C:WINDOWS>tracert -d www.yahoo.co.jp プロバイダXの ネットワーク Tracing route to www.yahoo.co.jp [204.144.213.101] over a maximum of 30 hops: ルータ 自宅のパソコン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 ルータ ルータ ルータ プロバイダのネット同士をつ なぐ相互接続点( I X) ルータ ルータ 60ms 61ms 63ms 61ms 65ms 63ms 61ms 63ms 65ms 60ms 62ms 61ms 59ms 62ms 64ms 65ms 64ms 67ms 122.150.199.108 122.150.199.101 122.150.211. 89 122.150.202.118 122.150.202.165 201.238. 3.106 204.175.241.129 204.175.244. 12 210.152.236.113 Trace complete c:\windows> ルータ ヤフーの公開 Webサーバー www.yahoo.co.jp 62 ms 60ms 63ms 60ms 61ms 67ms 65ms 66ms 67ms ルータ インターネットにつないだパソコンから、検索サイト 「ヤフー」までのルーター・ネットを調べてみる。 ‘tracert’(トレースルート)コマンドを使う。 MS-DOSプロンプトから サーバー プロバイダYの ネットワーク tracert - d www.yahoo.co.jp と入力すれば、上の画面のようにサーバーまでの ルーターのIPアドレスが表示される。 tracert(トレースルート)コマンドによるルーティング表示 ダイレスト・ルーティングとインダイレクト・ルーティング インダイレクトルーティング ネットワークA 同一セグメント (同じネットワークのパソコン群) ルーターX ネットワークB 同一セグメント (同じネットワークのパソコン群) LANスイッチ デフォルト ゲートウェイ ハブ LANスイッチ ハブ サ ー バ ー A ダイレクトルーティング クライアントA‘ クライアントA クライアントAとサーバーAは別のLAN機器 に接続しているが、どちらもルーターXから 見ると同じネットワーク(同じポート)にいる。 この場合、クライアントAとサーバーAは、ル ーターの中継機能を使わずに通信する。 このルーティングをダイレクトルーティング と言う。 サ ー バ ー B ■クライアントAは、通信の 開始に先立ってダイレクト かインダイレクトかを判断 する。 ダイレクトなら相手先マシン のMACアドレスあてにパケ ットを送り出すがインダイレ クトなら ル-ター・ポートの MACアドレスあてにパケット を送リ出す。 【判別方法】 クライアントAがダイレクトか インダイレクトかを知るのは IPアドレスと同時にクライア ントパソコンに設定しておく サブネットマスクである。 サブネットマスクは自分が 所属するネットワークの番号 クライアントA‘とサーバーBの通信をみてみると を見つけるための情報で、 それぞれ、ルーターXの異なるポートにつながっ 自分のIPアドレスと自分の ている。 このような場合、ルーターの中継器能 サブネットマスクを掛け合わ を使って通信する。 せれば、自分が所属するネ ルーターの中継器能を使う通信をインダイレクト ットワークのネットワーク番号 ルーティングと言う。 を取り出すことができる。 動的ルーティングによる障害回避(経路自動変更) 拠点C インターネット ルーティング・テーブル あて先 削除 パソコンA パソコンA ルーター ルーターA ルーターB 距離 1 2 ルーターC ルーターA とル-ターCは ルーターBを経由して通信 ルーター AーC 間の経路を削除 ネットワーク Z ネットワーク X 回線障害発生 拠点A × ネットワーク Y ルーターA ルーティング・テーブル 削除 パソコンA 拠点B あて先 インターネット インターネット ルーター ルーターC ルーターB 距離 1 2 ルーター AーC 間の経路を削除 ルーターB R I PやOSPFなどのルーティングプロトコル を使うとルーター同士が経路情報をやり取り する。万一、ルーターや回線に障害が発生し たときには障害のあった経路を回避して通信 できる。 冗長構成で効果的な動的ルーティング ●ダイナミック・ルーティングを使うとルーティング・テーブルの更新作業を自動化できるので、 ルーターの運用負荷を大幅に軽減できる。設定作業そのものも難しくない。ただし、デフォ ルト・ルートを設定する場面では、スタティック・ルーティングが使われる。 ダイナミック・ルーティングのメリットはもう一つある。ルーター・ネットを冗長化することが 容易になり、停止しないルーター・ネットを構築出来るようになる事だ。 ルーター・ネットでは、複数のルーターをメッシュ状に接続することで経路を冗長化できる。 ただし、スタティック・ルーティングで運用する方法を選ぶと、経路の切替を人手にたよる 必要がある為、障害発生時に動的に経路を切り替えることが出来ない。経路を2重化した 上でダイナミック・ルーティングを設定しておけば、経路障害がルーティング・テーブルに反 映されるので、自動的に障害個所を避けた新しい経路へ切り替わる。
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