2つの変量間の関係を知る 1.水稲の収量に関連のある生育指標を知りたい 例えば,草丈と収量には関連があるのだろうか? 2.トマトの糖度は施肥量によってどのように変化するかを知りたい 例えば,窒素施肥量を増加させると糖度はどうなる か? 最初にすること 散布図を書いて,両変量間の関係を図示する 1.x軸(横軸)には原因となる変量を, y軸(縦軸)には結果となる変量をとる 25 30 5 窒 25 素 施 20 肥 15 量 (g/m2) (g/m2) サ ツ マ 20 イ モ の 15 収 量 10 0 5 10 15 20 25 30 窒素施肥量(g/m2) 10 5 0 5 10 15 20 サツマイモの収量(g/m2) 25 どちらを横軸にしてもよい場合もある 30 35 30 25 20 15 10 -30 -20 -10 0 10 20 30 1月の平均気温(℃) 1月の平均気温(℃) 7月の平均気温(℃) 40 20 10 0 -10 -20 -30 10 15 20 25 30 35 40 7月の平均気温(℃) 40 40 35 30 30 25 20 15 10 -30 -20 -10 0 10 20 30 1月の平均気温(℃) 7月の平均気温(℃) 7月の平均気温(℃) 2.できるだけ点が図全体にばらつくように 軸の上下限を決める 20 10 0 -10 -20 -30 -20 -10 0 10 20 30 1月の平均気温(℃) 散布図を書く意義 1.視覚的にどんな関係かを考えることができる. 2.異常値などを発見できる. 3.異なるグループに分けられることがある. 1.視覚的にどんな関係かを 考えることができる 直線的な関係のある場合 正の相関関係 負の相関関係 70 70 60 60 50 50 40 40 30 30 20 20 10 10 0 0 0 5 10 15 20 25 30 0 5 10 15 20 25 30 1.視覚的にどんな関係かを 考えることができる 曲線的な関係のある場合 指数・対数曲線の場合 2次曲線の場合 60 60 50 50 40 40 30 30 20 20 10 10 0 0 0 5 10 15 20 25 30 0 5 10 15 20 25 30 2.異常値などを発見できる 60 50 40 30 20 10 0 0 10 20 30 40 50 60 70 60 50 40 30 20 10 0 -10 -20 0 10 20 30 40 発電量(MWh/年) 3.異なるグループを比較 風速(m/s) 発電量(MWh/年) 3.異なるグループに分ける 風速(m/s) 散布図の書き方 公園に来た人数 ゴミの量(kg) 最初に横軸(x)と縦軸(y)となる数 1255 37.2 値データを選択する. 1307 46.3 1508 71.4 ふつうは横軸を左側,縦軸を右側 1519 70.6 1312 57.8 にしたデータセットを準備する. 1520 69 1245 34.7 2つの変量のどちらが横軸になる 1491 60.8 かを確認する. 1313 47 1245 38.9 1469 55.8 1233 29.8 1295 37.5 1498 57.4 1457 59 1297 44.4 1380 55.4 挿入→散布図 できた散布図 軸の書式設定 軸のオプション 最小値・最大値 グラフの完成 軸の説明を入れる 軸ラベルを入力 複数のグループを比較する散布図 風速 7.5 6.8 5.3 6.4 4.6 7.9 8.4 2.2 1.3 7.1 4.2 3.8 5.3 6.3 7.9 7.6 2.4 1 5.1 6.8 7.5 6.2 5.1 6.8 3.6 2.1 1.4 Aの発電量 Bの発電量 Cの発電量 64.5 60.8 26 36.4 21.6 59.6 55.9 12.7 1.7 99.8 49.7 47.1 60.3 75.2 102.2 86.5 38.6 17.5 16.9 98.6 179.1 78.1 45.9 105.4 25.4 15.3 11.5 予習問題 右のデータは20頭の羊について 胴回りと体重を測定したデータで ある. 散布図を書け 羊の胴回り(cm) 体重(kg) 125.5 37.2 130 46.3 150.5 71.4 151.5 70.6 132 57.8 152.5 69 125 34.7 141 60.8 131 47 124.5 38.9 146 55.8 123 29.8 125 37.5 148.5 57.4 145.5 59 129.5 44.4 137.5 55.4 146.5 67.2 135 55.6 142 59.8
© Copyright 2024 ExpyDoc