高機能・省力一発肥料 マイティコートシリーズ •地域・作物・品種にあった成分・銘柄の設定 平成21年9月3日(木)アグリビジネス高知㈱研修会資料 福栄肥料株式会社 1 「マイティコート」とは 数種類の無機化成 (速効性) (基肥的肥効) 計量 数種類の有機化成 (やや遅効き) (基肥的及び追肥的肥効) 計量 数種類のコーティング尿素 (緩効性) (穂肥的肥効) 計量 配合 2 キーワード 1:ピンポイント 地域・小ロット対応 2:有機化成(アミノ酸) 有機質原料を特殊な製法でアミノ酸 レベル迄低分子化した加工有機質 原料(MAM)を原料として使用 3 マイティコートシリーズ銘柄設定の手順 対象地域、作物、作型に対応した施肥基準、栽培暦等の把握 窒素、リン酸、加里、苦土、微量要素等の成分比の選定 Nの基肥相当部分(速効性の無機化成)と 追肥相当部分(有機化成・コーティング尿素)の配合比率の決定 溶出シミュレーションソフトを利用して 使用するコーティング尿素の種類と組合せ比率を決定 4 100日タイプの地温別(15℃、25℃、35℃)溶出シミュレーション 積分溶出曲線 1日当りの溶出率 の累計(0~100%) 35℃ 25℃ 15℃ 微分溶出曲線 1日当りの溶出率 (0~2%) 5 <水稲向け銘柄の設定> 施 肥 模 式 図(コシヒカリ) 慣行(基肥+穂肥) 基 肥 12-20-16 35kg/10a 窒素4.2kg 根付肥 場合により 施用 穂 肥 15-3-15 20kg/10a 窒素3.0kg 窒素合計7.2kg 設定銘柄(無機化成+アミノ酸入り有機化成+コーティング尿素) 一 発 21-14-14 35kg/10a 窒素計7.3kg 6 基 肥 目的: 生育促進(穂数の確保) 方法: *全層施肥(耕起前) ・施肥後、畑状態では硝酸態窒素 となり、流亡(10日以上は禁) *表層施肥(代掻き直前・直後) ・初期成育良・施肥効率劣 *側条施肥 ・生育促進 ・施肥減:施肥効率良 7 追 肥 (穂 肥) *一穂籾数の確保と穎花の退化防止 *登熟向上 *出穂25~15日前に施用 幼穂長が約1mm~20mmの時期 *早すぎると、第4・5節間が伸び 倒伏の原因 8 9 10 地域の特性を活かした銘柄の設定 産 土 成 地 品 種 作 型 壌 作付時期 作付面積 分 肥効溶出 パターン 高成分 オラが 肥料 での肥培管理 11 銘柄設定の考え方(1) 地域・品種にあった成分設定 チッソ・リン酸・カリの 成分構成が随意 施用量が多い チッソ成分高 火山灰土壌 リン酸成分高 堆肥多投入 カリ成分低 食味向上 苦土含有 増収・食味向上 ケイ酸含有 12 銘柄設定の考え方(2) 地域・品種・作型に適した成分比率と肥効 *初期生育の確保 速効性部分(無機・有機化成)の効果 (速効性NのTN中の割合の決定) *穂肥の時期の適期肥効 緩効性部分(コーティング尿素)の効果 (コーティング尿素由来NのTN中の割合及び タイプ組合せ(1~複数タイプ)の決定 穂数、籾数確保で増収・品質向上 13 銘柄設定に必要な事項 1.品種及び移植(又は播種)予定月日 2.穂肥・出穂の推定時期 数年の平均的傾向により把握 3.慣行施肥体系における 基肥及び穂肥のチッソ施用量 4.要望されるチッソ、リン酸、カリの量 14 高知県における移植、幼穂形成、穂肥、出穂の時期 作型・ 品種名 早晩 移植 時期 早期 とさぴか 4/10 早の早 頃 幼穂 穂肥 形成期 施用期 出穂 時期 5/26 出穂前 6/15 頃 25日頃 頃 早期 早の早 ナツ ヒカリ 4/10 頃 6/4 頃 出穂前 6/26 頃 25日頃 早期 早の晩 コシ ヒカリ 4/15 頃 6/13 出穂前 頃 18日頃 普通期 中の晩 黄金錦 5/25 頃 7/25 出穂前 8/16 頃 20日頃 頃 普通期 中の晩 ヒノ ヒカリ 5/25 頃 7/29 出穂前 8/18 頃 20日頃 頃 7/5 頃 15 高知県の水稲施肥基準(品種:早期コシヒカリ) 10a当たりチッソ施用量(Kg) 土壌条件 湿田 半湿田 基肥 分けつ期 追肥 穂肥 合計 3~4 0 2 5~6 乾 沖積 土壌 4~5 0 3 7~8 田 洪積 土壌 3~4 0 3 6~7 4~5 (2) 3 7~8 (9~10) 漏水田 注)1.漏水田は、葉色を見て分けつ肥を施用する。 2.側条施肥の場合は、上記基肥量の2~3割減とする。 3.穂肥の施用時期は、出穂期前18日頃、主稈幼穂長1cmを目途とする。 16 高知県の水稲施肥基準(品種:早期とさぴか、ナツヒカリ) 10a当たりチッソ施用量(Kg) 土壌条件 基肥 分けつ期 追肥 穂肥 合計 湿田 半湿田 乾田 6 0 2 8 7 0 2 9 漏水田 5 2 3 10 注)1.側条施肥の場合は、上記基肥量の2~3割減とする。 2.穂肥の施用時期は、出穂期前20~25日頃を目途とする。 17 高知県の水稲施肥基準(品種:普通期黄金錦、ヒノヒカリ) 10a当たりチッソ施用量(Kg) 土壌条件 基肥 分けつ期 追肥 穂肥 合計 湿田 半湿田 3 0 2~3 5~6 乾田 4 0 3 7 漏水田 4 (2) 3 7~(9) 注)1.漏水田は、葉色を見て分けつ肥を施用する。 2.側条施肥の場合は、上記基肥量の2~3割減とする。 3.穂肥の施用時期は、出穂期前20~25日頃を目途とする。 18 高知県内アメダス設置場所(●印) 19 高知県地図 20 地域による溶出速度の差、100日タイプ、 施肥:4月15日、高知県中村市、土佐郡本川村 積分溶出曲線 1日当りの溶出率 の累計(0~100%) 中村市 本川村 微分溶出曲線 1日当りの溶出率 (0~2%) 21 溶出シミュレーション、高知市、品種:早期コシヒカリ 施肥:4月15日、60日、80日、100日、120日各タイプ 積分溶出曲線 1日当りの溶出率 の累計(0~100%) 平均地温 60日タイプ 80日タイプ 100日タイプ 120日タイプ 微分溶出曲線 1日当りの溶出率 (0~2%) 22 溶出シミュレーション、高知市、品種:早期コシヒカリ 施肥:4月15日、80日:100日=8:2,5:5,2:8,100日:120日=8:2 移植時期:4月中旬頃、出穂時期:7月5日頃、穂肥施用適期:6月17日頃 積分溶出曲線 1日当りの溶出率 の累計(0~100%) 平均地温 80日:100日=8:2 80日:100日=2:8 80日:100日=5:5 100日:120日=7:3 微分溶出曲線 1日当りの溶出率 (0~2%) 23 溶出シミュレーション、高知市、対象品種:早期コシヒカリ 施肥:4月15日、80日タイプ:100日タイプ=5:5 移植時期:4月中旬、出穂時期:7月5日、穂肥施用適期:6月17日頃 積分溶出曲線 1日当りの溶出率 の累計(0~100%) 平均地温 80日タイプ 合 微分溶出曲線 1日当りの溶出率 (0~2%) 計 100日タイプ 24 溶出シミュレーション、高知市、対象品種:ヒノヒカリ 施肥:5月25日、80日、100日、120日、140日各タイプ 移植時期:5月下旬、出穂時期:8月18日頃、穂肥施用適期:7月29日頃 積分溶出曲線 1日当りの溶出率 の累計(0~100%) 平均地温 80日タイプ 120日タイプ 100日タイプ 140日タイプ 微分溶出曲線 1日当りの溶出率 (0~2%) 25 5月溶出シミュレーション、高知市、対象品種:ヒノヒカリ、黄金錦 施肥:5月25日、120日タイプ:140日タイプ=5:5 移植時期:5月下旬、出穂時期:8月18日頃、穂肥施用適期:7月29日頃 積分溶出曲線 1日当りの溶出率 の累計(0~100%) 平均地温 120日タイプ 合 微分溶出曲線 1日当りの溶出率 (0~2%) 計 140日タイプ 26 <アグリビジネス高知㈱向け「BB配合肥料」の銘柄内容> コーティング 尿素 由来N (%) 有機態N (%) 緩効性 N (%) コーティング 尿素 の内訳 対象作物 銘柄名 成分(%) N-P-K ヒノヒカリ マイティコート444特 14-14-14 6.7(48) 0.4(3) 7.1(51) 120日タイプ ヒノヒカリ マイティコート200 20-10-10 9.0(45) 0.4(2) 9.4(47) 120日タイプ 特栽マイティコート088 10-8-8 3.4(34) 5.1(51) 8.5(85) 120日タイプ 早期コシヒカリ マイティコート702 17-20-12 8.6(50) 0.6(4) 9.2(54) 80日:100日 =5:5 早期コシヒカリ マイティコート702特号 17-20-12 8.6(50) 0.6(4) 9.2(54) 100日:120日 =5:5 早期コシヒカリ マイティコート777(100) 17-17-17 8.8(52) 0.3(2) 9.1(54) 100日タイプ ゆず マイティコートS200 20-10-10 9.7(48) 0.6(3) 10.3(51) 120日タイプ ショウガ 有機コート800特号 8-10-10 3.5(44) 2.3(29) 5.8(73) 180日タイプ シシトウ シシトウ用マイティコート520 15-12-10 9.2(60) 1.8(12) 11.0(72) 100日:140日: 180日=2:3:5 半促成 ナス、キュウリ ハウスコート657 16-5-7 8.2(51) 1.4(9) 9.6(60) 140日タイプ 27 <実際の設計手順-1> 高知県に於ける設計例(早期コシヒカリ) 1.早期コシヒカリ施肥基準 (乾田、沖積土) 施肥区分 施肥成分量(Kg/10a) N P K 基肥 4~5 8~10 5~7 穂肥 3 0 3 計 7~8 8~10 8~10 注)穂肥は、出穂18日前頃に施用する。 28 2.設計銘柄の内容(1) (1)名称:マイティコート702 (2)成分(%):17-20-12 (3)コーティング尿素由来NのTN中の割合 約50% (4)有機態NのTN中の割合 約4% (5)緩効性NのTN中の割合 約54% (6)使用しているコーティング尿素の内訳 80日タイプ:100日タイプ=5:5 29 3.設計銘柄の内容(2) (1)名称:マイティコート702特号 (2)成分(%):17-20-12 (3)コーティング尿素由来NのTN中の割合 約50% (4)有機態NのTN中の割合 約4% (5)緩効性NのTN中の割合 約54% (6)使用しているコーティング尿素の内訳 100日タイプ:120日タイプ=5:5 30 4.設計銘柄の内容(3) (1)名称:マイティコート777(100) (2)成分(%):17-17-17 (3)コーティング尿素由来NのTN中の割合 約52% (4)有機態NのTN中の割合 約2% (5)緩効性NのTN中の割合 約54% (6)使用しているコーティング尿素の内訳 100日タイプ 31 溶出シミュレーション、南国市、対象作物:早期コシヒカリ 施肥:4月15日、80日:100日=5:5、100日タイプ、100日:120日=5:5 移植時期:4月上~中旬、出穂期:7月上旬頃、慣行栽培穂肥施用適期:出穂前18日頃 積分溶出曲線 1日当りの溶出率 の累計(0~100%) 平均地温 100日:120日=5:5 80日:100日=5:5 100日タイプ 微分溶出曲線 1日当りの溶出率 (0~2%) 32 早期コシヒカリ用基肥一発肥料系統銘柄 銘柄名 成分(%) N-P-K エムコート777 17-17-17 新エムコート 777 17-17-17 コシスーパー 15-18-16 速効性N:60% 緩効性N(コーティング尿素):40%、タイプ不明 LP早稲 1番 14-14-14 速効性N:50% 緩効性N(コーティング尿素):50% 50%の内訳:50日タイプ10%、80日タイプ40% LP複合444 ・D80 14-14-14 速効性N:20% 緩効性N(コーティング尿素):80%(100日タイプ) 内 容 速効性N:40% 緩効性N(コーティング尿素):60%、タイプ不明 不明 33 <実際の設計手順-2> 高知県に於ける設計例(普通期ヒノヒカリ) 1.ヒノヒカリ施肥基準 (乾田) 施肥区分 施肥成分量(Kg/10a) N P K 基肥 4 6 5 穂肥 3 0 3 計 7 6 8 注)穂肥は、出穂18日前頃に施用する。 34 2.設計銘柄の内容(1) (1)名称:マイティコート444特 (2)成分(%):14-14-14 (3)コーティング尿素由来NのTN中の割合 約48% (4)有機態NのTN中の割合 約3% (5)緩効性NのTN中の割合 約51% (6)使用しているコーティング尿素の内訳 120日タイプ 35 3.設計銘柄の内容(2) (1)名称:マイティコート200 (2)成分(%):20-10-10 (3)コーティング尿素由来NのTN中の割合 約45% (4)有機態NのTN中の割合 約2% (5)緩効性NのTN中の割合 約47% (6)使用しているコーティング尿素の内訳 120日タイプ 36 溶出シミュレーション、四万十町、対象作物:普通期ヒノヒカリ 施肥:5月25日、120日タイプ、120日:140日=5:5、140日タイプ 移植時期:5月下旬頃、出穂期:8月中旬頃、慣行栽培穂肥施用適期:出穂前20日頃 積分溶出曲線 1日当りの溶出率 の累計(0~100%) 平均地温 120日タイプ 140日タイプ 120日:140日=5:5 微分溶出曲線 1日当りの溶出率 (0~2%) 37 特別栽培米対応一発銘柄内容例 成分(%) N-P-K 原料構成 コーティング 尿素由来Nの TN中の割合 (%) 特栽用マイティコート 088 10-8-8 有機化成 無機化成 コーティング尿素 約34 特栽用マイティコート 355 13-5-5 同上 約40 特栽用マイティコート 344 13-4-4 同上 約45 特栽用マイティコート 266 12-6-6 同上 約37 特栽用マイティコート 255 12-5-5 同上 約38 銘柄名(仮称) 38 <野菜向け銘柄の設定> 施肥摸式図 1 追 肥 追 肥 追 肥 追 肥 提案銘柄 39 施肥摸式図 2 40 基肥重点の利点 1:省力(追肥労力の省略) 2:肥効の増減による野菜のストレス回避 肥料濃度の過小によるストレス 3:野菜の安定成長 適期の養分供給 41 基肥重点の欠点は? 1:野菜の不必要な時期の肥効 作物にもよるが、不必要な時期は少ない 2:天候による、必要な時期の変化 温度の高低による生育の遅速 42 基 肥 重 点 天候の変化 省力 安定成長 増収 品質向上 適期の肥効 温度で溶出コントロール 43 野菜向け銘柄設定例(1) ・栽培期間:約2~3ヶ月 ・対象作物:葉・根菜類 ・窒素成分の内訳 速効性部分:50% 緩効性部分:50% ・設計成分例:16-12-12-Mg2 <緩効性部分の内訳> 有機態窒素:2% コーティング尿素態窒素:6% (60日タイプ~100日タイプ) 44 野菜向け銘柄設定例(2) ・栽培期間:長期 ・対象作物:果菜類 ・窒素成分の内訳 速効性部分:30% 緩効性部分:70% ・設計成分例:20-10-8-Mg2 <緩効性部分の内訳> 有機態窒素:2% コーティング尿素態窒素:12% (80日タイプ~140日タイプ) 45 <実際の設計手順-1> 高知県における設計例(シシトウ) 1.シシトウの栽培体系 定植:5月上旬、収穫:6月上旬~11月中旬 2.シシトウ施肥基準(徳島県の露地栽培を参考) 施肥区分 施肥成分量(Kg/10a) N P K 基肥 15 20 10 追肥 20 0 20 計 35 20 30 注)追肥は、定植10日後、その後15日毎に4~5回分施する。収穫期 間が長いので肥切れのないよう適宜加減する。 46 溶出シミュレーション、高知県室戸市、対象作物:シシトウ(雨よけ栽培) 施肥:5月5日、100日:140日:180日=2:3:5 定植時期:5月上旬、収穫時期:6月上旬~11月中旬 平均地温 (雨よけマルチ栽培 のため+2℃補正) +2℃補正 100日:140日:180日 =2:3:5 微分溶出曲線 1日当りの溶 出率 (0~2%) 積分溶出曲線 1日当りの溶 出率の累計 (0~100%) 180日:50% 140日:30% 100日:20% 47 3.設計銘柄の内容 (1)名称:シシトウ用マイティコート520 (2)成分(%):15-12-10 (3)コーティング尿素由来NのTN中の割合 約60% (4)有機態NのTN中の割合 約12% (5)緩効性NのTN中の割合 約72% (6)使用しているコーティング尿素の内訳 100日:140日:180日=2:3:5 48 <実際の設計手順-2> 高知県における設計例(ショウガ) 1.露地ショウガの栽培体系 施肥:3月中旬~4月上旬、植付け:3月下旬~4月中旬(晩霜の恐れがなくなった頃) 追肥:2回施用:6月上旬(萌芽揃い期)、7月下旬~8月上旬 3回施用:6月上旬、7月上旬、7月下旬~8月上旬 収穫:10月下旬~11月(初霜の降りる頃まで) 2.施肥量(県下主要産地の施肥基準参考、単位:Kg/10a) 基 施肥体系 従来型施肥 肥効調節型 肥料の施肥 肥 追 肥 合 計 範囲 平均 範囲 平均 範囲 平均 N 22~24 23 11 11 32~35 34 P 29~31 30 10~18 14 41~47 44 K 18~25 21 10~27 20 35~45 41 N 24~40 32 - - - 32 P 30~40 36 - - - 36 K 24~27 26 - - - 26 注)鶏糞施用の場合は鶏糞由来の肥料成分を含める。 49 3.県内流通系統ショウガ専用銘柄 1)基肥一発肥料 肥料名 成分(%) N-P-K 特 長 土根壌 8-10-8 ・天然有期質肥料を含む配合肥料に被覆肥料を 添加 ・被覆肥料態N:4.8%(TNの内約60%) らくらくショウガ 8-10-10 Mn0.4、B0.1 ・天然有期質肥料を含む配合肥料に被覆肥料を 添加 ・シグマコートの4ヶ月と6ヶ月タイプを配合 有機野菜 らくたろう422 根菜一発 ・TNの約88%が緩効性のエムコート ・3種類のエムコート(40日タイプ・80日タイプ・140 14-12-12 日 )を使用 ・加里は硫酸加里を使用 14-8-8 ・被覆肥料入り有機配合肥料 ・肥効目安は180日 50 2)有機配合肥料(代表的銘柄) 肥料名 成分(%) N-P-K 特 長 高知ショウガ ペレット 8-8-8 ・なたね油粕など動植物有機と無機肥料及びケイ 酸カリをバランスよく配合したペレット状肥料 800ショウガ ペレット 8-10-10 ・なたね油粕、大豆粕など天然有機と無機肥料を バランスよく配合したペレット状肥料 もっこりあさらし 6-8-7 Mg1.5 B0.1、Mn0.2 ・なたね油粕、カニガラなど動植物有機と緩効性 のIB窒素などの無機質肥料及びケイ酸カリ、微 量要素を配合 855ショウガ 配合 8-5-5 ・なたね油粕、大豆粕、魚粕など動植物有機41% と無機肥料を配合 土佐生姜配合 8-10-6 ・良質の天然有機質肥料(魚粕5%、魚腸混合 5% 、なたね油粕23%、大豆粕7%)をバラン スよく配合 とさいち 元肥用 8-10-8 Mn0.2、B0.1 ・ケイ酸カリを使用し、微量要素を配合した元肥専 用の ペレット状の有機配合肥料 とさいち 追肥用 5-10-13 ・硫酸加里やケイ酸カリといった加里を主体とした 生姜の追肥専用のペレット肥料 51 4.弊社ショウガ専用基肥一発肥料 1)肥料の名称 有機コート800特号 2)成分(N-P-K、%) 8-10-10 3)特長 ・なたね油粕ペレット肥料や動物粕粉末(蒸製皮革分、蒸製毛粉)を 主原料とした有機化成、副産複合肥料、燐安等の無機化成、硫酸 加里及び緩効性の被覆尿素等をバランス良く配合した有機配合 肥料です。 ・施肥の直後に速効性の成分が効き、その後有機質肥料及びコーテ ィング尿素が効く肥効調節型の肥料です。 ・肥料の利用率が高く、環境にやさしい肥料です。 52 溶出シミュレーション、四万十町(窪川町)、対象作物:露地ショウガ 施肥:4月5日、180日タイプ 植付け時期:3月下旬~4月上旬、慣行栽培追肥時期:6月上旬頃、7月下旬~8月上旬頃、収穫:10月下旬~11月上旬 積分溶出曲線 1日当りの溶出率 の累計(0~100%) 平均地温 微分溶出曲線 1日当りの溶出率 (0~2%) 53 4).設計銘柄の内容 (1)名称:有機コート800特号 (2)成分(%):8-10-10 (3)コーティング尿素由来NのTN中の割合 約43% (4)有機態NのTN中の割合 約29% (5)緩効性NのTN中の割合 約72% (6)使用しているコーティング尿素の内訳 180日タイプ 54 <実際の設計手順-3> 高知県における設計例(半促成ナス) 1.半促成ナスの栽培体系 定植:1月上~中旬 収穫:2月下旬~6月末 2.施肥(N) 基肥割合:約50%、追肥割合:約50% 55 溶出シミュレーション、安芸市、対象作物:半促成ナス 施肥:1月5日、140日タイプ 植付け時期:1月上旬、収穫時期:2月下旬~6月下旬 平均地温:地温が平均20℃を 下回る期間は暖房にて平均地温 20℃に設定 積分溶出曲線 1日当りの溶出率 の累計(0~100%) 微分溶出曲線 1日当りの溶出率 (0~2%) 56 2.設計銘柄の内容 (1)名称:ハウスコート657 (2)成分(%):16-5-7 (3)コーティング尿素由来NのTN中の割合 約50% (4)有機態NのTN中の割合 約10% (5)緩効性NのTN中の割合 約60% (6)使用しているコーティング尿素の内訳 140日タイプ 57 <実際の設計手順-4> 高知県における設計例(ユズ) 1.ユズの施肥例(成木、安芸地区) 成分量(Kg/10a) 施肥時期 肥料名 施用量 (Kg/10a) 2月上旬 乾燥鶏糞 (又は菜 種油粕) 160 (70) 3.7 (3.7) 4.6 (1.4) 2.1 (0.7) 2月下旬~3月上旬 土佐ゆず 化成 60 7.2 4.8 6.0 5月下旬~6月上旬 S604 50 8.0 5.0 7.0 8月下旬~9月上旬 S604 40 6.4 4.0 5.6 25.3 (25.3) 18.4 (15.2) 20.7 (19.3) 9.6 (9.6) 6.0 (6.0) 8.4 (6.0) 34.9 (34.9) 24.4 (21.2) 29.1 (25.3) 小 10月中旬~下旬 (礼肥) 合 計 S604 (又は有機入 化成1号) 計 60 (120) N P K 58 溶出シミュレーション、安芸市、対象作物:ユズ 施肥:2月25日、140日タイプ 春肥:1月下旬~3月上旬、夏肥:5月下旬~6月上旬、初秋肥:8月下旬~9月上旬 平均地温 積分溶出曲線 1日当りの溶出率 の累計(0~100%) 微分溶出曲線 1日当りの溶出率 (0~2%) 59 2.設計銘柄の内容 (1)名称:マイティコートS200 (2)成分(%):20-10-10 (3)コーティング尿素由来NのTN中の割合 約47% (4)有機態NのTN中の割合 約3% (5)緩効性NのTN中の割合 約50% (6)使用しているコーティング尿素の内訳 120日タイプ 60 現在上市されている銘柄の対象作物 水稲、大麦、小麦、大豆、小豆、ネギ 野沢菜、レタス、キャベツ、ニンニク ショウガ、アスパラガス、トマト、キュウリ シシトウ、茶、ミカン、キク 注)この他、設計を手がけた作物は多岐に亘る。 61 有 機 の 効 能 *有機質肥料 土壌微生物の活性向上 地下部の充実 *アミノ酸の効用 根の活力向上 生育安定 生育の充実 (特に天候不順時) 62 アミノ酸 葉から根に転流=生育初期 (光合成が生育の律速) 根からの吸収 光合成産物の転流代替 (根の生長促進・活性増) 63 窒素質肥料の土壌中における分解過程 64 作物体のN代謝 有機質肥料 65
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