情報通信審議会情報通信技術分科会 IPネットワーク設備委員会 - ネットワークのIP化を取り巻く動向等について 平成21年2月20日 資料12-2 - 1.ネットワークのIP化に伴う動向 1 次世代ネットワーク(NGN)の概要 ○ 次世代ネットワーク(NGN)は、電話網が有する高い信頼性とインターネットが有する柔軟性の両立を基本 理念としているオールIPネットワーク。各国の通信会社が構築を計画。 ○ NGNでは、「最優先」、「高優先」、「優先」、「ベストエフォート」のクラスごとに通信会社が通信品質 を保証。安定的かつ安全に超高速ブロードバンドサービスを利用可能。 ○ 国内では08年3月末にNGNの商用サービスが開始。 インターネット網 他事業者電話網 電話網 交換機 交換機 他事業者電話網 インターネット網 基本的に 交換機を 中継ルータに 中継ルータ 中継ルータ NGN網 中継ルータ 交換機 交換機 ・・ ・ 交換機 交換機 収容ルータ 中継ルータ 中継ルータ 中継ルータ 光 フ ァ イ バ 収容ルータ ・・ ・ 2 NGNのインタフェース ITU-T勧告Y.2011 NGNモデル アプリケーション・サーバー等 テレビ 電話 コンテンツ 配信 ・・・・・ アプリケーション機能 SNI (アプリケーションサーバ・網インターフェース) (Application Server-Network Interface) アプリケーション 側が用意する ことが前提 (第三者が プラットフォーム として提供する ことも可能) セッション 制御 ( Network-Network Interface) 認証・ セキュリティ 課金管理 Core node Edge node ネットワーク基盤 (転送機能) アクセス網 UNIのオープン化 ↓ 多様なネットワーク機器 の開発を可能に プラットフォーム/ サービス基盤 (サービス付与機能) コア網 xDSL Optical access SNIのオープン化 ↓ 多様なコンテンツ・アプリケーショ ンビジネスをNGN上で展開 Wireless LAN Other accesses UNI (ユーザ・網インターフェース) ( User-Network Interface) 固定電話 パソコン 情報家電 PC 携帯電話 N N I (網 間 イ ン タ ー フ ェ ー ス ) 他の 次世代ネットワーク ISP 固定電話網など NNIのオープン化 ↓ 円滑な事業者間接続による フルIP化の展開 3 NGNの商用サービス(例) サービス分類 サービス名称 サービス分類 サービス名称 戸建て住宅向け 《ファミリータイプ》 ユニキャスト配信 (最大通信速度100M) 光ブロードバンド サービス フレッツ 光ネクスト ベスト エフォート 集合住宅向け《マンションタイプ》 (最大通信速度100M) ※ユニキャスト通信の 付加機能として提供 フレッツ・キャスト 事業所向け 《ビジネスタイプ》 (最大通信速度概ね1G) コンテンツ 配信向け サービス 個人向け/中小規模事業所向け 音声 通話 0AB-J IP電話/ テレビ電話 ひかり電話/ ひかり電話 オフィスタイプ テレビ 電話 標準音質 高音質〔7KHz〕 地上デジタル放送 IP再送信事業者 向けサービス 標準品質 フレッツ・VPN ゲート VPN ハイビジョン 品質相当 検討中 赤字下線 : 新規機能 ユニキャスト配信 QoS 地上デジタル放送IP再送信 事業者向けサービス センタ-エンド型 ※センタ一括契約型 CUG型/センタ-エンド型 フレッツ・VPN ワイド ※回線個別契約型 CUG型/センタ-エンド型 検討中 QoS ビジネスイーサ ワイド 広域イーサネット通信 (県内・県間とも) ※回線個別契約型 大規模事業所向け イーサネット サービス 【凡例】 QoS ベスト エフォート SD品質相当 マルチキャスト配信 :提供済 :今後提供予定 4 NGNを含むIP網の構成(例) CP等 他事業者網 ISP オフィス ユーザ等 他事業者網 コンテンツ配信等 センターエンド型サービス等 ISP接続 NNI IP電話、TV電話等 コンテンツ配信等 センターエンド型 サービス等 ISP接続 NNI IGS IPv6ベスト エフォート IP電話、TV電話 NNI UNI 収容 ルータ 収容 ルータ 網終端 装置 インタフェース 変換装置 他事業者 接続用ルータ (MG) インタフェース 変換装置 (MG) NNI UNI/SNI 網終端 装置 他事業者 接続用ルータ 収容 ルータ NNI 収容 ルータ 他事業者 接続用SW (GW-SW) (GWルータ) (GWルータ) SIP サーバ 中継 ルータ 地域IP網 NNI :既存設備 :新たな設備(高度化・大容量化) 中継 ルータ 中継 ルータ 中継 SW ひかり電話網 収容 ルータ 【凡例】 SIP サーバ =UNI 既存Bフレッツ ユーザ゙ 収容 ルータ 収容 ルータ NNI ◎ = UNI 新規Bフレッツ ユーザ゙ NGN 収容 SW 収容 SW = UNI = UNI 新規イーサ ユーザ゙ 新規イーサ ユーザ゙ 5 NGN向けIP電話の例(高音質電話機) ひかりクリアフォン 「HQ-100」 ■利用イメージ・仕様 ◇お互いに「フレッツ 光ネクスト」の「ひかり電話」でご利用の場合 ■主な特長 クリアな音声を実現する広帯域通話機能 ・「広帯域通話機能」 本商品は、高音質電話対応機器※7との間で、広帯域(100Hz ~7KHz)の周波数を利用した音声通話が可能です。従来の電話 機に比べ、高い音や低い音も再生できるようになり、話し声も聞 き取りやすくなっています。 ◇従来の電話機や携帯電話との通話で擬似広帯域機能を利用する場合 ※7 「高音質電話」の利用には高音質電話対応電話機、または「ひかりソフトフォン」をイン ストールしたパソコンが必要です。 ・「擬似広帯域通話機能」 通話先が従来の電話機や「Bフレッツ」および「フレッツ・光 プレミアム」を利用した「ひかり電話」、携帯電話の場合でも、 本商品に備わった擬似広帯域通話機能により、従来の通話に比べ、 高音の帯域を広げた300Hz~約6KHzの擬似広帯域音声で通話 できるため、クリアな音声で通話ができます。 ■仕様 項目 LANインタフェース (VoIP回線) 仕様 接続コネクタ RJ-45×1 伝送速度 10Base-T/100Base-TX自動切替 音声CODEC G.711(μ-law)、広帯域コーデック(G.7 11.1)、 広帯域コーデック(UEMCLIP) 出所:NTT東日本ホームページ 6 NGN向けIP電話の例(ソフトフォン) 出所:NTT東日本ホームページ 7 (参考)その他IP電話の例 IP NetPhone SX ■特長 IP電話機。IPセントレックスサービ スやIP-PBXに対応。 ■仕様 LANインターフェイスは10BASET/100BASE-TX×2ポートを搭載 ■利用イメージ BBフォンステーション WI-100HC ■特長 IP電話機/ADSLモデム一体型。 その他、無線LANルーター、コード レス電話機の3つの機能を具備。 ■特長 無線IP電話機(無線LANに対応。) ■仕様 LANインターフェイスは10BASET/100BASE-TX×1ポート、無線 LANカード用のPCカードスロット ×1、電話機と接続端子×1を搭載。 ■仕様 LANインタフェースはUSBコネク タ (1.1/2.0対応) × 1、無線 規格IEEE802.11bに準拠。 ■利用イメージ ■利用イメージ 出所:各社HPより作成 8 固定通信サービスの加入契約数の推移 8000 7000 6000 5245 5000 5245 5456 5453 5636 5627 5907 5781 5883 5765 6028 5994 6164 6111 6263 6153 6285 6263 6223 6133 5856 6045 6077 6022 5961 6196 5805 5516 5555 5123 5226 5100 5116 5159 5163 5056 4816 4478 4000 3000 固定電話(加入電話+ISDN) 固定電話(加入電話) 2000 1754 IP電話(0AB~J IP電話+050 IP電話) 1434 1145 IP電話(050IP電話) 1000 831 IP電話(0AB~JIP電話) 528 528 812 90.3 91.3 92.3 93.3 94.3 95.3 96.3 97.3 98.3 99.3 00.3 01.3 02.3 03.3 04.3 05.3 978 413 776 142 19 0 1021 1003 06.3 07.3 08.3 9 IP電話の利用番号数の事業者別シェア(2008年3月現在) IP電話の利用番号数の事業者別シェア(全体) その他 15.3% IP電話の利用番号数の事業者別シェア(050番号) その他 14.0% NTT東日本 17.5% KDDI 8.2% KDDI 9.1% ソフトバンクBB 46.3% NTT西日本 14.7% NTTコミュニケー ションズ 17.6% ソフトバンクBB 25.8% NTTコミュニケー ションズ 31.4% IP電話の利用番号数の事業者別シェア(0ABJ番号) その他 10.4% ケイ・オプティコム 6.6% NTT東日本 39.5% KDDI 10.3% 資料:総務省「電気通信事業分野の競争状況に関する四半期データ」より作成 NTT西日本 33.2% 10 固定電話機器の販売台数の推移 [万台] 2,500.0 自動車・携帯電話の売切制度導入 2078.0 2,000.0 1910.0 1952.4 1827.1 1706.9 1605.6 1513.9 1,500.0 1489.9 1413.1 1410.3 1314.3 1341.7 1384.3 NCCの参入 1,000.0 873.9 793.1 783.9 529.2 500.0 446.5 386.5 389.2 0.0 81年度 82年度 83年度 84年度 85年度 86年度 87年度 88年度 89年度 90年度 91年度 92年度 93年度 94年度 95年度 96年度 97年度 98年度 99年度 00年度 資料:経済産業省「機械統計年報」より作成 11 【参考】自動車・携帯電話の生産台数、加入者数の推移 7,000.0 [万台] [万加入] 12,000 自動車・携帯電話生産台数 8,152 携帯電話加入者数 6,094 6,000.0 5,535.7 8,700 5,368.2 7,566 5,000.0 10,272 5,949.9 6,912 4,948.8 4,708.7 4,611.8 5,114 4,342.4 9,179 9,672 10,000 4,803.4 4,589.1 8,000 4,153 4,000.0 3,442.3 6,000 3,153 3,000.0 2,664.7 自動車・携帯電話の売切制度導入 4,000 2,088 1,855.6 2,000.0 1,020 1,000.0 87 115.8 138 171 213 168.5 170.7 265.4 433 528.0 2,000 842.1 0.0 0 90年度 91年度 92年度 93年度 94年度 95年度 96年度 97年度 98年度 99年度 00年度 01年度 02年度 03年度 04年度 05年度 06年度 07年度 (注)04年度以降の自動車電話生産台数は含んでいない 資料:経済産業省「機械統計年報」、総務省「情報通信白書」、日本データ通信協会「情報通信統計」より作成 12 ネットワーク構造の変化と固定電話の発展 2 NCC参入後(1985年以降) 1 NCC参入以前(1984年以前) 総括局 (RC) 公衆網 公衆網 総括局 (RC) 中継系電話網 中心局 (DC) 中心局 (DC) 集中局 (TC) 集中局 (TC) 端局 (EO) 端局 (EO) MDF MDF 加入電話 加入電話 中継系電話網 地域電話網 地域電話網 中継 交換局 (IC) 加入者 交換局 (GC) MDF 加入電話 加入電話 インターネット網 中継系電話網 地域電話網 地域電話網 IC IC GC GC IC ルーター等 ルーター等 MDF MDF DSL接続 加入電話 GC MDF インターネット網 ルーター等 IC 4 IP化時代 3 DSLサービス開始 地域電話網 NCC中継系電話網 加入電話 DSL接続 GC MDF/CTF IP電話 加入電話 VoIP網 中継系電話網 地域電話網 IC GC ルーター等 MDF/CTF 加入電話 IP電話 13 光 フ 又メ ァ はタ イ ル バ 固定電話に関する設備構成例 分界点 事業用電気通信回線設備 公衆回線網 関門交換機(IC) 端末設備 電話機 アナログ回線 0AB~J 加入者交換機(GC) デジタル電話機 DSU ISDN TA 電話機 0AB~J 電話機 IP電話機 0AB~J スプリッタ ゲートウエイ ADSL スプリッタ ADSLモデム ルータ PC等 050 DSLAM 中継ルータ ONU FTTH ルータ VoIPアダプタ 電話機 LAN 収容ルータ IP電話機 呼処理 サーバ 0AB~J 050 IP網 スプリッタ(周波数分波器):音声電話とADSL信号の分離・重畳 PC等 ADSLモデム:ADSL信号とLAN信号(IPパケット)との変換 VoIPアダプタ:音声信号とLAN信号(IPパケット)との変換。 従来の電話機とLANを接続。 DSLAM(局内多重化装置):局内のADSLモデム IP電話機:VoIPアダプタの機能を持っている電話機 14 電気通信事業法の関連規定 電気通信事業法における技術基準の条文 電気通信事業法における技術基準の条文 (端末設備の接続の技術基準) 第五十二条 電気通信事業者は、利用者から端末設備(電気通信回線設備の一端に接続される電気通信設備であつて、一の部分 の設置の場所が他の部分の設置の場所と同一の構内(これに準ずる区域内を含む。)又は同一の建物内であるものをいう。以下 同じ。)をその電気通信回線設備(その損壊又は故障等による利用者の利益に及ぼす影響が軽微なものとして総務省令で定める ものを除く。第六十九条及び第七十条において同じ。)に接続すべき旨の請求を受けたときは、その接続が総務省令で定める技 術基準(当該電気通信事業者又は当該電気通信事業者とその電気通信設備を接続する他の電気通信事業者であつて総務省令で定 めるものが総務大臣の認可を受けて定める技術的条件を含む。次項及び第六十九条において同じ。)に適合しない場合その他総 務省令で定める場合を除き、その請求を拒むことができない。 2 前項の技術基準は、これにより次の事項が確保されるものとして定められなければならない。 一 電気通信回線設備を損傷し、又はその機能に障害を不えないようにすること。 二 電気通信回線設備を利用する他の利用者に迷惑を及ぼさないようにすること。 三 電気通信事業者の設置する電気通信回線設備と利用者の接続する端末設備との責任の分界が明確であるようにすること。 端末設備規則上の技術基準適合認定の種類 端末設備規則上の技術基準適合認定の種類 端末機器の種類 T AC 07-0001 201 端末機器の種類 記号 電話用設備に接続される端末機器 A 無線呼出設備用に接続される端末機器 B 総合デジタル通信用設備に接続される端末機器 C 専用通信回線設備又はデジタルデータ伝送用設備に接続される端末機器 D 15 現状の技術基準適合認定等の対象と種別 認定対象 認定対象 パソコン パソコン モデム モデム ネットワーク 端末機器 端末機器 端末設備の接続の技術基準 端末設備の接続の技術基準 (事業法第52条) (事業法第52条) 端末機器技術基準適合認定 端末機器技術基準適合認定 (事業法第53条) (事業法第53条) 端末の種別:A アナログ電話 端末の種別:C ターミナルアダプタ DSU 端末の種別:D ルータ ADSLモデム 端末の種別:AD 携帯電話 携帯電話の音声通話に関す る接続は「Aの認定」 携帯電話のデータ通信に関 する接続は「Dの認定」 16 2.安全・信頼性に関する事項 17 IP系サービスの事故の状況 背景 ◇ ◇ ◇ ◇ IPネットワークへと情報通信インフラの移行が進展、IP系サービスにおける事故の増加 人為的要因による事故が増加 設備のソフトウェア的な設備不具合等に起因する事故が多数発生 IP系サービスにおける事故の傾向 ① 広域化・大規模化、② 長時間化 (件) (件) 160 160 140 120 その他 140 携帯(音声) その他 携帯(IP) 44 IP電話 120 その他(不明等) その他(不明、調査中等) 6 外的要因 人為的要因 外的要因 37 設備的要因 100 100 人為的要因 13 携帯(音声) 29 80 60 20 40 23 20 0 16 12 5 6 6 9 5 FY15 FY16 27 13 14 FY17 29 22 29 14 携帯(IP) 19 68 IP電話 49 15 FY18 80 3 20 60 40 20 FY19 設備的要因 16 85 2 10 27 3 17 FY15 FY16 0 5 12 47 47 FY17 FY18 FY19 発生要因別事故発生件数の推移 サービス別事故発生件数の推移 IP系サービスにおける事故の傾向 18 IP電話の丌具合事例(ネットワーク) 事象 対象ユーザ 発着信通話がつながりにくい 約400ユーザ サービスが利用できない 箇所 呼制御サーバ 対策 原因 ソフト/ハード 使用率が一時的に高 ソフトウェア ・呼制御サーバの修正プログラム適用 いため 中継ルータ 中継ルータの故障が起因 ソフトウェア となり、二重ログイン状 ハードウェア 態となり接続不能 ・二重ログイン状態を順次解除し、回復 ・回復手順の見直し ・認証サーバにおける処理機能改善 ・呼制御サーバの修正プログラム適用 一部のエリアで発着信通話ができなくなる 約10万加入 ・通話制御装置 ・呼制御サーバ ・通話制御装置の一 ソフトウェア 部故障 ハードウェア ・ソフトウェア不具合 IP電話利用者とIP電話にかけた場合に通話がつなが りにくい 約80万加入 呼制御サーバ 高負荷時に処理遅延 ソフトウェア ハードウェア ・高負荷時の高速呼処理のソフトウエア ・他サーバへの負荷分散のための収容替え 等 処理能力不足 ハードウェア ソフトウェア ・呼処理サーバ増設 ・輻輳制御見直し ・中継系呼制御サーバ回線の収容替え 呼制御サーバ ソフトウェア不具合 ソフトウェア ・ソフトウェアの改修 IP電話が大変つながりにくい IP電話利用の一部の通話がつながりにくい 約83.3万加入 呼処理サーバ 823ユーザ サービスの利用不可 100回線程度 通信ケーブル ガス工事会社による ハードウェア 通信ケーブル切断 IP電話が利用不能 約239万加入 IP伝送装置 ソフトウェア不具合 IP電話の通話東西間においてつながらない 約318万チャネル キャリア間接続装置 接続装置ハードディスク取 ハードウェア 替えに伴う作業ミス ・ハードディスク交換時の作業内容チェック強化 サーバ IPアドレス管理 サーバの不具合によ ソフトウェア るデータベース不整合 ・ターミナルアダプタにおいても障害を発生する潜在的 可能性があるため機器の予防措置実施 IP電話の一部が利用不能 サービスの一部地域利用不可 IP電話の一部が利用不能 115984 32回線( 8411回線 回線設備ユニット IPアドレス管理サーバ ソフトウェア ハードウェア IPアドレスの重複及びサー ソフトウェア バの処理遅延 ・ルート情報の数を減らす ・ルート情報の自動書換えを含むソフトウェア変更 ・収容変更及び設備交換 ・ターミナルアダプタのリセット及び機器交換( 19 IP電話の丌具合事例(端末) 事象 対象ユーザ 箇所 原因 対策 ソフト/ハード アダプタの不具合 366491台 ACアダプタ ACアダプタ ケースに亀裂 ハードウェア ・アダプタ取替え IP電話の発着信が出来なくなる場合が ある 122838台 ルータ バージョンアップソフトウェア不具合 ソフトウェア ・ユーザによる改善ソフトウェアのダウンロード IP電話発信できない状況 114ユーザ 電話機 バージョンアップソフトウェア不具合 ソフトウェア ・ユーザがビジネスホン主装置の電源リセットを実 施し、旧バージョンのソフトに戻す ・新ソフトウェアを修理者によるダウンロード バージョンアップ後、正常に着信しない場合 がある 11024台 ルータ バージョンアップソフトウェア不具合 ソフトウェア 終端装置が一定期間経過するとインター 約27000 CTU(終端装置) ネット接続ができなくなる 台 ソフトウェア不具合 ソフトウェア 機器の動作が停止し、サービスが受けら 出荷台数14.8万LAN機器 れない 電気部品の経年劣化により、 電源回路が停止し、動作停 ハードウェア 止 ・機器交換 050IP電話、インターネット、その他のデータ 通信が利用不能 ONU(終端装置) ソフトウェア不具合 ソフトウェア ・暫定対策にてONU交換 ・恒久対策にてソフトウェアにて遠隔更新 VoIPアダプタ ソフトウェア不具合 ソフトウェア ・暫定対策は、電源アダプタを電源コンセントか ら抜き差し ・恒久対策は、ソフトウェア更新 IP電話の発着信ができなくなる 16247台 約126万台 ・電話機ポートの設定変更 ・ソフトウェア検証項目の追加、検証期間の延 長等、評価・検査体制強化 ・該当機器を再起動し、最新ソフトウェアにバー ジョンアップ 緊急通報用電話番号110、118、119に発 信が出来ない 1888台 VoIPゲートウェイ 工事ミス 装置 ハードウェア ・保守者による全数点検にて修正 ・工事時のツール活用によるミスの防止 メイン以外のディスプレイにて利用する 場合、「テレビ電話」発着信動作が正常 に動作されない。 提供前 ソフトフォン ソフトウェア不具合 ソフトウェア ・プログラム開発時にマルチディスプレ イ環境の考慮漏れ アダプタの不具合 329万台 ADSLモデム ソフトウェア不具合 ソフトウェア ・ユーザによる改善ソフトウェアのダウンロード 20 端末機器の安全に関する諸外国の規定状況 項目 日本 欧州 米国 カナダ 安全 端末設備等規則: 絶縁抵抗等、過大 音響衝撃の発生防 止 R&TTE指令(EN60950-1): 電気安全性 等 FCC CFR 47 Part 68 (TIA/EIA/IS-968): 絶縁耐圧、鳴音防止、雷 防護、落下、漏えい電流 等 CS-03 絶縁耐圧 等 過電圧耐力 なし R&TTE指令(EN55024) (注2) 等 FCC CFR 47 Part 68 (TIA/EIA/IS-968) (注1) CS-03 (注1) エミッション VCCI-3 R&TTE指令(EN55022) FCC CFR 47 Part 15 無線通信法(ICES-003 issue 4) デジタル機器 イミュニティ TTC標準JT-K43 R&TTE指令(EN55024) なし なし 注1 判定基準:常時オープンまたはショートにならないこと 注2 判定基準:誤動作なきこと(サージ印加時の短時間の誤動作は許容) 注3 下線は強制規定 21
© Copyright 2024 ExpyDoc