情報技術演習Ⅰ 人文学研究のための情報技術入門

Web2.0解説
林晋
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組織から自律的個の集団へ
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Web2.0 は、2004年に ティム・オライリーが提唱し
たWeb論、Web思想。
Web 2.0 論の「変化」の主張
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Web の世界で,「組織から個への一方向的な情報の
転送 → 個相互間の情報の転送」という変化が起きて
いる.
それは,「組織による情報の作成・管理 →個による情
報の作成と自然発生的管理(神の手を信じる)」への移
行でもある.
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Web 1.0 からWeb 2.0へ
• http://oreilly.com/web2/archive/what-is-web20.htmlの移行表で説明
• 大組織(企業 etc.)からコンシューマ,ユーザへの一
方的な情報・価値
• DoubleClick → グーグル AdSense
• Ofoto → Flickr
• Akamai → BitTorrent
• mp3.com → Napster
• Britannica Online → Wikipedia
• personal websites → blogging
• evite → upcoming.org and EVDB
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Web 1.0 からWeb 2.0へ(2)
• domain name → search engine
speculation optimization
• page views → cost per click
• screen scraping → web services
• publishing → participation
• content management systems → wikis
• directories → tagging
(taxonomy)
("folksonomy")
• stickiness → syndication
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publishing → participation
• Britanicca から Wikipedia への変化は,
publishing → participation
とも関係する.
• authority による出版(publishing)ではなく,ユーザーの活動
(参加)による出版.
• 本を書く,著者になると,多くの場合,社会は著者に「権威」
を付与する.「先生」と呼ばれることさえある
• つまり,「著作」「出版・公刊」(publishing)は,公であり,「一般
大衆」より,一段高いもの,とみなされている.
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publishing → participation
• Authority → ユーザー
• 公 (ここでは国家等、共同体ではない) → 個人
• Taxonomy, 権威・中央による分類、整理 ・秩序
→ 一般大衆による folksonomy
• 重 → 軽, 重い(ゆっくり)→ 速: wiki wiki!
• Stickiness 静・固定 → syndication 動(連携)・移動
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