Document

磁気遠心力風のモデルとその時間発展
2002-02-15(Fri)
Astrophysics Laboratory
MATSUO Kei
2002-02-15
1
Outline




太陽風のモデルについて
解析解
シミュレーション
まとめ
2002-02-15
2
太陽風
出典 AstroArts
2002-02-15
3
太陽風のモデル

Parker(1964)



熱的な風
磁場の影響を考えない
Weber Davis(1967)

2002-02-15
熱に加えて磁場と回転も考える
4
Parker Model

太陽風のモデル


球対称の風が定常的に吹いている
太陽の回転と磁場の影響を無視する
高温・高圧のためにプラズマが太陽の重力
を振り切り外へ流れ出す → 熱的な風
2002-02-15
5
Parker Model の解析解
2002-02-15
6
Weber Davis Model





磁場を考慮した太陽風のモデル
一定の角速度で回転している
プラズマが軸対称・定常的に流れている
赤道面上での現象を考える
赤道面対称
2002-02-15
7
Weber Davis Model の解析解
Sakurai(1985)
2002-02-15
8
目的


Weber Davis Model の解析解を再現する
求めた解析解を初期条件とし、一次元
MHD コードにより基礎方程式の時間進化
を追い、 Weber Davis Model の解析解が
定常になることを確かめる
2002-02-15
9
基礎方程式(Ideal MHD eq.)
2002-02-15
10
仮定と境界条件

Weber Davis の方法を踏襲
 断熱
 軸対称
 定常状態
 赤道面上
 赤道面対称
2002-02-15
11
MHD 方程式の積分形
2002-02-15
12
無次元化した方程式
γ=1.2 として Newton-Raphson 法で解く
2002-02-15
13
Weber Davis Model の解析解
2002-02-15
14
解析解
2002-02-15
15
解析解
2002-02-15
16
Weber Davis 解の時間発展

宇宙物理学研究室によって開発された、
一次元 MHD コード(Modified LaxWendroff 法)により,解析的に求めた
Weber Davis 解の定常性を調べる
2002-02-15
17
MHD 基礎方程式(保存形)
2002-02-15
18
モデル


初期条件
 Weber Davis の方法に基づいて求めた
解析解
境界条件
 天体の表面では固定
 無限遠では自由端
2002-02-15
19
時間発展の結果
2002-02-15
4000 ステップ計算
20
解析解と時間発展のグラフの比較
ρ
vr
2002-02-15
T
P
Bφ
vφ
21
まとめ


Weber Davis 解析解を再現した
解析解を初期値として、解が定常となるこ
とを確認した
今後は、相対論的な wind を調べる
ためにコードを開発していきたい
2002-02-15
22
2002-02-15
23
これからの目標
① 特殊相対論的一次元 MHD コードを用い
て relativistic magnetic wind の時間発
展を調べる
② カーメトリックの場合の relativistic
magnetic wind の時間発展を調べる
③ エルゴ領域を貫く一本の磁力線に沿う
magnetic wind の時間発展を調べる
2002-02-15
24
各積分定数の値
2002-02-15
25
初期条件

重力

密度

磁場
2002-02-15
26