IPv6

I Pv6 な ど
ネットワークシステム
第14回
I Pv4
IPv6の前に
I P ア ド レ ス (1)


第7回
ノード(ホスト)を区別するユニークなアドレス
 同じIPアドレスを複数のノードに付けられない
32ビット
 0 ~ 4294967295 (インターネット上のノードの
上限)
 v6では,128ビット
IPアドレスの総数

4294967295(約43億個)

多いか少ないか?

世界の人口 約70億人以上


例えば,世界中の人にモバイル端末を配布

各端末にIPアドレスが必要
IPv4の限界
対 策
I P ア ド レ ス が不足(1)


大学の電話
 外部と通話するときだけ,電話局とつなぐ
 電話局との回線数以上の,電話を設置できる
 同時に外部と通話できるのは,その回線数ま
で
ポートとIPアドレスを組合せにより,同じIPアドレ
スを同時に複数のノードで使うことが可能
I P ア ド レ ス が不足(2)

内線交換機のようなものを用意
 NATとかNAPT
内線番号に
相当するIP
アドレス
代表番号に相
当するIPアドレ
ス
外部からは,こ
のIPアドレス宛
にパケットを送
る
I P ア ド レ ス が不足(3)


内線番号のような,内部でしか使えないIPアドレ
スをプライベートアドレス(private address)
 インターネットと直接通信しないノード
 別の場所で同じアドレスを使っても問題がない
インターネットでユニークなものを
グローバルアドレス(global address)
 インターネットと直接通信するノード
I P ア ド レ ス が不足(4)

プライベートアドレス(private address)
 次のものを使うことになっている
 10.0.0.0 ~ 10.255.255.255
 172.16.0.0 ~ 172.31.255.255
 192.168.0.0 ~ 192.168.255.255
NAT
N A T (1)


内部はプライベートIPアドレスを使う
外部との境界に
プライベートIPアドレス⇔グローバルIPアドレス
変換用のルータを用意
N A T (2)


このホスト
がインター
ネットに接
続する
つまり,ルータが電話交換機のような働きもする
グローバルIPアドレスの数までしか,同時に使うことがで
きない
N実際には,ここのポート番号も考慮
A T (3)

ポート番号も考慮する
 192.168.1.121 ⇔ 202.255.185.1 ポート番号12000
 192.168.1.122 ⇔ 202.255.185.1 ポート番号12500
N A T (4)



グローバルIPアドレスひとつでも,複数のホスト
が同時にインターネットにアクセスできる
ただし,内部でサーバを稼働することは難しい
ファイアウオールのひとつとも考えられ,メリット
もある
N A T (5)




ポート番号も考慮したアドレス変換をするものを
当初はIPマスカレード(IP masquerade)とか
NAPTと呼んで区別していた
現在では,NATをこの意味でも使う
NAT – Network Address Translator
NAPT – Network Address Port Translator
いろいろやっても足りないものは


足りない
IPv4アドレス枯渇問題
https://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv4pool/index.html
IPv6
IPv6 (1)

http://www.nic.ad.jp/ja/newsletter/No20/
sec0700.html

グローバルIPアドレスの数が多い

セキュリティ機能を標準で装備している

エンドユーザーの設定が簡単
IPv6 (2)



IPアドレスを128ビットにして,IPアドレスの不足を
解消する
約3.4×10の38乗
世界人口白書では2050年に世界人口が93億と
予想
 一人あたり約3.7×10の28乗個のIPアドレス(1
兆の1兆倍より多い)
IPv6 (3)

通信の暗号化が標準機能

すなわち,必ず暗号化される
IPv6 (4)

アドレス表記
 128ビットを,16ビットごとに : で区切って16進
数で表記する
 1234:ABCD:0033:0000:0000:0000:0000:0234
 1234:ABCD:33::234と省略可能
IPv6 (5)



v4からv6への移行
世界中が一斉に変われば簡単だが…
 すべてのノードのIPアドレスを変更
v4とv6が混在
IPv6 (6)


“約3.4×10の38乗”個のIPアドレス
必要なのか?
IPv6 (7)

IoT
 Internet of Things モノのインターネット
 コンピュータだけでなく,あらとあらゆるモノ
 インターネットで通信
センサーなど
 どのような世界になるのか?
階層化プロトコル
IPv4 → IPv6


IPアドレス
 変更しなければならない
アプリケーションは?
基 本 機 能 (2)


4つの機能が
モジュール化され,右
図のように
層をなしている
(階層化)
これで通信が行われ
る
第6回
なぜ階層化?


アプリケーション層のプログラムは,下位の層を
使って,パケットを相手のノードに送る
自分で送ればよいのでは?
 インターネットのことを全部知らなければ,プロ
グラムを開発できない
 大きなプログラムは機能に分けて開発
基 本 機 能 (2)


上の層は,下の層の
機能を使う
下の層の詳細は知ら
なくても,使うことさえ
できれば良い
第6回
基 本 機 能 (2)


下位の層を使うために
は
上下の層でデータの
やり取りの方法を決め
る(インタフェース)
第6回
インタフェース(1)

上位層と下位層は,インタフェースに従ってデー
タをやり取りする
インタフェース
インタフェース(2)

インタフェースを変えなければ
別の下位層

別のものに変更しても問題ない
IPv4 → IPv6

インターネット層の交
換だけ
この層をIPv4のものから
IPv6のものにするだけ
参考 プ ロ ト コ ル

同じ層同士のデータのやり取りの方法(ルール)
インターネット層同士は,インターネット層
のプロトコルで,データのやり取りを行う
(通信する)
ま と め
IPv4

IPアドレスが足りない

NATなどでしのいではいるが
IPv6

IPアドレスの総数を増やす

だけではない
階層化

なぜ階層化

インタフェース

ある層の問題は,全
体に波及しない