確率・統計Ⅰ

確率・統計Ⅰ
第1回 確率変数、確率分布
ここです!
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確率変数と確率分布
確率変数の同時分布、独立性
確率変数の平均
確率変数の分散
確率変数の共分散
ベルヌイ試行、二項分布
二項分布(続き)、幾何分布
ポアソン分布
正規分布
正規分布(続き)
大数の法則、中心極限定理
統計学の基礎1(母集団と標本、確率論との関係)
統計学の基礎2(正規分布を用いた推定・検定)
確率変数、確率分布
1. 確率変数
2. 確率分布
確率変数とは
確率変数の直感的表現
偶然的変動を含む量を確率変数と呼ぶ
種々の値をとる確率が定まる変量を確率変数と呼ぶ
試行(実験・観測・調査等)の結果を表す変数 X のこと
決定論的に定められないすべての未知の変数
問題とする変量がいかなる値をとるか確定的には予測で
きないとき、その不確定変量を確率変数と呼ぶ
確率変数とは
• 変数…いろいろな値をとる文字
例 ある物体が動き出してからの時間を t とする
x=f(t)
t=1
t=1.5
t=2
…
確率変数とは
• 確率変数…いろいろな値をとる「確率」が定
まっている文字
例
サイコロを10回投げるとき、
1の目が出る回数 X
2の目が出る回数 Y
「値が確定しない」というイメージはよくない。
事象が決まれば、それに対応して値が「定まる」。
確率変数、確率分布
1. 確率変数
2. 確率分布
確率分布
実際上、確率変数 X についてのいろいろな確率が計算
できるためには、
X
1
確率 1/6
2
1/6
3
1/6
4
1/6
5
1/6
6
1/6
上のように、各 xi に対する P(X=xi) = pi の値がすべて決
まっていればよい。この「決まり方」 pi が「確率分布」。
X の値が離散的な場合は、上のような表を「確率分布」と
思ってよい。
確率変数 X がたとえば x という値をとる確率(定まってい
る)を、
P(X=x)
と書く。
P (X
=
x)
↑X が
↑x になる
↑確率
例 サイコロを1回投げて出る目の数を X とする
P ( X = 3 ) = 1/6
P ( X=1 または X=4 ) = 2/6 = 1/3
P ( X=1 かつ X=4 ) = 0
P ( 1≦X≦4 ) = 4/6 = 2/3
P ( 0.5≦X≦4.2 ) = 4/6 = 2/3
※ X の値は離散的とは限らない。
例 区間 [0,1] にランダムに針を落とす。
落ちた位置を X とする。
0
X
確率
0
?
0.3
?
0.5
?
0.7
?
0.8
?
1
1
?
これでは不十分。
このように、X のとる値が無限個で、連続的な場合は、
任意の a,b に対して P ( a≦X≦b ) = F(a,b) が定まっていれ
ばよい。
X が連続的な場合、ふつうはその分布は定積分で与えられる:
b
P(a  X  b)   f ( x)dx
f (x)
a
a
b
x
この f (x) のグラフが、前の離散的な場合の分布表と同じ役
割を果たす。
f (x)を 確率密度関数という。 ( f(x)dx が確率になる )
まとめ
離散的確率変数
確率分布
P ( X = x ) = px
b
P ( a  X  b)   p x
xa
p
x
1
x
分布関数
F (x)=P (X≦x )
F ( x)   pt
tx
連続的確率変数
P ( x≦X ≦x+dx ) = f (x) dx
b
P(a  X  b)   f ( x)dx
a



f ( x)dx  1
x
F ( x)   f (t )dt

[演習]確率変数、確率分布
(連続型)
区間[0,1]に針を落とすとき、落ちる位置の
座標を X とする。風の影響で、確率変数X
の確率分布が右下図のような形をしている
ものとするとき、次の問いに答えよ。
(1) X の確率密度関数 f (x) を求めよ。
f(x)
(2) P ( 0.2 < X < 0.6 ) を計算せよ。 a
0
0.5
1
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