自治を回復し、 まち・むらの課題を、 まち・むらの力で解決するために - 協働と総働の基礎を再確認する IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所] 代表者 川北 秀人 http://blog.canpan.info/iihoe/ 松田町長と、飛澤さんのお話から ・なくてはならない協働:住民が力を合わせて地域づくり →職業分化で社会は複雑化→目標実現には協働不可欠 ・「誰かがつくってくれる」ではなく、「自らつくる」美郷町 →協働は、理想を実現する原動力! ・協働参画のまちづくりに関する基本方針(08年) 情報発信、人材発掘、団体支援、調整、連携、住民参画 →みさぽーと開設(09年、学校支援地域本部を兼ねる) みさぽーたー(12年2月末):43団体(2576人)、147名 IIHOEって? 組織目的: 地球上のすべての生命にとって、 (1994年) 調和的で民主的な発展のために 社会事業家(課題・理想に挑むNPO・企業)の支援 隔月刊誌「NPOマネジメント」発行 育成・支援のための講座・研修 地域で活動する団体のマネジメント講座(年100件) 行政と市民団体がいっしょに協働を学ぶ研修(年40県市) 企業の社会責任(CSR)の戦略デザイン ビジネスと市民生活を通じた環境問題の解決 2020年の地球への行動計画立案 専従3名+客員2名、東京(新川)、約3500万円 まちの力は、関係の密度がつくる! 人口密度より人「交」密度! 町(区域)でも街(建物の集まり) でもなく、「まち」:人と人との関係 「衣食」「住」の次は、「医移職充」 衣食は外から持ち込み配布も可能 住の安心は、建物だけじゃない! 今後の医療は予防がさらに重要! 移動・職業・充実は、関係そのもの 田上・長崎市長のお話から(管理職研修) 協働は「発想」から! 一人芝居から、プロデューサーに! 事業・業務の執行段階だけでなく、連携・紹介でも成果に 「自然環境を守る・育てる」課の目的→市民はパートナー 特別なことじゃなく、日常・普段の仕事の進め方として 行政「だけ」で事業・予算→成果を大きくするために転換を 周囲の人びとが資源に見えてくる→誰に何ができるか 市民とコミュニケーションする力! 市民が求めるのは「普通の言葉で会話できる職員」 「制度の説明だけ!」、「自分の担当だけ!」、「コロコロ異動する 職員より、自分のほうが詳しい!」 「この申請に来たのはなぜか?」にまで遡ることで、より深い解決 や満足に結び付く トラブルを減らす&市民の喜びを高める・増やす! 竹山・堺市長のお話から(局長・部長研修) 自治とは? → 団体自治から住民自治へ 憲法第94条:地方公共団体は、その財産を管理し、 事務を処理し、及び行政を執行する権能を有し、法律 の範囲内で条例を制定することができる。 「自然権」としての地域主権(←「分権」ではない) 近接性と補完性の原則 主体性・権限・財源は現場に。広域は補うために 都市内分権→区役所の権限・機能の強化 ドライバーは市民。職員はナビゲーター。 良いナビゲーターたるために、現場へ! OB/OGになったら、地域づくりの一員に! そのための準備を、在職中から! 2020年の世界・日本は? 中国のGDPは、日本よりいくら多い? 原油、鉄、レアメタルなどの価格は? 日本の国民一人当たりGDPは何位? 日本の高齢者率は? 国債の残高は? 既存インフラの補修コストは? 橋:15m以上が15万か所!→20年には25%以上が50年経過! 施設:700㎢以上!→市町村管理が半数以上、30年以上が3割! 下水道:陥没は年5000か所以上! 道路、ダム、住宅、上水道、電力、鉄道、・・・ 社会保障(医療・介護)費は、いくら増える? 消費税は、いくら必要? 美郷町も、これまで20年と、これから20年は違う 1990年 計(人) 0~14歳 15~64歳(A) 2000年 A÷B 75歳~ 2020年 2030年 25987 24207 21674 18800 15977 ▲26% ▲16% 4719 3337 2369 1704 16700 14434 12453 1375 ▲42% ▲49% (生産人口) 65歳~(B) 高齢者率 2010年 9941 7874 ▲36% ▲25% 4568 6431 6851 7155 6727 17.6% 26.6% 31.6% +50% 38.1% 42.1% ▲1% 3.6人 2.2人 2652 1.8人 3985 1.3人 3782 1.1人 4125 +50% ▲5% +9% 2020年の美郷町は? 高齢者率は?→38.1%(全国より25年早い)! 高齢者1人を支える生産人口は、1.3人! 75歳以上は?→約3800人(人口の 20%)! ヘルパーなど、福祉の担い手をどれだけ必要? 社会保障(医療・介護)費は、いくら増える? 健康増進活動の可視化を急ぐ! 生産人口は? → 20%減(00年比 31%減) ! 町税収入は? 既存インフラの補修コストは? 道路、橋、公営住宅、上下水道、庁舎・施設、・・・・ 町債残高は? 消費税は、いくら必要? 美郷町の高齢者・後期高齢者のくらしは? 2000年 人口(人) 高齢者 後期高齢者 世帯数 高齢者単身 2005年 2010年 2015年 2020年 24207 6431 2652 23038 6833 3427 21674 6851 3985 20265 7005 3983 18800 7155 3782 11.0% 14.9% 18.4% 19.7% 20.1% 6297 375 6325 451 6291 504 6055 542 5701 567 69+306 88+363 110+394 124+418 132+435 後期高齢者 単身 154 244 307 318 308 22+132 42+202 49+258 49+269 47+261 後期単身率 5.8% 7.1% 7.7% 8.0% 8.1% 高齢者夫婦 319 53 11.0% 425 97 13.8% 499 148 15.9% 547 166 18.0% 578 166 20.1% 後期 夫婦 高齢世帯率 美郷町の財政はどう推移する? 単位:億円 歳入 市税(対 歳入) 個人(同) 法人(同) 固定資産(同) 公債(同) 05年度 10年度(05比) 132.6 13.8(10%) 3.7( 3%) 0.6( 0%) 7.8( 6%) 16.6(12%) 122.3 14.3(11%) 4.9( 4%) 0.5( 0%) 7.2( 6%) 11.8( 9%) 124.0 15.7 282 18.5 10.8 1.8 0.4 3.4 5.1 118.2 12.5(-20%) 226( -20%) 21.0 11.7 1.7 0.4 3.3 6.2 将来負担(対 税収) 159.5(11.5倍) 165.7 地方債残高 13.9 支出予定 20.2 積立金 98.2(6.9倍) 140.6( -15%) 2.7(-80%) 45.2(+123%) 歳出 職員給与 職員数 公債償還 公営事業繰入 国民健康保険 介護サービス 簡易・下水道 他(介護保険等) 15年度? 10年:個人住民税 23,012円/人 生産人口 10年比 - 9% 05年比 -16% 後期高齢者 10年比 + 0% 05年比 +16% 453,087円/人 648,831円/人 12,822円/人 208,566円/人 湯沢市の財政はどう推移する? 05年度 歳入 市税(対 歳入) 個人(同) 法人(同) 固定資産(同) 公債(同) 27,545 4,408(16%) 1,054( 3%) 323( 1%) 2,589( 9%) 4,076(14%) 歳出 職員給与 職員数 公債償還 公営事業繰入 国民健康保険 上下水道 介護サービス 27,021 3,313 568 2,770 2,778 581 1,006 136 10年度 15年度? 29,683 10年:個人住民税 4,150(14%) 24,656円/人 1,254( 4%) 生産人口 281( 1%) 10年比 - 7% 2,192( 7%) 05年比 -16% 3,777(12%) 28,954 2,658(-19%) 488(-14%) 3,410 3,192 449 1,207 143 後期高齢者 10年比 + 1% 05年比 +16% 将来負担(対 税収) 28,599(6.5倍) 26,065(6.3倍) 512,601円/人 29,327 30,066(+ 2%) 591,284円/人 地方債残高 2,617 支出予定 1,229(-53%) 24,178円/人 3,345 積立金 5,230(+56%) 102,860円/人 横手市の財政はどう推移する? 単位:億円 05年度 10年度(05比) 歳入 市税(対 歳入) 個人(同) 法人(同) 固定資産(同) 公債(同) 530.6 83.6(15%) 21.8( 4%) 6.9( 1%) 44.9( 7%) 72.6(13%) 593.8 84.5(14%) 27.5( 4%) 6.2( 1%) 41.9( 7%) 88.3(15%) 歳出 職員給与 職員数 公債償還 公営事業繰入 国民健康保険 病院 上下水道 介護サービス 515.8 76.1 1267 84.8 52.3 8.9 4.7 16.7 1.9 570.6 64.5(-15%) 1144( - 9%) 71.0 67.9 8.9 9.1 15.9 4.9 636.3(7.6倍) 646.4 32.2 42.2 521.6(6.2倍) 592.9( - 8%) 20.7(-35%) 92.9(+117%) 将来負担(対 税収) 地方債残高 支出予定 積立金 15年度? 10年:個人住民税 27,982円/人 生産人口 10年比 -10% 05年比 -16% 後期高齢者 10年比 + 1% 05年比 +17% 530,260円/人 602,828円/人 21,044円/人 93,611円/人 協働から総働へ 中長期の視点で、 地域を耕す意欲としくみ 協 NPO 働 当事者 事業者 金融機関 専門家 行政 総 働 学校 公共サービスを担う (教員+生徒) 行政 意欲とスキル NPO まちの「サバイバル」力を どう維持するか まちの売上高トップ10は、どう変化したか? 10年前、現在、10年後のトップ10は同じか? まちの競争力は、どう維持・向上するのか? まちの競争力は、誰が支えるのか? 地場産業は、まちの競争力を高める力となるか? 変化の中で、資源を活かせる産業は何か? 子どもに、どんな仕事を「本気で就業体験」させるか? まちの競争力を支えるために、行政は何をすべきか? まちの競争力を支えるために、企業は何をすべきか? くわしくは「NPOマネジメント」第29号「まちのマーケティング」参照 まちづくりは、誰のため? 何のため? あいさつできる関係づくりのため 子どもたちの世代が誇りを持って 暮らし、働くため 20年で人口が半減した町で、小中学生が 農畜漁林業の生産・販売を体験し、町長 に提言する年50時間以上の町おこし授業 (北海道・浦幌町、「NPOマネジメント」第63号参照) 災害時などの安心のため 障碍者・高齢者のための「避難支援」と 「避難所の課題確認」訓練(別府市) 元気な地域は、人数ではなく姿勢が違う 自分が住み続ける地域の未来の ために、本当に大切なことを 実現できるように、全力を尽くす。 出し惜しみしない できないフリしない あきらめない 「誰かがどうにかしてくれる」なんて 甘えない 60人のお年寄りのために 77歳の看板娘が営むコンビニ「ノーソン」 (大分県中津市 旧・耶馬渓町) ・03年農協閉店、05年合併:「役場も店も遠くなる」 ・農協から店舗を買い取り、日用品販売&お茶飲み ・調味料、菓子、種苗など300品目、年商400万円 ・住民がつくった野菜・果物を市街地大型店に出荷 → 年商400万!→耕作放棄地が相次いで畑に! ・中島さん「田舎には、仕事を探しに来る人じゃなく、 仕事をつくれる人に来てもらいたい」 雲南市の地域自主組織のすごさ ・「公民館」から「地域交流センター」へ 共益的な生涯学習から、公共サービスへ ・「小規模多機能」自治 合併による「行政機能の集中・効率化」を補う 「適地適作(策)」型の地域づくり 幼稚園放課後の預かり保育(海潮) 閉店された農協跡で産直市&100円喫茶(中野) 共通の「基本機能」と独自の「魅力づくり」 最小限の安全・安心をどう維持するか? 文化・伝統をどう残すか? 経済的な循環・競争力をどう維持するか? 真地(まーじ)団地自治会(那覇市) ・1981年開設の市営住宅、400世帯 ・「車両部」で買物&観光支援! ・2011年度に「地域福祉部」新設! 「第1次福祉計画」(11-13年度): 見守り、活性化、運行、資金造成 ・見守り:同棟の支援者、新聞・宅配も協力 ・木曜:デイサービス(14-16時) ・金曜:「百金食堂」(100円昼食会) ・土曜:カラオケ! 独居高齢者のための 厳冬期限定共同住宅「のくとい館」 (岐阜県高山市) ・全14室、各室に台所・浴室完備、月額1万2千円 朝夕食は食堂で ・旧・教職員住宅を活用(08年12月) ・市社協の提案+国交省「新たな公」補助金で実現! ・「まちなかに暮らす息子と同居しても、 知り合いがいないけど、ここだと一日が早い」 自治会・町内会は、 行事を半減して、事業=福祉+経済を! 【現在】 親睦も安全も福祉も行事の連続。。 →地域の住民が気軽に付き合い、 日常生活に必要な情報交換や 安全確保などを行なうとともに、 地域生活をより快適にするため、 自主的・自発的に共同活動しな がら、まちづくりを進める。 問題解決 (交通安全、防火・防災、 防犯・非行防止、資源回収) 生活充実 (福祉、青少年育成、 健康増進、祭礼・盆踊り、 運動会、文化祭など) 環境・設備維持 (清掃・整備、 集会所管理など) 広報・調整 【今後】 「小規模多機能」自治! →行政機能の集約化を補い、 住民減少・高齢化などに伴い 必要性が高まる安全・安心の 確保のための「適地適作(策)」 型の地域づくりを進める。 共通の「基本機能」と 独自の「魅力づくり」 ・最小限の安全・安心の維持 ・文化・伝統の継承 ・経済的な競争力の維持・向上 地域の人口構成を年齢別に把握する 男 ●●●●●●● ●●●●●●● ●●●●●●●● ●●●●●● ●●●●●● ●●●●● ●●●●● ●●●●●● ●●●●●●● ●●●●●●● 90~ 80代 70代 60代 50代 40代 30代 20代 10代 ~10 女 ●●●●●●●● ●●●●● ●●●●●● ●●●●●● ●●●●●● ●●●●●● ●●●●● ●●●● ●●●●● ●●●●●● もう一歩踏み込んで考えるために 当たり前ですが、5年経つと、周囲も、自分も 5歳ずつ年を取る できない・難しい・時間がかかることが増える 時間は同じな(減る)のに、優先順位が違う 対応力が落ちるのに、突発事項は増える 「残す・減らす・増やす・始める」は冷静に! 予防・緩和できることは、始めておく! 「団体ごとに行事」ではなく、「地域のための 機能・役割」 「自主防災組織」より「合同災害対応訓練」 あなたはどう、美郷を良いまちにする?(~15:35) これまで5回+今日を通じて、 感じたこと・学んだこと 自分が取り組むテーマ (「したいこと」ではなく 「求められること」) 例:○○地区 独居後期高齢者 (約△人)のための 寄り合いの場づくり 町内主要20団体 人材育成 12月~3月にすること 13年4月~9月にすること 3月末の目標:先輩から学ぶ 主要団体に訪問調査する ①主要団体一覧作成(~12/5) ②質問・依頼状作成(~12/5) ③実査(12/15~2/10) ④集計・報告作成(2/10~2/28) ・・・・・・ 9月末の目標:毎月1回開催 主要20団体の会議+活動参加 ①報告会開催(~4/15) ②20団体の会議参加(4/1~) ③20団体活動一覧作成(~・/・) ④20団体支援計画作成(~・/・) ⑤個別支援(5/1~) 他の方の「活動提案」を見て 付箋でコメントする(16:00まで) 付箋にボールペンなどで、 「(気付きを与える)質問」または 「助言・提案・ヒント」を。 ×「感想」 ×「励まし・ねぎらい」 必ず、10枚すべて書いてから着席! (行政・支援機関関係者は青の付箋で)
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