NPO支援センターの 現状と課題

NPOの支援は、なぜ、
どのように行われるべきか?
NPO支援の意義と機能を再確認する
IIHOE [人と組織と地球のための国際研究所]
代表者 川北 秀人
http://blog.canpan.info/iihoe/
IIHOEって?

組織目的: 地球上のすべての生命にとって、
(1994年) 調和的で民主的な発展のために

社会事業家(課題・理想に挑むNPO・企業)の支援
隔月刊誌「NPOマネジメント」発行
 育成・支援のための講座・研修

 地域で活動する団体のマネジメント講座(年100件)
 行政と市民団体がいっしょに協働を学ぶ研修(年40県市)

企業の社会責任(CSR)の戦略デザイン
ビジネスと市民生活を通じた環境問題の解決
2020年の地球への行動計画立案

専従3名+客員2名、東京(新川)、約3500万円


横浜市も、これまで20年と、これから20年は違う
1990年
計(千人)
0~14歳
15~64歳(A)
2000年
2010年
3,320 3,426 3,680
2020年
3,733
+14%
551
474
478
(生産人口)
3,666
▲0%
391
▲13%
2,373 2,463 2,455
2030年
336
▲29%
2,383
+3%
2,274
▲7%
65歳~(B)
高齢者率
278
477
745
958
1,055
8.6%
13.9%
20.3%
+168%
25.7%
28.8%
+41%
A÷B
8.5人
5.1人
3.2人
329
2.4人
504
2.1人
627
+52%
+24%
75歳~

2020年の横浜市は?
高齢者率は?→ 25.7%!


75歳以上は? →95万人(10年比52%増)!






生産人口率:63.9%→1960(S35)年と同じ水準!
個人所得税収は?
既存インフラの補修コストは?


ヘルパーなど、福祉の担い手をどれだけ必要?
社会保障(医療・介護)費は、いくら増える?
健康増進活動の効果の可視化を急ぐ!
生産人口は? → 2%減(00年比3%減) !


高齢者1人を支える生産人口は、わずか2.4人!
道路、橋、公営住宅、上下水道、庁舎・施設、・・・・
債権残高は?
消費税を、どれだけ増やす必要がある?
NPOを支援する基盤?

制度
特定非営利活動促進法も、認定制度も、不備・不全
 新・非営利法人法も施行→公益認定第1号も!
 協働は、しくみも、担い手も、進め方も、ほとんどダメ


施設


支援センターは、もはや400か所以上!
人材
ボランティア:志望者は増えているが、継続しない
 有給職員:低賃金+重労働+早期退職の理由は?


資金
助成制度は拡充基調
 寄付は増えず

NPO支援センターの現状?
総数は400以上?
日本NPOセンターの298か所リスト(09年4月)によると



設立者:民間66、社協11、自治体223(約75%)!


県庁所在地市以外にも168、株式会社運営も2件
設立時期:
70
60
民設(社協含む)
50
官設民営
官設官営
40
30
20
10
0
NPO・市民活動支援センターの
本来的な使命は、
「市民活動の支援」か、
「地域の課題解決と理想実現」か?
(社協ボラセンの本来的な使命は
「ボランティアの活発化」か
「地域福祉の充実」か?)
2020年に、どんな社会を
実現したいか?
地域の課題・理想は把握しているか?
課題の原因・背景は理解しているか?
課題解決のプロセスは見えているか?
地域の資源を巻き込んでいるか?
合理的な見通し+計画を伝えているか?
進捗=途中の成果も伝えているか?
社会が変われば、
社会教育も変わる(はず)
20世紀の社会
較差・公害・犯罪など、
経済成長のひずみから
個人をどう守るか?
↓
21世紀の社会
厳しい国際競争下での
超少子高齢で、個人も
地域も力が相対的に低下
↓
20世紀の社会教育
21世紀の社会教育
知る・学ぶ意欲を支援する 生活品質(QOL)を高め、
「場所とコンテンツ」の提供 地域の力を「育てる場」の
提供
雲南市の地域自主組織のすごさ
 「公民館」から「地域交流センター」へ
 共益的な生涯学習から、公共サービスへ
 「小規模多機能」自治
 合併による「行政機能の集中・効率化」を
補う「適地適作(策)」型の地域づくり
 共通の「基本機能」と独自の「魅力づくり」
最小限の安全・安心をどう維持するか?
文化・伝統をどう残すか?
経済的な競争力をどう維持・向上するか?
自治とは、自発的な地域づくり
地域の未来のために、
本当に大切なことを実現できる
ように、全力を尽くす。
出し惜しみしない
できないフリしない
あきらめない
「誰かがどうにかしてくれる」なんて
甘えない
自治会・町内会は、行事から福祉+経済へ!
【現在】
親睦も安全も福祉も行事の連続。。
【今後】
「小規模多機能」自治!
→地域の住民が気軽に付き合い、 →行政機能の集約化を補い、
日常生活に必要な情報交換や
住民減少・高齢化などに伴い
安全確保などを行なうとともに、
必要性が高まる安全・安心の
地域生活をより快適にするため、 確保のための「適地適作(策)」
自主的・自発的に共同活動しな
型の地域づくりを進める。
がら、まちづくりを進める。
問題解決(交通安全、防火・防災、
防犯・非行防止、資源回収)
共通の「基本機能」と
生活充実(福祉、青少年育成、
独自の「魅力づくり」
健康増進、祭礼・盆踊り、
・最小限の安全・安心の維持
運動会、文化祭など)
・文化・伝統の継承
環境・設備維持(清掃・整備、
・経済的な競争力の維持・向上
集会所管理など)
広報・調整
NPOは「1歩先の視野・半歩先のプログラム」
中間支援は「2歩先の視野・1歩先のプログラム」
支援者・協力者
受益者・利用者
(市民・企業・行政)
(ひと・動植物・自然環境)
「課題解決や理想実現を
支援・協力したい!」という意思と
資源(人材、資金、物資、施設、
情報、権限、・・・)
過去・現在・近未来の
ニーズ
ニーズに効果を生む
合理的なプログラム
現場の過去・現在・未来の
ニーズを見据えた、
効果を生む事業と
組織づくりの支援
中間支援機関
受益者・利用者の
過去→現在→近未来の
ニーズに、効果を生む
合理的なプログラム
効果を生む
事業&組織づくり
事業系NPO
「NPOが社会を変えられない5つの理由」
 権利を知らない
 情報公開制度と市民の権利
 制度を知らない
 行政の仕組みを知ろう!
 調べられない
 市民による調査の技術
 形にできない
 思いを提案にまとめる力
 伝えられない
 広報と提案戦略
(民主主義の当事者としての)市民による社会運営
⑥ 社会制度化(民・官ともに担い手)
⑤ 代替案の試行or救済策の実施
(やってみたら、こうなりました)
④ 代替案or救済策の提示
(こうしたらいいんじゃないか?)
③ 原因と背景の把握
(なぜだろう、このままだとどうなるんだろう?)
② 課題の指摘
(「こんなことが起きてますよ!」)
→ 告発・糾弾
(けしからん!)
① 課題の発見
(こんなことが起きてる!こんな状態!)
基本的な機能?
 ハード
会議室、打合せスペース、印刷機
チラシ・機関誌の展示、図書
貸事務所、レターケース
 ソフト
相談
講座
→ ハード先行で、ソフトは貧弱
なぜ?

委託者=行政側の問題として
 予算は「賃料+担当スタッフ人件費」のみ
 事業費がない!
 「つくる」ことだけ決めて、あとは間に合わせる
 先行事例を見に行く

→ ハードしか見ない。。。
受託者=市民側の問題として
 圧倒的な力不足(※「支援センターが持つべき7つのチカラ」)
 自分の経験しか話せない
or まったく経験もない!
 育成体制もない
→ そもそも「支援とは何か?」がわかってない
支援センター = 病院
教える・場を与えるのではなく、
課題を解決し、理想を実現する
 求められる基本的な機能は

 緊急救命(ER)
 治療
 予後(+健康増進)
 予防:予防研究、予防広報、予防行動
身近にかかりつけの診療所、広域で総合病院
 来訪者だけが利用者ではなく、
本当に必要な人のもとに「往診」する!

「支援」とは
(支援センターが持つべき7つのチカラ)
 相談対応力
 調査・情報収集力
 編集・発信力
 コーディネート/ネットワーキング力
 資源提供力(人材、物品、資金)
 内部の人材育成力(スタッフ、理事)
 政策提言力
誰に、どう使ってもらうか?
 ハードの利用を促進するために?
会議室には、「会議のもっといい方法」紹介
 印刷機には、「すてきなチラシ・機関誌コレクション」や
「こういうところに情報を送ったら?」リスト
 壁に貼った情報には、同種のイベント・団体に誘導を
 世の中の話題に連動した、「オススメ資料」展示

 ソフトの拡充と活用を同時に促進するために?
「薬箱」 → Q&A形式でノウハウを提供する
 「こんなときどうしてますか?」情報ボード

支援センターの「メディア」
 施設そのもの
 ありとあらゆる壁 → 次のアクションを促す
 レターラック → 「課題への答え・ヒント」
 書棚 → 「こんな情報がある」ことを伝える
 講座 → 教えるのではなく、一緒につくる
 チラシ → 参加だけでなく、連絡先登録を呼びかける
 スタッフ → 名札、制服など、話しかけやすい雰囲気
 機関誌(センター通信) → 「保存したい特集」!
 会議室、掲出・配布してくれる施設、マスメディア、・・
 ウェブサイト、ブログ
 メルマガ
団体から集めるべき情報?
 組織図
 意思決定のしくみ・流れ
 人材育成のしくみ
 現場での工夫・すごさ
 自分たちでは気付いていない課題
どうやって整備する?
 担当を決める!
 地域別
 分野別
→ 毎週「ワンポイント勉強会」を続ける!
 自己投資する!
 勤務時間外でも、本を読む・現場に行く!
 結びつける!
 地域と分野を超えて、課題と資源を結び
つける!
中間支援系 共通のアジェンダ
(= IIHOEの中期重点課題)

事業系NPO/社会事業家の事業経営力向上!


自主財源率を高める工夫を促す!


特に、情報開示と物品販売の基盤強化!!
地域における、まっとうな協働の促進!


「ハート+ガッツ+スキル」を備えた人材の育成
基盤となる制度整備+官・民双方の継続的な育成
分野別ネットワーク・センターの機能?

特に、社協ボラセンって、どうするの??
NPO間の連携・協働・合併を促す!
 「ちゃんと機能する理事」を育てる!

「施設を管理するチカラ」は?
 使いやすさ&使い心地よさ
配置、備品、図書、
 トイレ、駐車場、
 段差、空調、音、
 表示、展示、企画、収蔵、
 ルール、書式、
 整理、整頓、清掃、姿勢、しつけ(5S)

 リスク・マネジメント
困った利用者への対応
 災害時などの対応
 犯罪・不法行為への対応

各区の10の視点リストをつくる
(16:30まで)
 「評価する対象・ことがら」を選ぶ
例:センターの戦略、個々の事業
 選んだ対象を評価する視点を、各自
で10項目程度、リストアップする。
 各自が書いた「10の視点リスト」を
発表しあい、1つのリストにまとめる
10項目を、10枚の用紙に書きだし、
配点・採点する(16:50ごろまで)
・・・・・?
事業のねらいは 地域のニーズは、 地域の主な組
参加者の課題
明確ですか?
配点:7点
把握しました
織を、巻き込み は解決されまし
配点:8点 か?配点:12
ましたか?
たか?
点
配点:8点
配点:10点
■■■
■■■
■■■ ■■■ ■■■
採点は、各自が付箋に、「点数」と
その「根拠」(加点要素と減点要素)を
記入する
(「□◇できたけど、▽できなかった」)
「配点」と「採点の平均」との差が
大きな項目について、改善点を示す
・・・・・?
事業のねらいは 地域のニーズは、 地域の主な組
参加者の課題
明確ですか?
配点:7点
把握しました
織を、巻き込み は解決されまし
配点:8点 か?配点:12
ましたか?
たか?
点
配点:8点
配点:10点
■■■
■■■
■■■ ■■■ ■■■
3.2(▲4.8)
8.3(
▲3.7) 3.2(▲4.8) 5.4(▲4.6)
→・・を・・
→・・を・・
→・・・!
に変更!
に修正!
17:10ごろまで!
3.2(▲3.8)