心肺蘇生法を学ぼう 心肺蘇生法を学ぼう! 1, 心肺蘇生法とは・・・ 呼吸が止まり,心臓も動いていないとみられる人の救命へ のチャンスを維持するために行う呼吸及び循環の補助方法。 例)心臓マッサージ,人工呼吸,AEDによる除細動など 2, なぜ必要? 事故現場に遭遇し,けが人が出ています。119番通報 をして救急車を呼びました。 →通報から救急車到着までの時間は全国平均で何分 でしょう? 8.2分 事故に遭った人は,倒れたまま動きません。近寄って声を かけても反応がありません。呼吸も止まっているようです。 →このまま何もせずに8.2分後救急車が到着したときに この人が助かる確率はどのくらいでしょうか? このグラフは「ドリンカー曲 線」といいます。「呼吸停止」 の場合に経過時間と蘇生率 をまとめたものです。 「呼吸停止」の場合の蘇生率 2分後・・・・・・約90% 4分後・・・・・・約50% 5分後・・・・・・約25% 8.2分後・・・ほぼ助からない 救急車の到着を待っていては,助けられる命も助けられない!! あなたは目の前の命を救うことができますか? 3,心肺蘇生法の手順 ①反応の確認 ②救急車の要請 AEDの手配 ③呼吸の確認 ④胸骨圧迫(心臓マッサージ) ⑤人工呼吸 ⑥心肺蘇生法 ⑦AEDの使用 3,心肺蘇生法の手順 ・肩を軽くたたきながら耳元で呼 びかける。 「大丈夫ですか!」 「もしもし,大丈夫ですか!」 「大丈夫ですか! 3,心肺蘇生法の手順 ・近くにいる人に補助をお願いする。 ・救急車の要請をお願いする。 ・AEDの手配をお願いする。 ) 「誰か来てください!」 「あなたは119番通報して下さい!」 「あなたはAEDをもって来て下さい。」 3,心肺蘇生法の手順 ・普段通りの呼吸をしているか確認する。 胸部と腹部をみて上下しているかを 見る。 3,心肺蘇生法の手順 ・乳頭を結んだ中間地点を圧迫する。 ・肘を曲げず,垂直に圧迫する。 ・1分間に100回のペースで行う。 ・30回連続して圧迫する。 3,心肺蘇生法の手順 ・気道を確保する。 ・鼻をつまんで,2回吹き込む。 ・口のすき間から空気が抜けないよう に注意する 3,心肺蘇生法の手順 ・胸骨圧迫 30回 人工呼吸 2回を交互に行う。 3,心肺蘇生法の手順 ・AEDが到着したら,電源を入れ, 音声指示に従って操作を行う。 心臓が突然止まる原因である心室除細動(心臓がブルブルと細かく震える こと)を取り除くために電気ショックを行う機器。自動的に心室細動かどうか を調べて,電気ショックが必要かどうかを決定し,音声指示を行う。 ①AEDを患者の近くに置く ②電源を入れる ●音声メッセージと点滅するランプ にしたがって操作をする。 ③電極パットを貼る ●傷病者の服を取りのぞき,上半身 を出す。 ●電極パットを袋から取り出し,シート をはがして指定の場所に貼る。 ●機種によっては,ケーブルを本体に 挿すものもある。 ●電極パットを貼ると「体に触れないで 下さい」などと音声メッセージが流れ れ,自動的に心電図の解析が始ま る。誰も傷病者に触れていないこと を確認する。 ●「ショック不要です」などのメッセージ が流れた場合は,ただちに胸骨圧 迫を再開する。 ●AEDが電気ショックが必要だと判断 すると「ショックが必要です」などの音 声メッセージが流れ,自動的に充電 が始まる。 ●充電が完了すると「ショックボタンを 押して下さい。などの音声メッセージ が出て,ショックボタンが転倒し,充 電完了の連続音が出ます。 ●充電が活用したら,誰も傷病者に触 れていないことを確認し,ショックボ タンを押す。 ●電気ショックが完了すると「ただちに 胸骨圧迫を開始して下さい」などの 音声メッセージが流れるので,それ にしたがって胸骨圧迫をする。 ●心肺蘇生を再開して2分ほど経った ら,再び,AEDが自動的に心電図 の解析を行います。音声メッセージ にしたがって傷病者から手を離し, 周りの人も傷病者から離れる。 ●【2.心電図の解析】 【3.電気ショック】 【4.心肺蘇生の再開】 の手順を,約2分おきに繰り返す。 ◆心肺蘇生を中止するときは ①救急隊に引き継いだとき ・救急隊が到着したら,傷病者が倒れていた状況,実施した応急手当,AEDに よる電気ショックの回数などをできるだけ伝える。 ②傷病者が目を開けたり,普段通りの呼吸が見られた場合 ・電極パットははがさずに,電源も入れたままで救急隊を待つ。 ・嘔吐物で窒息しないように気をつけて観察をする。 救急救命法の手順を確認してみよう! ① 反 応 の確認 ・肩をたたきながら耳元で呼びかける。 ② 救急車 の要請, AED の手配 「あなた119番通報お願いします」 「あなたAEDをもってきて下さい」 *誰が何をやるかをはっきりさせる。 ③ 呼 吸 の確認 普段通りの呼吸をしているか確認する。 胸部と腹部をみて上下しているかを見る。 胸骨圧迫 ④ ・1分間に ・ ⑤ 回のペースで行う。 100 30 回連続して圧迫する。 人工呼吸 ・ 気道 の確保を行う。 ・鼻をつまんで 回吹き込む。 2 ・口のすき間から空気が抜けないように注意する。 ⑥ ⑦ 心肺蘇生法 ・胸骨圧迫 30 人工呼吸 2 AED 回 回を交互に行う。 の使用 ・AEDが到着したら電源を入れ,音声指示に従って操作を行う。
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