Mon R2 の JVN観測結果 2007Nov21-22@ 山口大学, メタノールVLBI小研究会2007 土居 明広 (ISAS/JAXA) JVN で アストロメトリ @ 6.7 GHz 2006Apr24@ NAO, メタノールVLBI小研究会 土居 明広 (山口大学理学部 宇宙電波観測センター) 目標は 30 μas ■ VERA @ 22 GHz 10 μas (= HPBW× 1/120 ) ■ JVN @ 6.7 GHz 34 μas (= HPBW× 1/120 ) イメージダイナミックレンジ: DR ■ 誤差が積みあがった結果を評価可能 DR ≡ I peak σrms ∝ Nant √tint Δφ 位相エラー 位置の測定誤差 δθ ~ HPBW / DR × 1/√Nspot JVN で <30 μas には DR > 60!が必要 ( Nspot=5 の場合: 1スポットあたり<68μas ) 現状の JVN @ 8.4 GHz (≒6.7 GHz) 2段階位相補償 《 実測値 》 アストロメトリ再現性 62±50 μas コンシステント 《 理論値 》 HPBW(2.7mas) = 55μas DR(48.9) DR = 7.6 6.4倍 DR = 48.9 ※ UV再計算は適用していない Mon R2 の JVN観測結果 (暫定) 2007Nov21-22@ 山口大学, メタノールVLBI小研究会2007 複数の連続波参照源を見る メタノールメーザーの位相補償観測 土居 明広 (JAXA/ISAS) ターゲット選定 ■ 母サンプル + 山口32m鏡ターゲットサーベイ2004で 検出した170天体 (澤田修論) ■ 選択基準 (1) >10 Jy [ →111天体] (2) >1 Jy @ 8.4 GHz のVLBA キャリブレータ (全天2162天体のうち271天体)との 離角<3.5度 [ →7天体] (3) Reidの年周視差測定、杉山リストに 入っていない天体 [ → 5天体] (4) 水メーザーが付随しているもの [ → 3天体] Mon R2 / ON 2 / NGC 281-W Mon R2 (Sugiyama et al. 2008) Dec offset (mas) 2005年の JVN 観測結果 RA offset (mas) 0.83 kpc 観測諸元 ■ 観測時間 2006年8月29日 18:20 - 翌01:15UT ■ 観測装置 JVN 4局6基線 ■ 観測周波数 6.667 GHz Δ=2 MHz (メーザー) Δ=16 MHz (連続波) ■ ノッディング型 位相補償観測 スキャンパターン (cf. 2段階位相補償法) スイッチングパターン: - T – C1 – T - C2 – T – C1 – T - C2 – T – … Mon R2 C2 ~0.5 Jy フリンジが受かったのは Mon R2 (T) だけだった C1~ 3.0 Jy 5 deg の 円 UV-coverage ■ 水沢・石垣・山口(3局) ・ 臼田無しの期間 ・ 入来逆円偏波で× ■ ビームサイズ 16.0×2.3 mas PA=42° ■ ファンビームに近い ・ 7 hr 回しているのに ・ Dec 低いから ・ ほぼ直線アレイだから (小笠原配備が重要) 粗い解析 ■ 連続波 16 MHz データ • • 2時間毎に見たゲイン較正天体 ( 2Jy点源、10°離角 )について ACCOR UV再計算パッチ FRING (delay) ■ 2 MHz 切り出しデータ ACCOR BPASS (AMP) UV再計算パッチ FRING CLCOR (Mon R2 座標修正) IMAGR (要点) ・ ・ ・ ・ ・ ・ 振幅較正していない 偏波不整合を修正していない セルフキャルしていない 天体構造を解いていない 位置参照源の位相追尾中心が大きくズレている 2段階位相補償していない 粗い結果 Mon R2 フリンジ検出 C2 位相補償検出 DR = 15.3 Δ(RA,Dec)=(0.3, 0.4)mas C1 位相補償検出 DR = 10.4 Δ(RA,Dec)=(0.5, 0.6)mas Mon R2 粗い位置決定 C2 (ICRF, σ ~0.3 mas) から測定した 絶対位置 (J2000) RA=06:07:47.8619 Dec=-06:22:56.547 (VLSR = 10.7 km/s の成分) ATCA座標から (+80, -350) mas ぐらい ズレていた まとめ ■ Mon R2 + 2つの参照天体 の位相補償観測 ・ 3局、粗い解析でも受かった ・ Mon R2 の位置が <1 mas の精度でわかった ・ 水メーザーマップとの重ね合わせによる研究に 確信を得た (JVNでは実績2例目) ■ 課題 ・ 今回のデータでは 30 μas 達成の実現性は評価できない + データが不十分 + 解析が不十分 ・ 小笠原局がぜひとも必要 ・ 臼田局の参加; 冷却受信機が必要 ( Jy 連続波さえ基線検出難しい、ACFITができない) ・ 5局以上必要 (DR>60 → <30 μas のために) (参考)メタノールメーザー査読論文 推移
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