︶﹂をそれぞれ受賞しました。
﹁ 経 済 産 業 大 臣 賞 ﹂を 受 賞した東 新 潟 火
力発電所の取り組みは、
同火力発電所の取水
口に流 入したクラゲを 洋 上で消 滅 処 理 する
システムを 開 発・
実 用 化 し た もの
です 。これにより
従 来、
クラゲの捕
集・水 揚 げにより
発 生 し ていた 産
業 廃 棄 物︵ 年 間
約300トン︶の
大幅な削減を
クラゲ洋上処理システム
クールビズポスター
■企業グループ社員を対象とした環境講演会の実施
低ロス電 線 ﹂の採 用 拡 大 な どの設 備 対 策に
テムで、
商用段階のIGCCでは約 ∼ %の
︵ ※
︶
は、
石炭をガス化しコンバイン
加 え、電 力 損 失 を 最 小 化させる監 視 制 御シ IGCC
ドサイクル発電と組み合わせて発電するシス
ステムによる送 電 系 統の運 用などにより、近
年の送 配 電 損 失 率は5%程 度 まで低 減して
います 。
50
同で﹁環境調和型変圧器﹂を開発しました。
環境調和型変圧器の開発・実用化
48
シュ︶を混 合したものを標 準 使 用 することと
OUT
IN
39
40
10
32
ユース・リサイクル推 進 功 労 者 等 表 彰 ﹂におい
Reuse
7月6日に企業グループ社員を対象とした環境講演会を実施しました。講師に東北大学大学院の石田
フライアッシュ混合コンクリートで製造された
消波ブロック
20
○開閉器
○柱上変圧器
○電力量計 など
これらの廃棄物を適正に処理するため、
廃
Recycle
て、
﹁ 経 済 産 業 大 臣 賞 ﹂、
﹁国土交通大臣賞
○廃プラスチック
(根かせ)
○金属くず(再生電線)など
棄 物 管 理システム、電 子マニフェストの導 入や
■廃棄物処理と3Rの流れ
■「緑のカーテン運動」の展開
92
3
最終処分量 26.5万t
Reduce
○機器の長寿命化
○梱包の簡素化 など
○石炭灰
(セメント原料、土地造成材など)
○石こう
(副生品)
(セメント原料、石膏ボードなど)
○古コンクリートくず
○碍子くず
(道路路盤材など)など
廃棄物
有効利用量
発生量
79.9万t
106.5万t
○資材
○燃料
社会の一員として信頼され続けるために
Tohoku Electric Power Co., Inc. CSR Report 2011
社会の一員として信頼され続けるために
地域環境への配慮/化学物質の管理
当社は、環境保全に関し法令、条例、地域協定を遵守するとともに、
周辺環境との調和や生物多様性への配慮に努めています。
また、化学物質の使用にあたり、その有害性を確認し適正に排出量・移動量を把握するとともに、
PCBの管理・無害化処理を
推進しています
有害化学物質が含まれない製品への代替化などを行い、環境への排出抑制に努めています。
環境アセスメントの実施などにより
地域環境の保全に努めています
発電所などの設置にあたっては、
環境影響評
変圧器およびその絶縁油の無害化・リサイク
当社は、
ごく微量のPCBが混入した柱上
●低濃度PCB
価
︵環境アセスメント︶
を行い、
周辺の大気・水・景
ルを酒田リサイクルセンターで進めており、
P
環境アセスメントの実施
観・自然および生物多様性などさまざまな環
CB特別措置法で定める処理期限の2016
年までに処理を行う予定です。
約3.0万kℓ
約24万台
約1.5万kℓ
処理開始
2008年1月
2007年4月
■高濃度PCB搬出状況(2011年3月末現在)
変圧器・コンデンサ類
2008年9月
﹁環境影響評価法﹂施行
︵1999年︶
後、
当
約66万台
累計処理量
なお、処 理した絶 縁 油は燃 料などとして、
■低濃度PCB処理状況(2011年3月末現在)
社では仙台火力発電所および新仙台火力発
当初保有量
電所のリプレースにおいて環境アセスメントを実
絶縁油
施しています。
両火力発電所リプレースにおけ
637台
搬出開始
る特徴的な環境保全対策として、
仙台火力発
累計搬出台数
電所では、
特別名勝
﹁松 島 ﹂
の景観に配慮して、
白壁と瓦葺屋根の蔵をイメージした建屋とし
ました。
また、
新仙台火力発電所では、
発電所
変圧器本体は鉄・銅原料などに再利用してい
ます。
また、
2002年、
日本電機工業会︵JEМ
A︶
の国への報 告により、
ごく 微 量のPCBの
混入が明らかとなった変圧器などについては、
国の検 討 状 況を踏まえ適 切に対 応 すること
としています。
●高濃度PCB
当社は、
絶縁油にPCBを使用した変圧器
︶
に処理委託しています。
などについては、
日本 環 境 安 全 事 業 株 式 会 社
︵J E
石綿を計画的に除去しています
社有建物約4、
200棟全数を対象とした
調査を行い、
計画的に石綿含有吹付け個所の
棟であ り、今 後 も 計 画 的に
対策を行ってきました。
2010年度末現在、
未 対 策 棟 数は
進めています。
に合わせて順次、非石綿製品への取り替えを
物の撤 去工事や設 備の補 修工事などの機 会
ては通 常 状 態において飛 散 性はないため、建
また、その他の石 綿 を 含 有した製 品につい
対策を実施していきます。
29
北側の芝地を広葉樹林地に転換することで周
1,213台
当初保有台数
辺の生態系との連続性を確保するなど、
多様
な動植物の生息・生育環境を保全することと
しています。
なお、
法律等の規模要件に満たない火力発
電所や災害復旧のための事業として自社の供
給力確保に伴う緊急設置電源についても環境
影響評価を行い、
適切に環境保全対策を実施
しています。
柱上変圧器
S
C
O
境保全対策を実施しています。
新仙台火力発電所 完成予想図
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