スライド 1

平成21・22・23年度 久留米市教育委員会教育研究指定発表
自己コントロールできる
子どもを育てる心の教育
― 青峰ストレスマネジメントプログラムの開発と実践を通して―
久留米市立青峰小学校
期日:平成23年11月10日(木)
第5学年題材「上手な断り方」 授業後の感想
これからは、上手な
断り方をいろいろさが
したり、実際に使って
みたりして、友達との
絆を深めたいと思い
ました。これから生活
や学級にいかしてい
きたいと思います。本
当に今日の授業を
やってよかったとおも
いました。
<校区の様子>
青峰団地
青峰小学校
<児童の実態>
明るく・活動的
言葉が荒くトラブルになることが多い
学習への関心や向上への
意欲が乏しい
スクールカウンセラーからの提案
「一人二人では
なく学校全体
で!」
西南学院大学教授 進藤先生
○ストレスとは
交感神経が興奮したと
きの正常な防御反応
○ストレスマネジメントとは
自分のストレスの状態
に気づき、それを管理コ
ントロールすること
自己コントロールできる
子どもを育てる心の教育
~青峰ストレスマネジメントプログラムの
開発と実践を通して~
自己コントロールできる子どもの姿
【体感する子ども】
なんかすっきり
したわ。元気が出
たみたい。
【感情に気づく子ども】【行動をコントロールする子ども】
あの時はイライ
ラしてたな。今は、
すっきりだよ。
私もそう思うわ。
いっしょにやりま
しょう。
ストレスマネジメント教育の基本的な考え方
ソーシャルスキル
アサーション
・人づきあい
のスキル
・さわやかな
自己表現
リラクセーション
・呼吸法
・筋弛緩法
研究構想図
自己コントロールできる子ども
自己肯定感の高まり・個と個のつながりの強化
ストレスマネジメント教育
朝の呼吸法と
昼のすっきり
タイム
①リラク
セーション
②ソーシャル
スキル
③アサーショ
ン
コント
ロール
気づき
体感
ス
ト
レ
ス
マ
ネ
プジ
ロメ
グン
ラト
ム
コント
ロール
実践的活動
教科学習等
気づき
体感
コント
ロール
気づき
体感
児童の実態
①考えを共有する
学び合い活動
②のびのよさを実
感する学び合い活
動
書く活動の充実
自己コントロールのねらいの重点化
低 学 年
中 学 年
高 学 年
体 感
体 感
体 感
感情の気づき
感情の気づき
感情の気づき
行動の
コ ン ト ロ ール
行動の
コ ン ト ロ ール
行動の
コ ン ト ロ ール
平成21年度 プログラム(1年次)
月
1年生
2年生
3年生
4年生
5年生
6年生
9
心理アンケート・バウムテストによる児童評価
10
からだの感じをつかもう(呼吸法・肩リラクセーション法)
11
イライラをやっつけようⅠ
ストレスのしくみ
12
イライラをやっつけようⅡ
ストレス対処法
1
自分の気持ち
自分の気持ち・相手の気持ち
2
心理アンケート・バウムテストによる児童評価
平成22年度 プログラム(2年次)
全
1
1 呼
2
学 吸
期 法
3
4
2 呼
吸
学
5
期 法
+
6
筋
弛
7
緩
法
8 3
学
期
低学年
中学年
高学年 特別支援学級
リラクセーション(腹式呼吸と筋弛緩法)
いろいろな気持ち
ストレスと対処法
ストレスと対処法
ソーシャルスキルⅠ
「あいさつ」
ソーシャルスキルⅠ
「おはよう」
ソーシャルスキルⅡ
「ありがとう・ごめ
んなさい」
ソーシャルスキルⅢ
「はじめまして」
ソーシャルスキルⅣ
「上手聴き方」
ソーシャルスキルⅤ
「質問する」
ソーシャルスキルⅠ
「友達をふやそう」
ソーシャルスキルⅠ
「上手な聴き方」
筋弛緩法
筋弛緩法
筋弛緩法
「肩の力のぬき方」 「肩の力のぬき方」 「肩の力のぬき方」
ソーシャルスキルⅡ
ソーシャルスキルⅡ
「上手な聴き方」
「上手な断り方」
ソーシャルスキルⅢ
ソーシャルスキルⅢ
「温かい言葉かけ」
「やさしい頼み方」
ソーシャルスキルⅣ
ソーシャルスキルⅣ
「仲間の誘い方」
ソーシャルスキルⅥ
ソーシャルスキルⅤ
「仲間の誘い方」
「上手な断り方」
ソーシャルスキルⅡ
「上手な聴き方」
「自己会話」
ソーシャルスキルⅤ
「トラブル解決策」
まとめと振り返り
ソーシャルスキルⅢ
「上手な聴き方」
平成23年度 プログラム(3年次)
全
低
1
1
1 呼
年
学
年
中
2
学
年
高
学
年
年
◇リラクセーション(腹式呼吸と肩の力のぬき方)
2 学 吸 ◇リラクセーション
★ソーシャルスキルⅠ ◎ストレス対処法
期 法 「肩の上下」
3
+ ★ソーシャルスキルⅠ
筋 「おはよう」
「自己アピール」
「自分のコーピング」
◎ストレス対処法
「ストレスとコーピング」
★ソーシャルスキルⅡ
★ソーシャルスキルⅠ
★ソーシャルスキルⅠ
「あたたかい言葉かけ」
「あたたかい言葉かけ」
「上手な聴き方」
4
2 弛
◇リラクセーション「腹式呼吸と肩の力のぬき方」
5 学 緩 ★ソーシャルスキルⅡ
期 法
6
す
っ
7
き
3 り
8 学 タ
期 イ
ム
★ソーシャルスキルⅡ
★ソーシャルスキルⅡ
「ありがとう・ごめんなさい」
◎ストレス対処法
「いろいろな気持ち」
「やさしい頼み方」
「上手な断り方」
★ソーシャルスキルⅢ
★ソーシャルスキルⅢ
★ソーシャルスキルⅢ
★ソーシャルスキルⅢ
「自己紹介の仕方」 「上手な聴き方」
「上手な断り方」
「やさしい頼み方」
★ソーシャルスキルⅣ
★ソーシャルスキルⅣ
★ソーシャルスキルⅣ
★ソーシャルスキルⅣ
「自分の気持ち」
◎ストレス対処法
「気持ちを静める方法」
「仲間の誘い方」
「仲間の誘い方」
「勇気をためる自己会話」
★ソーシャルスキルⅤ
★ソーシャルスキルⅤ
★ソーシャルスキルⅤ
「仲間の入り方」
「仲間の入り方」
「トラブルの解決策」
まとめと振り返り
※高学年は、2学期よりアサーショントレーニングを取り入れる。
平成23年度 プログラム(3年次)
全
校
1
1
学
期
2
3
4
2
学
期
5
6
3
学
期
7
8
す
っ
き
り
タ
イ
ム
呼
吸
法
+
筋
弛
緩
法
特別支援学級
わかば
のはら
リラクセーション
「体の感じをつかもう」
リラクセーション
「体の感じをつかもう」
リラクセーション
「ゆっくり呼吸してみよう」
ソーシャルスキルⅠ
「あいさつ」
ソーシャルスキルⅠ
「あいさつ」
肩のリラクセーション「腹式呼吸と肩の力の抜き方」
ソーシャルスキルⅡ
ソーシャルスキルⅡ
「あいさつ」
「上手な聴き方」
ソーシャルスキルⅢ
「温かい言葉かけ」
ソーシャルスキルⅣ
ソーシャルスキルⅢ
「やさしい頼み方」
「いろいろな気持ち」
ソーシャルスキルⅤ
「上手な断り方」
<授業の実際>
<段階>
つかむ段階
インスト
ラクション
さぐる段階
モデリング
ふかめる段階
リハーサル
まとめる段階
フィード
バック
本校の学習段階
意識化・共通化
原因追究
解決策
個別化・実践化
<段階>
つかむ段階
インスト
ラクション
さぐる段階
モデリング
ふかめる段階
リハーサル
まとめる段階
フィード
バック
実践例 5年 学級活動「上手な断り方」
<アンケートからの課題作り>
友達と遊ぶ約束をして
いたのに、買い物に
行ってしまって断られ
ました。でも、その日、
別の友達と遊んでいた
のでもっといやな思い
をしました。
<段階>
つかむ段階
インスト
ラクション
さぐる段階
モデリング
ふかめる段階
リハーサル
まとめる段階
フィード
バック
実践例 5年 学級活動「上手な断り方」
<段階>
実践例 5年 学級活動「上手な断り方」
断り方の
台本を書く
つかむ段階
インスト
ラクション
さぐる段階
モデリング
ふかめる段階
リハーサル
まとめる段階
フィード
バック
グループで
のリハーサ
ル活動
<段階>
つかむ段階
インスト
ラクション
さぐる段階
モデリング
ふかめる段階
リハーサル
まとめる段階
フィード
バック
実践例 5年 学級活動「上手な断り方」
<生活への実践意欲>
青峰(せいほう)すっきりタイム(14:05~)
姿勢を整えて、目をとじましょう
はじめ
せなかは、まっすぐに
手は、からだのよこに
肩が楽になっていくの
を感じましょう。
ゆ
っ
く
り
、
ゆ
っ
く
り
、
上
げ
て
下
ろ
し
て
上げて
1・2・3・4・5
6・7・8・9・10
下ろして
1・2・3・4・5
6・7・8・9・10
人間関係アンケートの結果から
人間関係アンケート観点別結果
4
3.5
3
2.5
2
1.5
1
4月
7月
10月
1解決スキ 2言語スキ
ル
ル
2.7
2.6
2.7
2.8
2.9
2.9
3気遣い
2.8
2.8
2.8
4信頼他者 5信頼自己 6感情統制
3.2
3.3
3.3
2.6
2.7
2.8
2.4
2.4
2.4
解決スキル
十分な人間関係を作り上げることに関わ
る因子
人間関係アンケート質問項目ごとの結果
4
3.5
3
2.5
2
2.3 2.4
2.8
2.6
2.9 2.9
1.5
1
すぐに話し出せる
4月
気軽に仲間入り
7月
10月
気遣い
人間関係の中で、人に対しての気兼ねや相手
からの評価に対する受け止めに関わる因子
人間関係アンケート質問項目ごとの結果
4
3.5
3
2.5
2.6 2.7
2.8
2.7
2.8 2.8
2
1.5
1
何を思っているか考える
4月
7月
傷つけないよう気を使う
10月
感情統制
自分の感情のコントロールに関わる因子
人間関係アンケート質問項目ごとの結果
4
3.5
3
2.5
2
2.5
2.1
2
2.7 2.7
2.1
1.5
1
顔や態度に表さない
4月
7月
かっとならない
10月
保健室来室者数の変化から
人
病気やけがによる保健室の来室者数の変化
1500
1000
500
0
病気
けが
19年度
22年度
23年度(9月末現在)
860
1309
450
1166
197
379
子どもや保護者の声から
<授業後の感想から>
子ども達の
中に定着
<授業参観から>
保護者へ
浸透
青峰すっきりタイムの実践から
◎落ち着いて学習
に取り組めるように
なった
◎全体での話の聞
き方の向上
課題
◇ アサーティブな表現を身につけさ
せるためのプログラムの充実
◇ 感情をコントロールする力の継
続的な育成
◇ 家庭との具体的な連携の工夫