情253 「ディジタルシステム設計 」

情366 「情報社会と情報倫理 」
(6)Neticket
ファイヤー和田
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琉球大学工学部情報工学科
チャンレンジャー爆破事故からの示唆
1. 技術者として活躍するが、将来経営者として技術
の能力を生かすように、経営センスを磨く。
2. 利益中心を改め、倫理的考えを重要と思える人間
になる。
3. 自由に意見を述べ、自由に意見を聞き、最善の方
法を考えることができる。 正義と勇気!
4. 失敗など、これから起きることを予想できる洞察力
をやしなう。
5. 必要であれば、利己心・自己保身に流れず、責任
を取れる人間。
情報倫理とは
• 情報倫理とは、本来、情報を扱う上での「人
のとるべき道」であって、ネットワーク社会に
限らず、現実社会でも重要な意味を持つ。
– 例: 会計コンサルタントが、職務でお世話をする
会社の経営情報を無断で第三者に漏らすこと。
• インターネットの普及によって、誰もが手軽に
様々な情報を受発信できる(安易)ネットワー
ク社会となり、情報倫理感をさらに強めないと
大きな災いに簡単につながる。
– 例: サイバーテロ
クイズ1
• 他人の悪口などの、悪意のある内容のポスタ
ーを作製して、道端に掲示した場合と、
インターネットWEBページで公開した場合、
おおよそどの程度の影響の大きさに差がある
か、影響の尺度を自分なりに定義して、2つ
の場合の影響の大きさを比較せよ。
クイズ2
• 法律であれば、悪い行為に対して強制的に
刑事罰などを与えることができるが、
倫理(道徳)では外的強制力はなく、個々人
の内面的原理として働くものであり、外的強
制力はないが、法律と並んで倫理(道徳)も非
常に重要であるのは何故か?
– (ヒント)価値、明確な基準、明文化、強制のコスト
心の器を広げよう![P60]
• 団体生活での自分勝手な行動は慎み、お互いを尊
重する必要がある。
• ルールや法律だけでは、社会生活は円滑にはなら
ない。
– 譲り合い、相手の立場を考える、思いやり、気配り
• 道徳実行は損?
– 心づかいで、結局は全体が丸く、平和に
• 道徳実行での重要事項
– 心づかいを添える
– 自分の成長、職場・組織の改善
– 自分のモラルが全体に良い影響をもたらす。
情報倫理の歴史
• インターネット以前
1960年代にかけて、コンピュータ犯罪の増加により、コンピュータ倫
理に対する関心が高まる。
1.
•
(実例)あるニューヨークの銀行員が、顧客の預金利子を計算するプログラムに手
を加えて、利子の端数を四捨五入ではなく切り捨てで計算し、そこで生じた剰余利
息を自分の講座に振り込むようにプログラムして、巨額の不正資金を入手。
1980年代、コンピュータ専門家による、研究機関のコンピュータへ
の侵入事件(ハッキング)
2.
• インターネット以後
1990年代までは、コンピュータ技術者にとっての専門職倫理の性格
が強かったが、インターネット時代の到来とともに、すべての市民を対
象とした倫理「情報倫理」となってきた。
また、社会全体のインターネットへの依存度が急速に高まったことに
より、情報ネットワークシステムに対する攻撃がそのまま社会システ
ム全体の危機につながる可能性が強くなった。
1.
2.
•
銀行オンラインシステム、交通システム、電力供給システム
インターネット上の倫理問題(1)
• プライバシーの侵害
– プライバシー:
従来は「他人から干渉を受けない」「個人の秘密
を公開されない」
現在の定義:「自己の個人的な情報を自分自身
がコントロールする権利」
– (実例)
•
•
•
①政府機関による侵害、「通信傍受法」
②企業からの個人情報の流出
③個人による侵害:掲示板等での特定個人の住所電
話などの個人情報を書き込む等
インターネット上の倫理問題(2)
• 知的所有権の侵害
– 特に著作権とインターネットの関連が強い。
– 著作権:「文字、音楽あるいは新聞記事などに
関する著作者等の権利を定めた法律。
– 他人の著作物をインターネット等で無断で公開
したり利用することは、原則として著作権の侵害
になる」
– (実例)
•
•
①ソフトウエアの違法コピー、ファイル交換ソフトによ
る映画・音楽の違法コピー
②2001年2月音楽交換サイト 「ナップスター社」業
務停止命令
インターネット上の倫理問題(3)
• コンピュータシステムに対する攻撃
– (実例)
•
•
①セキュリティホールを悪用しての、「パスワード窃取
」、「なりすまし」
②攻撃対象サーバーに短期間に大量のデータを送
る
• コンピュータウイルス
インターネットを利用した犯罪
1. ネット取引に関する犯罪
2. 出会い系サイトをめぐる犯罪
– 2003年9月13日に「出会い系サイト規制法(
通称)」が施行され、18歳未満に対しての規制
が義務化。
社会的に問題のあるコンテンツや発言
1. 名誉毀損・誹謗中傷
2. わいせつ画像
3. 犯罪予告や誘発 (爆弾の製造方法の公開
など)
クイズ3
• 最近ジャンクの勧誘メイルやわいせつ情報の
メイルが送信されてくるが、これは社会的正
義に観点で、どう考えられるか?
• データを送信する人と受信する人への影響を
考慮して、あなたの考えをのべよ!
ネットワーク+エチケット=ネチケット
• ルールーとマナー 言い換えれば、法律と倫理道徳
–
主な例としては
•
•
•
•
•
•
•
(1) 誹謗中傷(他人の悪口を言ったり、他人の名誉を傷つけ
たりするようなこと)はしない
(2) プライバシーの侵害をしない
(3) わいせつ情報や法に触れる情報の掲示をしない
(4) 無断で他人の著作物(ソフトウエア・画像・データなど)を
使用しない
(5) 差別表現、その他、公序良俗(公の秩序または善良の風
俗)に反する情報を発信しない
(6) 他人のふりをしたり、他人のユーザIDでコンピュータにア
クセスしたりしない
(7) パソコンのウイルスチェックを行なう
クイズ4
• ある人の不正や過失を見聞きしたとき、直ち
に忠告したり、非難、攻撃してこれを正そうと
しそうです。
• また、現実社会に生じるいろいろな矛盾に対
して、非難、攻撃して正そうとしたくなります。
• このような考え・行動は正しいか?
• よりよくして行くために、「どのような方法が最
善か」を理由をあげて説明せよ!
ネットワーク社会の不正行為に対する法律
1. 著作権法 1970年制定
–
文字、音楽あるいは新聞記事などに関する著作者等の権利を定め
た法律。他人の著作物をインターネット等で無断で公開したり利用
することは、原則として著作権の侵害になる。
2. 不正アクセス行為 2000年に施行
–
ネットワークのサーバにアクセスする権利がないにもかかわらず、
他人のユーザーIDを使うなどしてサーバーに不正に侵入し、データ
を入手したり改ざんしたりする行為に対応した法律。
3. 電子署名および認証業務に関する法律 2001年に施行
–
日常社会では、契約などの祭、本人であるかどうかを確認するため
に手書きサインや印鑑を利用している。ネットワークを利用した商取
引に関しても、本人であるかどうかを電子的に確認できるようにする
ために法律。
付録:天国と地獄の食事風景[P67]
HW6
webclass 情報工学科 情報倫理に用意したHW6に以下の課題
に対する記述式回答を入力せよ。
上記
1.クイズ1
2.クイズ2
3.クイズ3
4.クイズ4
•締切: 6/2日(月)17:00まで それ以降は無効とする。
•http://webclass.cc.u-ryukyu.ac.jp/